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雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

黒菱平~唐松岳~五竜岳

2009年08月26日 | 長野県の山

五竜山荘と山肌が、夕日を浴びて真っ赤に染まった!


2008/7/27(土)~28(日) 黒菱平~唐松岳~五竜岳の登山記録です。

①黒菱平~唐松岳
②唐松山荘~五竜山荘
③五竜山荘~小遠見山トレッキングコースを下山


黒菱駐車場(04:45)→黒菱平(05:30)→八方池山荘(06:10~06:30)→第2ケルン(07:13)→
八方ケルン標高2,035m(07:20)→八方池(07:40~07:50)→丸山ケルン(09:40)→唐松山荘(10:35~
展望台~11:00)→唐松岳山頂(11:20~11:25)→下山後、唐松山荘にて昼休憩(11:40~12:10)


今回は五竜岳を目の前にして、濃霧のため撤退を余儀なくされ
山頂を踏めなかったと言う、ちょっぴり無念の山行きでした(*_*;

しかも…

初日は13時過ぎからポツポツと降りはじめ、その後急変!

大雨強風…となり

ゴアテックスのカッパがこんなに頼りない物だったなんて!…(-"-) と言いたいくらい^^;
顔・手・足・ザック…全てがずぶ濡れで、疲れもあり(初日は11時間強も歩いていた!)

山の怖さを思い知る事となった!

怖かったのは鳴り止まない雷!最初は遠くでわずかに聞こえていたカミナリ音が
だんだん大きくなり、こちらに近付いて来ているのが手に取るように分かり
かと言って稜線歩きは雨宿りする木々もなく、豪雨と強風で横も上も向けない状態
ひたすら足元だけを見ながら、山荘を目指して気力と根性で歩くのみ!

雨の為薄暗く、五龍山荘に到着したのは、夕方4時過ぎだった!

山荘が見えた時の喜びは、ホッとすると言うより 「助かった! と言う気持ち^^;
あの雷は、きっと何処かに落ちているはずだから…

自分たちの技量を考えると、もう少し早い時間に山小屋に到着する計画にすべきだったと一人反省。
登山歴も長くなると、つい欲張りなコース設定をしてしまい
余裕の時間や予備日など、無くても良いかぁと安易に考えてしまいがちだ!

山荘に到着して驚いたのは、この雷豪雨の中、テン泊グループが8組もいたこと!
中にはテントを諦めて、小屋に宿泊申請をしていたグループもいたが…。

楽しい♪こともあった(^-^)

白馬五龍トレッキングコースから入り、小遠見山トレッキングコースに下りる
最もポピュラーなルートを選んだので、アクセスも良くて花も多くて見応えあった!



薄暗い中を出発!

八方アルペンライン を利用すれば、八方池山荘まで楽勝の20分だったが
残念ながらリフトの営業時間は、繁忙期土日でも7時から(通常期は8時)の為
五竜山荘を目指すためには、少しでも早い時間が良いだろうと
自分たちの足だけを頼りに、黒菱駐車場から歩くという計画になった!


 
前日の夜10時頃富山を出発し、黒菱駐車場に車を止めて仮眠
薄暗い中、リフトの横を登り始めて15分後位の5時2分、後ろを振り向くとご来光 ( 
^-^)


 
黒菱平 に到着!アルペンクワッドリフト前で休憩し、工程の確認。
どうやらこの時間の登山客は少なく、案内板はあったが詳細ではなかった!
花畑の木道の方に進み、ちょっと間違えそうになったが、直ぐに引き返して事なきを得た^^;
奥にひっそり見えている建物(右画像)は、五輪マークの Virgin CAFE HAKUBA だ!



冬場の活気を思い出す…今年の冬はこんなに賑わっていた!



黒菱平から40分程で、八方池山荘 に到着!時計は6時10分だった。
ゴンドラとリフトを乗り継げば、到着は早くて7時30分頃だと思われるので
ここまで歩いて来たのは、正解だったと言うことにしよう(^-^)v



そこで悟った!…そっかぁゴンドラとリフトが動いているのは、八方尾根トレッキングの為だったんだと。

到着時はとても静かだった山荘前が、この後一気に賑やかになった!
宿泊していた団体さんが起きて来て、ラジオ体操を始めたのだ!ボリュームいっぱいで!
先を急ぐ身ゆえと思いつつ、早朝の懐かしいリズムに体が反応 してしまい
ついつい端っこで、ラジオ体操を始める^^;
と言う訳で大休憩の後、ここからがスタート!…と気持ちも新たにまた歩き始めた。


 
行く先の山頂は雲が多めだが、空は青く晴れていた!
背の高いオオバギボウシが、まるで道案内をしてくれているかのように登山道でお出迎え。
後ろを振り返ると、黒菱平が眼下に小さくなり、天使の梯子が白馬の街を覆い…
と、同時に黒い雲が…この雨雲が午後から広がることなど、この時は想像もしていなかった^^;



山荘からしばらくは気持のよい木道、周りには多種類の高山植物が咲き乱れ
ニッコウキスゲキンコウカアズマギクワタスゲなどの群生も見られた。

お花のページへはこちらから



登山道の見通しは良いのだが、見えるはずの白馬三山は雲の中!
ちょっと物足りなさを感じながら第2ケルンに到着!奥には八方ケルンも見えていた!



第2ケルンから5~6分で八方ケルンに到着!(後ろを振り返った画像)
偶然のレイアウトなのだろうが、離れて見ると八方ケルンは人面柱だ^^;
第2ケルン前は、八方池山荘でラジオ体操をしていた団体さんが囲み、記念撮影をしているらしかった。
中央に見えている小屋は避難小屋で、トイレもあった。



池の手前で大きな雪渓を横切り、八方ケルンから20分程で、ついに八方池に到着!
それにしても、人気の観光スポットにしては人影なし!
そっか!考えてみたら、ゴンドラとリフトは動き始めたばかりの時間だった^^;
もう少ししたらこの池の周りは、観光客でいっぱいになるのだろう…



8時を少し回った頃、また青空が戻って来た!(^-^)v
唐松岳、五龍岳、その奥には鹿島槍ヶ岳がクッキリ見えて、皆で歓声を上げる!
鹿島槍ヶ岳の北峰と南峰(ツイン峰)も、ここからだと分かりやすい。
しばし足を止めて、皆で記念撮影タイムとなった



唐松山荘まで残り1.4kmと言う看板の辺りに、登山道から少し離れて大きな雪渓があり
お子様連れの家族らしき人たちが二組ほど、休憩を兼ねて雪遊びをしていた。
観光で足を延ばしてここまで来たのか?それとも唐松岳を目指しているのか?
のんびりした様子やザックの大きさからは、山頂を目指しているようには見えなかったが
あの子供たち、夏休みに雪遊びをした思い出として、ずっと心に残るのだろうなぁ…



やがて丸山ケルンに到着!
ここには休憩する人達がたくさんいたのだが、唐松山荘から下山する人達のようだった!
急に増えた人の多さに戸惑いながらも、ここでの休憩は止めて私達は先を急いだ。



丸山ケルンから見えた白馬岳方面への稜線(不帰の瞼)
雲行きはまた怪しくなり、目指す山頂にはガスがかかり始めていた。



足元、頭上注意のちょっと危ない一角!

山頂はもうすぐそこ!と言う雰囲気なのに、行けども行けども山荘が見えてこなかった!
どうやら登山道は右に大きく巻いていたようで、一周してまた戻って来たのではないかと錯覚する程だ^^;

頭上の岩が崩れそうな一角を通り過ぎて10分程で、ようやくガスの中に山荘が見えてきた!



10:35分、唐松山荘に到着!…やはりガスの中だった!



唐松山荘から見た唐松岳



唐松岳山…岩がゴロゴロしていて狭い。

唐松山荘前に「展望台→」の看板があり、山頂と間違えて行き40分程時間のロスをしてしまった^^;
急いで山荘に戻り改めて山頂を目指したが、この時間はガスの中で、視界はなく何も見えず!
とても残念だったが、ここでゆっくりする時間はないので、
再び山荘に戻り昼休憩後、第二の目的地である五竜岳を目指して出発した。



②唐松山荘~五竜山荘…へ続く 


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燕岳~大天井岳(蛙岩)まで

2009年08月18日 | 長野県の山

8月2日(日) ~ 3日(月)中房温泉~燕岳~大天井岳(蛙岩)まで。
――――――――――――――――――――――――――――――――


1日目<雨の登り…中房温泉~燕山荘>
2日目<快晴の表銀座を歩く…燕岳~大天井岳(蛙岩)まで>


高山病の一種らしいが、私の場合どんなに疲れていても山小屋ではほとんど眠れない…
何時だろう?と、何回も携帯の時計を見ていて夜中の3時頃、部屋の窓から空を見上げると、
雨はすっかり上がり、昨夜とは打って変わって満天の星空が広がっている!

思わず外に飛び出した!

天の川がクッキリ…3年前、北海道で見た星空が生涯で一番と思っていたが
それに匹敵するほど眩く、空の宝石と言う言葉がピッタリの美しい輝きだった!



飛行機が2基飛んで行くのが見えて、流れ星も2個流れた!
星にうっとりしながら、今朝のご来光が期待できそうで嬉しかった(^-^)v



(04:46)…夜明け前の雲海と、日本一の富士山と南アルプス(日本で二位の北岳も見える)



(04:56)…ご来光の瞬間、槍ヶ岳と穂岳連峰の頭を朝陽が照らす



(04:58)…静寂な雲海の中にご来光…期待したほど赤くはならなかったが
一粒の宝石のように、ピカッときた瞬間の強烈な光は、何度見ても感動する。



日の出からわずか10分ほどで、偉大な太陽が大地を大きく照らしはじめる。
手前は燕山荘から大天井岳や常念岳へと続く、北アルプスの表銀座と言われている稜線。



手前の稜線の途中にある大きな岩の塊が「蛙岩」だ!
そこまで行けば、槍ヶ岳がより間近に見えるだろう(^-^)



ご来光を見ていた山荘前の展望台より、燕山荘と燕岳
山荘入り口受付は中央の建物、山荘は二つあるように見えるが、室内階段で繋がっている。

案内された時に、かなり階段を上がった気がして、いったい何階建てだろう?と不思議だったが
辿りついたところも1階だったと分かり、地形をうまく利用して計算された造りに感心する。
この際どい岩場で建物を維持するために、雪解け水や雨水の流れも、
パイプなどで集めて、影響のないところに流す工夫もしているとの事だった!

それほど広くはないが、山荘の下にテン場があり、この日は学生らしき若者で賑わっていた。


燕山荘にて5時半から朝食後、燕岳山頂へ。。。

燕山荘から燕岳へは1km30分、標高差82mでラクラク…
山頂にたどり着くまでのパノラマが素晴らしいので、途中で私の体は何度も360度回転しながら登った!




燕山荘から10分程でイルカに会えた!…イルカ岩と槍ヶ岳…お気に入り画像(*^^*)v

○○岩と言うのは良く聞くが、これほど言葉通り、リアルに見えるのは珍しい。
早朝6時過ぎの太陽光の作り出す影が、リアルさをより後押ししているのかも!
そしてこの青空がなければ、こんなに綺麗に見えることはないかも知れない。
影波から青空に向かって、今飛び出して来たイルカに見えるだろうか?
3000m級の槍ヶ岳よりも高く……私の空想に金メダル賞をあげなくちゃ(*^^*)v




イワギキョウとコマクサ群生(花は終盤に近かった)



今年のコマクサは小振りで、余り成長しなかったと山荘のオーナーが言っていた!
それでもここまで育てる為に、毎年手入れをしているとの事だ。



美し過ぎる燕岳、青空に映える!




中央ピークが燕岳山頂…花崗岩が砕けると、まるで南国の白い砂浜のようだ!
ここにイルカがいたとしても納得(^_-)




メガネ岩と槍ヶ岳…小さくて判り辛いが、左のメガネの穴に燕山荘を入れて見た^^;



山頂へ行く途中で後ろを振り返った、山荘の東方向
富士山を真ん中にして、八ヶ岳連峰と南アルプスが雲海の上に浮かんでいた!




燕岳山頂より…燕山荘~大天井岳~常念岳への稜線と、槍ヶ岳
山頂はそれほど広くなく、写真を撮るのにも順番待ち、団体さんを一枚に収めるには技がいりそうだった。
つい長居したら皆さんに声をかけられて、カメラマンから抜け出せなくなってしまった^^;

 

燕岳山頂より、北燕岳方面
東沢乗り越え下山ルート
となっていて、中房川沿いに中房温泉に戻れる!

増水などにより危険度も高く健脚向きで、距離も9.1kmと長く時間もかかる為、
この日、誰も下山する人はいないようだった。

コマクサの群生地があり、雷鳥の親子も住んでいるらしかったので
時間があれば、北燕岳まで行ってみたかったのだが、
やはり表銀座と言われている、大天井岳方面の魅力にはかなわない^^;


 
燕岳山頂を示す石(三角点かな?)…北燕岳の後ろに立山連峰と剱岳が聳えていた。



帰路、燕山荘近くで、イワヒバリに出会った!
チュルリチュルリ…と綺麗な声で鳴きながら3羽ほど飛び交っていた。
木に止まることはなく、森林限界より上の岩場で、餌を探しながら生息しているらしい。



燕山荘経由で表銀座の稜線を歩く。。。


燕岳が女王様で、王様は槍ヶ岳だと、山荘のオーナーが言っていたのだが
私達のように燕岳ピストンと言うグループは少なく、ほどんどの皆さんが
常念岳や蝶ヶ岳方面、槍ヶ岳方面への縦走計画を立てていた。

二泊出来ない理由もあったのでしかたないが、縦走の皆さんがチョ~羨ましい!
…という訳で、帰りの時間を逆算しつつ、大天井岳の蛙岩を過ぎた、大下り手前まで行ってみることにした。



表銀座のパノラマ



蛙岩と槍ヶ岳、穂高連峰



カエルには見えないが蛙岩?




ここから見る槍ヶ岳は素晴らしい!孫槍や小槍もはっきりしている。



 
岩を垂直に繰り抜いたような登山道を過ぎて、振り向くと燕岳がガスに飲み込まれようとしていた。
今朝、東側一面に広がっていた雲海が、暖かさでさらに上空に伸びようとしているようだった。



前方にも雲海が迫って来ていたが、
よく観察していると、稜線にぶつかって上に伸び円をかいて東側にまた戻っている!
まさしく壁にぶつかって退散して行く様を見ているようで、海で見る防波堤のような役割りだろうか?^^;


大下り手前で、燕山荘に引き返す!



燕山荘前、雲上のカフェ…下山前にここでモーニングコーヒー(500円)を飲んだ
先を急ぐ縦走も良いが、ここでゆっくり出来たことも、また良い思い出だ!


帰路は天然のミントシャワーを浴びながら…^^;

10時過ぎに下山を開始、登山口の中房温泉には13:50分頃に到着した!
東側に迫っていたガスが晴れず、ずっと視界のないガスの中の下山だったが

山頂での素晴らしかった光景が頭から離れず、この先何があっても「まぁ良いかぁ」の世界。
合戦小屋ではお約束のスイカを頂き、国民宿舎「有明荘」でのんびり温泉のお風呂を満喫し

苦労したことはすべて忘れて、車の中では快晴の雲上で過ごした事の話題のみとなった!



立派な宿泊施設「国民宿舎 有明荘」…大きな気持ちの良い露天風呂がある。
ゆとりのある登山者や団体さんなどは、ここで前泊や後泊をするようだった!

燕山荘の管理下にあるらしく、オーナーがここのお蕎麦が美味しいと勧めていたので
是非賞味しなければと期待して来たのだが、何と!お食事は昼2時で終了です!と店員さん。
時計を見たら2時10分だった!…えっ?…え~っ!…ガッカリ…(-_-;)

と言う訳で、信州の美味しいお蕎麦を食べ損ねてとても残念だったけど、
ここでまた山頂で遭遇した全ての素晴らしい光景を思い出し、
まぁ良いかぁ… (*_*; …と、帰路に着く。



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中房温泉から燕岳

2009年08月09日 | 長野県の山

 イルカ岩と槍ヶ岳


8月2日(日) ~ 3日(月) 中房温泉~燕岳~大天井岳(蛙岩)まで。
――――――――――――――――――――――――――――――――


年に一度夏山登山のグループで、今年の一泊登山は北アルプス燕岳と決まった!
白山から始まり、白馬岳、蝶ヶ岳、槍ヶ岳、唐松五龍岳…そして燕岳…数えればもう6年目だ^^;

この内、満天の星空が2回、ご来光2回、美しい夕焼け2回、
小雨や濃いガス阻まれて登山道が見えず、山頂を目前にして諦めたのが2回(-.-)

で…どれも 「確率は3分の1」 と言うことになる!…今後の教訓にしよう!

6回の中でブロッケン現象が1回、虹が出たのが1回、雷鳥に出会えたのが1回…
そしてカッパを着たのは4回…もしやダントツ1位?^^;
往復カッパを着た記憶はないので、やはり雨も3分の1の確立だ!

今回も最後まで天気予報を気にしつつ、梅雨明け宣言のないまま小雨決行の山行きとなった。


1日目<雨の登り…中房温泉~燕山荘>

前日の夜9時半頃に金沢を出発して、中房温泉第一駐車場に到着したのは夜中の1時半頃だった!
<安曇野市観光課のHP、中房温泉<無料>駐車場詳細図はこちら

第一駐車場に仮設トイレが2個あり!ちなみに中房温泉から燕岳山頂まで携帯が通じたのは、ドコモのフォーマのみでした!

すでに登山口は標高1452mで、カーブ連続の山道を車で急激に上って来た為
女性2人が、到着直後から頭痛と吐き気(-_-;)に襲われていたことと
仮眠後、夜明け前から雨の為、様子を見ながらカッパを着て、予定より遅い6:45分に駐車場を出発!



駐車場から徒歩10分で、立派な水洗トイレ(左の建物で無料)がある、登山口の中房温泉に到着した。
中央の階段を上がって、建物の間を進めば登山道。
中房温泉(標高1452m)から燕山荘(標高2680m)までは、標高差は1228m、距離は5.5km。
トイレなど最後の身支度を整えて、7:10分に登山口を出発した。

温泉登山口から1km登ると第一ベンチ(10m下った場所に湧水の冷たくて美味しい水場あり)
1.7kmで第二ベンチ、2.7kmで(燕山荘までほぼ半分)第三ベンチ


第三ベンチを過ぎた辺りから、木の根っこが張り出した登山道が目立つようになる。


更に3.1kmで富士見ベンチ、そして3.8kmで合戦小屋があり、程よい休憩を入れて安心して登れる。
途中で一時大雨にあったが、滑る岩場もなく登山道も整備されており
聞くところによると、日本3大急登とか!そうは感じさせない道のりだった。



10:45分、合戦小屋に到着…ここは休憩と食事とトイレのみ!

休憩専用の小屋と言うだけあって、内に外に、休憩用のテーブルがたくさん置いてあった。
そして雨にもかかわらず、地元産だと書いてあったスイカが超人気!

中房温泉からここまで、荷物専用の滑車があるので、スイカが名物となったようだ。
八等分のスイカが一切れ800円…つまり丸一個買いだと6400円かぁ^^;
味塩付で、汗をかいた後の水分と塩分補給には持って来いだが
スイカは帰路の楽しみに取っておき、私達は暖かいコーンスープ(600円)を注文した。
隣でカップラーメン(350円)を注文していたが、3分お待ちくださいと店員さん
何とお湯を入れて、直ぐに食べれるようにして出してくれたようだ!
この山には重い水もお湯を沸かす道具も、必要ないかも知れないなぁ…
登山口が温泉地で、合戦小屋までは滑車があるのだから、初心者にはとっても優しい燕岳だ!

合戦小屋でゆっくり昼休憩後、11:30分に燕山荘目指して出発!
程なく合戦の頭(三角点とベンチあり)で、ようやく歩きやすい尾根上に出たが、小雨とガスで視界はなかった。



花を愛でながら…小雨でもより一層可憐で心を癒してくた花たち。


    
①           ②           ③           ④
    
⑤           ⑥           ⑦           ⑧
   
⑨           ⑩           ⑪           ⑫
   
⑬           ⑭           ⑮           ⑯ 

①ウサギギク ②コケモモ ③ゴゼンタチバナ ④コバイケソウ ⑤アオノツガザク⑥トリカブト ⑦カラマツソウ
⑧ウラジロナナカマド ⑨       ⑩シナノキンバイ ⑪アキノキリンソウ ⑫        ⑬イワカガミ 
⑭ハクサンシャクナゲ ⑮チングルマ ⑯ハクサンフウロ 


12:40分、燕山荘に到着。



お花畑とガスの中に、燕山荘が見えてホッとする。

合戦の頭からは、晴れていれば気持のよい尾根歩きとなるのだろう…
雨は霧雨に代わり、辺りは気持明るくなってきたが、相変わらずここまでの遠景視界はガスのみ!
標準タイムよりはややオーバーだったが、やはり日本の3大急登!無理は禁物!
見た目では何も感じないが体は正直、いつもより心臓がバクバクすると言うメンバーがいて
足を止めてしばし立ち止まるパターンを、何度も繰り返した為のタイムだったが
山は色んな意味でハプニングを想定して、
ベテランと言えども早めの行動、余裕の時間が必要だ!



燕山荘前に、燕岳までは1.0kmとの案内板があったが
濃いガスがかかり、誰も山頂を目指す人はいないようだった。
先に宿泊の手続きを済ませて、山頂行きは様子を見ることにした。



燕山荘建物の歴史は古いらしかったが、
太い丸太や針を利用したログハウス風…頑丈そうで綺麗で趣あり!



今日は混雑がないらしく、畳3畳の区切りの部屋に3人で寝ることとなった。
山小屋独特の2段部屋になっているので直立は出来ないが、天井もまぁまぁ余裕の高さがあり
カーテンを閉めれば、ちょっとした個室のイメージでした(^^)v

「水不足なので無駄にしないように!」との張り紙はあったが
「洗面所の水は飲み水なので、ご自由にお持ち帰りください」との案内もあった。
ちなみに枕は6個置いてあったので、混雑時は6人部屋となるのだろう^^;


小雨では散歩に行く気にもなれず、しばし仮眠タイムとなる。
夏用の布団だろうか?折りたたんで寝袋にもなるようだったが、薄くて暖かさを感じない!
直ぐに着替えたものの、雨と汗で体が冷え切っていたせいなのか?
 寝不足にもかかわらず、何故か眠れなかった(+_+) お隣2人は高鼾だったけど…

早到着組の夕食は、5時からだった!
早めの夕食を済ませて、6時を少し回った頃に何気に見た部屋↑の窓…



わっ(^-^)目の前に虹だ!…しかもクッキリ、そして二重虹!



南側の窓に走る!…山荘の東側と南側を囲むように虹が出ていた!

画像では右端と左端しか撮れなかったが、ズーム無しでこの大きさ!
雨は降っていたが窓を開けて見上げると、虹は上で丸く繋がっていて、4分後にはス~と消えた。
夕焼けの代わりに現れた、思わぬ4分間の虹のショータイムに感激!(^^)v


燕山荘が登山客に人気なのには秘密があった!

夜7時から、オーナーによるアルプホルンの演奏会があった!
登山の注意事項なども交えて、北アルプスや燕岳の魅力を紹介するスライドもあり、
話し上手なので、ほとんど泊り客全員参加で、大いに盛り上がった。

賢い登山の仕方や体調管理など、富山HCにて多少は会得していたので
それほど目新しい情報などはなかったが、一つだけ心に響いた言葉があった!

「 登山とは、魂に栄養を与えること… 」

大自然の風景と共に、花や鳥や野生動物、星や夕日、ご来光…それらを体で感じることに意味があることを
ここで初めて、言葉として聞いたような気がしてハッとした!
まさに今まで、魂に栄養をいっぱいもらって帰っていたと思うから(^-^)


2日目<快晴の表銀座を歩く…燕岳~大天井岳(蛙岩)まで>


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穂高の展望台…奥丸山

2008年10月04日 | 長野県の山

10月4日(土)晴れ  奥丸山(2439.5m)に出かけた!
早朝5時に自宅を出て奥丸山を目指したが、標高2200m辺りで途中撤退…^^;

新穂高温泉P(7:20)→林道登山口(7:50)→穂高平小屋(8:35)→白出沢出合(9:35)→
滝谷避難小屋(10:50)→槍平小屋(12:00~昼休憩~12:20)→奥丸山、槍平小屋から800m地点
(13:00~13:05)→槍平小屋(13:35~13:45)→滝谷避難小屋(14:35)→白出沢出合(15:35)→
穂高平小屋(16:30)→新穂高温泉P(17:30)


新穂高ロープウェイ登り口横を通り、林道入り口へ

土曜日でもあり、ここからロープウェイを楽しむ為か登山客か?
無料の駐車場は既に満車で、片隅の空地にようやく止めることが出来た。

ちなみに、有料駐車場は登山口により近く、かなりの時間短縮になる。
30分無料、6時間ごとに500円…良心的な料金だ。



ゴゼンタチバナは真っ赤な可愛い実になっていた。



滝谷避難小屋前の河原で小休憩
中央奥に、北穂のドームが見えていた!



滝谷より北穂ドーム雄滝(中央)アップ



槍平小屋の看板クマさんと…

フォトショップで絵画風に加工したら、
あれれ?皆さんの顔が揃ってクマさんになっちゃったよ!(汗っ)

槍平小屋(標高1990m)は、新穂高温泉から右又谷を経て、
槍ヶ岳や南岳、奥丸山に行く登山道沿いにあった。

槍平小屋に到着したのがちょうど昼の12時、天気も快晴だったにもかかわらず
明るいうちに新穂高まで戻れないと言う理由で
な・な・何と……ここで、奥丸山行きが中止となっってしまった!

ど~も納得いかない!!

富山から7時間かけて到着して、奥丸山が目の前だと言うのに…
でも仕方無いかぁ…遅れてやっと着いてきたメンバーが2人いたから
反省点はいくつかあるが、団体行動の宿命ってやつかも?

早々に昼を済ませて、せめて途中まで登ろうと
ゆっくりくつろぐ皆さんを横目に
ど~も納得いかないメンバー5人で、時間の許す限り途中まで登ることにした。



槍平小屋を一歩出ただけで、北穂や唐沢岳が大きく姿を現す。
いや~やっぱり、槍平小屋でのんびりしている場合じゃなかったようだ!



登るに連れ視界が広がり、
中岳・南岳・大キレット・北穂高岳が木々の間に大きく見えてきた。



北穂のアップ。



紅葉と中岳のアップ。

高度が増す毎に、ナナカマドの赤やブナの黄色が目立ってきた。
槍平小屋から40分位登ったので、標高2200m辺りだろうか?
あと30分あれば、何とか山頂までたどり着けそうだった!
「もう少し上に登って、槍ヶ岳を見たかったね」…と、皆一様に口にする。

が…
戻りの時間を決められていたので、ここで泣く泣く諦める



下山途中に見えていた笠ヶ岳(滝谷より)



すっかり日が短くなった秋の山間…

槍平小屋から3時間45分、ひたすら歩いて歩いて…新穂高駐車場に到着したのは5時半だった!
新穂高から奥丸山に行く場合、前日入りし新穂高で仮眠して早朝出発にするか
日が長い夏頃を選ぶか、余裕で一泊にして、南岳を含めた登山計画の方が良かったかもしれない。

見上げると三日月が…

                            雨にも負けず山歩き♪…HPへ

 

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