雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

皆月湾~外浦海岸ウォーク

2009年04月04日 | 歴史街道&自然歩道

3月29日(日)  皆月~外浦海岸の海崖路を歩く。。。

富山から車で3時間!ここ出発地点の皆月青少年旅行村キャンプ場にあった看板には、
中部北陸自然歩道 「のと荒磯のみち」 となっており、
門前町皆月から輪島市の上大沢を繋ぐ、総延長5.5Kmの歩道と書かれていた。
整備されたアスファルト道なのか、土道なのか、果たしてどんな所なのか?
ここに到着するまでは、全く未知の世界だった!



皆月青少年旅行村キャンプ場の看板



出発から10分、通ヶ鼻付近(自然百景ポイント)絶景に魅せられて足が止まる!
眼下には、千畳敷のように見える岩が連なる藻浦海岸



出発から20分、岩を繰り抜いた手彫り風のトンネルをくぐる



暗くて少々長いトンネル…このトンネルを含めて途中でのトンネルは4か所あった!



出口には青い海が待っていた!



そしてトンネルを抜けると、荒波とギザギザの大岩が目に飛び込む。
削られた岩が歩道になっていた!



出発から40分位、小長崎を過ぎると険しい断崖の地形が続く。

更にこの後、壊れた橋を渡ることになった!



縦の板はポンと置かれているだけのなので、体重のかけ方によって
歩くたびに浮き上がり、かなり不安定で危険な個所だった。



岩超えが続き、何処が歩道なのか全く分からなくなってきた!
風と波の技だろうか?天然の岩窓もあった。



11:40分頃、特にこれと言った特徴のない大長崎に到着した
一本道と言うこともあるのだろうが、ここまで距離などの書かれた
歩道案内の看板などは、ほとんどなかった!
この後広い場所を探して、12時より昼休憩をとった。



今にも落ちそな木の橋を渡り、岩が大きいため先が見えず
更に進路を探りながら岩を超えて行く!



更に海沿いの断崖を行き、大長崎を過ぎてからは、左にカーブしている地形の為
遠くには刑部岬(ぎょうぶみさき)まで見渡せた。
所々、歩道に木の柵が取り付けてあったが、壊れている箇所も目立った!


富山湾とはまた一味違う、日本海の荒波と断崖に魅了されながらも
順調に歩いていたが、途中で崩落している岩壁が2か所あった。

 最初の崩落地は何とか乗り越えることが出来たが…



最初の崩落地…崩壊なので足場の土は柔らかくて滑りやすく、ズルズルと滑る!
手で掴もうとする岩や石は、全て浮いていて頼りにならない。
何とか、サポートさんの助けで無事に乗り切ることが出来た。

この画像だけは、先に渡り終えたメンバーの(T)さん提供!
赤いリュック白い帽子で、恐る恐る歩いているのが私…カメラを出す余裕は全くなし!
落ちたら海だったが、海に落ちる前に岩で砕けそうだったから、ここはマジで恐怖だった^^;



この後も更に、迷路のような岩場が続く。



4つ目のトンネルの少し手前で、再度橋を渡った!
横から見ると一見丈夫そうに見えるが、これがとんでもない!
何処に足を置いて良いものやら…木は朽ち果てて穴が空き、半分落ちていた。


荒磯自然歩道の岩はとってもカラフルである!


と言うのは良く見ると、色とりどりの小石をセメントで固めたような岩ばかりだからだ。
どのように出来たのかは分からないが、特徴的な岩ばかりだった。



4つ目のトンネルをくぐる…荒磯自然歩道は秘境度が高い。



トンネルを抜けてヘアピンカーブのような地形を行く。
荒波が押し寄せるせいなのか?岩沿いの手すりが壊れて下に落ちていた。



トンネルを抜けると波打ち際の歩道が続く。
そして、ここから5~6分行った場所が第2の崩落地だった!



2か所目の崩落地を見下ろす…これは絶対に無理っぽい!!
上を見ても下を覗いても、身動きとれず!
ここは鵠ノ尻の少し手前、かなり大規模に崩落していた為、
ロープを装備していないこともあり、上大沢に通り抜ける計画はここで断念!
はっきりと距離は分からないが、上大沢まで残り1.5km程だったと思う。

荒磯制覇ならず

2時間近く歩いてあと少しの所まで来たと言うのに、
とても残念だったが、ここから出発地点の皆月青少年旅行村に引き返した!



右端…崩落地と、海の繋がりの様子
ここから先を行くには、鳥になるしかないかなぁ
もちろん誰一人渡ろうと言う人はいなかったが、引き返すと言われた時の反応は
皆さん口を揃えて、「え~~っ!またあの崩落地をトラバースするのかぁ^^; 」でした!
誰かに言わせると死ぬ思いだったとか!
冷や汗もので渡ったので、再挑戦せざるを得なくなってしまったことが、ショックのようだった。



崩落地より撮影した鵠ノ尻…奥に見えている刑部岬(ぎょうぶみさき)を
グルっと回れば、終点上大沢だったが、今回ここまで来れて、
予想を遥かに上回る能登の秘境を体験できただけでも、十分に価値があった!


帰路に撮った画像より…


崩落地を後にして、今度は右手に迫力の大海を見ながら帰路を行く。



大長崎の分岐で下から見上げると、望楼台公園への階段が上に伸びていた!
時間がなくて望楼台公園には行けなかったが、いったい何があって、どんな公園何だろう?



逆光になったが遠目で見ると、まるでノコギリのように岩がギザギザに見える…ここはノコギリ岬か?

途中では、晴れているのに小雪がチラついたり、寒くはなかったが情緒のある光景を楽しんだ!



藻浦海岸に戻り、丸太のイスでホッと一息ついていたら、
前方の岩で、海鵜が3羽くつろいでいた!(途中にも飛んでいるのを見た)



前方と言っても、カメラの望遠でやっとの距離だったかも^^;
羽根を広げてくつろぐ海鵜をズーム。。。
そしてシャッターを押した瞬間に、頭上を飛び越えて来て偶然に写ったのはアオサギ?カモメ?


帰りの時間は予定より大幅に押していたが、
全員一致で、猿山へ「ユキワリソウ
を見に行くことに決定した!


雪割草(スハマソウ)の群生

          
猿山岬灯台                    キクザキイチゲ
 
   

 
    

雪割草…花の色は紅・濃赤紫・桃・白と多彩!
駐車場の入り口では、地元の人らしき方達が3~4名で入場料の徴収をしていた。(一人300円)
到着が4時を過ぎてしまったため期待はしていなかったが、聞くところによれば
今日が満開だったらしい(駐車係のおじさんの話)


帰路、猿山から富山までは、またまた3時間のドライブが待っていた!   


ひとこと…

『 通行できなかったのは、昨年の能登沖地震で崩壊したからだろうか?
と思っていたが、後日知った情報では、この荒磯自然歩道は
 2006年4月時点より何年もの間、閉鎖されたまま だと言うことだった。
もしも行ってみようと思ったら、大長崎から望楼台公園への分岐があったので、
公園まで行ってみると言うコースに留めておいた方が良さそうだ。』 


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