六月十三日(月)雨のち曇り。
午前中は雨脚が強く、ウォーキングに出ようと思った気持ちが、いっぺんにに萎えてしまった。一時過ぎまで、校正の仕事。今日までに終わらせなければならないので、辞書と拡大鏡とを持って奮闘していた。
二時から医者。終了後、友人とお茶をしながら私の来し方のアドバイスを受ける。ありがたし。そのまま歩いて自宅まで約一時間と十五分。いい汗かいた。帰宅後も、夜七時まで机に向かう。「大吼」の夏号がようやく入稿終了。ホツトする。今回の特集は「東北大震災と民族派の使命」。多くの方々に読んで頂きたいと思っている。
イタリアで十二日から二日間にわたり行なわれた原発をめぐる国民投票で、反原発派の圧倒的な勝利が決定的になった。イタリアは、これでドイツ、スイスに続いて原発の廃止を決定することになる。しかし不思議なのは、ドイツもイタリアも不足している電源を、原発大国のフランスから買っているという。もしフランスで原発事故が起きたならば、他人事では済まされないだろう。反原発を言うのであれば、不足電源をフランスの原発から補うことにも、ノーと言わなければ筋が通らないような気がするのだが。
ゴミは出すが、自分の町には処理場はいらない。と言う論理と余り変わりがないように感じる。それでも今回の福島の原発事故で、世界が反原発に向うことには歯止めがきかないだろう。一緒に核兵器の廃止も訴えればいいのにと思うのは、無理な話か。
聡明な日本人の技術者が、原発に変る代替エネルギーを開発するビジネスのビッグチャンスであるとも思うのだが。