五月十五日(水)晴れ。Part2.
正午前に、護国神社着。受け付けで花房先輩や旧知の同志に挨拶。ここで花房先輩から、俳優の工藤堅太郎氏をご紹介された。工藤氏は、その昔(昭和三十九年)にテレビの連続ドラマ「夕日と拳銃」の主役をやった人だ。実在の人物で、中国大陸で日本人馬賊として有名だった伊達順之助をモデルにした檀一雄の小説「夕日と拳銃」をテレビドラマ化したものだ。私は、当時、中学の二年生だった。このドラマに嵌ってかならず見ていた。今のように、録画機能がないのがとても残念で、どうしてももう一度見たいのだが、いくら探しても、そのテレビドラマのフィルムは残っていないとのこと。
そのドラマと小説に感化されて、関連本や登場人物の伝記や著作を読んでいるうちに、民族派運動に入る素地が出来た。その昔、犬塚博英先輩のお世話で「沖縄戦跡慰霊巡拝団」(昭和五十七年七月)の一員として、初めて沖縄を訪れた時、伊達順之助のご子息である伊達宗義先生がご同行された。夜、タイガービーチでのBBQの時に、「夕日と拳銃」の主題歌を歌ったことがあった。宗義先生には、ご尊父のことを書いた『灼熱』という本がある。工藤氏より主題歌の入ったCDを頂き感激する。
十二時より、本殿にて慰霊祭。いつもながら世話人代表の坪内隆彦氏の「祭文」が胸を打つ。ちょうど坪内氏が祭文を奏上している時に、上空を自衛隊?の飛行機が通過した。何か、私には慰霊飛行のような気がしてならなかった。坪内さんから、今月の十一日に靖国神社にて壮烈なる割腹自決を遂げられた沼山光洋さんへ追悼の誠を捧げ、全員で黙祷を行った。
慰霊祭終了後は、参集殿にて奉納落語。演ずるのは三遊亭歌武蔵師匠。元相撲取りで自衛官にして落語家と言う波乱の経歴を持つ人である。演題は古典で有名な「胴斬り」。
終了後は、新しく建立された三上卓先生の絶筆と、辞世の歌の碑の前で記念写真を撮る。絶筆は、中国禅宗の第六祖となった慧能禅師の言葉の「無一物中無尽蔵」。辞世の歌は、「天命と義憤とを乗せて行く船の帆に風なきは悲しかりけり」。確か、五・一五事件の後の作と聞いたことがあった。ちなみに大夢と大悲は三上卓先生の雅号である。大夢は花房先輩が、大悲は野村先生が受け継いだ。
二時半より、大夢館に移動して直会。三時半にお暇する。岐阜から名古屋駅へ。新幹線のホームで、これもお決まりの立ち食いの「きしめん」を食べてから車中の人となる。八時前に帰宅。※集合写真の前列左から五人目が蜷川、右隣が花房先輩。
正午前に、護国神社着。受け付けで花房先輩や旧知の同志に挨拶。ここで花房先輩から、俳優の工藤堅太郎氏をご紹介された。工藤氏は、その昔(昭和三十九年)にテレビの連続ドラマ「夕日と拳銃」の主役をやった人だ。実在の人物で、中国大陸で日本人馬賊として有名だった伊達順之助をモデルにした檀一雄の小説「夕日と拳銃」をテレビドラマ化したものだ。私は、当時、中学の二年生だった。このドラマに嵌ってかならず見ていた。今のように、録画機能がないのがとても残念で、どうしてももう一度見たいのだが、いくら探しても、そのテレビドラマのフィルムは残っていないとのこと。
そのドラマと小説に感化されて、関連本や登場人物の伝記や著作を読んでいるうちに、民族派運動に入る素地が出来た。その昔、犬塚博英先輩のお世話で「沖縄戦跡慰霊巡拝団」(昭和五十七年七月)の一員として、初めて沖縄を訪れた時、伊達順之助のご子息である伊達宗義先生がご同行された。夜、タイガービーチでのBBQの時に、「夕日と拳銃」の主題歌を歌ったことがあった。宗義先生には、ご尊父のことを書いた『灼熱』という本がある。工藤氏より主題歌の入ったCDを頂き感激する。
十二時より、本殿にて慰霊祭。いつもながら世話人代表の坪内隆彦氏の「祭文」が胸を打つ。ちょうど坪内氏が祭文を奏上している時に、上空を自衛隊?の飛行機が通過した。何か、私には慰霊飛行のような気がしてならなかった。坪内さんから、今月の十一日に靖国神社にて壮烈なる割腹自決を遂げられた沼山光洋さんへ追悼の誠を捧げ、全員で黙祷を行った。
慰霊祭終了後は、参集殿にて奉納落語。演ずるのは三遊亭歌武蔵師匠。元相撲取りで自衛官にして落語家と言う波乱の経歴を持つ人である。演題は古典で有名な「胴斬り」。
終了後は、新しく建立された三上卓先生の絶筆と、辞世の歌の碑の前で記念写真を撮る。絶筆は、中国禅宗の第六祖となった慧能禅師の言葉の「無一物中無尽蔵」。辞世の歌は、「天命と義憤とを乗せて行く船の帆に風なきは悲しかりけり」。確か、五・一五事件の後の作と聞いたことがあった。ちなみに大夢と大悲は三上卓先生の雅号である。大夢は花房先輩が、大悲は野村先生が受け継いだ。
二時半より、大夢館に移動して直会。三時半にお暇する。岐阜から名古屋駅へ。新幹線のホームで、これもお決まりの立ち食いの「きしめん」を食べてから車中の人となる。八時前に帰宅。※集合写真の前列左から五人目が蜷川、右隣が花房先輩。