仲間の敵失を自分の利とする人は信用できない。

八月九日（木）曇り。

自民党の総裁選も、安倍さんと石破さんの一騎打ちとなった。どちらが勝っても、所詮はコップの中の嵐。まあそれでも嵐の中を航行する日本丸の船長を座を競うのだから、しっかりしてもらいたいものだ。

安倍さんの対抗馬の石破さんの総裁選のアピールが「正直、公正、謙虚で丁寧な政治」（間違っていたらごめんなさい）と言うから笑わせてくれる。小中学生相手に立候補する訳ではないし、余りにも、マスコミに媚び諂った幼稚な姿勢に思わず笑ってしまった。この石破さんのアピールには、どう考えたって「モリカケ」を暗に指していることは子供でも分かる。野党の候補と争う訳ではなく、同じ自民党同志での戦いに、「政策論争」ではなく、「敵失」を利として争うという、その姿勢が総理の器にふさわしくないと私は思う。まっ私に投票権もないので、グズグズ言っても仕方がない。

夜は、私以外は皆出かけてしまい、仕方が無く一人飯。誰か誘って、何処かへとも思ったが、明日締め切りの原稿があったので、それをやっつけてから飲むことにした。すっ飛びで松原商店街へ行き、魚幸でマグロを仕入れ、近くの肉屋で「みすじ」を買って家に戻る。原稿を入稿して、シャワーを浴びて、ふふふと笑ってから酔狂亭にて独酌。

世にワイドショーの種は尽きないなぁー。

八月八日（水）雨。

台風の影響か朝から雨。幾らか涼しいのだが、「スマン」と心で詫びてクーラーを入れた。珍しく、子供二人が揃って家にいるので、朝食はシチュー、井上のさつま揚げ。昼は、おにぎり一つ。夜は、電気のプレートを使ってジンギスカン、まさしの餃子、水茄子。お供は「霧島連山」。

テレビを点けると、ほとんどの局が例の終身名誉会長のことをやっている。大好きな長嶋茂雄さんは終身名誉監督なので、それにあやかったのかもしれない。しかし、この会長も確かに怪しいが、告発している人達も好きになれない。信用されていると言うことを利用して隠し録音をしたり、連判状で告発したり、どこにスポーツマンシップがあるのか。失礼ながら、たかが会長、それも八十近いオヤジに、一人ぐらい面と向かって、「それは違うだろう、ナメてるのか」と言った啖呵が切れる硬骨漢の一人もいなかったのか。強い相手には、米つきバッタのように腰を折り、一人では意見も言えないので徒党を組んで物申す。これが青少年を指導、監督する人たちの姿だと思うと情けない。

孟子曰く、自ら反（かえり）みて縮（なお）くんば、千万人と雖も、吾往かん。 すなわち、自分の心を振り返ってみたときに自分が正しければ、たとえ相手が千万人であっても私は敢然と進んでこれに当ろう。指導者には、これぐらいの気概を持って貰いたいと思った次第。

籠池夫妻の露出が無くなったと思ったら、今度は山根会長夫妻か。浜の真砂は尽きるとも、世にワイドショーの種は尽きないなぁー。