白雲去来

蜷川正大の日々是口実

趣味もないので貧乏も苦にならん。

2012-07-26 00:48:13 | インポート

七月二十五日(水)晴れ。

夏休みだと言うのに、愚妻は仕事、子供たちは補習と部活で、結局、家にいるのは私一人である。戯れに、「先生」などと言われることがあるが、早い話、右翼の浪人なんて、ほとんどが平均的なサラリーマン以下の収入と、それに見合った生活を余儀なくされている。まあ、そういうことが嫌ならば、浪人生活などできるわけもない。

浪人の条件として大切なことは、趣味がない。ということに尽きるだろう。かくいう私も、競輪競馬にパチンコ、麻雀、ゴルフもやらない。気障なようだが、趣味と言えるようなものは、読書と酒ぐらいだ。唯一の趣味の釣りも、私はクロダイ以外はやらないので、「穴場」だった横浜港の某所は、いわゆる「9・11」以降、警備がうるさくなって竿を出せなくなった。釣り公園などジャリの集まる所へは行きたくないし、かといって、近くに手頃な磯もない。その昔は、早朝から夕方まで堤防にいたものだが、そんなファイトもなくなった。

また酒と言っても、クラブ活動から引退して久しいし、飲むのは、我が酔狂亭が主で、時折、顔を出すのは決まって焼き鳥屋か下町の中華料理屋だ。そういう生活に馴染むと、余り世間体を気にしなくなる。まあ、有難いことに、様々な方たちから、酒や肴を送られるので、不自由はしない。俗に「酒は知己と飲むべし」と言うが、自慢ではないが、飲むべき「知己」には恵まれている。しかし、これもすべて野村先生のお導きと感謝している。

夕方から、来月号の機関誌の特集号のために頑張って長い原稿を書いた。原稿料を当てにしていた「実話時報」がリニューアルするので、連載が中止になるし、ますます生活が苦しくなるが、考えてみれば趣味で貧乏をしているようなものだから、文句も言えない。今日も、社友の細田さんから頂いた「ハナタレ」という焼酎(これは美味しい)を飲みながら、酔狂亭で月下独酌。


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