白雲去来

蜷川正大の日々是口実

週刊新潮の嘘が次々に暴かれる。

2009-03-02 12:13:29 | インポート

二月二十八日(土)札幌は雪でした。

 遮光カーテンを閉め忘れていたので、朝の光で目が覚めて、時計を見たらまだ七時前。十一時に迎えが来るので、こんなに早く起きても仕方がないので、もう一度寝た。起きたのは九時。慌てて朝食をとりにレストランに行く。石澤君が、レストランの入り口で待機していてくれた。彼は、私が札幌に行くときは、必ずこうした気配りをしてくれる。ガァーッと朝食を食べてから、部屋でゆっくりと風呂に浸かって昨夜の酒を抜いた。木村氏の部屋に電話を入れたら、。ただ、うーん、うーんと言う、うめき声しか聞こえてこない。受話器から酒の匂いが伝わって来るようだ。集合時間を三十分遅らせてほしいとの事。了承する。

 十一時半に、ロビーにて石澤、梶浦の両君と合流。木村氏も降りてきた。何でも、一時過ぎまで飲んでから、「道新」の記者と、仕上げのラーメンを食べたとか。その元気が羨ましい。千歳に近づくにつれ天気は回復し、青空が広がっている。空港で、レストランに入って昼食に「天ざる」を注文したが、この蕎麦が人生で食べた蕎麦の中で、史上最悪の不味いものだった。蕎麦はまるでゴムをたべているような感じで、天ぷらも、やけに黄色いのだ。あれは卵の色ではなく、絶対に着色料を使っている。気持ち悪いので、「いくら丼」を食べている木村氏にあげたら、食オンチの木村氏もさすがに手をつけなかった。石澤、梶浦の両君にお礼を言って、一時五十五分の飛行機で羽田へ。

 飛行機の中で新聞を読んだら、「阪神支局銃撃」を島村氏に依頼したという米大に勤務していた佐山氏が、事実無根として、「週刊新潮」に抗議をした、という記事が掲載されていた。新潮側は、さぞかし驚いたに違いあるまい。嘘が次々と暴かれるからだ。

 親しい記者から聞くところによれば、佐山氏は昭和二十九年生まれの、現在五十四歳であるという。

 「週刊新潮」の「赤報隊報道」の第三回目(二月十九日号)によれば、島村氏は、「私は高校二、三年の頃、これ以上迷惑をかけないため、独り立ちする決心をしたのです。東京に出ようと思った。ですが、どうして良いのか何も分からないので、叔父に相談した。中華料理屋を経営していた叔父は、客として来ていた地元の有力者に話をしてくれた。さらに、その有力者が東京の゛ある人゛に相談してくれ、私は、その人の下に預けられることになったのです。゛児玉誉士夫氏゛の下へ」とある。

 島村氏は、前述の告白記事の中で「私は『川崎のダンナ』、九歳年上の野村氏(因みに野村先生は昭和十年生まれ)と連絡を取り」とあるので、昭和十九年生まれであろう。「高校二、三年の頃に上京した」と言えば、当時彼は、十七、十八、十九歳で、時代は、昭和三十六、三十七、三十八年ということになる。もうお分かりだろう。その頃、昭和二十九年生まれの佐山氏は、何と、七歳、八歳、九歳なのだ。 随分とCIAは人手不足だったものだ。

 さらに、島村氏の告白によれば、「私と、アメリカ大使館員・佐山との関係」について、児玉氏から「『おい、シブヤに電話』そう命令されて、私が連絡を取ることが何度かあった。(中略)児玉氏が亡くなる直前には、シブヤ=大使館に電話をすると、佐山が出ることもあった」と話している。児玉先生が亡くなられたのは昭和五十九(一九八四)年の一月である。その葬儀の様子の写真を青年思想研究会の市村清彦議長から、新潮社に抗議に行く直前に見せて頂いた。児玉先生の遺影を持った、若き日の市村議長の写真や、私もお付き合いの会った、錚錚たる民族派の重鎮の諸先生の写っているものが沢山あった。

 島村氏が、高校を中退して児玉先生の所に「運転手兼ボディガード」として、傍にいて、「亡くなる直前まで、児玉先生に言われて米大に連絡を取っていた」のならば、足掛け、二十年以上も児玉先生の所にいたことになる。しかし、市村議長はじめ、当時の側近の方の誰一人として、島村氏の存在を知らないのだ。

 もちろん、野村先生を「川崎のダンナ」と呼ぶほど「親しくしていた」と言っているが、私を含めて、「赤報隊事件」のあった昭和六十二年、前年の六十一年当時に、野村事務所に勤務していた事務員、編集長、門下生に聞き取り調査をしたが、やはり誰一人として、島村氏を知る者はいなかった。

 新潮社は、市村議長や、我々の、この疑問に答える必要が絶対にある。米大の職員から金を貰って、右翼の名を使い「金のため」にあの事件を起こした、と言うことを真に受けて、何の検証もせずに特集記事を掲載したことは、これは、単に児玉、野村両先生の名誉の問題にとどまらず、民族派運動に全体に対する誹謗、中傷行為であり、挑戦行為である。我々は絶対に看過することはできない。

 二月二十六日の面会に対する新潮社の回答が楽しみである。

コメント (2)
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