桜乃記-さくらのき-

九州に住む、しがない若手サラリーマンが書きつらねた現代の随筆。
日本名刺研究会(会員数2名)の代表でもあります。

質問することの意義

2007-04-13 | マナー、気遣い
車の工場見学に行ったことはないでしょうか?

車の工場は社会見学の定番でしょう。
その工場見学では、ひととおりのラインを見た後、工場案内役の人にこう聞かれるはずです。
「では、質問があればお願いします」
と。

それに対しては、いろんな反応をする人がいるでしょう。

・下らない質問をする人。
・そもそも車に興味がなく、だんまりの人。
・「御社の競争力はそもそも~…」などと鋭い質問を投げかけてくる人。
・恥ずかしがり屋で手を挙げられない人。

しかし、質問って誰のために、なんのためにするのでしょうか?
少し考えてみてください。


僕は質問をすることは、以下3つのためだと思います。

① 自分の好奇心を満たすため。
② 相手のため
③ 場の空気のため

では番号ごとに説明していきましょう。


① 自分の好奇心を満たすため。

これは皆さん理解できると思います。
疑問に思ったことを解決したいのは、人として当然の心理でしょうから。


② 相手のため

少し説明が必要でしょう。
質問を投げかけた人が一番悲しい状況というのは何でしょう?

それは、何も質問が出ない状況なんですね。
このような場面を経験してみると分かりますが、正直結構キツイ。
本当にいたたまれなくなります。
質問がないということは、この工場見学の場合では「車には関心がありません」「あなたの工場には興味がわきません」ということです。
悲しいですね。

だから下らない事でもいいんです、相手の心境を思えば、とにかく質問するべきのような気がします。


③ 場の空気のため

よく「空気を読め」などと言われますが、質問した方が場の空気が盛り上がるんですよね。

「では質問ある方!」
と工場の人に言われて、
「しーーん。」
となって場が凍るのと、

「はい!」
「はいはーい!」
「はい!」
と、我勝ちに手が上がるのでは、雰囲気が雲泥の差です。

場の暖かい空気をともに作っていこうという気配りの心が、手を上に挙げさせるのかもしれませんね。



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