肉と牛乳は取らないほうがいいです。
http://itiguuoterasu.blogzine.jp/blog/2012/04/post_7e68.html
肉の食べ過ぎと牛乳は「脱灰」を起こして重病に!?
予報どおり、こちらは現在ものすごい暴風雨です。2Fのベランダに置いてある「シマトリネコ」や「ジャスミン」が倒れてしまい、可哀想なので家の中に取り込みました。
この調子だと昨日、満開が宣言されたばかりの桜の花にも相当影響が出るかも知れませんね。皆さんのところはいかがですか?
さて先日、ファスティング(断食)のところで「杏林予防医学研究所」所長の山田豊文氏をご紹介しましたが、山田医師は本もたくさん書かれています。
今日はその中の、『脳がよみがえる断食力』から、スタミナの増強には焼き肉が最高とばかりに、いまだに多くの人に信じられている肉を食べ過ぎることによって、「脱灰(だっかい)」という現象を引き起こし、骨や歯を弱くし、視力の低下、糖尿病、心筋梗塞など、さまざまな病気の元凶になる問題について、お伝えします。
また、牛乳についても同様に、「脱灰(だっかい)」を引き起こし、骨や歯を丈夫にするつもりが逆に骨や歯を弱くし、骨粗しょう症、ひいてはガンなどの原因にもつながる問題についてもお伝えします。
私事ですが、先日横浜に住む母親と電話し、牛乳を飲んでいるという話を聞いて、思わず母を叱ってしまいました。なぜなら牛乳は、80歳になる高齢者が絶対に飲んではいけないものなのです。命を縮めかねないからです。
人間は、赤ちゃんで生まれて、老人(白ちゃん)となって死んでいきます。赤で始まり白で命を終えていくのです。基本的に白い飲み物や食べ物は、体を冷やす作用があります。牛乳はそれの最たるものなのです。なぜ?こんなことも分からないのか?思わずカアッとして、怒ってしまったわけです。
それも3年前に母がガンになったときも、牛乳は絶対に飲んではいけないということを、幾度となく話していたからです。残念ながら高齢のせいで、忘れてしまったんですね。本当に悲しくなってしまいました。でもこれが、いわゆる普通の人の常識なんでしょうね・・・。
また、牛乳は、体を冷やすばかりではなく、後述のように、「脱灰(だっかい)」を生じてしまい、体を酸性化させてしまうので、健康に良いと言えることは何ひとつありません。
皆さんも十分にご注意ください。
では、「脱灰(だっかい)」って、いったい何でしょうか?
ぜひ下記の記事を参考にされて、「肉信仰」や「牛乳信仰」を見直すきっかけにして頂ければ幸いです。
また、過去ブログの、「牛乳の問題点」もご参照ください。
『脳がよみがえる断食力』 山田豊文著 青春出版社より抜粋
■実は逆効果「焼き肉でスタミナ」
「このところ疲れ気味だから、スタミナをつけなきゃ。よし、焼き肉行くか」
こんな言葉を、そこここで耳にする。
「肉こそ最高のスタミナ食、肉は最良のタンパク源」という信仰はまだまだ広くはびこっているようだ。
体にとってタンパク質が不可欠な栄養素であることは間違いない。
筋肉や骨、またホルモンや酵素の材料になったり、エネルギーが不足した際にはエネルギー源にもなるタンパク質だが、その一方で“問題児”にもなる。過剰摂取による弊害が指摘されているのである。
その代表的なものが、肝臓と腎臓への負担だ。
窒素を含んでいるタンパク質は、代謝のプロセスでアンモニアを発生させる。
アンモニアは毒性が強いため、肝臓はこれを毒性の低い尿素に変える。
働き者の肝臓にとっても大きな負担である。
尿素は血液に入って腎臓に送られ、ろ過されて尿として排泄されるわけだが、このろ過作業が腎臓に負担をかけるのだ。
このように、肉を食べ過ぎれば、肝臓にも腎臓にも大きな負担を強いることになるのである。
「焼き肉でスタミナを!」という考え方は危険をはらんだものであることを知らなければならない。
腎臓が悲鳴をあげて、尿素のろ過がうまくいかなくなると、尿酸が蓄積され、高尿酸血症、さらには痛風にもつながりかねない。
もう一つの問題は、肉をたくさん食べると血液が酸性に傾いてしまうことだ。
そうなると、体は中和するように働くのである。
このとき体はどうするか?
じつは骨や歯のカルシウム(アルカリ性)を溶かして血液中に送り込むのである。
これは「脱灰(だっかい)」と呼ばれる。
また、肉は酸を生じる食品であると同時に、カルシウムが少なくリンを多く含む食品でもある。食べ過ぎて体内にリンが増えることも、また問題なのだ。
体の中のリンとカルシウムのバランスは、ふつう1対1の状態に保たれている。
だから、肉の過剰摂取でリンが増えすぎると、バランスを調整する必要が出てくる。
その調整も「脱灰(だっかい)」によって行なわれるのである。
脱灰が起これば、骨や歯は弱くなる。
また、視力低下や糖尿病、心筋梗塞の引き金になることも指摘されている。
タンパク源、スタミナ食であるはずの肉は、むしろ、より大きな弊害をもたらす“問題児”であることが分かっていただけただろうか。
■「カルシウム=牛乳」信仰はもう古い?
「カルシウムを摂るために牛乳を飲む」というのは、ほとんど定説のようになっている。
実際、子どもにせっせと牛乳を飲ませる親はどこにでもいるし、牛乳嫌いの子どもは、「牛乳を飲まなきゃ、大きくなれないんだから・・・」などと叱責されたりもするのが実情だ。
しかし、いくら牛乳を飲んだところで、骨のカルシウムが充実するということはない。
まず、カルシウムが体の栄養素として使われるためには、吸収されなければならない。
吸収されるには、カルシウムを含む食べ物が消化酵素によって分解され、吸収されやすい形になることが必要だ。
乳類に含まれる成分、乳糖を分解する酵素はラクターゼと呼ばれるものだが、日本人はある一定の時期を除いて、このラクターゼがほとんど働かないのだ。
ラクターゼが働く例外的な時期とは赤ん坊の時期である。
乳児期の赤ん坊は基本的に母乳しか口にしない。栄養素の供給は母乳に依存しているわけだから、必要なラクターゼは活発に働くのだ。
ところが、生後1年前後になって離乳がすすむと、しだいにラクターゼの働きが弱くなり、成人ではほとんど分泌されなくなるのである。
成人になってもラクターゼを持っているのは北欧系の人に限られる。
日本人などのアジア系人種、アフリカ系の人はラクターゼが働かないので、いくら牛乳を飲んでもカルシウムは吸収されず、ムダに排泄されていくばかりなのだ。
つまり、牛乳をたくさん飲むと、カルシウムが摂れて骨が強くなるというのは、大いなる誤解なのである。
それを実証する科学的なデータはいくらでもある。
25年間かけて沖縄の人たちの健康法を調べた『THE OKINAWA PROGRAM』では、100歳以上の長寿の沖縄の人たちは、ほとんど牛乳を飲まないのに骨が強かったことが報告されている。
また、1日1,000ミリグラム程度のカルシウムを摂取するアフリカ系アメリカ人と、1日296ミリグラムしか摂取しないアフリカ系先住民の骨折の度合いを比較したところ、前者の骨折率が9倍も高かったというデータもある。
「カルシウム=骨の強化」という図式ではとうてい説明できない事実が厳然としてあるのだ。
さらに、2年間毎日牛乳を2杯飲み続けた女性と、まったく摂取しなかった女性を比較した極めて興味深いデータも発表されている。
前者は後者の2倍の速度で骨量が減っている、というのがその結果だ。
このデータは、牛乳は骨を強化するどころか、もろくするということを物語っている。
これは科学的にも説明できる話だ。
タンパク質を多く含む牛乳は、体内で酸を生じやすい。
牛乳をガブガブ飲めば体が酸性に傾き、「脱灰」という現象が過剰に起こるリスクを高める。
骨や歯のカルシウムが血液中に溶けやすくなるわけだ。
骨がもろくなるのは当然である。
牛乳の問題点はまだある。
マグネシウムが少量しか含まれていないという点だ。
牛乳のカルシウムとマグネシウムの含有量の比率は、ほぼ10対1だ。
マグネシウムはカルシウムを正しく働かせるために極めて重要な役割を担っている。
一般にはカルシウムとマグネシウムを2対1くらいの割合で摂るのがいいとされるが、私は1対1くらいが理想だと考えている。
つまり、牛乳を多飲すれば、バランスはますます理想から遠ざかり、マグネシウム不足を招くのである。牛乳は体内のミネラルバランスを崩す元凶でもある、といっていい。
海藻や豆類、野菜などからカルシウムを摂っていれば、ミネラルバランスが極端に崩れることはない。
我々日本人が何を食べればよいかという判断は、これまで日本民族が長い歴史の中でどのようなものを食べてきたかを考えるところから始めなければならない。
これが「食を知る」ということである。
■“マグネシウムの重要性” 現代人はマグネシウムが不足している
・マグネシウムとがん予防
土壌や飲料水に含まれるマグネシウムレベルが低い地域では、がんの発症率が高い。
エジプトでは、がんの発症率はヨーロッパやアメリカの発症率の約10%にすぎない。
この大きな違いは、がんを患っていない人のマグネシウムの摂取量が、西欧諸国の10倍以上に該当する2,5~3gと非常に多いことにある。
がんの発症によって、マグネシウムが全身に行きわたらず、血液細胞によりマグネシウムが動員されたり、非腫瘍性組織のマグネシウムが損失したりすることが知られている。
マグネシウムの欠乏はがんを引き起こし、固形がんの場合は、高用量のマグネシウムによってがんの発症が抑制される。
がんの発症とマグネシウムの欠乏はともに、細胞膜の浸透性と流動性を高める。
・現代人はマグネシウムが不足している
マグネシウムを不足させる要因
①.化学肥料や農薬の影響で、野菜や果物に含まれる量が少なくなった。
②.食品の精製によって失われる。
③.加工調理(煮る、蒸す、茹でる)によって素材から流出する。
④.炭酸飲料や加工食品に含まれるリンによって吸収が低下する。
⑤.脂質過剰の食事によって吸収が低下する。
⑥.牛乳や乳製品などのカルシウムを過剰に摂取することで、マグネシウムの吸収が抑制されるとともに、尿からの排泄が促進される。
⑦.塩分、カフェイン、アルコールの過剰摂取によって吸収が低下する。
⑧.薬(抗生物質、抗がん剤など)の服用で排泄が促進される。 ⑨.糖尿病によって尿中から排泄が促進される。
⑩.ストレスによって体内のマグネシウムが消耗する。