スカーレット手帖

機嫌のいい観客

加藤和樹くんのこと

2014-06-28 | この人のこと

もうちょい髪の毛短い時の方が男前だと思う

加藤 和樹(かとう かずき)
生年月日:1984年10月7日
身長:181cm
血液型:A型
出身:愛知県(名古屋市)
所属:ジェイロック(レコード会社:avex)
google検索結果:約 1,290,000 件
(2014年6月時点)


公式サイト
本人ブログ

たわむれに書いた1回目のやつが楽しかったので、どんどん行ってみたいと思います。
第2回目は、最近の自分が接触率(遭遇率?)の高いこの人にしてみました。
この方もとっても強いファンが付いていると思うので、浅はかなこと言ってたらごめんなさい。
私の感覚でモノを言っております。

加藤和樹、彼は2000年代後半からの、非ジャニ系イケメンムーブメントの古参株と言えるだろう。
ジュノンボーイをきっかけに、テニミュ、特撮、昼ドラ、ソロ歌手、東宝ミュージカルと、順調に街道を歩んできていると思う。
ただし、そこになんか演歌的な香りが常に漂っている感じがあるところが、個人的には面白い気がする。

私が初めて彼を認知したのは、テニミュと仮面ライダー後の07年にあの「ホタルノヒカリ」で綾瀬はるかの相手役として出演しているときだった。
まだイケメン系舞台という存在をぜんぜん知らない時期だったため、
「ハア~、またカッコいい俳優が出て来たな~~ 芝居はまだイマイチだけど」という印象だった。(←エラそう)
当時名古屋で土曜にやってた「アンデュ」というバラエティに、ゲストで出て来たことがあったのを覚えている。
それでも一応プロフィールはチェックしてましたよ。名前と、あと生まれ年を確認して「あ、この人同学年だな…」と思いました。
(ちなみに私、意味不明なんだけど、昔からわりと同学年芸能人にライバル意識を持ってるところがある。
 だって同じ年数生きてきて、そっちのルートを選択して芸能で生きてる、それが出来てるってことじゃないですか。
 どうやったらそうなれるのかなというのも含めて、羨望の目で見てた。とくに若いときは。さすがに今はそうでもなくなってきたけど)


話を戻すと、だってアナタ、07年夏って言ったら、
ちょうど私達が中学ぐらいのときに流行ってたマンガ「花盛りの君たちへ」がドラマ化するにあたり
「イケメンパラダイス」という、身も蓋もないスパイスをまぶされた上で、
絶賛大車輪売り出し中だった小栗旬と、
ジュニア時代の印象を覆すビジュアルにパワーアップし俳優に腰を据えてエンジン全開でふかし始めた生田斗真と、
そして彗星のように現れた、少女漫画から飛び出して来た系パーフェクトボーイ水嶋ヒロ(この子も仮面ライダー)、
この3人が競演したドラマが放送されていた時期ですよ。
まさに今の我々がイメージ出来る『イケメン』というものが、人々の消費のレギュラー商材になるべく、
お茶の間にわかりやすく提供されるようになった「イケメン元年」と言えるでしょう。
その同クール放送ドラマの相手役、というイケメン初期潮流の中に、確実に加藤和樹はいたわけです。

ところがそこから数年、私の記憶の限りでは、いわゆるメジャーな場(てか、ゴールデン地上波ドラマ。普通の人は、これくらいしかテレビ見ませんからね。)
で見かける俳優の中に加藤和樹は入って来なかったと思います。
調べてみたらこの時期、熱烈コールに応えて再びテニミュに出てたり、昼ドラ出てたり音楽やってたりしてたんですね。
この時期が彼に取っての模索期だったのかもしれない。
いまになって見れば、このあたりも見ておけたらきっと楽しかっただろうなと思ってます。

そんな加藤和樹との再開は、これも突然。やはり戦国鍋テレビのゲスト役で出ているのを見かけた時でした。
「あれ?この人ってホタルノヒカリのイケメンじゃないの??」と思い出したが最後、
その後、テニミュ関連の自分の知識が一気に膨張するにしたがい、
自然「和樹さん情報」というのは集まりまくり(超人気キャラ「氷帝学園:跡部景吾」を完璧にやり遂げたという伝説等)、
ニコニコやアメーバの生放送でテニミュ仲間と器用に司会をするのを楽しみに見るようになり、
そんじゃあお芝居も見てみようか、イベントがあるなら寄ってみようか、とやりはじめ、現在に至ります。
ライブはまだ見てないのです。機会があったら是非見たい。

顔はとっても綺麗なんだけど、服装や曲など、ちょっとダサいのが本人の気性として好きそうで、
そして似合う(ノリノリでやってしまう)というところが面白くもあり、魅力的なところなのでは、と思う。
小池センセーが監修でついているミュージカルの曲なども、私は正直けっこうダセエなぁと思うのだが、加藤和樹には似合う。
声質がなんかしっとりしているからかしら。
自作の曲も、めっちゃ新しいとかカッコいいとかいうことはなくて、なんかどっかで聞いた感があったりするのも多いのだが、しかしそれが似合う。
あと、なんかわかんないけどtwitterに登場するモモンガのぬいぐるみみたいなやつ、ダサカワイイ。
そんな、内に秘めた田舎っぽさが、外面から見たときのギャップであり、魅力かと。
本人の気質としてわりと芸術肌で、独特の志向を持っているように見える齋藤工あたりと好対照だなと思ったり、思わなかったり。

ちなみに、けっこうバタバタ忙しいにも関わらず、ブログの更新がマメなところもこの人の特徴だ。几帳面さと人情を感じる。
割と節目節目で、心情や決意を吐露した感じの文章が上がることもあり、「おっ」と思う。
というか、名古屋に10年住んでいる感覚で、誤解を恐れず言えば、この人ってすごく『名古屋人っぽい』んだと思う。
仲間に対する面倒見がいい。身内(ファンも)を大事にしている感じがする。
節度を持ちつつ気さくな雰囲気で、適度に“遊び人時代もございました感”もあり、年齢が上の人からのウケもいいと思う。
愛知に残っていたら美麗なマイルドヤンキーとして、数々の伝説とともに、楽しい人生を過ごしていたタイプだと思う。
きっとコミュニティの代表とかも、まかされたらついしっかりやり遂げてしまって、地域の運動会とかで若者代表でリレーで走ったりするでしょう。

今後は、ミュージカルと歌(ライブ)を柱にしつつ、バランス見ながら仕事をしていくのかな?
もう必要以上には、どメジャー路線には走っていかない気配がしますが、処世術もあると思うし、まさに、脂がのってるよな!という感じがする。
というより、今の時代の状況として、そういう、「一気にドカンと売れる芸能人」というものを忌避しているところもあると思う。
「ゴリ押し」「またこいつか」みたいな感じですぐ言われますからね最近は。大衆の声は大きくて、しかもきまぐれだ。アウェイになりやすい。
そんな中で、興味のない人にまで無理矢理振り向かせて、とにかく指標は何が何でも認知度向上、名前と顔を知ってもらうこと。
そういう考えでメジャーになることが本当にいいのか、という問題も芸能人にはあると思う。
それよりも「花より実を取る」作戦というか、自分を目当てにしっかり来て、ちゃんとお金払って、見てくれる人のためにやる。
それに注力するのもいいと思う。その大事さと面白さを、ニコニコ生放送なんかを見ているととても感じる。
っていうか、いまさらだけどニコニコ動画ってよく出来た媒体だなぁと思います。
いい意味で、このコンテンツの価値を分かるやつだけ分かればいい、ってやつだよね。それってやさしいと思う。

なんつって、加藤和樹の話からどんどん外れて行っていますが、
ふつうにほんとに、一通りの技は持っている上に、殺陣がかっこいいです。棒振り。
あと、オセローでやってた役が好きだったな。あれもう1回見たいです。かっこよかった。

そんなわけで、加藤和樹はこの10年で築いた太い支持基盤を元に、今後も芸能界をスイスイと泳いでいくのでしょう。

行けるのであれば、ぜひ多めに見て行きたいです。
レディベス行きますよ~(名古屋ね)


<「加藤和樹」これまでの鑑賞歴(舞台)>
・里見八犬伝
・オセロ
・ロミオアンドジュリエット
・真田十勇士


で、それ以外にテニミュで見かけたり、こないだトークの観覧行ったりしました。

村井良大くんのこと

2014-06-27 | この人のこと

この写真若くないですか?

村井 良大(むらい りょうた)
生年月日:1988年6月29日
身長:171cm
血液型:O型
出身:東京都
所属:ウェーブマスター
google検索結果:約 19,800,000 件
(2014年6月時点)


事務所プロフィール
本人ブログ


やはり第一弾はこの人から行くしかあるまい。
村井良大くんである。
彼は、私がイケメン街道に足をつっこむ扉を開いたキーパーソンであると言っても過言ではない。

きっかけはご存じ「戦国鍋テレビ」です。
まあこの作品の面白さは言わずもがなです。超よくできてるし、製作陣は天才だと思う。
その中で(とくに「ミュージック・トゥナイト」で)堂々と立ち振る舞い、歌い踊り芝居をして、
エンターテイナーとしての能力を全開にしている村井くんの様子を目の当たりにして、初見ながら完全に射ぬかれました。
だって役が変わると顔が全然違うんだもん。バラエティ番組のコント歌コーナーなのに。この人、何者?というかんじでしたね。
きっと全国に何千人(? 何万人?)人かはそう思った人が居ると思いますが。
そして、こんな器用かつカッコイイ若い男子がいるのに、ここまで気づかなかった自分に愕然とした。
長年、芸能人好きを自負しているはずなのに、ジャニーズやらの強力事務所のラベルがついた上で出荷された子や
機会に恵まれ幸運にも地上派全国ネットゴールデン帯のドラマに出だした子以上じゃないと認知していなかったんだなと。

その上で「いい俳優いない」とか文句言っていたんだと。
ほんとになんて狭い視野だったんだと、私、わりと本気で悔やみました。
なんのために昔からテレビを見ているんだ。雑誌読んできたんだ。なぜもっとネットを検索しないんだ、目が節穴すぎる。
そしてこう思いました。
こんなにやる気のある、技巧と伸びしろをびりびり感じる人が役者をやっているのなら、これは是非生で見なければならないと。

そんなわけで、村井くんを生で見てみたいがために初めて取った、一般的には大して話題でもない舞台のチケット。
(まあこれがいわゆるあの音楽劇・醒めながら見る夢ですけども)
そこからずるずると若手俳優沼(テニミュ、特撮)に足を踏み入れ、現在に至っています。

村井くんの魅力はいろいろあるんだけど、一言でいうならば、彼の出演作を追いかけていると、
「本人がぐんぐん成長していくのを体感できる」ということ。すばらしい。
ちょうどいい時期に追いかけ始めたからのような気もするが、
バラエティ(歌含む)、映画、ドラマ、ミュージカル、ストレートプレイ、朗読劇、原作モノ、オリジナル作品、
殺陣、少人数芝居 声優 etc、村井くんは何でもやる。
好き嫌いせずに何でも食べなさいと言われて、素直に従う子供のようだ。
ほんとに次から次へと幅広いので、ちょっと貪欲すぎるんじゃないかなと時々心配になるものの、
観に行くと、毎回危なげなく、安定感抜群でやり遂げている。
毎回見せてくれる顔が違うし、トータルで言えばいろんな技能を身につけて、確実に成長していると思う。
これはもうたまらん。
そして、一つのお仕事が終わるとすぐ次の情報解禁が出て、それが本人にとって新たなジャンルだったり
大きな仕事だったりすると、なんか勝手にものすごい勝ち馬に乗っている気分になる。
これぞ「ファンの醍醐味」というやつだと思う。
(ま、こっちが思っているだけなので、飛躍はまるっきり本人の力でしかないのですが)
彼は、いつも少し強めの負荷をかけていることで上向きに進んでいくタイプなんだろうなと思う。

本格デビュー作が主演だったり、キャリアの初期のほうでヒーロー役の経験があるとはいえ、
村井くん自身はどっちかというと、日頃から集団の中で輝きを放ちまくるようなアイドル系、シンデレラボーイではないと思う。
もしかすると若い時はそうだったのかもしれないが、今やブログ等でもあまりそういうキラキラした情報は見せてこないし、
どう考えても地味な方だと思う。やたら老成してるし。

だけどこれが舞台の上に立っていると、とにかく眼をやってしまわずにいられない感じになるんですよ。
これは持って生まれた「華」みたいなもんなのか。
色気はあんまりないけど「真ん中感」はいつもハンパない。
そんでまた、舞台を降りたら抜け殻みたいなところが面白い。たぶん普通のお兄ちゃんだと思う。
スイッチオンの時とオフの時の顔の出来が違いすぎるというのも毎回驚く点だ。
(顔はきわめて渡部秀くんや溝端淳平くんに似ている… はずだったがだいぶ最近人相が変わってきたような気もする。)

総じて、飾らないというかいろいろ構ってない感じのところが良いと思う。
人間として信頼できそうな感じがする。同性にも好かれるでしょう。
助演で光る俳優になりたいという、渋い野望を持っているところなどがなんとも憎い。
真ん中張れるのになんか押し付けがましい感じがするでもなく、ひょうひょうとしているのがいいですね。
あとは「バックトゥザフューチャーが好き」と言い続けているところや
字があまりうまくないところなど、グッと来るなぁ。

ちなみに、なんとなく本人よりも年上とか、主婦の方のファンが多い印象。
すでにあまりアイドル的存在としては見られていないのではないだろうか。
静かなる熱狂ファンが既に一定数いて、支持は強い。
以前、2時間ドラマの冒頭に一瞬村井くんが出演したとき、その番組のHPのコメント欄が
村井登場歓喜の書き込みで埋め尽くされるという村井騒動があったことも思い出される。

というわけで、つらつらとどこまでも書けそうな村井くん(もうすぐお誕生日)のことでした。
接触イベントにはまだ参加したことない。(割と好きすぎるのでこわい)

写真集、予約しました。
マホロバ、行きます。
八犬伝も、行きたいな。
そしてペダル3日目、待ってます。


<「村井良大」これまでの鑑賞歴(舞台)>
・醒めながら見る夢
・大江戸鍋祭
・カワイクなくちゃいけないリユウ
・すうねるところ
・赤レンガライブ
・里見八犬伝
・武士ロックフェスティバル
・私のダーリン
・舞台弱虫ペダル インハイ篇1日目
・ジオラマ
・真田十勇士
・舞台弱虫ペダル インハイ篇2日目
・猫と裁判

「この人のこと」語るぜ

2014-06-25 | この人のこと
最近、
「オマエは若手俳優の話をしている時がいちばん嬉しそうな顔をしている」
「イケメンについて語っている時のノリノリ具合がヤバい」「いきいきしている」
「目が輝いてる」「人が変わったかのようだ」「みろ、ゴミのようだ」


などと周囲の人に立て続けに指摘されることが増えてきた。
2次元~3次元のイケメンについて考えたり見たりファァとなったり課金したり、ということが本格的に日常の余暇時間のほぼ全てを占めてきて、
何か近況を聞かれても最近気になっているイケメンの話しか出来なくなってきた。
そして偏りはありつつも、映像視聴や観劇経験もそこそこ溜まってきた。

そんなわけで、ここらへんで、自分の頭の中の牧場にいる(=ウォッチ対象としている)
いわゆる【イケメン若手俳優】のみなさまについて、ひとりひとりどのように感じているか、自分的なメモとして語っていきたいと思う。
これまではお芝居ベースで見てきたものを、役者視点から考えてみようという、よくある萌え語りですね。

ところで、「イケメン俳優」という言葉は、本当に軽々しく使える言葉なので、
興味のない、関与度の低い人に対して簡単に説明するのときにはとても便利。
でも、この界隈分け入っていき、出演者をじっくり見ていると個体の識別ができるようになってくる。
じゅっぱひとからげではなく一人一人の魅力がつぶさに分かってくるようになるものだ。担任教師のようなものかな。それともお母さんか。
仕方なくイケメンというものになっている人もいれば、素材のよさに油断して惰性でイケメン商売をやってるように見られる人、
むしろイケメンのキャラ造りに真っ正面から取り組んでいる人、客観的にはほぼホストのようなものになっている人、
など、状況はそれぞれなんじゃないかなと思う。
若さはいつか終わる。だけど若さの勢いに任せた美しさで輝きを放って消えていくも一興、
それ以外のアイデンティティを模索するもこれまた一興 ということで、
イケメン俳優をウォッチしていくことは、人の生き様を見ていくことに等しい。
とっても楽しく、うきうきする上に結講考えさせられる。
そう、ワタシ、イケメン俳優を眺めながら人生を考えているのかもしれない。
ぜんぶ憶測の上に成り立つ妄想だけどね☆

ちなみに基本的に、褒めの姿勢です。(何様?)
やっぱり、私はどこまで行っても女ですので(あんま関係ない?)、男性に対する根本的な憧れの姿勢を崩すことができない。
特に、男子が集団になって楽しそうにしているところなどを見ていると
「くおおおおおお まざりたいいいいいい」と思い、湧き立つものがあるのだが、
しかし生身の自分は混ざることは不可能だ。(まざった瞬間その世界が崩れる)
あくまで、近いけれどもバリアの外側で見ているような形でしかいられない。はがゆい。でも楽しい。
女子の集団に対して憧れを持てる層も同じような感覚なのでしょうか。
決して自分がそうなれないものに、いまなっていて、存在としての生を楽しんでいる人たちを見ていると涙が出てきますね。好きです。

そんなわけでこの列伝的なやつ、ある程度続けてやっていこうと思っています。
書き続けるための情熱を持ち続けられるのか、自分の知識と掘り下げが足りるのか、いろいろ不安があるけどまあ、どんどんいくよ。
とりあえずスタートアップとしていくつか書いてみましたので、順次ドロップしていきたい。

眠れぬ夜のホンキートンクブルースリターンズ

2014-06-18 | 観劇ライブ記
思い出し舞台感想その4



6/12 名古屋公演のソワレに行ってきました。
1年ぶり2回目の水木プロデュース作品観劇でした。(前回はコレ。ハイタッチで正気を失ったことがなつかしいなー)
この作品いわゆる「テレビに出てる(た?)有名人」ってのは、野久保直樹と山田邦子しかいない。
マスでしか芸能界に接触していない層にとっては謎の公演、場合によっては落ちぶれた小銭稼ぎの演目としか見ない向きもあるかもしれない。
しかし、ここ最近イケメン舞台にハマっている身から言わせていただこう。
この演目、垂涎もののキャスティングとしか言いようがないでしょ。

・鈴木拡樹(ペダステ荒北他、お馴染み大人気イケメン)

・青柳塁斗(1stテニスの赤い子・向日岳人役。ダンサー。)

・兼崎健太郎(初代真田、別名お米、カネケン)

・河原田巧也(ペダルもテニスも出てるなんかパワフルな子。アブゥ)

・服部翼(鍋・ももいろゴタイロー その他ぶりっ子的ポジションをよくやってる子)

(あと名古屋に来てないけど荒牧慶彦くん(テニミュ2nd比嘉・甲斐)もいた)



キャー!たのしい!!
いや、しかもみんなけっこう上手いんだよ、芝居も。
この味わい、分かるやつだけ分かればいい。
(水木プロは演目HPもLP程度で情報がろくにないあたりが最高。)

東京公演が終わって、名古屋・大阪・福岡と回るコースだったのですが、
名古屋は公演日1日のみ。それも平日。
にも関わらず、昼夜ともソールドアウトだったようです。
(今回、鈴木拡樹くんファンクラブに入っているこぐしさんにチケットを取ってもらった。
ありがとー!)
キャパ少な目で気軽に見れる、お手頃価格のイケメン舞台。地方公演。
こういうのもっとやってくれ。
しかも演目は「ホストクラブ」ものだ。イケメン愛でていいやつだよね。
そして会場は、名古屋市の区の文化小劇場。
(名古屋市は各区にキャパ300程度の小さな劇場があります。私も学生の頃演奏会とかやってた。公民館みたいなもんか。)
これ、距離感近いやつだよね!
はい、全力でブヒー!と見させて頂きました。

という感じで始まった演目でしたが、内容はなんか、あってないようなものだなーという感じでした。
ホストクラブ内のごたごたと、波風立てようとする市長と、
それに絡んでいろんな人の思惑があるけど、最終的に感動の再会と和解ということでハートフルに終わりました。
メンズがキャッキャやっているのを楽しんで見る、という意味では非常によいサイズ感だったのでは。
完全に黒子的存在を3人でまわしている若い女優さんたちが御苦労さまです、という感じでした。

拡樹くんのドエスホスト、よかったね。
「指輪(客からのプレゼント)はめて? ってもっとお願いしてみろよ」
って女性客役に言うところですごく笑ってすみませんでした。
ホスト役のみなさん、スーツは同じやつなんだけど、裾ハケするたびにインナーをチェンジしてきてくれるので、
おべべの組み合わせを楽しんで見させて頂きました。
そこでも拡樹くんだけスペシャル衣装チェンジみたいになってたので、堪能しました。
やっぱり白いスーツって、どうにも堅気じゃない感じがしてドキドキするものだなー、と思ってました。

その他、やっぱり押さえておくべきというのは山田邦子の達者さですよね。
伊達にかつて好感度トップ独走してた人ではないということで。
ものまねメドレーのシーンでは、やまだかつてないウインクのことを思い出していた。
私昔やまだかつてないテレビをよく見ててWinkも大好きだったので、やまかつウインクはすごく印象深いのです。
先日、乾杯戦士アフターVで「さよならだけどさよならじゃない」をイエローが歌ってたからタイムリーでしたね。
あのやまだかつてないウインクの素人の女の人はどこに行ったんだろう。元気だといいね。(調べたら芸能界引退してた)
あとは、山田邦子まわりで言うと、なぜか彼女がホストクラブに来る時の小道具の鞄がめっちゃ気になりました。
よく売ってるバーキンのいかにもパチモンみたいなやつだったからかしら。やたら目が行ったぞということで。

あとは津田英佑さん!ええ声。んもうバリバリ。
彼をメインボーカルに、ホストたちがワンコーラスハモッて歌をプレゼントするシーンがあったんだけど、すごく上手だった。
話の流れ的に拍手するタイミングがなかったのがちょっと残念だったな!上手かった。
そして存在感がものすごく気になる「ヒトシ・ギルバートJr」謎だわ… 濃いわ……

カーテンコールでは拡樹くんがとってもきっちりと挨拶をしてくれていました。
ええ子だなー。
名古屋で初めて開演前拍手があって出演者一同奮ったということでしたが、
そんなんいくらでも拍手するよ?? って感じでした。

おもしろかったです。

猫と裁判

2014-06-18 | 観劇ライブ記
思い出し舞台感想その3



6/7 ソワレ。そう、この日は1日二本立てだった。(昼は赤鬼
夜に見にいったのが「猫と裁判」でした。
会場は新宿のスペースゼロ。会場名はよく聞くところだったので、ここも1回行ってみたいなと思っていたんです。
イケメン舞台聖地のひとつでしょう。機会があってよかったな。

今回は朗読劇、そして、事前にちらっと原作の情報を見たところ、なんだかどう見ても暗そうだ。
そんで、猫の話だけど、私べつに猫が好きなわけでもないのね。(あんまり関係ないか?)
まあ、もう演目よりも村井くんを見に行くの日であったので、正直期待値はさほど高くありませんでした。
村井くんどうやってやってるかなって。あと、なるせゆうせい演出でどうなるのかなって。
あとは、もっくん(太田基裕)元気かなって…。
そんな感じで、ある意味気軽に見に行きました。

そんな低い期待値は、いい意味で裏切られました。
なにこれ。わりかし緊張感とスピード感があるじゃないの。
話はなんというか「嫌われ松子の一生」のような、自業自得も含めてとてつもなくかわいそうな女が、
かわいがっていた猫までかわいそうなことになって、救いようがなさすぎてもうめっちゃくちゃかわいそう!!
・・・って感じの話なのですが、
松子もそうだったけど(あれは演出もあったけど)、
ひどすぎる悲劇って、匙加減によってちょっと面白かったりするのですね。
そんなアホな、みたいな感じになって。
けっこうグロテスクな表現(会話だけだけど)も含まれていたせいもあったのか、
それと同じような、ちょっとしたキッチュさを個人的には感じつつ、100分ほどの展開を飽きずに観終えました。
退屈するかなと思ってたんだけど意外だった。
終演時には鼻をすする音も聞こえて(私は泣いていないが)、まじめに見て刺さるというのもあるんだな、と思った。

出演者はみんな白い衣装を着て登場してきた。
舞台上にいくつかイスが置いてあって、場面に合わせて座り換えたりしながら表現していくスタイル。
その中で、村井くんの役だけが、自由に舞台上を行ったり来たりしながら語っていく。
殺人被害者の役で、もう死んでるからね。

・・・すごい偉そうなこと言っていいでしょうか?

村井くん、日本語うまくなった。

村井くんのことは、ファンと自覚しているのですが、それ故に気になっていることあった。
華がある、動ける、歌える、体力あるしお芝居のカンもイイ、と万能感があるから逆に目立って感じるのか、
以前からところどころ、セリフが「ん?」となるところがあるなぁと思っていたんです。
どこというのが具体的に説明できないんだけど、
言葉のつなぎ目のところでアクセントがちょっと不自然になるタイミングがある。
いつもではなくて、たまになんだけど。
イメージでいうと、
国語の時間に一生懸命本読みしてるんだけど、知らない言葉なのでその単語だけ実感がこもってなくて、
アクセントが合ってない
みたいな不自然さ。(うーん、説明しづらい。)

それが、今回ほぼなかった。少なくとも私が見ている範囲では。
朗読劇で言葉に集中せざるを得ない演目だっただけに、
これは個人的に、けっこう感動しました。(何様やねんお前的な指摘は甘んじて受けるよ!)
動きが派手なときだとごまかされちゃうと思うんだけど、言葉を聞かせる演目で言葉が美しいのは、
あたりまえだけどとても良い。
きっと途切れない仕事にストイックに取り組んでいる内にいろんなものが磨かれていってんだろうなーと、
しみじみ思いました。
大御所の大和田獏・そしてこちらも意外やけっこう上手い白石美帆という先輩俳優に囲まれて、
そん色のないセリフ回し、そして相変わらずの存在感(これは天性のものもあるのかもしれない。うまいね。)でした。
ほんとに、村井くんってまあまだ3年ぐらいしか見ていないんだけど、
そんな私から見ても「メキメキ」と音が鳴るほどのキャリアの積み方と成長っぷりと思うので、
今後も見ていきたい。素敵です。

もっくんは出番が少なめだったものの、これもソツなくこなしていた。
声が細めだと思っていたけど、結構腹から出ているのかもしれない。聞きやすかった。
ペダルのおかげか?バンドの賜物なのか?
一部セリフで村井くんとユニゾンになるところがあり、ここは息の合った呼吸を見せてもらいました。

背景にときどき映し出すパワーポイントのような映像がなんか気分を削ぐ場面もあったけど
(あれ別に背景なくてもよかったんじゃないのかな、BGMだけで)、
脇も熱演の光る、おおむね面白いステージでした。
うむ、朗読劇も意外といいものかもしれません。

赤鬼

2014-06-18 | 観劇ライブ記
思い出し舞台感想その2




「赤鬼」6/7 マチネを見てきました。
もうすぐ閉館予定の青山円形劇場。1度は行ってみたいなと思ってた劇場でした。
演目調べたら、出た! 赤鬼! 野田秀樹脚本×柿喰う客中屋敷演出!!
出演、黒木華! 柄本時生!! 玉置玲央!!!
 あと一人だれか知らないけどなんか演劇畑の人っぽい!!(小野寺修二さん) シズル感まんさいや!!
今年の2月、雪で大阪の「夜迷言」を泣く泣く見送ったワイ、行くなら今や!この演目や!
てなわけでレッツゴーアンドウォッチしてきました。

主演4名+アンサンブル3名 というごくごくコンパクトな座組ながら見応えがめちゃくちゃあった。
上手い。小学生並みの感想ですいません。

セットはナシで、円形の舞台があるだけ。状況の変化は、照明とBGM、
あと場面によって使われる布、台、ガラス瓶、花、(ぐらいかな?)といった小物。
開演前から、衣装を着けた出演者(アンサンブル)が会場内をゆるゆると動きまわっているという
イントロダクションがあり、客席と舞台上の境界のなさにびっくりしつつ、作品世界に巻き込まれていく気分になる。

ストーリーをかいつまむと、
浜に流れ着いた異形の「赤鬼」を発見した「あの女」。
「あの女」自身も、自分の村の中では異端なものとして扱われている存在だったが、唯一赤鬼と心を通わせることができた。
そのうち赤鬼にまつわる様々なうわさが広まり、危険を感じた「あの女」は自分の兄(とんび)と
幼なじみの男(ミズカネ)と一緒に赤鬼を逃がそうとするが…
って感じ。(超適当)

結末を迎えたときに演じられる部分が、まったくの冒頭と同じシーンの再現。なるほど、そう繋がっていたのか。と思った。
「赤鬼」も「あの女」も赤鬼が唯一食べられる「花」も、きっといろんなものの比喩なんだろうなぁと思わせる。
初演は、「赤鬼」を外国人が演じていたそうで、きっとわかりやすく異形を示していたのが受けたのかな?と思う。
今回は全員日本人演者。パンフレットを読んでたら、中屋敷さんが赤鬼をやってる小野寺さんと
他3名との「世代差」という違いをあげていて、なるほどと思った。
でも観ている人が、それぞれの解釈で文脈をつけて見るのが楽しいお芝居だと思う。
すっごくいわゆる、「演劇」っぽい演目だった。心にざわつきを与えるタイプのやつですね。
これ、演じられる方もすごく面白いだろうなぁ…。


玉置玲央くんがやっぱりものすごい。
そんな大きな人じゃないんだけど、骨格がものすごい美しいし、声めちゃくちゃ出る。
飛び回る、止まる、ゆらぐ、あおる、といった身体性のアピールがなんかよくわかんないけどすごい伝わってくる。
緊張感あるわ。これは惚れる。
初見は「露出狂」だったけどやっぱ印象変わらない。この人に演劇あってよかったね、って感じ。

柄本時生は存在がなんかもう、ずるい。
若手俳優でこういう個性的なことを演ってもらいたい役があった場合、彼の代わりになるような存在感のある人いないでしょう。
兄ちゃんの方が顔は整っているけど代役はいろいろいそうな気がする。
若干母(角替和枝さん)似なのがポイントなのかもしれないと思った。
その方向性で、もっと技を磨くがいいよ。偉そうにすみません。

そして紅一点の黒木華ちゃん。かわいい。ふつうに上手い。
二の腕をめちゃくちゃガン見してしまってごめんなさい。かわいかったので…
(なんか玉置くんと付き合っている?というような報道もあったので、
だとすると余計ドキドキするなと思って見てました。才能爆発。)

あと、これもう観た人全員思ってると思うけど、蒼井優には似ています。


けっこう演劇関係者も観に行った芝居だったようで、私が行った時には
劇団新感線のいのうえひでのりさんを見かけた。
なんかもう、新感線のパンフレットに載ってるままの風貌のおっちゃんが目の前を歩いて行ったので、
私の瞳孔はめちゃくちゃ開きました。

蒼の乱

2014-06-18 | 観劇ライブ記
思い出し舞台感想その1

さあさあ、これを書かないと始まらないし、終われない。
先月から今月にかけて見て来たお芝居のレビューを一気に更新しようと思います。
まず第一弾。すばらしい舞台だった。今年のトップ3に入るかもしれない。
こちらのレビューいきますね。


周囲の各方面から絶賛の声を絶えず聞き続けて2カ月、演目概要と出演者見たらこれぜったいオモシロイの分かってるけど、
いまは芝居に観に行くのにこれ以上出かける余裕ないから… と目と耳をふさいでがまんしていた「蒼の乱」
それでも最後の最後に衝動を止められず、eプラスからのチケットご案内メールに突き動かされて、
矢も楯もたまらず行ってきてしまいました。5/24ソワレ。梅田芸術劇場。滑り込みです。
いろいろ、やればできるもんですね。

劇団新感線の「いのうえ歌舞伎」は、2本目の観劇です。
ほんとに直前にチケット取ったら1階のサイドシートしかなかったので期待してなかったんですが、これがとってもおいしい席でした。
これ!座席!!


花道目の前やんけ!!!
花道を駆け抜けていく役者さんたちの姿を舐めまわすように堪能させて頂きました!
特に、天海さんの美しい顔をわりかし至近で拝んだことがもう、ご利益満載ってかんじ。

ストーリーの詳細はちょっともう今更なので置いておくとして、
感想、一言で述べるならば、
天海祐希様と同時代に生まれてこられたことに感謝ですね。
ほんとに、それだけです。
美しすぎます。

あと、松山ケンイチはいい男だなあ。彼の役は平将門で、否応なしに2年前の名作大河ドラマ「平清盛」をほうふつとさせる人物造形。
身長があるので天海さんと並んだとき、殺陣のシーンなどなど、この大きなウメゲイの舞台に映えること映えること。
めちゃくちゃ汗かいてたけど、ワイルドなところもまったくもって彼の魅力です。
ロミジュリ真田とこの劇場で2本お芝居見ましたが、
いずれも席が後方だったせいもあるけれどあまりダイナミズムを感じられなかった。
でも今回、はじめて「梅田芸術劇場」という場所のよさを実感することができました。
いのうえ歌舞伎は派手でお金かかってる。舞台装置もカッコいい。
そして、中心に立つ主役2名のこの存在感。
ほんとにありきたりすぎる感想かもしれないけれど「おみごと!」「すばらしい!!」と喝采してしまった。

もちろん安定の新感線メンバーね。
高田聖子、粟根まこと、橋本じゅん。じゅんさん馬の役!おもしろすぎる。
あと、なんかもう新感線レギュラーに入ってきている苦労人(私の中での認定)・早乙女太一。
イケメン八犬伝にも出てた弟の友貴くんと華麗な殺陣を披露していた。
やっぱり彼のファンは独特で熱烈で、キメどころで拍手が入るんですね。歌舞伎感あったわ~~

今回はストーリーが藤原純忠と平将門の乱をベースにしており、お話自体も面白かった。
帰ってきてからいろいろ調べたもんね。
どこまでフィクションなのかを読み解くのが毎回大変なのです。
見ごたえありましたよ。

最後のカーテンコール、なりやまない拍手をコントロールして、
脇にはけていった天海さんのあざやかで粋だったことといったら。
観終わって1カ月以上たつのに、思い出すと興奮します。

次はちゃんと早めにチケットとろっと!!


チョコレートドーナツ

2014-06-04 | 映画ドラマまんが
仕事がヒマなので映画見て来たシリーズその2。

ミニシアター系で異例の大ヒット作、ということで気になっていた「チョコレートドーナツ」も観てきました。


ヒマなのよ。本当に。タスケテ。


個人的なこととして、ミニシアター系のタイトルは毎回意図をどうにも汲み取りづらいものが多く、
逆に題名で観に行きたさが削がれる場合も多いんですよ。
「コレ、最高やで!」という感じで作品買いつけてきた会社の人の並々ならぬこだわりが込められてるんだろうな
とは思うんだけど。
で、これもなんか題名覚えづらいなぁと思って観に行ったのでしたが、原題「ANY DAY NOW」ということで、
メッセージはそういうことかと思った。
確かにこれを「いつの日にか」みたいに訳しても逆にふつうすぎてしょうがねーな。
チョコレートドーナツでいいと思います。覚えにくいけど。

ストーリーはざっくり言うと、ゲイカップルがふとしたことから障害児を手元で育てることになり、
満ち足りた暮らしを送りはじめるも、世間の厳しい偏見にさらされ… というかんじ。
テニミュの世界では「明るく楽しい 笑ってナンボ ラララゲイゲイゲ~イ」と、男子が踊り狂い、みんな大盛り上がりなのだが、
こちらの作品はなんだかとてもリアルな話だった。泣いた。普通に暮らしたいだけの3名がとにかく、満身創痍だ。
まあ正直、私はゲイについては、なんだかんだコンテンツに触れてわかっているような気がしているけど、
フィクションでしか見たことないので、本当にあるのかな?と思う。
まあ、これも自分が「普通の人」の立ち位置だからなんだろうけれど。
創作物としてのBLが楽しいのも、単に「いわゆるタブー」な関係における恋愛が生む葛藤と、それを乗り越えて
想いを遂げる恋人たちの気持ちと行動を興味深く見てるだけだし。
この映画のなかで言えば「股間事情に興味がある」それだけだ。
この映画、裁判のシーンがよく出てくるけど、証言したり判決したりする関係者に女性を絡めているのが面白いなと思った。
なんかホモフォビアって男性中心のイメージがあるけど(個人的にか)、そうでもないんだよなとか、
白人で男性で社会的地位のある男性も、同性愛者であるという一点で埒外の扱いを受けるというのがリアルだなぁというか
なんというか。
そしてそうなることで、本来は「弱者」マルコの庇護者になれるはずだったポールも一気に「異常なもの」となり
基盤を失うというのもドラマだ。

ということでなんかもうこれまじめにLGBTとジェンダー論絡めていろいろ考えて語り出すと
一晩酒でも飲みながら喋りたい沼に落ちるパターンなので、これだけ言っておきたい。
主演のアラン・カミングの目の演技がすばらしい。
この人初めて見たけど何この素敵なお姉さまは、と思いました。涙袋から愛情ダダもれ
そして法廷の「ちゃんとしなければいけない」シーンでも、かすかにアイラインとかマスカラが残ってる(?)ところが
いいよね。
完璧にゲイを隠して生きていこうとしている恋人とは対照的に、本当の自分を隠すのに抵抗したい気持ちが
よくあらわれていると思う。
とにかくアラン演じるルディのキャラクターが愛の化身みたいな感じなので、一気に気持ちを持っていかれる。
歌もとてもうまい。情感があふれている。

ってか、よく考えたらばこの恋人の組み合わせって、「きのう何食べた?」と似ているじゃないの。
(あのマンガも、のほほんとした中に時折殺伐とした香りを醸し出すので愛読しております)
マイノリティの立場でも、悩みもご飯食べたらなんかおさまる、というぐらいの世界の方が、
退屈でもぜんぜん素晴らしい。チョコレートドーナツがもう食べられない世界はさみしいね。



★楽しくなるゲイソングはりつけときます★
【テニミュ2nd】ゲイ術的なテニス【一氏ユウジ&金色小春】


醒めながら見る夢

2014-06-04 | 映画ドラマまんが
最近、仕事が暇すぎる。
なんかやれよ、って感じだけど、意欲がわかない。5月病かもしれない。仕事飽きたぜ。
ということで、ぶらぶらとエンタメ消費をしているここ最近です。

村井良大くんのファンを自認するものとしては一応押さえておかねばならない映画「醒めながら見る夢」を観てきました。


舞台も見ていたので、まあ、あんまりおもしろくないだろうなとは思って行きました。期待値30点ぐらい。
でもわりと、その気持ちで行くとそれをだいぶ上回る感じに仕上がったなー、と思いました。45点ぐらい。
ただし、観る人を選ぶ作品ではあると思います。ていうかこりゃほんとに売れねぇだろうなぁ。よく制作のお金が出たよね。

本当にこの作品、なんでわざわざ映画にするんだろうなぁとは思ってました。
舞台版で主演を堂珍くんにしたのは音楽劇だったからで、劇中でいろいろ歌ってたから、というのはわかる。
そしてヒロインの村川絵梨ちゃんが上手かったからまぁいっか、って感じだった。
あと、作品自体が全体的になんというか白昼夢みたいな感じなので、
この浮遊感は舞台だからなんとか保っていられるけれども映像になるとすると…… 
こわいなー、こわいなー、と思いながら公開を待っておりました。

で、ふたを開けてみたら今回は映像になるにも関わらず誰も演技がうまい人がいないのだ。これはビックリだ。
堂珍くんのレベルに周りを合わせていったらこうなったのでしょうか?
ソフィアの松岡くんはともかくとして高橋ひとみさんまでこんなに下手でしたっけ??
と、無駄な八つ当たりをしたくなる次第です。
緊縛師の人とかポールダンサーとかほんとに素人の人もりだくさん。どう見たらよいのか。
そして今回ヒロインになった高梨臨ちゃんと妹役(こっちがヒロイン?)の石橋杏奈ちゃんがなんか似すぎている。
かぶる。こんだけ似てたら姉妹両方手を出したくなる気持ちはなんかわかるわー、…ってこの映画唯一の共感。
村井くんは、なんか難しい役をやってた。作務衣似合うね。
ただ、彼については尺が短すぎてどうキャラクターに共感したらいいのかわかりませんでしたね。
ここのサイドストーリーのほうが深堀りしたほうがいいんじゃない。

最後になんだ、あの川原での石の積み上げ方は。
賽の河原でひとつ積んでは父のため、ふたつ積んでは母のため… というやつを思い出して
悲しくなりかけたのだが、とちゅうから積み上げすぎで笑ってしまった。
雪だるま作ろうじゃないんだから。積みすぎ。

話は崩壊している(想定済み)し、演技はできてない(想定以上に)し、
ほんとに、舞台が京都じゃなかったら全てを投げ捨てて帰るところだったかもしれません。
でもべつに、話的に京都である必要ないんだけどね。

京都のロケーションに40点、村井くんの京都弁に5点、という感じでした。
村井くん、そのうちちゃんとした映画に出れるといいね。

ブログとなんか雑感

2014-06-03 | 思ったこと

最近、なんやかんやで放っておいてもブログが1日500PVぐらいつくようになってきた。
俺のブログのカウント80のころから比べたら成長か。
どなたかわかりませんが見て頂いているかた有難う。
ただし、「人が見ている」という前提に立ち戻って改めて文章を見直すと、ムラが多くて意味不明だなと思うところも多々ある。
でもまあ、いっか。もうムリ。上手に書くのムリだぴょん。

気軽に作ったブログでしたが、途中から趣味拡大に伴いなんか観劇日記のようになってきて、
観に行ったら書く、というスタイルにし始めました。
しかしこれが、こうなってくるとあまのじゃくなもので、自分は文章を書くのは好きなほうだと思っていたけれど、
習慣として、フォーマット化してやろうとすると、なんか筋トレのようなもので、地味にツライんですね。
地道なのが意外と出来ないので。
そやけどな、駄文でも、続けていると誰かのヒマつぶしの糧になったりするかもしれへんで、
という私の頭の中の無暗な関西人の声と、
織りなす布はいつか誰かをあたためうるかもしれない
という私の頭の中の中島みゆきの声が、私をここまで連れてきた。かもしれない。

まあちなみにそんな中、一番求心力を持つ記事はコレなので、あまり観劇ブログとして成立しているわけではないのだなと思ったりする。
コンスタントに毎日一番読まれている記事だからびっくりする。
なんにもない家に対する世の中の検索欲に対して、用意されている記事が少ないのだろう。
ということでマーケティング的な観点からいくと、たぶんわたしは、ゆるりまいさんについて書きまくったほうが
一定の支持層を獲得することができるでしょう。
あとはそれ以外のPV上位は①きゃりぱみゅライブと、②敦盛2013の歌詞の分析ですかね。
ここからわかることは

① 流行りモンはすごい(キャラクターとネットとの親和性の問題もある)
② ニッチでもある程度突っ込んでみると需要はある


ということで、こういう方向に特化していくという考え方もあるであろう。
特に、①は激戦区なのでともかくとして、②の戦国鍋関連の歌詞分析は、
春の小川のせせらぎのように需要がありつづける気がするし、私もいろいろ気になってはいる。
ただし調べるのがめんどくさいので、やらない。

そんなこんなで飛躍のヒントはあらゆるところに転がっているように思えるが、
それに決めて、掴んで信じて、やりきってみるかどうか。
ほんとに色々、何事もそういうことなのかもしれないよねと思う今日この頃である。
テニミュの跡部役が最後の最後で交代ということを聞いて、そんなことをしみじみ思ったのであった。