スカーレット手帖

機嫌のいい観客

『セイヤー』それは、教義伝達曲 -功徳を積めば見つめあえるのか-

2014-02-24 | テニミュ
前回はコチラ

まとめて書こうかなと思ったけれど、非常に濃い・かつひとりよがりな話になったので分けました。
きょうはわりとナチュラルに気持ちわるい描写が続くと思いますので、
テニミュにズタボロにハマっている者の戯言を許せる場合に限り、この無我の境地の奥に潜む扉を開けてください。



==扉==
(わりとかんたんに開く)

そんなこんなで、けっこう満足したなあと思い、迎えたカーテンコール。
おなじみの「We are always together」は、客とキャストのコール&レスポンスナンバーだ。
Say、ヤー!(他、各キャラクターの楽しいかけ声を客がオウム返しする)とやりながら、
曲の後半では、ランダムにキャストが会場に下りてきて、客席に愛想を振りまいてくれる。
誰が来るかは、その時によりけり、なのだが…

今回なんと、唯一神オゴエ様が目の前に降臨される事態が発生した。

振り返ってみれば、
生テニミュが、
 六角×1
 立海×1
 比嘉×1
 全国氷帝×5
 四天宝寺×1 のここまで累計9回

映画祭(挨拶or観ナイト)が('12と'13合わせて)4回
DVD発売イベントに1回

キャストの子を間近で見れる可能性のあったものは、
ここまでで合わせて全部で14回。
(なんかもっともっと時間をテニスに費やしているような気もするが
 ぜんぶDVDとライブビューイングだった。自習タイム)

ああ、ついにこの日がきたのね。

私はサイドシートの一番はしっこの席だった。
曲の序盤岸本くんが走りぬけていき、そのあとはもう誰も来ないのかなー、と思っていたら
オゴエ様はうしろからタタタッと走ってきたかと思うと、ぱっと私の隣まで駆け上がり、
ふと驚いたような感じで目を見開いて、そのまま目を合わせてニコっとして、手を振ってくれた。

体中の血管が広がり、私は息が止まった。

オゴエ様は帽子をかぶっているのもありますが、顔が一般的な猫ぐらいのサイズしかなかった。
お化粧をほどこされているので、目がめちゃくちゃ大きかった。
もう美しいとしか言いようがない。
ほんの1,2秒のことだったと思うけれど、私にはかなり、胸に去来するものがあった。
神様は、まわりのお客さんにもさわやかに手を振って、またタタタタッと駆け戻っていった。

最後の方で眼の前の通路をを謙也役の碕くんが駆け抜けていった。
彼とも目が合った。アイラインを入れた目がガッと開いた残像が頭に残る。
私も全力で手をふった。セイヤー、セイヤー・・・!

思いがけないことで半分失神状態の中、自然に頭のなかで考えたこととしては、
「どうしたらあの人はもっと喜んでくれるかな…」
ということである。
そして、先ほどのアイコンタクトはもっとその調子で功徳をつみお布施を出せとの思し召しだろうか… と思う。
ああ、私は教祖様に付きしたがう信者の心情と行動をなぞっている、と思いながら、
しょうもないもののために資産を投げうったりバカだな~っていう人いるけど、その気持ちってこういうふうに出てくるんだな、とふと、わかった。
そして終電が迫る中、ざわつく心をなだめながらなんとなく白石の写真(ハズレがなさそうとの判断)を買って帰ってきた。
パンフレットも(座長の)写真もポストカードセットも、すでに買ってしまってたので…
大きなこと言ったわりにしょぼい金の出し方ですみませんエクスタシー。DVD出たら買いますエクスタシー。

ところで前回の、映画祭の時も見て思ったのだけど、オゴエ様のファンサービスは、
いっぱい並んでいる小動物の頭をまんべんなくなでまわすような感じで、ためらいがない。
プチプチシートのつぶつぶを限られた時間の中で出来るだけおおく潰そうとしているような動き、
熟練主婦が金だらいで大量の米を洗うような手つきで、手をふってくれる。
行き届いて無駄がない。し、隔てがない。
それはなんとなく、職人の動きだよなあと思う。
きっとキャストみんな、そういうことができるように訓練していると思うけれど、
なんせ座長は3年以上やっている。バイトリーダーだ。(バイトじゃない)
この人の生活を考えてみる。
土日なんて、12時からマチネ18時ソワレ、終演後家帰ったらきっと23時近い。
リョーマやって帰ってご飯食べてすぐ寝て、起きてすぐ出かけてリョーマやって、帰ってご飯食べてすぐ寝て、起きてすぐリョーマ。
そんな生活もう3年以上だ。
どんどん自我もなくなるというか、自分かリョーマか、境目がなくなるだろうし
忙しすぎてあまりいろいろじっくり考える余裕もないと思う。
そんな中で、煮えたぎった思いを胸に、客席に陣取る女たち(例:私)に対し、へだてないファンサービス。
これこそ無我の境地だと思う。
なんか、泣けるわ。

そこまでのストーリーが胸に渦巻いて、
「うっ」
と、帰りの新幹線自由席、3人掛けの真ん中の席で
声出してうなってしまったことはひみつだ。
(ほんとのところどうなのかは知らない。でもそんなこと知らなくていいの。)

私も私で、テニミュのおかげで幸せな日々を過ごしている。
全国優勝までの限られた期間、私も無我の境地で、ネルケプランニング他業者さんに対して
功徳を積んで参りたいと思う。
そして、オゴエ様には、健やかで夢広がる人生を歩んでいただきたいと思っているのだ。

テニミュ四天宝寺凱旋公演とコラボに溺れるの巻

2014-02-24 | テニミュ
思い立って四天宝寺、凱旋公演に行ってきました。(2/23ソワレ)
来週千秋楽ですけど、長いことやってたよねえ。
ライブビューイングはチケット用意していますが、
やっぱり生でもう一回見たくなった。
禁断症状を発しました。金曜日に当日引換券を申し込んだ。

テニミュ10周年企画でやっているという、コラボレーション企画を見てみたかったので、
少し時間早めに東京ドームシティへ行きました。

家族連れ友人カップルでにぎわう列にならび
一人で観覧車に乗る(1000円)


3つプログラムがありましたが、やっぱりここから聞きたいなということで
小越×矢田プログラムにいたしました。
私がテニスに墜ちた曲「お前は青学の柱になれ」をおごえ様が挙げていたので感無量でした。
矢田ちゃんは関西弁で、やっぱりモテ男子の風情を隠しきれないと思います。


カフェ大盛況は大人気で満席満席。

とりあえず会場内ではテニミュ肉まんを食べた


テニミュ肉まん、1個300円。
味は正直、一般の方は食べない方がいいと思うよ、という感じでございます。
セブンイレブンのほうが価格3分の1で5倍ぐらいおいしいです。
ただし、これは涅槃団子と同じような存在の食べ物だと認識している。
そうすれば思うことはとくにない。だって食べ物ではない。御利益なのだから。


公演自体は、なんだか前見たときよりもアドリブ合戦のような感じになっていた。
ええんちゃう?大阪の学校やしな! と思います。
四天につられて青学が若干オモシロすぎているんじゃないか、と心配になりそうなところも。
冒頭の「のり巻き(「おにぎり」から変更)」と除き魔のあたりなんか、楽しそうだったわ~~
桜乃は3人ローテーションじゃなく、堀尾の早替えになってた。

個人的には、なんといっても
一氏&小春のバランスがよくなったとこがよかった。
小春役の子が達者なのは前回もよくわかったところなんだけど、
彼は輪をかけてふざけていて、なんなら今回はベンチにすわっている
手塚と不二の間に割って行ったりしていて、ほんとにいい持ち味でウケまくっていた。
一氏の子は「若い!」っていう感じが満載で、まだちょっと拙いな~ と名古屋では思っていたが、
なんかいろいろ試行錯誤があったのか、上手くなってたし息がぴったりになっていたような。新人さんは吸収が早い!!
シンクロのシーンの演出がやたら凝っていた。

それでいうと、金太郎もなんか上手くなっていたような気がする。
こいつを倒したい! は、前回はなんか「圧倒的子供」感がハンパなかったのだけど、
今回はすごくいい感じに。
登場シーンから金ちゃん感全開ながら、座長とのバランスを見つけたのかなーと思った。

不器用コンビのマスク装着時(だったかな?)の四天アドリブ(?)で、
金ちゃんにあだ名をつけて!とせがむメンバーがかわいかった。
白石「毒手!」
謙也「親の七光!」
銀さん「たこ焼き!」
小春「ひと!」 ←これが私のツボにハマってしまいました。かわいい。

あと、2幕はじめのオサムちゃんのアドリブコーナーがえらい長くなってた。
「謙也をええ大人の男にしたるでぇ~」ということで、謙也くんを巻き込んで
お客さん口説きごっこをやってた。ホストちゃんみたいで笑いました。
このアドリブの最後に、(靴で足痛めた女の子がいたらどないする?というお題だったか)
謙也がオサムちゃんをおぶって帰っていったのが受けたからなのか、
最後のあいさつのときには何組もおんぶで登場していた。いいですね。滋味あふれます。
橘さんは亜久津を肩車していたしね。

あっ、そういえば橘さんの金髪ヘアスタイルが、若干おしゃれ化していた。
前回見た時はもっとトップとサイドの長さが同じぐらいだったような気がするんだけど、
昨日はなんか最近流行ってるようなサイド刈り上げのツーブロック的な風情の金髪だった。

銀さんのお坊さん感は、今回あらためて絶妙だなと思った。
殺し屋感とお坊さん感の両立に長けていると思う。
「ぎーんさーん」とオサムちゃんに指示出されて、瀕死の河村を仕留めにかかるところとかたまりません。


前回もこうやってTDCで見て、そのあと名古屋で見て。
今回は名古屋で見てからTDC。
比べて思うこととしては、やっぱりTDCの一体感が私はなんか好きだ。

テニミュって、音楽もセリフもだいぶ爆音だと思うのだけど、
TDCは調整されているのか、客席にはちゃんと必要な音だけが聞き取れるようになっている気がする。
名古屋の金山のホールは、クラシック用だからなのか?、小さい音もやたら拾ってわんわん響きまくるので、
いつもちょっと聞き取りづらいのでございます。
とくにあのラリーのときの「ズンズンタンズクズンズンタンズク」っていうようなビートのナンバーで、その差をとっても感じます。
TDCでは同じ音量でも、メロディーおよびマイクで喋ったり歌ったりする部分とが
それぞれはっきりと聞こえるので、キャストの演技や歌が『上手くみえる』という感じがしますね。
ひいては全体的に「良い出来」にみえるというか。
前回夏は1バル(右)、2バル(左)で見てて、その時もよく聞こえた。
はじめてアリーナ座ったら、椅子はなんかイマイチだったんですけれど、
音響に関しては、私は現時点ではTDCがいいなーと思っています。
(より比べるためには大阪とか福岡仙台、青年館も行かないとね…)

そしてやなぁ、
今回、初のアリーナ席(1階)だったことによるありがたハップニング(happening)があったんですが。
書きだしたら濃くなったから、次回に回します。


つづきはコチラ

セラミュの思い出

2014-02-20 | 好きなもの
夏休みに、セーラームーンミュージカルを見に行ったことがある。
小学3年生だったので、93年でいいのか。
田舎に住んでいたのに、なんでわざわざ、そんなものを見に行ったのか
今となってはあやふやだけど、なんかとにかく、見てみたかったのだと思う。親にねだった。
当時はまだネットでチケットなんて取れなかったので、
「なかよし」に付いていた応募要領を見ながら
チケット売りだし開始日に朝から、親と電話をかけまくった覚えがある。
なかなか電話がコールセンターにかからず、ようやくつながって取れたのがすっごく隅っこの席だったんだけど、
それでも、大阪の近鉄劇場(だったと思う)まで行って、セーラー戦士を演じるお姉さん方を見た。

セーラー戦士のビジュアルについては正直、だっせえなー、と思った。これはのちの特撮になったときもそうだったけど。
なんで素顔はかわいいのにかつらは変な髪型なのかなー、と。マンガの再現が不自然すぎると。
むしろレイちゃん(黒髪、地毛で行けそうな感じ)以外の役の子がかわいそうだと。
タキシード仮面は佐野瑞樹くんだった。当時ですでに20歳過ぎとかだったような気がする。
佐野くんはまあ、かっこよかった。(衣装タキシードだし)
ちょっと背が低かったけど。(これはうちのお母さんから指摘があった気がする。母よ…)

まあそれはそれとして、ストーリーとか、いろいろと細かいことは忘れてしまったのだけど、
1こだけ強烈に覚えている曲があって、サビの、
「めぐりめぐるロマンの中 恋はいつでも戦いね」
「あなたからの愛のムーンライト 浴びてわたしは 変わってゆく」

っていう歌詞とメロディーが印象的な曲。
セーラー戦士たちは中学生なんだけど、なんか全員、前世から結ばれた恋人みたいな人がいたと思う。
(その中核にいるのがセーラームーンとタキシード仮面)
私は原作マンガ、実は最終巻までは読んでないんだけど、
ドジっ子なのはセーラームーンみたいな印象とは裏腹に、実は初期の方とか、タキシード仮面が洗脳されたりして、
頑張ってるセーラームーンに迷惑をしばしばかけていたような気がするんだよね。
いくら好きで運命の恋人でも、こんだけ振り回されて(エリートの年上なのに洗脳されたりしてるし)、
しかもまもちゃんを助けるためにうさぎちゃんは仲間まで振り回したりしてるし、なかなかのダメンズではないのかな?
という印象になったときも実はちょいちょいあった。だけどそれが幸せなんだね。愛を浴びて幸せになれれば… 
この、悪と戦う乙女たちが、いろいろ振り回されながらも「運命の恋人との幸せ」みたいなもののために邁進する姿
っていうか、自分が信じた男と最後まで突き進もうとする姿には、なかなか壮絶な女のサガを感じるところがあり、
ただの萌えコンテンツのさきがけというだけではないすごい漫画だったと思う。
で、この曲のサビのフレーズは、なんかそういう女の側面を描いた曲として、セーラームーンの世界観に合ってるな、と思います。
当時はそこまでひねくれて考えてたわけじゃないと思うけど、
すなおに「セーラームーンっぽいなあ」と思って、好きで覚えてた。

んでその強烈に覚えていた曲の曲名が、わかりました。
「ラ ソルジャー」

1993 - Sera Myu - La Soldier

おっ、この公演見たんじゃないの私。

20周年のコンピレーションアルバムでは、トミーフェブラリーが歌ってるのね。
えらく洗練されたアレンジだと思う。
曲名が判明してすごくスッキリした。

単純にかっこいい!かわいい!!あんなのになりたい!!! っていう憧れだけじゃなくて、
反面教師的な意味も含め(?)セーラームーンはかなり自分の少女期の世界観に影響を与えたと思う。
セーラームーンの舞台になった街だから、ということで、東京勤務の時には麻布十番に住んだし。ミーハー!!!
あと、セラミュから20年経って、テニミュにはまっている私の人生、わかりやすすぎる!!!ちょろい!!!!!
去年のセラミュ見に行けばよかったなあ~

【考察中】男子アイドルの事務所戦略について

2014-02-18 | 好きなもの
女子アイドルについての言説はいろいろあるものの、
男子についても体系的に捉えてみたいじゃないのこんなにハマってるんだから。

ということで、まだまだ深掘りが足りませんが
まずは各事務所のいちづけについて、まったくの主観でとらえました。
現時点での頭の中のまとめを置いておきます。
随時加筆(予定)。
御意見募集。


**

(1)事務所ごとの特性

元祖男子アイドル帝国 ジャニーズ事務所
日本男子のカワイイ、カッコいいの雛形を提供してきたと言っても過言ではないアイドルキングダム
電波活用での知名度獲得戦法はさすがのひとこと

老舗が放つ新世代わちゃわちゃ男子軍団作戦 ワタナベエンターテイメント
総勢30名になったDBOYSという母艦を元手に根こそぎ吸い上げそうな勢い
比較的若く、ポップな見せ方がうまい 下部組織やオーディションも充実
テニミュはじめ舞台や特撮への常時供給で、カワイイだけじゃなく意外と出来る感

さわやかリア充感満載、若手俳優集合のお祭りが派手なアミューズ
年末のスーパーハンサムライブは10周年へ
三浦、佐藤のツートップがここまで引っ張り上げてきた感あり

少数精鋭、綺羅星のラインナップが素晴らしい研音
何と言っても福士蒼汰の爆発力がいまいちばん旬なメンオンスタイル
俳優で美形で長身が揃っている メインは役者なのでユニット活動は「特別なおまけ」感がある

2010年代女子アイドルの覇権ノウハウを余すことなく活用スターダスト
新世代女子ののろしをあげたももクロを輩出するスタダ3部のノウハウを男子アイドルにも適用
キワモノ的切り口で耳目を引きながら、みんな実は美形 という、外サックリなのに中しっとり感
下部組織も充実しており今後が恐ろしい

実はブームの火付け役、黒船KPOP
00年半ば以降の積極的なアジア進出が、日本の男子アイドル界に地殻変動を起こしたことはまちがいない
SMエンタテイメントのごりごりの箱売り商法も、おおいに見習うところがあったのではないでしょうか
ビジュアル面でも、これまでジャニーズに倣えだった見せ方に大きな影響を与えていると思う
(ヘアカラーでの個性出しやファッションなど)

ヤンキーとファンシーに支えられる現代のネオ族、EXILE
どう見てもいま日本で一番売れているアイドル、エグザイル
ニホン古来の族文化をいろんなもののマッシュアップでど真ん中感満開にさせた点は驚愕の極み
曲が非常にとっつきやすいというところがものすごく戦略的だと思う


あと、ホリプロやトップコートとかトライストーンとかわりとおなじみの事務所もいろいろあると思いますが
このへんは個体売りなんでしょうかね
研究を続けたいと思います
この記事も参考にしております


(2)男子アイドル戦国時代から学ぶこと

■パイオニアジャニーズの栄光と衰退から学んだ(と思われる)各社のメインドメインの打ち出し方

■男性アイドル自身が、自分たちがかわいいことに積極的である という変化及びオンナの財布が強い現状

■ファン心理のあおり方(ニッチでも愛せる実感がほしいという風潮、オタク心理のメジャー化)

***

業が深いよ!!

若手俳優内「プレゼント」文化(ほとんどが妄想)

2014-02-17 | テニミュ

昨日ツイッターでもつぶやいたことなので新鮮味がないのですが、
唐突に萌P(萌えポイントの略)として気づいたので記録しておこうと思う。

<きのうのつぶやき>※一部改編
【1】
そういえば、わたしがテニミュ初心者だったときに、具体的には映画祭'12のトークで、
はたちそこそこの男子たちが「自分の持ち物を◯◯(共演者)にあげる」
(例:○○が『△△くんの指輪いいよね、ほしい』ってずっと言ってたから公演終わってからあげた)
っていう話をどや顔でやってるのを聞いて衝撃を受けたんだけど、そこ萌えポイントですよね

【2】
新品をあげるんじゃなくて自分の身につけた物をあげるってことでつまり関係性の強さがわかるってことで、
つまり武将がみどころのある小姓に「そちにこの太刀をさずける」みたいな話ですよね!?
ゲキ萌えポイントですね!?!?

【3】
「派手パンツもらったんだけどオレには似合わないから◯◯にあげた」とか「オレの帽子を〇〇が狙ってたからあげた」
とか「〇〇くん、このレギンスちょうだい」みたいなのって、びっくりですよその文化。
無頓着なのか意識ありなのかわかんないけど、どっちにしてもたち悪いですよこの野郎…!


萌Pは、若手俳優内でのプレゼント問題です。
ジャニーズでもよく見られるタイプのトーク内容だったような気がします。
ねっ、たち悪いんですよ。
考え出すと、沼妄想になってしまいます。
どういう意味をもってプレゼントしたのか。
わたくしどもには知る由もなく、漏れ聞こえるトークから想像をくりひろげるしかないのです。
イマジネーション!
トッキュウジャー出発だ!! スーパー氷帝タイムだ!!!

そんで、この萌Pには上記の「いわば武将と小姓」の仮説に加えたバリエーションがありまして。
実は先日半分(緊張からの)仮死状態で会話したテニミュキャストの方たちからも、
プレゼントに関する話を少し聞きました。
彼ら、やはり何かとファンの方からプレゼントというのはもらうようです。
(この、これからクル子たちに物をあげまくるというファン(タニマチ)道も、
 なかなか業の深い沼だったりすると思う。ファンって距離感が難しいですね)
若い子だと服飾関係はもらいやすいみたいですね。
人にもよるみたいですが、場合によってはめちゃくちゃもらう子もいるらしく、
無造作にものをチームメンバーにあげたりするのはそのせいもあるのではないだろうかと思います。
そこに、無邪気な暴力性のかけらを見出すような気もして、
無意識のわがままっぷりにこれまた萌え上がるという向きもないではない。
しかも、彼ら刹那的な人気(になるかもしれない)中で、目の前に豊富に差し出された貢物を人に気軽に渡すという単純性。
垣間見える若さ。
そんなことより次の仕事を調整しなさい… とか言いたくなる大きな釣り針。クゥーッ(川平慈英風にお願いします)
(※すべてが妄想です)

そして、さらにうがった見方で行くと
本当に絆もあるかもしれないんだけど、イケメン商売をやっている若者たちにとっては、
この「○○にあげた」という小噺も、ファンを喜ばせるためのビジネス仲良しだったりもするんじゃないかな、とかいう
そもそもの前提を覆すところにまで発想が及んでいくことについても、
そんなことで簡単に転ばされる自分こわいな、ということになっていくわけで、こわい。
自分の立ってる前提が根っこから幻かもしれない。私は何に課金しているんだ。
総じて人間の空想力こわい、まんじゅうこわい。
と、自給自足が事足りる次第です。
(※ほんとうにすべてが妄想です)

そもそも私自身、あまり人に何かあげたりするのが上手でない。
私はかなり感情に湿気の多いほう(自称)なので、カラッとした付き合いができない。
プレゼントをあげるとき等も思い入れが重たいタイプなのを自覚しているので、
できるだけ、そっけなく渡すにはと考えたあげく、「それならいっそ渡さない」的な結論になりがちです。
そんなわけでクリスマスも、バレンタインも、いまいち参加したことない。
けど二次元のヒーローに向かってチョコレート8000個送る人の気持ちもわかるよ。
架空のキャラクターの誕生日お祝いを一人で家でやる気持ちもわかるよ。

まったくもって夢見がちな妄想ばかりで申し訳ない。
先ほど会社の給湯室で仮面ライダーの話を一生懸命話していたら
先輩(男)に軽く引かれながら「小学生ぐらいのときに俺もそんな感じだった」と言われて
いたたまれなくなったので、終わりたいと思います。

フル・モンティ -急遽ですが全部出しちゃえよあと終電の時間伸ばしてください-

2014-02-13 | 観劇ライブ記
話題作フル・モンティ、急遽見てしまいました。



2/6木曜日、急に東京出張がありました。

打ち合わせ終わりで18時の東京駅。
帰りの新幹線のチケット買おうかな、と時間を調べようとしたときに
ふと「このへんでいまから当日券で見れる舞台ないかな」と思ってしまったが最後だった。

東京駅→このへんで見れそうな舞台のある場所→銀座・有楽町付近→
→大きそうなところ(確実に当日券出そうな規模)→駅近くだと国際フォーラム?→なにやってるかな?→
→えっ、えっ、フルモンティやってるじゃん!→開演時間18:30→現在時刻は18:11→
→ということは→ 走れ!!

というわけで、地下道を走り抜け、国際フォーラムへと向かいました。
(東京駅付近は地下が繋がっていて楽だな)

財布に上限があったため当日券A席をゲットし、開演3分前に席に滑り込み。
平日夜はイケちゃうもんですね。
にしても、こんなふうにナチュラルに当日券を買えるようになった自分の劇場への場馴れ感が怖いッ…

フル・モンティはもともと映画作品。今回はアメリカでミュージカルになったものの翻訳版だそうで。
工場をクビになった冴えないオッサンの主人公たちが、それぞれの人生の一発逆転をかけて
メンズストリップショーをやるまでのあれこれを描いた話でした。
(映画未見。舞台見たら映画もみてみたくなったなあ)

主演!山田孝之!
演出!福田雄一!!

という、いわゆる「ゴールデンコンビ」による舞台。(勇者ヨシヒコとかね。)
どんなシュールな演出になるのかと思っていたら、予想よりもぜんぜん正統派な仕立てだった。
元ネタがしっかりおもしろいからかもしれないけど、登場人物の葛藤をちゃんとひとりずつ描いて
飽きない流れになっていた。
おっさんが脱ぐとかいうキャッチーな切り口なんだけど、これヒューマンドラマなんですよね。
人生がうまくいかない男たちが、ストリップをやるんだ、というところに向かってそれぞれのテンションを上げながら
自分の問題をちょっと解決していく話なのです。
そこが丁寧に描かれて、その上役者の「らしさ」が存分に出ていたのがとてもよかった。
生バンドが入ってたのがめちゃくちゃテンションあがりました。バンドやりたいよう。

山田孝之は初舞台らしいけれど、ぜんっぜん、そんなことを感じさせない堂々っぷり。
声がいい(なんか声優みたい)上に歌もうまい。そしておどる。
(男子の集団でおどる山田孝之って、そういえば「ウォーターボーイズ」じゃないか!)
歌もせりふも、舞台俳優のように朗朗と歌いあげるという感じのタイプではないんだけど、
いつものように上手い演技をそのまま舞台の上に拡大させたようなかんじで、とても見やすい。
自然体なのに存在感が強くて、なんか、まじでこの人、「才能で生きてる人」だなという気がした。

まあ、こんな写真がニュースで出ていたけど(笑)

ほんとにやってたよコレ。

脇を支えるメンツもとてもよかった。
ああ、山田孝之のいるところにこの人が来たらもうお任せします、的なムロツヨシ。
八犬伝で天衣無縫だった中村倫也(歌がうまい!)
ブラザートムもやりたいほうだいだった。「バファローじゃなくてジョージアみたいだな」とか言ってた気がする。
(※山田孝之はただ今ジョージアのCMに出演中です)
準主役的ポジションにいた「いいデブ(by福田さん)」勝矢もよかった。
鈴木綜馬はもと四季ということで。お上品でした。怪人やってたんだって。色気ムンムン親父ですなあ。

あと、今回はレディースチームに、すごく惹かれました。私。

佐藤仁美はそもそも達者な人だよな、と思っていたのですが、
やっぱりうまかったです。慣れ感がある。
山田孝之とのバランスもいいんじゃないかな、と思った。(歌とかの)
別れた奥さん役で、ヒロインというわけでもないんだろうけど、ハマるポジションでした。

大和田美帆もうまかった。歌いけるのね。あとスタイルがいい。
元劇団四季の保阪智寿さんも、綜馬さんとのペアっぷりがとてもよかった。てか、能天気奥さん役がうまい。
浦嶋りんこは安定だ。ウーピーゴールドバーグのようだ。

オモシロ点としては、「ネイサン」という名前の役があったのですが、
「父さん!」「兄さん…」的な、「姉さん」なのかな、
と途中まで思っていました。違いました。息子でした。
あと、ムロツヨシが「イーサン」という役をやっていたので混乱しました(笑)

さらに帰ってきてブログ見てたら、テニミュ俳優の子たちもこの舞台けっこう見に行ってたのを知り、
なんだか嬉しかったなあ。
よくできたエンタメでしたよ。まじで。
こういう良い先輩たちの舞台を養分に、テニミュもより充実させてくれることを願います。

そして、ココまで書いてきてなんですが、
私は今回、ひとつ大きな後悔があるのだ。
当日券を購入するタイミングで、スタッフに上演時間を聞いた時点でそれは予想されたことだったのだが、
実際に目の前に迫ると非常につらかった。
何かと言いますと、
「終電に間に合うように電車に乗るために、エンディングをあきらめなければいけなかった」
ということです。

東京発名古屋ゆきの新幹線終電が22時。
18時半から始まった1幕終了時点で20時15分ぐらいになっていた。
休憩あけて20時半ごろからの2幕。物語がだんだん佳境に入ってくる。
おりしも私の隣の席にはめずらしくも眉目秀麗ななかなかイケメンの男子が1名。
こんなナイスな舞台に一人でやってくるような男子、惚れてまうやろ… 
ドキドキ、ドキドキ… ってちがう! そのドキドキちがうよ!!
ワンシーンワンシーンが終わるごとに、私は高鳴る鼓動を押さえられない。
間に合うのか?東京駅に行けるのか??
逆に最後まで見てしまって東京に泊まるか?ホテル代、いちまんぐらいか?始発帰りか?
いやそれはダメだ朝間に合わないでしょ??
行きは東京駅から頑張って10分強かかった。帰りも同様にかかるとして21時45分、いや40分。
いや、帰りの切符買ってないから買ってホームに移動するの含めて最悪21時30分には出なければ。
そっか、21時半か。それなら最後まで見れるかもな…… イヤ、ちょと待て、だめだ!
この舞台の仕上がりで行くと、たぶん最後はスタンディングオベーションが起こる。2,3回起こる。
しかも聞きかじった話で行くと最後にこれ「すっぽんぽん」になるらしいではないかめっちゃ観たい。
だけどすっぽんぽんでこの仕上がりだとかなり盛り上がってスタオベフゥウウウーー!!的になって
さらにぜんぶ終わったあとにこのA席のある6階から降りるためにはすごい大混雑を抜けなければならない
恐れがある。というか、それが確実に発生する。
…ということは、
「21時30分前の、盛り上がりシーンの前の切れ目ですばやく退出」
そう、それしか私には選択肢がなかったのです。
いくら自分が出来る限り最後まで見たいからって、
いいシーンで盛り上がってるイケメンの前を横切ることは、私にはできないと思った。
それがこの一人舞台イケメン男子への礼儀だ。彼の今後の観劇意欲を削ぎたくないのだ…!
(すごい脳内盛り上がってたけど単に私がビビりなだけとも言える)

そんなわけで、
シーンでいえば、ジョージ―とヴィッキーによる、夫への返歌が終わったところで
暗転にまぎれてイケメンのひざ前を通り抜け、
私は東京駅へ、シンデレラエクスプレスの牧瀬里穂のように可憐に駆け抜けていったのでした。
すっぽんぽんみたかった。むしろすっぽんぽんにこのチケット代の半額分ぐらいがかかっているのではないかと思う。
無事乗れた新幹線の中でハンカチを噛んでくやしがる私でございました。
JRさんよぉ終電伸ばしてよぉ。

ま、ていうかこのクオリティと満足度からすると、そもそも前売りで買うべき舞台でした。年間上位に来る勢いではないだろうか。
当日券で行ってしまった私は、オペラグラスさえ忘れていたのですが、
これは万全の態勢でチケットを取った上で、1階席間近から、拡大鏡でガン見するべき舞台だと思います。
今週日曜日までらしいですね。
イケる人は絶対に行った方がいい。
さあ、もしこのブログを2月16日以前にご覧になった方がいらっしゃったなら、
すぐに東京国際フォーラムホールCへ行き、当日券を買い求めるべきだ。

翻訳調でこんな大仰なセリフを行ってしまうほどに、非常におもしろい舞台でした!