スカーレット手帖

機嫌のいい観客

全国氷帝、最後の最後にライブビューイング

2013-09-30 | テニミュ
ハァー

行ってしまったライブビューイング。

出先から間に合わないからやめとこうと思っていたのに、
あれ?ギリギリで間に合うんじゃないか? …いや、むしろ、間に合うように帰ればいいんじゃないかしら??
という発想の転換をした瞬間、駅のどこにコインロッカーが置いてあるかを検索し出した
自分、伊達に30年ぐらい生きてないなと思った。いや、そんなの都市生活者の習性か。
そんなわけで、キャリーバッグはコインロッカーさ置いて、映画館へ向かいました。

個人的に、この夏、都合6回目の全国氷帝。
6回全力で戦って、6回全力で負けている氷のエンペラーの皆様方には、ほんとうに感銘を受けた。
でも、ほんとは73回戦ってんだぜ。
で、73回負けている。
73回勝つ方も勝つ方だけど、73回全力で負けるのってすごいことだと思った。

73回気を失ってなお君臨し続けた跡部役青木くん、
もう完全に、「跡部・青木バージョン」が完成したことを思わせた。
最後の挨拶で、菩薩のような顔をして挨拶していたことが印象的です。
闘って会得して、悟ったのかな と思いました。
セイヤーで小越くんと肩組んでたの、よかったな。
あと、大画面に映ったときがもう美しすぎて会場「ギャーッ」でしたよ。
「メス猫ども」って、言える方も気持ちいいよなぜったい、と思います。

ジローちゃんの日替わりも滝のも、大千秋楽のがいちばんよかった(※個人比)と思いました。


そんでもって、これが言いたい。
7代目青学、すごくよかった。

気迫に満ちた桃ちゃん。血をだらだら流しながら噴火するからもうヤバいこの人。
LVではそのバックに海堂が抜かれる部分があり、心配そうに見つめる姿に7代目・2年コンビのバランスが
出来てきてることを感じた。四天宝寺での絶妙なダブルス期待します。
途切れない笑顔と元気な発声がステキすぎるきくまりお。
大石の安定の「往年の二枚目」感。
手塚の優しくも伸びやかなソロナンバーと成長した部長のたたずまい。大千秋楽に至り、もはやしっかり「柱」に見える!
最後に樺地を担ぎあげてしまうバーニングタカさん。
音程はうつろいやすいけれどたたずまいが圧倒的すぎるデータ乾。
ヘビーレインで珍しく危うさを感じさせたものの、
画面越しの「ツバメ返し」「ヒグマ落とし」「白鯨」の眼力に射られてしまいました、やたちゃん不二。
そして、その中央に小越くん。 …うん、もうかなりしっくりくる。

ほんとうに、7代目青学に全国までの道を任せる気になりました。(どんだけ)
こんなに頼もしくなるなんて。
すごいよすごいよ。
1年、大変だったんだろうな。
これがテニミュの醍醐味です、きっと。


いやほんと、マジで行ってよかった。
時間を共有できる喜びを感じられる、ほんとにすばらしい舞台です。
ありがとうございました。



最後に、この公演で自分の血が毎回沸騰したシーンメモ

・冒頭トリオソング「そして行きつく先は~ THE TOP! THE TOP!」からの
 ダダダダダダダダで瞬間走りこんでくる小越リョーマ(機敏)
・桃ちゃん「ひさびさの試合で嬉しくって武者震いがー!」
 っていうところの「ムッシャブルイ」の発声と動き真修くんイカスゥ
・「上行かれへんわ!桃城ッ!!」←ここのセリフまわしの具合で毎回の忍足のコンディションを見る
・手塚「己が己を制御する」って歌いながら舞台横切って歩くところ(ちょっと面白い)
・ヘビーレイン曲終り「レエエエエエエエエイン」のビブラート仕込もうとする矢田ちゃん
・2幕の比嘉ソングのブレイクと千手観音踊り
・まじハンパねぇダブルスの曲の鳳「先輩の信頼が全て」←ハンパねぇダブルスは氷帝D1が好き
・跡部の変化球1球目打つ時の危なっかしい手つき
・「そうだね 氷の帝王が 熱くなっている」←歌詞が好きなだけ
・跡部にバリカン持って迫ってきたのに滝に奪われ暗転裾ハケしていくときの
 「もーっ、ずるいよーっ」っていう小越リョーマ(かわいいいいい)


真田十勇士-上川隆也様!-

2013-09-24 | 観劇ライブ記
上川隆也主演、真田十勇士の名古屋公演を見てきました。


キャストがまあ本当に豪華なのでした。

主演の上川隆也はもちろん、
なんと大御所・里見浩太郎様が登場です。
この人が居るだけで、本格感というか、「本格時代劇」が御輿に乗ってやってきた
みたいな感じが出るからスゴイですね。

個人的に知っている若手俳優が充実しており、
不二先輩以来の三津谷亮、
八犬伝に続き渡部秀、柿喰う客で圧倒的だった玉置玲央、
二番手役者に柳下大、…て、あ、彼は初代タクミくんか。
思わずまたもや関連づけてしまいました。(※午前中は2代目タクミくんこと浜尾くんをみた)
そんで連れてった夫的には興奮ポイントだったらしい、倉科カナ。
カナちゃん私も好きです。映像では芸達者だから、舞台でどうなるかなぁと期待してた。

そして脇を固める、しっかりした中堅イケメン(細川直美の旦那、辺見えみりの旦那、八犬伝で屋台骨を為してた山口馬木也)
と、演出いのうえひでのりの新感線風を連れてくる粟根まこと、
意外と巨体な小林正寛 突然の賀来千香子などなど。
(賀来千香子っていうとさくらももこと友達だったことばかり思い出す私)

そんな真田十勇士ですが、私、いまひとつストーリーがわかってませんでした。
真田幸村についてはまあ戦国鍋知識で『わかってる』(六連銭・赤備え・トナカイ(※戦国にほえろ!)等)
程度で、「ああ、真田に集まった、10人か」
と思い、見に行きましたが、予備知識としてはそれで十分でした。
(ていうかその予備知識も直接あんまり関係ないしね)

主役が真田幸村(上川)。
それを慕って取り巻く男たち。
戦う相手は大きな器の徳川家康(里見)。
はい、もうわかりやすく絵になる構図でした。


※以下、いつものように無意識にネタバレしていくかもです


セットが斬新でした。
舞台後方から前面に向かって、波状の板張りが降りてきていて、
サイドにもアスレチックのような足場が組んである。

ああ、ここでダイナミック殺陣をやるんだろうなと思っていたところ、
案の定、いろいろと繰り広げられてきました。
度肝を抜いてくるのが三津谷亮の「一輪車de火縄銃」
やばいね~ これはキテますね。客席大盛り上がりでした。
そんで、意外に渡部秀くんが、舞台の人です。
オーズだからって映像の人だと思ってたけど、大柄で見栄えするし動けるし声出てるし。
八犬伝から2本目か… て私知らぬうちに成長見守りパターン!

しかし実は、1幕の時点では「殺陣、いまひとつだな」という感想だったのです。
わりと動きがゆっくりだし、動線が単純だし。
鎖鎌を振りまわす松田さんはちょっとやりにくそうだった(ところどころ絡まってた)し…笑
そろい踏みももうちょっとなんか迫力出して見せられるんじゃないの、
と思うところもありましたし。
こんなに豪華キャスト使ってるのに、セットもいいのに、
光とか音声でもうちょっと鬼気迫る演出できるとおもう… って休憩時間に言ってた私、ASAHAKA!
アレですね、ちょっと最近いろいろ見てるからって、
言いたいこと言いたくなるんですね!
こういうやつが舞台文化のいい金づるなんですね。わかります。

2幕に入ったら、一気に物語が動き出しました。
秀頼役の人がいい「坊ちゃんぶり」を示してた。
それまで不自然で違和感に感じていた賀来千香子の発声も
急に気にならなくなりました。
しかし賀来さん、お召し物がすてきすぎる。薄紫色似合いすぎる。
そして小顔すぎる。一人だけすごく遠くにいるかのように見えて、おもしろかったです。
あと、お召し物で言うならば、
2幕で里見様お召しの「金色の葵の御紋ガウン」がヤバかった。
巨大な御紋が両腕に貼りついてて、斬新過ぎた。そしてそれがまた、似合うんだな!

クライマックスでひょいひょい動く出演者たちがすごかった。
なかなか終わらない殺陣。
そしてひとりずつ討ち取られていく十勇士。
男たちの「生き様見せてやろうじゃないの」話、まあフィクションだし、
ベタベタのド定番な展開ですが、
いい役者がセンターにいると、ぜんぜん厚みと真実味が違ってきます。
上川さんが動くだけで、殺陣全体がいきいきとするからすごい。
50前であんだけかっこよかったらなんかもう、なんかもうずるいぜ!!と思いました。
(粟根さんが転げ落ちてたハプニングはおもしろかった…)

すごくよかったと思います。
最後にはスタンディングオベーション来ましたねぇ。
来ると思っていましたよ。

個人的には

・柳下くんの声のボリュームだけ、もうちょっとほしかった
 (マイクの問題?)
・クライマックスで中島みゆきの歌いいんだけどあまりに中島みゆきだったので
 泣きそうだったのにちょっとわろてしまった

以外はヨカッタなぁ と思う次第です。笑

来年、もう1本真田十勇士がありますが、
そちらへの期待のハードルが、よい意味で上がりました。

僕たちの高原ホテル 完成披露試写会 -したたかな男たちの様を見た-

2013-09-23 | 観劇ライブ記
ハマったところから芋づる式に何もかも気になってしまうのが、若手俳優追っかけ道の恐ろしいところ。

戦国鍋テレビ→テニスの王子様→ニコニコ動画(空耳)→ニコニコ生放送(ヒートアップ・イブ※放送終了… おもしろかったんだけど)
→まおくん(浜尾京介)→出演作チェック→…てBL実写化の主演!?それはけしからん→
渡辺大ちゃんてあー、トリプルゾーンの人か→

という流れで
浜尾京介・渡辺大輔主演のタクミくんシリーズというものを認知し、
「虹色の硝子」「美貌のディテイル」「Pure~ピュア~」「あの、晴れた青空」をDVDで見ました。
この「BL実写史上最高の出来」と謳われるタクミくんシリーズ、
乙女のファンタジーの世界を描きながらも、一方でこれが売りでもある
なかなか率直すぎる表現に感じ入ったと言いますか、信じられないって言いますか、
お金の払い甲斐を感じる出来というか、なんかとにかくすごいね! と思った次第でありました。
(見たことない人で抵抗ない人は見てみてほしいですが)
と同時に、大好評を呼んだこの作品に連続登板している主演2名に対し、純粋なファン目線というよりは、
メンタルのあり方や今後の作品でどういうキャリアを積んでいくのか という点に
猛烈な興味が湧いてきてしまい、ウォッチング対象に加えていました。
彼らはBLで一山当ててしまっている。しかも、コンビ芸が受けている。このあとどうするんだ。
ごく個人的な感覚で言うと、女で例えるならば
「早めに脱いで激しめの絡みをやった新人女優のキャリアの成り行きを見守る」感じでしょうか。
若干、いじわる目線ですね。
(いろいろと表現が申し訳ございません。俗の極み思考なのです。)

つうか私中学の頃からBLは付かず離れず、好きなジャンルですが
ここまで一大ジャンルに成り立ってくるとは思わなかったよね。
先輩世代が切り開いてくれた文化の下に、
自分と同世代以下の書き(描き)手読み手が一杯居るんだと思います。
なんつうか、ありがたいことです。

そんなわけで、話がずれたがその大ちゃんまおくん共演最新作、「僕たちの高原ホテル」の完成披露試写会というものが
またもやわりと近所であるよということがぴあからのお知らせメールでやってきたので、
いそいそとチケットを取り、行って参りました。
(先日の和田くんのときの場所と一緒でしたよ)

本編+トーク30分+おまけつきで4000円というけっこうよいお値段な中、
座席は埋まっている。3連休初日の午前中に、端から端まで使って上段まで埋まっている。
和田くんの時より多いやないか… 改めて大まおパワーを実感。
(ま、そんな偉そうに言って私も参加してるんですけどね!踊らにゃ損損ってことで!!)

11時からの会でしたが、司会者の女性が登場し、オンタイムで映画の上映が始まりました。
映画の内容に関して言えば、なんか、「そうだね」て感じのやつでした。
くわしくはあらすじをどうぞ。
あ、和田くんも出てたんですよ。でもこの和田くんの前髪あまり好きくないです。
和田くん以外で1つ気になった点としては、「引きこもりぎみの孤独な青年」であるところの
浜尾くんの前髪が、つねにアイロンがかかってクルっとなってたところ ですかね。うむ…

それよりも私は馬渕英俚可が出てくるたびに、
「白線流しのメンバーの中で、長瀬以外にまあまあ残っている人が
 この人と遊井亮子だけになるなんて、誰が思っていただろう」

ということを考えていました。
(京野ことみと酒井美紀もまあまあ普通に居るんですが、彼女たちはもともとアイドルだった上に
 主演級だったので、生き残りのハードル高く設定しときます)
ロケ場所も長野県だったそうなので、白線流しといっしょですね。
白線流しからもう18年も経ってんですね。こわっ、時間の流れ、こわっ
そんな馬渕さんが頑張って脇を盛り上げていました。もうこの人が割とベテラン扱いなんですね…
♪きみとであったきせきが このむねにあふれてる
あと小倉一郎さんが出ていました。もう、個人的には大フィーバーですわ。

映画は1時間ちょいで終り、トークタイムへ。
歓声とともに大ちゃんまお君登場です。
いやぁ~ 浜尾くんがまじで小顔。びっくりした。
目測で計ってたんだけど最低8等身はある。なんだか、すごく男らしいです。
渡辺くんは、もう手だれのホストそのものです。
司会者の人がなんやかんやとふたりに話を振っていきます。映画どやとか名古屋どやとか。
いろいろ喋っていたような気がしたけど忘れてしまった… 浜尾くんの等身はかるのに夢中で。
その後、会場からの質問タイムがございました。
その質問がお互いの関係性に関することが多かったのが印象的でした。
お互いの尊敬するところ/お互いのくせ/意外と◯◯なところ などなど…
ここの2人の返答でわたし、「あ、真骨頂」と思いました。
特に渡辺くんのほうが、とても積極的にいろいろ話してくれるのですね。
浜尾くんはひたすらまじめでしたが。
2人とも、いろいろ思うところはあるんだろうなぁと思いました。
でも少なくとも、(私のような若干よこしまな目線も含め)あれだけ観衆を集めている
というパワーは、何か今後活かせる余地があるんだろうと思います。強かだと思います。
応援したいと思いました。

あの強い2名の感じを見に行っただけでも、今回は行った甲斐あったような気がします。
(映画はともかく)

あとまあ、全体を通じて気になったこととしては、
隣の席に居た人がずっとiPhoneで映画とトークの様子をこっそり録ってた
ということですかね。。
ここまで堂々とやられると注意できないですわ、さすがに私も。
なんとかしてくれー

2013全国氷帝公演まとめ -同じ公演を5回も見る意味

2013-09-10 | テニミュ
いやはや、おつかれさまでした。私。

ミュージカルテニスの王子様・全国大会氷帝学園戦 個人的に大団円でございます。


(凱旋公演はまだ続くわけですが)


昨年唐突にハマったテニミュ。
六角戦の名古屋公演でテニミュデビューをし、
立海戦と比嘉戦では「地方公演&千秋楽ライブビューイング」
という組み合わせで味わっていたものの、
今回は、すでにキャストも全員知っている人ばかり、
全国大会でしかもちゃんと試合も5つある、
そしてなんとテニミュ通算1000公演を超えるということもあり、
焦る気持ちをおおうグレーゾーン… ではなく、
はやる気持ちを抑えきれずに東京も行ってしまい、
最終的に「東京2回・名古屋3回」
という「さすがに行きすぎ」「ディープファン確定」
と個人的に感じるラインにまで到達してしまったわけでした。

しかしまあ、端的に言うと、

5回見に行ってよかったです。

ダブルキャストでもないし、日替わりがあるといっても
何回か見てたら内容かぶってくるし、飽きないの?
と、まわりから言われたりもしたけれど、
思っていたほど飽きませんでした。不思議。

たぶん、その理由のひとつとしては「音楽がいい」ということが大きい。
テニミュ、音楽がほんとにいいんですよね。
これは私も最初にびっくりしたところであった。
演出が斬新だったりへんな衣装だったりに目が行きがちだけど、
ほんと、曲の力が担ってるところが意外とあるな。
歌いやすいし、今回は随所にあるメドレー式のつながりがここちよかった。
学校やキャラクターごとにモチーフになってるメロディとか曲調とかがあって、
別の曲をきいててもところどころにそういうのが仕込んであるのに気付くと
聞いてるほうとしてもアガるし、カラーを感じてうれしくなる。
(手塚の曲とか、とくにそうですね。メロディラインとか)

あとは、これ、見続けて実感を強くしたところでもありますが、
「出演者が、みんな、公演中に確実によくなっている」
というところ。
これを見に、ファンは何回も行くんだな と思った。

7月末(東京)と名古屋の違いで気付いたところといえば

・氷帝の歌がかなり良くなっていた、特に忍足
 7月の時は、意外なほどに声が出てなくて心配だったけど
 先日は、見違えるようにのびのびすいすいと歌っていて安心した
・跡部様のキング感が増していた
 声に迫力が出てた 高笑いが身についていた ヘビーレインのハモリがだいぶ安定した
・リョーマが若返ってた
 発声のくせが減って、素直なかんじになったのが若さを感じさせた
 長いことリョーマをやりつづけてる小越くんのリョーマにケチをつけるとは、
 ってかんじかもしれませんが、もはや「うますぎて逆になんか違う」の域だったような感じが
 7月はしていたのです。地方でイイ感じに力が抜けてきたのかも
・宍戸鳳がさらに熱くなっていた
 せりふに熱意がこもっていましたね これは彼らに限らず、キャスト全体的な話。
 終りが見えてくるとこみ上げるものがあるのかもしれない

とかかな。目立つところだけですみません。私の思い込みもあると思うけど。
でも自分が5回見に行ってちょっと疲れたぐらいだから、
出てる人も、毎日毎日新鮮な気持ちを持って同じ演技するのツライ時もあると思うんですよね。
あと、別に全員が超仲良いわけでもないと思います。大変でしょいろいろ。
バクステの映像で残ってるような、ほのぼのした話ばっかじゃないでしょ多分(見てないけど)。
その中で、初日の幕あけて、そのころもちゃんとプロとして一定のクオリティのものを出してるけど、
演者が毎日舞台で自分を出しながら、大勢で練り上げていって、
終盤に向かって、より良い瞬間にするための集中力が高まっていく様 っていうのは
すごく美しいですね。
そういうのを味わいにいくのだなぁ と何か、いろいろと感じました。
テニミュについては、あ、あの子かっこいいな とか かわいいな とかもありますが、
「あー みんな輝いてるなあ」
と思って見るのが楽しいので、全員が嬉しそうに満足げに最後セイヤーしてくれていると、
非常にときめきます。

名古屋は初日は全国ニュースになるほどのふりしきるどしゃぶりの雨(またの名をヘビーレイン)で、
頭から終りまでひっきりなしに途中入場のお客さんが多く、
見に来る方も必死、たぶん出てる方も必死、音響も響きすぎで調整ついてなくて
うーむ、という感じだったんだけど、
中日には見違えるように雰囲気も良く、音も聞きやすくなっていて、
楽日は4階までお客さんが入って、拍手の厚みがぜんぜん違ってた。
そしてそれに呼応するように、演者も良くなっていたと思う。
きのう弱虫ペダルの話で、「お客さんと造る舞台」ということを書いてみたけど、
テニミュも一緒で、システム化されてるように見えて、
やっぱ生の舞台は反応ありきで、それを受けてどんどん良くなってくれるからこそ、
もっと見たいな 次も行きたいな という気になるんだろう と改めて思いました。

最近、「テニミュ=現代の若衆歌舞伎」説を唱えている私ですが、
(男色で風紀を乱すということはございませんが ……いや、あるのか???)
ほんとにこのテニミュというのは、かなりカブいた興行だと思っています。
ここまでくればもろともということで、この文化、どこまでも応援したい所存。
青学全国優勝まで、追いかけます。

まずは月末の凱旋・大千秋楽まで、無事終われますように。
そして冬の四天宝寺、お待ちしております。

そういえば比嘉DVD発売記念イベントに行っていたんだった

2013-09-09 | テニミュ
この日、名古屋イベントに行っていたのだった。

(もう1カ月も前のことですよ。
 まっさきにテニミュカテゴリーに書くべき内容を、放置していたなー
 備忘録とか言いながら、もう断片的にしか覚えていないから事務的に書こう。)


・比嘉戦DVDを買ったところ、中にハガキがinされており、
 全国5か所横断発売記念イベントがあるとのこと
  ↓
・応募
  ↓
・当選(はがき到着、整理番号あり)
  ↓
・当日、行く。


2回目の会ということで、平日19時からだったが結構人あつまっている。
この会場、学生のときによくコンサートで使った。小箱。
いすのすわりごこちが今ひとつなんだぜ。
微妙な司会者の人(マーべラスの人)、全体を見張るアニメイトの人数名
というへんな空気の中、キャスト4名登場。(木村くん、稲垣くん、土井くん、友常くん)

キャスト4名のぎこちないトークがはじまる。
さぐりさぐりやっていく中で、多少場馴れしているのか、
稲垣くんがオモシロ担当、友常くんが調整役というポジションをつかみなんとか回る感じになっていたが
あとふたりはコントロールが効いていなかった。
会場の仕組み的に、観客が舞台上を見上げる格好になったこともあるけれど、
それにしても稲垣くんのひざ下とひじ下が長すぎた。
土井くんは10年前のキムタクのような格好をしていた。
木村くんはまだまだ素人の少年のようだった。

ひととおり話が終わったあとはハイタッチなのだった。
机をはさんでキャスト4名、そこに客が順次通ってバンバンとハイタッチしていく。
ここで、必要以上にからむ客が出ないよう、
あーこれが通称「はがし」ってやつですね、というメンツが舞台上に配置される。
これがどうみてもバイトのお姉ちゃんたちで、
テニミュにはまったく興味ないだろうなという風貌である。
彼女たちの業務としては、列をさばいていくことなんだしまあ、しかたなかろう。

ところが見たところそんなに熱狂的な参加者もいないし、
列が乱されることもなかった。
そして特に暴走しようとしていない者(私ですが)まで、
彼女たちに鞄を押さえられて、立ち位置を片手で調整されたとき。
ほんとうにそのとき、私は
むしょうに「私何やってんだこんなところで」という気分になってしまったね。
なんというか、平たく言うと家畜のような気分になったのだった。
平日の仕事終りに急いでやってきて、
おもしろいかおもしろくないかといわれると
まあまあすごくおもしろいわけでもない、20代男子の話を拍手しながら聞いてやり、
ありがたそうにハイタッチをしてもらい、
その際に(そんな気もないのに)暴走しないように、年若のバイトに(作業のように)はいどうはいどうとあしらわれ、
「おりゃー、一体なにやってんだ!!」

ただ、まあスタッフの警戒もわかる。商品は生身のタレントだからねえ。
だけど、
“ファンというのは、ありがたい収入源でもあると同時に、
 恐るべき肉弾となって、こちらに向かってくる敵かもしれない”
そういうふうに思っているのだなということが
もうこのさばき方に端的にバッチリと見えてしまったので、かなり興ざめしてしまったのであった。
ただしほんとに、危ない人もいると思うので、わかるんだよ。警戒は。
そして、もちろんタレントにもバイトにも、罪はないのである。


とにかくこのイベントでは、
とくに対象に熱烈な気持ちのない場合の接触イベントは、
思った以上にこちらにも非常に気合いが要る(別の意味で)ということがわかった。
すごく好きで、多少自分のプライドが傷つけられてもあまりある愛を持てる対象以外に
必要以上に近づくのは、ちょっと危険
ということである。
意外と繊細な心の持ち主(笑)な己を自覚した夜だった。

勉強になりました。
夢を見させて・暴走させず、という芸能商売は大変だ。


とはいいつつ、テニミュ本編には揺るぐことのない支持があるので、
このあたりを考慮しつつ、今後は参加していきたいと思う。

舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The First Result -この熱は生でないとわからぬ-

2013-09-09 | 観劇ライブ記
行ってきました。舞台「弱虫ペダル」

思い返せばおととしの秋だったか。
そのころ私の人生において、
唐突に「村井良大」という役者がヒーロー格におどり出はじめていた。
戦国鍋TV」のDVDを買いそろえては感嘆し、
デビュー主演ドラマ「風魔の小次郎」をアマゾンで注文してはその初々しさに心はずみ、
醒めながら見る夢」で、はじめて大阪まで芝居を見に行ったのを皮切りに
年末の大江戸鍋祭は初日のマチソワのチケットを買いそろえるという
忠実な信者への道を歩み始めていた。

そんな中、翌2月に村井くん、主演舞台をやるという。
しかし聞けば自分にはなじみのない少年マンガ原作の舞台。
場所は天王洲、しかも平日メインで短期間の公演だという。
さすがになー、そこまで行ってるひまはないよなぁ
あと正直キャラクタービジュアルがダサいし、絶対感情移入できない。
(そう、まだまだ見た目から入るミーハーファンな私であった…)

その後いちおう、DVDは購入したんです。
でも1回見ただけでちゃんと入りきれてなかった。
斬新な演出だな、と思ったけど、「いやいや、どうせイケメン界のうちわノリでしょ」と…

てなわけで、なんとなくスルーしていた舞台弱虫ペダル(略してペダステ)。
その間私は嫁に行き、現実の恋愛市場から遠ざかるのと並行して
ますます若手俳優たちからときめきを補給するようになっておりました。

そして気づいたら、ペダステ、第二弾までいつのまにか終演。
しかも大好評だったというではないか。なんだとー!
その流れの中、夏にふたたび、村井くん主演で、第三弾をやるっていうじゃない。
この!最近メジャー路線にぐいぐい乗りかかって来ている村井くんが!!
出るってことはよほどいいに違いない! これは、今回こそは行くしかない!!

…と、構えていたのだが
前売りに乗り遅れ抽選に外れ、そんなことをしているうちに
チケットは売り切れ。 あー…

と思っていたそんな時、ミラクル発生しました。
どういうことなのか、会社の後輩の友達が、
この舞台の関係者の血縁だったらしく、
大阪公演、席取ってくれるってゆうじゃない…!
まじか。後輩の子本人はともかく、私完全に他人ですけど!?

あーまじでありがとうございます。
もう、欲にまみれて、若手俳優が好きって言いまくってた甲斐がありました。
後輩ちゃんには昼ごはんおごりまくるしかない。


**

そんなこんなで、(枕が長くてすみません)迎えた当日、
後輩を引率してむかった大阪城公園。

あ、デジャヴが…
てかつい3週間前に来たところだし…

すっかりなじみのシアターブラバに到着。
そしてパンフレットを買うために並んでみたのですが、すごい列。
物販はもう少し列をなんとか出来るんじゃないかな…!と思った。
45分前ぐらいに会場には行ったものの、着席は開演時間ギリギリでした。


舞台の中に入ると、装置が最小限しかない。
舞台上方に吊ってある、数台のロードレーサーと、
背景はいまの道の状況をあらわすサイン(というか「線の組み合わせ」)
あとは物理的・心理的な「坂」を表現するための台が2つ。
「パズルライダー」たちが動かしていきます。
役者は自転車に乗ってるはずだけどハンドルしかない。
ひとりずつハンドルの持ち方や、前傾具合とかも違うので
ここはキャラクターをあらわすのにはずせないのでしょう。

見る方にかなりのリテラシーを要求してくるけど、
その分、入り込めたら、この場所が「道の上」以外の何物でもなく見えてくる。

特に、群れで走っている役者が、息を合わせて角度を変えるところがいい。
映画やドラマだとカメラワークが担うべきところを、
役者たちが自力でやってのけ、そこが(あんなに疲れてるはずなのに)
つねに滑らかでスピード感がはんぱないところがすごすぎ。
音響や光の効果もよく計算されてると思いますが、
なにより会場が広すぎなくて、観客が息をつめて「道の上の真剣勝負」を
見守っている という空気感が、この舞台のエッセンスになっている気がした。

ペダステ、すごい。
アイディアと役者の表現力勝負の舞台であり、同時に
会場との一体感がすごく大事なのだということがわかりました。
これはDVDでみてもつたわんないわ。舞台みてからのDVDなら脳内補完できるかもだけど。


ちなみに先週の私は、

 4日(水):テニミュ(名古屋公演初日)
 6日(金):テニミュ(名古屋公演中日)
 7日(土):ペダステ(大阪初日)
 8日(日):テニミュ(名古屋公演楽日)

というなかなかアレなウイークだったので、
どうしてもテニミュと比べながら見てしまったのだけど、
共通して言えることはやはり、

「共通の目標をもった男子の集いはヤバい」

萌えるとかそんなふわふわしたことを言ってられねえ。
(まあ萌えるんですけど)
肉体を駆使したガチ・真剣勝負なんです。
これは女の集団では絶対にできないんですよね。
(絵になるかどうかの問題として)それがすばらしい。
ペダステのほうがより、ガチンコの肉体だったので、
鬼気迫るものがありましたわ。

役者のことでいえば我らが村井くんの安定感やばい。この人本当に25才なのか。
最低でももう45才ぐらいだと思う。
チームのために役割を果たしたい一心で駆け抜ける坂道くんに胸が締め付けられ、
後輩ちゃんとふたりで感涙でした。
戦国鍋ファンのツボのひとつである「鈴木拡樹くんとの共演」ということも
あるにはあったんですが、(いつものことだが)鍋とはぜんぜん別人、ふたりとも。
拡樹くんも、めちゃくちゃ迫力ある。
かと思えば「へり」の役がかわいいのなんの。
見た人にしかわからない「100人抜き」のシーンは圧巻で、
ラスト10人カウントめくるときに
「最後10人、カウントダウンいくでー!!」って拡樹くんが大阪弁をかましたところで
私は心臓をぶち抜かれた。幸せ。

自分の強みにプライドをもって各ピリオドに賭けていくキャラクターたちの
熱すぎる走りこみが光りまくり、
特に巻島VS東堂のシーンではずっと泣いていたよ、私。

そんなわけで今回、今後私がチェックしなければいけない人リストに
廣瀬智紀」くんが参加しました。
やべ~ かっけえ~ この子。
演じるキャラ・巻島がクールなようでアツい人でキャラごと好きになっちゃうわ。
前回はばばりょ君がやってて、ハマってたけど、
また今回は廣瀬くん独自の色気があってステキだったわ。
調べたら大手事務所スターダストの子だから、結構先輩につられて
今後も色々出てくるかもしれん。
とりあえずまだ自宅のハードディスクに残っている
「ハイスクール歌劇団☆男組」に出ていたらしいので、
のちほど確認したいと思います。ハイ。

総じて、超満足度が高い芝居だった。
イケメン舞台の範疇を超えた、役者の集い感が満載だったのが、
ほんとによかった。
私もなれるもんなら男になりたい、来世では。



こういうの、やってよね。もっと。

次回もまた見に行かねばなりません。



補足:舞台からちょっと出たところで演出の西田シャトナーさん見かけました。
   いいかんじのおっちゃんでしたわ!