スカーレット手帖

機嫌のいい観客

醒めながら見る夢

2014-06-04 | 映画ドラマまんが
最近、仕事が暇すぎる。
なんかやれよ、って感じだけど、意欲がわかない。5月病かもしれない。仕事飽きたぜ。
ということで、ぶらぶらとエンタメ消費をしているここ最近です。

村井良大くんのファンを自認するものとしては一応押さえておかねばならない映画「醒めながら見る夢」を観てきました。


舞台も見ていたので、まあ、あんまりおもしろくないだろうなとは思って行きました。期待値30点ぐらい。
でもわりと、その気持ちで行くとそれをだいぶ上回る感じに仕上がったなー、と思いました。45点ぐらい。
ただし、観る人を選ぶ作品ではあると思います。ていうかこりゃほんとに売れねぇだろうなぁ。よく制作のお金が出たよね。

本当にこの作品、なんでわざわざ映画にするんだろうなぁとは思ってました。
舞台版で主演を堂珍くんにしたのは音楽劇だったからで、劇中でいろいろ歌ってたから、というのはわかる。
そしてヒロインの村川絵梨ちゃんが上手かったからまぁいっか、って感じだった。
あと、作品自体が全体的になんというか白昼夢みたいな感じなので、
この浮遊感は舞台だからなんとか保っていられるけれども映像になるとすると…… 
こわいなー、こわいなー、と思いながら公開を待っておりました。

で、ふたを開けてみたら今回は映像になるにも関わらず誰も演技がうまい人がいないのだ。これはビックリだ。
堂珍くんのレベルに周りを合わせていったらこうなったのでしょうか?
ソフィアの松岡くんはともかくとして高橋ひとみさんまでこんなに下手でしたっけ??
と、無駄な八つ当たりをしたくなる次第です。
緊縛師の人とかポールダンサーとかほんとに素人の人もりだくさん。どう見たらよいのか。
そして今回ヒロインになった高梨臨ちゃんと妹役(こっちがヒロイン?)の石橋杏奈ちゃんがなんか似すぎている。
かぶる。こんだけ似てたら姉妹両方手を出したくなる気持ちはなんかわかるわー、…ってこの映画唯一の共感。
村井くんは、なんか難しい役をやってた。作務衣似合うね。
ただ、彼については尺が短すぎてどうキャラクターに共感したらいいのかわかりませんでしたね。
ここのサイドストーリーのほうが深堀りしたほうがいいんじゃない。

最後になんだ、あの川原での石の積み上げ方は。
賽の河原でひとつ積んでは父のため、ふたつ積んでは母のため… というやつを思い出して
悲しくなりかけたのだが、とちゅうから積み上げすぎで笑ってしまった。
雪だるま作ろうじゃないんだから。積みすぎ。

話は崩壊している(想定済み)し、演技はできてない(想定以上に)し、
ほんとに、舞台が京都じゃなかったら全てを投げ捨てて帰るところだったかもしれません。
でもべつに、話的に京都である必要ないんだけどね。

京都のロケーションに40点、村井くんの京都弁に5点、という感じでした。
村井くん、そのうちちゃんとした映画に出れるといいね。

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