スカーレット手帖

機嫌のいい観客

私のホストちゃん -ヒットメーカーの金脈探し?-

2013-10-28 | 観劇ライブ記

テニスで青春エキスを注入されてからの翌日、
青山でお兄さん方に金を巻き上げられ系舞台!
「私のホストちゃん」を見物して参りました。



またもや徐々にネタバレのパターンだよー


****

行ってからすごく思ったことは
「あーオペラグラスないと超キツイわこれ」
でした。(持ってくの忘れた…)
だって遠目から見ると全員似てるんだもん!!!フォルムが!!!

一応キャストを貼っておきましょう。


【出演】 
山本裕典松下優也、吉村卓也、上鶴徹久保田秀敏松本寛也
五十嵐麻朝平田裕一郎、塩川渉、鶏冠井孝介、長濱慎、向山毅、
廣瀬智紀、町田宏器、オキャディー(甘王)、貴水博之
ダイアモンド✡ユカイ二瓶拓也、佐藤友祐、池谷のぶえ香寿たつき

イケメンがいっぱいいるので、知ってた役者は太字にしてみました。
けっこう知ってるな。(知ってるレベル感はバラバラですが)

この役者さんたちが、因縁ある二つのホストクラブに属するホスト役。
配役詳細はこんなんだけど、まあ、把握するまではしばらく混乱しました…
お話としては、こまごまとした展開はありつつ、新人ホストの霧都(山本)と影規(松下)を中心に
どっちの店が天下取るのか対決をする という、お話としては非常に安定感・定番感のあるフォーマットで
進んでまいります。

貴水さんてほんと懐かしいよね… あと、ええ声~
ダイヤモンドユカイの傍若無人な関西弁が面白かった。

まあこの舞台は正直、内容というよりも、その日のランキングによって
エンディングの展開が変わるというのがみどころです。
(上位が表彰されるしシャンパン空けるし羽根背負って御輿でやってくる)
ランキングは生で発表されるので、上位の人のポジションとダンス、下位(死神セブンと呼ばれていた)のダンスに
その場で役者が対応して踊れてるかとか見るのも楽しいですね。
あと、キャスト紹介の時にVIPシートのお客さんを生口説きしてくれたり
わっしょい!わっしょい! と御輿を担いでやってきたりする、そんなところの値段がだいたい、5000円分ぐらい。

そして3000円分ぐらいは松下優也ショー代なんだな ということを心から感じました。
松下優也のライブ、行ってみたかったので、生歌が試しに聞けてよかったです。上手いよ。
(チケ代は8500円。ちなみにV.I.P.シートは15000円だけど即日SOLD OUTとのことでした。
 お姉さま方、さすがです!)


そんなわけなので、アドリブ部分はとっても面白く見ましたが、
お話としては、さしたる展開があるわけでもないので、体感上演時間が非常に長かった!!
13時からはじまって、終わるの16時! そしてなんだか疲労感はレミゼラブルを超える!!!(笑)

あー、ようやく終わった!!!

と、思って帰り支度をしていたらアナウンスがinして

「本日はクラブバニラのメンバーによりますハイタッチお見送り会がございます」

えっ、ハイタッチ…!?(調べていなかった)
また……!!
正直もうおなかいっp(とかいいながら順番が来るまでーマツヨネー)

もう、短い時間にこんなにきれいな男たちに接触するとよくわからなくなってきます。


お見送りは、送る方もほんとに大変だ。

またもや息つく間もなく、ハイハイハイハイパンパパンパンみたいなかんじで
ハイタッチの列は進んで行きます。
正直、全員を覚えていることは不可能だ!!

ということで、もう知ってる人限定でちゃんと見ることにしました。

クラブバニラのメンツで私がちゃんと知っている役者は4名(+1名)だ!

・五十嵐麻朝
・平田裕一郎
・廣瀬智紀
・山本裕典
、そして
・貴水博之

覚えている限りの印象です!

五十嵐くん。はい七本槍の初代・わきくんです。
まじめそうですね~ シュッとして背が高いです。

平田くんは笑顔だったな~
イイ人って感じ。

貴水さん、濃い!

(このへんぐらいまで冒頭だったので記憶があいまいです)

そして彼、
山本裕典氏だけが、ひときわ全体的に白く、金髪なのもあいまってなんか発光しており、
顔面、服装、まるで大理石から掘り出したかのようなフォルムで
固定された手でタッチしてくださいました。蝋人形だったかもしれません。

そんでね、廣瀬くん。ちゃんともさん。はい、カッコイイー
もう、かっこいい。
前回は緑の長髪振り乱して坂登ってた人と思えません。
もうかっこいいねー。
目がハッキリ!顔スッキリ!ホストっぽいわ~~
ホストでいたら、私は彼にいちばん貢ぐと思います。



****


以上が内容に関する話なのですが、

今回、特筆すべきは、
目つきの鋭い、顎あたりにちょっとしたデザインひげを蓄えた、クルーネック&デニムにジャケットオンした男性や、
おしゃれふちありメガネにおしゃれスーツに首からスタッフパスかけた体格のいい男性など、
すごい「業界っぽーい」っていう人がわりとうじゃうじゃだったことである。
あまり普段のイケメン界隈では、ここまでこういう、目で威嚇できる種類のビジネスの顔を持った男性がいるのは
見たことがなかったので、やはりテレビ局が主催に入ってくるとこういうことになるのか。と思った。

そしてなんと、私(今回も、1階うしろから2列目だった)の後ろの席に
企画の鈴木おさむ氏が座っていた。ピンク色似合ってました。
最初から最後まで後ろに座って、厳しい目でチェックしていた。(ように思われます)
休憩時間にスタッフと話しながら、
「笑いが起こるタイミングがちょっと遅い」みたいなことを言っていたような。冷静…


~いいかんじのBGM~

稀代のヒットメーカーが新たな鉱脈を探っている。
※鈴木氏の横顔にカメラが斜めからパンする

狙うは消費欲旺盛な女性客。
「イケメン」と呼ばれる俳優たちを見に集まる女性たちだ。

※女性が物販の列に並ぶ様子、うちわを振ったり
 パンフレットを持っている様子などインサート


彼は、そこにビジネスのきざしをみた。
驚きのアイディアとは!?――――

鈴木が選んだテーマはズバリ、「ホスト」。
人気携帯ゲームをドラマ化して反響を呼んだ「私のホストちゃん」。

※ドラマの画面インサートされる
今回はその舞台化。ドラマから継続する俳優に加え、20代女性に支持の高い人気俳優をキャスティング
舞台化にあたり、携帯からお気に入りの役者演じるホストに投票できる仕組みを作った。

※携帯の画面インサートされる
物販とも連動し、爆発的なヒットを目指す。

天才的なセンスで、バラエティ番組を仕掛けてきた彼が手がける
この世界は、夢か、虚構か、幻か。

※イケメンがハイタッチしている様子がインサートされる

プロジェクトエーックス ックスックスックス


みたいなかんじでした。
(完全にふざけていてすみません)

まあ要するに、媒体周りの金がかかったプロジェクト感がすごくありました、ということです。
ということは、良ければ続編、という計画もあるのでしょう。
テニスにしろ戦国鍋やら他のイケメン舞台にしろ、
私はこれまでけっこう「ある程度(局地的に?)ヒットしてから参加する側」だったので、
広がりそうな兆しのあるものはいろいろ見ておきたいと思ってます。
ということで。

あ、でも物販が混んでいてパンフレット買いそびれました… 

テニミュ映画祭「青学VS氷帝」 -なんかもう、ありがとうございます-

2013-10-27 | テニミュ
打球に釘付けだぜ いや、お前らに釘付けだぜ私は。

テニミュ映画祭の最終日、
どうしてもテニミュ界の生ける伝説こと
小越先生を拝見したい気持ちがおさえられず、
横浜ブルク13まで行ってきてしまった私だ。
(※ファン度の高まりにより、表現がインフレ化しています)

小越先生、志尊くん、岩くんが来てくれる回でしたが、会場満席です。
私は席はうしろから二列目。

小越くんは金髪でした。綺麗に染まってるなー そして小顔。
志尊くんは、韓流スターみたいなカッコしてました。背が高いね。モテそうです。
岩くんは、一番普通の青年のようだ。そして前述2名への遠慮が見える(笑)
開演前トークというスケジュールだったので、
公演内でのエピソードや各地方での話など、いろいろ語ってくれました。
司会者もいないけど、3人でしっかり回している。チーム感のなせる業か。
会場からの質問も受け付け、はっきり話をして、笑顔を絶やさない。
もう、(彼らまだ選挙権ないですけど)いま出馬したら絶対当選するね!
というほどのさわやかさとしなやかさを全身から放出させて、
会場を虜にしていた3名でした。

覚えてることメモ
・しそん君はシロノワールが好き
・岩くんは福岡の子である 豚バラ串が好きらしい
・おごえ君としそん君はコメダまで20分かけて歩いて行ったが閉店していた
 そして帰りにタクシー乗ったら2分で着いた
・おごえ君はある日の本番で、寒かったのでジャージのファスナーを閉めてしまっており
 ジャージバサァの場面で焦った
・向日と日吉の関係性についていろいろ考えた(しそん)
・岩くんはトリオ曲の歌い方が直前で変わって大変だった
 「きーたぁ!」という場面で声が裏返ったりした

テニミュ映画祭は、前回の開催が自分の中で「テニミュファン」の沼にハマる大きなきっかけでしたが、
今回も充実だったんじゃないかな。今回が初見という人もけっこういたし。

しっかりファンサービスもありました。
客席を回って出来る限りの接触を試みてくれるではないか。
そしてじゅんじゅんの最後のサービスが私にも届きました。
触れましたね・・・ ちょびっと。
一瞬の、極狭面積の触れあいにも関わらず脈拍がやばい。
なんだこの胸の高鳴りは。ちょっとビビったわまじ。


中学生の時、理科の「反射」の実験をクラスでやったんですよ。
反射ってあの、ガラスとかに映るやつじゃなくて、人体の反射神経の話なんですけど。
クラスで輪になって、みんなで手をつないで、
じぶんの右手が握られた瞬間左手で隣の人の手を握っていくのを繰り返し、
最初の人から最後の人に伝わるまでにどれくらいの時間がかかるかっていうのを試す実験です。
(今考えたら合コンのような実験だな!先生!!)
中学生なんで、当然、というか自然と
 [女子]   [男子]
っていう塊ができるんですが、
輪にならないといけないのでどうしても一部、男子と女子が手をつながないといけない場所が出てきます。
そこでなぜか私がつなぎ目の役をやらされたのであった。
(おそらく、教師の授業進行を妨げない、無難かつまじめな生徒だった為)
そして、手をつなぐほうの男子が、けっこう人当たりのいい、まあかっこいい、イケテル系のグループの
男子だったんですが、彼が軽い感じで、
「俺全然いいよー ●●さん(←私)なら」(←これいろいろ無意識で言ってるからね14歳男子が)
って言って手を握られたときの、意外に大きいその男子の手!
に、ドギマギしすぎて反射で左手握らないといけなかったのに思わず右手も一緒に握ってしまった
自分!!

を、思い出しました。ヒイイ 
思春期こええよー
あとそんな一瞬の出来事で私にこんだけ語らせるネタを提供してくれたサイトウ君すげー
※別にサイトウ君とは、もー全然、付き合ってもないです。
 つーか友達の彼氏でした。


ああまさに、15年ぶりにそれを思い出しました。
なんでしょうね、ありがたいです。接触はなんというか、ありがたいです。
同時に同じ強度で恐ろしいです。もう、恐れ多いんであまり近づきたくないです。(本当か?)
男子苦手なんです。(気分は女子中学生だな…バカヤロウ)

カーペンターズの「青春の輝き」てあるじゃないですか。
あれって、良い言葉ですね。
テニミュって、まさに「青春の輝き」です。
青春には賞味期限がありますからね。
自分の思春期の風味を鼻先に思い出させるテニミュこわい。
見事な青春ショーケースです。
しかも美容液成分がたっぷりです。
まんまとブロマイドも買いましたし、大画面で流されたPV第2弾(青学イイネ!!)も予約済みです。

ほんとうにありがとうございました。
自分がおかしな感じになっているのは重々自覚しております。

冬も応援するよーー



ちなみに映画祭に来たのに内容の話ぜんぜん書いてなかったですけど、
まだDVDになってない氷帝戦だったので、映画祭用に編集したんだと思います。
おそらくここでしか見られなさそうな、まだ多少ライブ感のある
カメラ切り替えが味わえておもしろかった。最後の挨拶とかも。
(千秋楽でセリフの噛んだとことかはきれいに差し替えになってたけど…)
こーいうのも、いいね!

仕事に追われる意味がわからんと思いながら

2013-10-22 | わたくし
なぜか追われているので、ちょっと合間の息抜きに



仕事に追われるとか、~しなきゃいけないとか、
そんなドラマみたいなことがあるのがおかしい。
思っているとすればぜんぶ自分の思い込みだ。
そしてつらい時は効率よく逃げればよいじゃないか。

と、基本的には思う。


とりあえず今の実感としては、
職種はいろいろあると思うけど、どんな仕事も
「火事場で行うバケツリレーのなかのひとつ」
なんじゃないか とか思っている。

大がかりなリレーなのか、少人数なのか、
そのバケツリレーの中のどのあたりのポジションにいるか
によって、切迫度や重要度は変わってくるだろうが、

とにかく、バケツを渡すのです。

コツは、早めに、いま自分が参加しているバケツリレーの全貌を
掴むことだと思う。
それがむずかしいんだけど。


わっしょいわっしょい

ロミオアンドジュリエット -ロミオアンド死、featジュリエット-

2013-10-15 | 観劇ライブ記
行ってきました、梅田ヴェローナ。

世界一有名と言っても過言ではない恋愛物語の王道「ロミオとジュリエット」。
日本版の再演です。

今回、キャストの組み合わせが大事だと心底思いましたので、
本日の出演者を明記しておきましょう。(キャスト表の写真撮るの忘れました…)

***

10/15(火) 13:30 @梅田芸術劇場

ロミオ:城田優
ジュリエット:清水くるみ
ベンヴォーリオ:平方元基
ティボルト:加藤和樹
マーキューシオ:東山光明
パリス:加藤潤一
死:中島周

【以下シングルキャスト】
ロレンス神父:安崎求
ジュリエットの乳母:未来優希
キャピュレット卿:石川禅
キャピュレット夫人:涼風真世
モンタギュー卿:ひのあらた
モンタギュー夫人:鈴木結加里
ヴェローナ大公:中山昇

***

さあ、そんなロミオとジュリエット。
最初に言っておきます。きょうの感想は、長いよ!!



まだ見ぬ恋に焦がれる深窓の少女と、本当の恋をまだ知らない天衣無縫の青年が
運命的な出逢いに導かれて恋に落ち、まさに一日千秋の想いを昂らせ、
一思いに本懐を遂げようとするものの、宿敵同士である一族の壁に阻まれ、運命のいたずらに翻弄されてしまう。
若い2人が性急すぎる思いで駆け抜け、天国から死へと墜落してしまう悲劇。

そんな運命の恋人であるロミオとジュリエットって、やっぱり
はたから見て、「カップルになって然るべし」と思わせる感じがある必要があると思うんです。

同じくらいの若さ又はさわやかさ、もろさ、はたまた情熱の度合い、無鉄砲さ、
まあ原作では14才にもうすぐなるというジュリエット(この設定そのまま使ったら単なる淫行物語なんであまりないけど)は
多少のつたなさがあってもよいかなと思うけれど、そうであればそこを補う気品というものが欲しい。


ちなみにわたしが初めて見たロミジュリは、当時小六ぐらいだったかなと思うんだけど、
幼心にすごくかっこいいと思った映画。
天使の羽根(ランドセルちゃうでー)を背負ったクレア・デーンズ演じるジュリエットの美しかったことと、
そして輪をかけて眩しいまでに輝くレオナルド・ディカプリオが印象的なあの映画でした。
アメリカンハイティーン風味にアレンジされたヒット作ですね。クレア・デーンズの潔癖性そうなジュリエットよかったわぁ。
映像と舞台が違うのはわかっているんだけど……

もうね、言うしかない。
今回、ジュリエットが、足りなさすぎる!!!!

城田優が圧倒的に「巧」「濃」で、すっごく「洋」なのに対して、
清水くるみが「拙」「薄」で、限りなく「和」なんですよ…
恋に落ちるような気がしない。この2人、見ててカップルになりそうな気配がまったくないのよ。
今回は18才のロミオと、16才のジュリエット という設定でしたが、
親戚のお兄ちゃんと久しぶりに会ったら中学校の制服を褒められて、なんかドキドキしてる子にしか見えない。(清水)
または、上京したての若い子をからかっておもしろがっているホストにしか見えない。(城田)
なんだろうなぁ、歌はまあうまいと思うんだけど、城田優と並ぶと、彼女は「うまい子役」に見える。
ぜったい城田ロミオはくるみジュリエットには惚れないと思うんだよね。涼風真世には惚れるかもしれないけど。
名曲「エメ」も、楽しみにしていたんだけど、なんかロミオが自分に向かって歌っているだけのような気がした。

ジュリエットの衣装もいまひとつ似合ってない。なんかもったいないなぁ。
純真さを出すため(?)に白い服で微妙な丈のマーメイドっぽいスカートに地味なハーフアップの髪型、
高身長のフランク莉奈ならあれでよかったのかもしれないんだけど、逆にもっさりしてしまっている。
ヒロインなのに、ヒロインなのに出て来たときの華やかさが足りない……!
パンフレットを読んだら、彼女は普段はボーイッシュな子らしい。そうだったならば、
若さを打ち出すために超ミニスカにするとか、逆に足元まで覆うスカートで少女の神秘性を出してみるとか、
髪の毛をもうちょっとボリューム出すとかむしろショートカットでいくとか、
存在感とキャラを付けてくれたらよかったのになぁ。純真お嬢様でも、もう少し造形で幅付けても良いと思うのよ。
ロミオさんやら周辺のメンズばっかり獣柄付けていじっていないで、
ヒロインにちゃんと花を持たせるような演出付けてやってほしいです。
ただでさえ城田優が特濃なんだから。。。 もう、城田の「俺ショー」みたいになってたよ。うまいけど。
そんなこんなで私、途中から「あー、もう高畑充希あたりがやればよかったんじゃね」という妄想をしていました。
(6月に見た「スウィーニー・トッド」で高畑充希ちゃんと今回東京でロミオやってた柿澤くんが演じた
 少女と水夫のほうが、よっぽどお似合いのロミオとジュリエットだったので)
ていうか初演は昆夏美もいたんだね!それはすごかったかもしれない… 
そうよ、ビジュアルで城田優の特濃に対抗できないんなら、もう、技しかない。
いやー、新人のピュアな魅力って、実は舞台ではなかなか遠くまで届かないんですね。(今回1階後方席だった)
みずみずしさを魅せるのも、すごく技の要ることなんだなぁと思った。がんばれ、くるみジュリエット。

ただ、思うんだけど、上でも(無駄にアツく)語ったようにロミジュリって2人のバランスだと思うので、
清水くるみは古川ロミオとのカップルであればけっこうハマるんじゃないだろうか。
古川くんのロミオ、見てないんだけど、
エリザやら見てるいつもの感じだと、基本根暗の繊細中二病青年だろうと思われるので、
昆布だし×しょうゆ みたいな感じで、うまみを引き出し合える存在になるのでは。という妄想。

(…と思ってたら、アフタートークでまさかの古川×城田による窓辺のシーン再現が(笑)
 ここを見た分には、古川ロミオ、恋のときめきに柄にもなく胸をふくらます、しとやかなロミオだった。くぁーわいい。
 城田ロミオとうってかわって若々しいし。←オイオイ
 いいじゃん! たぶんこのロミオだったらくるみジュリエットはハマると思う。こっち見たかった。
 ただその際は、「似合ってるけどこのカップルにこんだけのオオバコ(会場)まかせられないんだけど」
 というスケール感のものたりなさを感じる可能性はあるけど…)

城田優は、今回初演につづいてロミオ役と、もうひとつ、敵役のティボルトもやってるそうですが、
彼はたぶんティボルト役のほうが良いと思います。(見てないけど断言)
だってなんか、あんまりロミオの若さ故の暴走が見えないんだもん……!色々うますぎて。
「この街の王様は俺たちだ」とか歌ってるところはなんかよかったんですけど、
恋に翻弄されたりもうしないと思います。彼は。政治とかやりそうです。雰囲気的に。
松平健がいつまでも青年役やってる違和感みたいなもんですね。きっと。だって次、ファントムだもんね…
フランク莉奈ちゃんとの洋風長身ペアだとどうだったのだろう。それはちょっと見てみたかった。
てか運命の恋人役が複数キャストて、いいけどなんか、乱交みたいで(すみません)ちょっとアレですね。笑


そんでね、これが言いたい。
ロミオが怯える「死」がダンサーとして表れているというのがこのミュージカルの特徴なんです。
(エリザベートみたい。。)
これが、イイ!!
遠目で見ると、「醒めながら見る夢」の時の天使と悪魔(古川くんと村井くん)みたいなメイクしてましたが、
中島周さん、とにかくいい身体してるんだよなぁ。シースルーの衣装から透ける筋肉がすばらしい。
城田優と並ぶと小柄なんだけど、存在感がなんか違う。
背中には十字架を背負い、死を迎えるキャストに忍び寄り、ロミオにはつきまとう。
神父からのメールを受信したロミオの携帯を壊して、最終的にロミオが死ぬために飲み干す毒薬を渡すのもこの「死」。

ロミオが死の影に怯えながら歌うナンバーの時に
彼にまとわりつく妖しい踊りをするんですが、これが……もう、エロス!!
もう、「腐」メガネをかけずに見てても、ジュリエットとのシーンよりも桁違いにエロスの磁場が発生していました。
やっぱ表現者の人は違うな。
何気ないときにふわぁ~~っと舞台上に居れてしまう感じ。
最後に全員がロミオとジュリエットを囲んで、レクイエムとしてのエメを歌うんですが、
その時に宙づりになって、キリストが磔になったようなポーズで幕を閉じるんだけど、妖しさ満開。
やばかったです。
カーテンコールのときのふるまいまで、いっさいの言葉を発さず過剰にサービスせず、
ひとり異質な存在感を放ちまくっていました。
すばらしいです。
この人を見に行っただけでも、なんかよかったなと思いました。
まあ、要するに今回は「ロミオアンドジュリエット」じゃなく「ロミオアンド死」だったというわけでした。


・ベンヴォーリオ
平方くんはなんかもう、「安定!」って感じ。
去年エリザで見たときも思ったけど、まっすぐ! て感じ。
「いい人」が似合うんだわ。育ちが良くて、ちょっと空気読めない系の…
繊細な感じはあまりしないんだけど、逆にちょっとやそっとではびくともしない感じがして良いと思います。
若手男性でそういう役があれば、もう何も考えず彼に振ってしまっていいんじゃないですか。
背も高いし姿勢がいいし。城田優より大きいくらいだった。意外。
「信長亡き後ライバルは勝家」とか歌ってたのに。エエ声で…笑

・ティボルト
加藤和樹ティボルトはなんか、肉食っぽかったなぁ。ライオンというより狼みたいな。
衣装のヒョウ柄が似合うこと。おばさまとも関係を持つ、なんか東海テレビの昼ドラ風味ティボルト。
歌の中で
「はじめて女を知ったのは15の頃で~ それからいろんな女を抱いてきたぜ~ 
 でもほんとはジュリエットが好きなんだけど~なんたらかんたら」
みたいな歌詞があったんですけど、(うろ覚えもいいところだな)
なんかリアルっぽいなと思って笑ってしまいました。ほんとにこんな風に生きてそうだな~笑
2年前はこれ平方くんやってたのよね。ぜんぜんイメージできない。
こんな悪そうなティボルト見せつけられたあとで平方ティボルトはぜんぜん想像できんぞ。
あと、肉食なんだけど、一方で加藤和樹はやっぱ和風というか、時代劇とかやったらどうかな と思って見てました。
俺はティボルトの歌が「ティボルツ」って聞こえるのがおもしろかった。

・マーキューシオ
なんかもう一押し欲しかったなぁ。主要キャストなのに、「モンタギューのその他大勢」との見分けがつきづらかったです。
イメージ的に、ベンヴォーリオとかより上の位置づけだと思ってたんだけど、なんかどうも…
あと、刺されても血が出ない。私はこういうときは、出来たら血を出してほしい。(演出の問題)

・涼風真世ショー
涼風真世が出てきて歌い出した瞬間、「本日は、涼風真世ショーにお越し下さいまして誠にありがとうございます」的な雰囲気に… 
言うまでもなく歌うまです。この人まだまだ力余ってんな… 
比較的短い出演時間に、女の情念を打ち出してきやがります。さすが。
涼風さん、ブリブリ衣装がかわいらしくてこれがまあ似合っているのだけど、
ドレスのスカートがキャピュレット家の柄ということでヒョウ柄×アクセントに赤色が入っているので、
なんか遠くから見たら、チョコフレークの上にイチゴソースがかかったパフェみたいに見えました。
おいしそうでした。
あ、ジュリエットに話しかける歌が「ジュリエッツ」って聞こえました。(ティボルトと同様)
日本語ってなんかこういうとき、ツライね。

・石川禅ショー
涼風に石川てエリザベートか! て感じですけど、
禅さんも後半で歌い出した瞬間「石川禅ショー」の開幕です。
赤いジャケットで遠目から見ると世良公則みたいでした。

あーもうすっごく長くなって来ちゃったけどあとこれだけは言わなくてはならない、
ヴェローナ大公の歌がめっちゃうまかった!!
乳母もすっごいうまかった!!!
あと、衣装がいちばんかわいいのはロミオのお母さんです!!!めちゃおされ!アヒルみたいでかわいい。

いやー、なんかこう脇を固める人たちの上手さを見ていると、
メインキャストがやるべきことって、「うまい」ことじゃなくて
「若い」「アツい」「刹那的な」ことなんじゃないかなと思います。
この夏、私はテニミュを見まくっていたので、若さと体力には免疫がついています。
その目で見ると、いやー、もっと「若い」行けるはずだよ、という期待を持ってしまったな。
けっこう「うまさ」のほうに行ってたな。だからちょっとあまり、心ゆさぶられなかったのかもです。

【ここから加筆】

 ちょっと思い出したことあったので、書いておこう。
 
 演出が現代版になっていたんだけど、やっぱり携帯とかフェイスブックとかの話は要らないんじゃないかな。
 衣装が奇抜だよ というところあたりでとどめておいたほうが。
 乳母がモンタギューのたまり場に来た時に掛けてあったウォーホルの絵みたいなバナナとブラックベリーの絵も
 なんかどうなんだよ、っていう興ざめポイントでした。
 なにぶん、6月に見た「オセロー」が、同じ古典でも、古めかしい言葉を使いながらも現代的な演出で作りこんで
 すごく印象的な仕上がりになっていたので、比べるとちょっと、「ダセッ」てなりました。(ひどい)

 あと、ロミオが放逐されたあとに、コロコロのついたキャリーバッグをひいて場末の町に来るシーン…
 OLの旅行か!!! てなりました。
 あそこは、革の鞄を手持ちで来るべきでしょう。笑かす気か…

 て、なんか思い出すのダメ出し項目しかないですね。性格悪いですね私。すみません。

【加筆分おわり】


本日は公演後にWロミオトークショーがありまして、
その中でなぜか古川×城田でバルコニーのシーンの再現、および
「エメ」歌唱までありました。エメはこっちのほうがよかったな。
トークショーでは終始城田リードでした。

お互いのロミオの魅力については、

城田→古川:みずみずしい
古川→城田:声とか18才って感じ(…とか他にもいろいろ褒めてたけど忘れちゃった。。)

城田くん曰く、目指すところは似ているがアプローチが違うそうです。

さらに加藤ティボルトと城田ティボルトの違いも古川くんが語ってたな。
マーキューシオを刺すシーンの目つきが
加藤:「今刺せなくてもあとでぜってー殺すぜってー逃がさねえぞ」
城田:「今ぜったい殺す」
的な違いですって(笑) うろ覚えですが。充実のトークショーでした。

さらに終演後、古川くんのサイン会までありました!
ヒイ~~ うれしいいい~~~
なんか得したわぁ~
古川くんにサインもらって、(しゃべりはできないけど)目礼してもらって
ふわふわした気分のまま、帰ってきました。



いやあー 今回6000字に迫る勢いで書いてしまいました。
これ評論にしてどっかに売ろうかしら(笑) つかこれくらいの熱量で仕事もしたいもんだ。

思うところはいろいろあれど、生の舞台はやっぱいい。
そして、自分の観劇経験の蓄積がさらにブースターとなって、味わいを増していくんだから。
ますますやめられない趣味になりそうです。

ついに原作を買い始めてわかったこと

2013-10-08 | テニミュ
6回も氷帝戦を見に行ってしまった私。

全国氷帝は、手塚の見せどころとして、
手塚が己と向き合いながら歌うソロナンバーがありました。
イップス(怪我のトラウマのせいで本気出して戦えないみたいな病気)な自分と闘う
手塚の心理状態を歌った歌でしたが、

その中の一節に

「一歩踏み出せ あの子のように
 恐怖に打ち勝て あの子のように」

「痛みを忘れろ あの子のように
 緊張するな あの子のように」


っていうフレーズがあるんですよ。
これをまた多和田くんが綺麗に歌うんですけど。(歌うま手塚)



イイ歌なんですが、
テニミュをずっと見てるだけの自分としては何かふしぎに感じる部分がありました。

この曲、舞台暗転・手塚スポットの中で、
背後にキャップをかぶった人影がテニスラケットを振ってる映像が映し出されるので、
見てる方としては、「あの子」の想定は当然主役の「越前リョーマ」だろうと思うんですが、
なんか違和感がある。

具体的に言うと、

「一歩踏み出せ あの子のように   ⇒△まあリョーマは踏み出すっちゃー踏み出す
 恐怖に打ち勝て あの子のように」 ⇒?リョーマは恐怖とかないしな でも今更思い出すことか?? 

「痛みを忘れろ あの子のように   ⇒○リョーマはよく試合中に怪我してたからわかる
 緊張するな あの子のように」   ⇒?リョーマは緊張とかないんだってば今更


という感じで、
リョーマに当てはまらなくもないが、なんか距離感が変だな、というか、
手塚はリョーマのこと「あの子」って言うのか?
といううっすらとした疑問を抱いていました。



しかし、その謎が解けました。

つ・ついに原作に手を出してしまったから・・・
42巻もあるのに、kindle版が売っているからいけねーんだな、いけねーよ。
当然、全巻分購入すること、山の如し。


それによると、「あの子」とは、
次の四天宝寺で出てくる才気煥発のモジャモジャ男・千歳千里の

「ミユキちゃん」

という、色黒テニス少女でした。
手塚が九州で治療中に出会った子供です。
ミユキちゃんはm痛みの恐怖と闘いながら、獅子楽中テニス部の男子中学生に果敢に挑んでいました。
手塚は彼女の必死の健闘ぶりを見ながら、ふたたび己のテニス魂を点火させたのであった…



なーーーーーーーんだ。



普段『越前』と呼んでいるのに苦しい時に心の中で『あの子』呼ばわりして強さを思い出してるなんて
むしろちょっとした恋(手塚→リョーマ)なんじゃ? 手塚、思ったよりジメジメした男だわツンデレかしら
さすが腐女子需要に応える名作だわぁ



…というアサッテの方向への勘違いをしていた自分やべえな という話でした。
 順調に発酵しているなあ。


でもこういう妄想への広がりも考慮して脚本演出が企画されていると思うので、
改めてテニミュの練られ具合に驚愕した次第でした。
(まあ原作でも、「越前もどき」(九州での手塚の発奮剤)としてのキャラクターだったけど)


男キャストしか出せないので、
原作で女の人がやってるところは飛ばしたり、他の方法でカバーしないといけない。

同様に大人役もいまのところ南次郎(父)しかいない(しかも最初のころしか出てない)ので、
各校部長がやたら理屈っぽいのも、監督のせりふを担当させられているからなのか
ということに原作読んで納得がいきました。


まあ、マンガ読んでる人にはなんのこともない話でしたが、取り急ぎ。

レ・ミゼラブル -ひびけ民衆のうた!!-

2013-10-07 | 観劇ライブ記



ブレテールー

舞台でレミゼは初でした。
今回から新演出ということだったらしいけど、前もそうだったのかわかんないけど
とにかく展開がハヤー! で、たぶん映画見てない人はわけわからん状態になったシーンも
多かったんじゃないかと思いました。


しかしほんとに、そんなことを全部ひっくるめてもあまりある感動。
全私が泣きました。
エリザベートは女王様の物語だったけれど、レミゼは男性(女性もいるが)の生き様の話。
民衆のたくましく強いハーモニーがとっても魅力的でした。

まず何よりも、主役が圧倒的すぎる。
以前劇団四季にもいたキム・ジュンヒョン
他の男性キャストが誰も到達できない境地に達していたと思う。別格だった。
濃密でのびやかで力強く、ファルセットではしんみり泣かせる歌声。
悲愴な決意を胸に、最後まで愛に生きたジャンバルジャンがそこに降臨していました。
そしてたたずまいがすばらしい。主役の器ということか。華がありすぎ。
同行者が逆に、「主役しかできないんじゃない、あの人」と言ってましたが、まさに。
前に四季にいたときに「ジーザス・クライスト・スーパースター(ジャポネスクver)」で
主役をやられてたときも見ましたが、あのときも立ち姿がすごかった。リアル神様だった。
今回も神がかってた。すばらしい瞬間を見られてほんとによかった。

これに対峙するジャベール役の人は大変ですね。
なんかバルジャン見てるうちに「あーもう、ぜんぜんジャベールが足りない」という感じになってしまい、
死んじゃうシーンも彼の葛藤がぜんぜんぐっと入ってこず。
映画はどっちかっていうと、割とシュっとしたバルジャンを、こってりコテコテ重厚なジャベールが追いかけまくる
という濃いいかんじだったので、物足りなかった。


あと、ファンテーヌとエポニーヌとガブローシュはよかったなぁ。
ファンテーヌさんのソプラノよかった。なんか「達者」な人でした。
映画よりもお母さんぽかったかな。娘を思ってる感、あったわぁ。泣いた。

清史郎くんは上手いな! 安心して観ていられる役者。
映画よりも、ちょっとお兄さんなガブローシュでした。
このまま東宝ミュージカル路線で進んで行って、そのうちマリウスとかやっちゃうんでしょうか。

マリウスは顔がちょっとでかくて、若干老けたアイドルみたい(歌はまろやかでめっちゃうまいけど)なのと、
コゼットは髪型はもうちょっとどうにかならないものか
(くるくる前髪付きの茶髪かつらがなんかもっさり。あの前髪やめて、あと金髪にすればよかったんじゃないかと思う)
という感じがしており、
ふたりとも歌はとっても上手いんだけど、見た目がちょっとおもしろいので、恋が喜劇に若干見えたかなぁ。
ていうかやっぱりマリウスのキャラクターの坊ちゃんぶりに対して、
映画のとき同様腹が立ってしまう私でございました。

エポニーヌはほんとうにかわいそうな娘だよ。
演じる昆夏美ちゃんがホントにかわいらしく、意地っ張りなキャラクターを
みごとに等身大に落とし込んで演じていたので、ついつい必要以上に感情移入してしまった。
むちゃくちゃな両親のツケを一身に払わされている(?)エポニーヌ。
惚れた男はアホボンてちょっと救われなさすぎ… でも腕に抱かれて死ねるから幸せとか…
こんな不条理なのが人の世なのね、とすごく思わされる、おもしろい役です。

テナルディエ夫婦はやりたい放題でいいね。
旦那のほうはもうちょっとマヌケな感じでもいいかと思った。
森公美子は、もう、「森公美子」という役名でもいいんではないか。
とちゅう、口にものを入れ過ぎて歌えてなかったけど
会場に笑いを巻き起こしてブリブリ帰って行ったから楽しそうでよかった。

アンジョルラスが窓から落ちて死んでダダーン! のインパクトがなかったのでちょっとアレでしたが、
戦闘シーンはインパクト大!砦のむこうに敵がいっぱいいるんだなと思わせた。


もう最後は涙ボロボロ。
カーテンコールで出て来たキムさんが
子供コゼット&エポニーヌをだきしめてたのがかわいらしかった~

もちろん、スタンディングオベーションでした。


いやぁ、これまで東宝は
・モーツァルト ・エリザベート(2本
と見て来たけど、レミゼラブル、ダントツ1位です。
キャストのハーモニーと自分との相性もあると思うけれど、
よい回に来られてよかった。

きゃりーぱみゅぱみゅの宇宙シアター -神さま巫女さまきゃりーさま-

2013-10-03 | 観劇ライブ記
すっかり書くのを忘れていましたが、
真田十勇士の2日後(9/23)に、きゃりーぱみゅぱみゅのライブに行ったのでした。


アルバム、なんだこれくしょんからの曲をフィーチャーした「なんだこれくしょんツアー」です。

実はわたし、今年の年初あたりから急にきゃりーぱみゅぱみゅのことが大好きになってしまい、
いま、「できることならきゃりーぱみゅぱみゅになりたい」とさえ思いながら生活してます。

デビューしたころは単なるアイドルの企画モノかと思っていたら、
なんかどんどん曲もよくなっていくし(個人比)、世界観のプロデュースに積極的で出来あがってるし、
そんな中、「にんじゃりばんばん」で陥落してしまいました。
意味不明な歌詞をかみしめていると味が出てくるというか、とにかくポジディブな意志と尽きないあそびごころ
と、そこにほのかに香ってくる(気がする)ちょっとした切ないかんじ。たまらんちん。
ということでアルバムを買ったらライブの先行予約が付いていたので、それで抽選購入致しました。

当日会場に行ってみたら、びっくりするほど来場者の客層が広い。
ギャル(中高生)、いわゆるオタク(男性)、子供づれ(大体子供はちょっときゃりーコスしている)、
ガチコスプレイヤー、一般男女(デート?)
(はあまりいなかったかな)若男女を集め、きゃりーワールドへレッツゴーでした。


期待通りのキラキラの世界のなかにあらわれたきゃりーぱみゅぱみゅがもうかわいい。
声もかわいいし、たたずまいがもうなんか、イイ。
横で踊りまくってるキレッキレのダンサーズもヤバい。
そんでびっくりしたのが、けっこうきゃりー自身も踊ってる。
ぜんぶ口パクかと思ってたら、意外と歌ってたんでそれもびっくりした。体力あるよな。

それにしてもきゃりーはカワイイ。興奮してしまう。
特に2回目の衣装換えで出て来たとき、感激しました。
色とりどりの蛍光モールがたくさんはりついたミニスカドレスに、
頭にはリボン。文句なく似合ってる。
「こんなに蛍光色が似合う子になりたかった」と思いました。
単に若いから似合ってんじゃなくて、なんか、意志を感じる似合い方なのがヤバい。

きゃりーぱみゅぱみゅ、ほんとに達者な子です。
いや、「子」なのか、ていうか人間なのか??
存在がふしぎすぎてなんか、「歌姫」とか「アイドル」とかとはちょっと違う。
まさに宇宙ワールドだったけど、あんな世界観を作りあげといて
ウケ狙いのえせ不思議ちゃんではないというところになにか底の知れない恐ろしさを感じる。


むしろ、こういうものに近いっていうか

※こないだ男鹿半島のなまはげ館に行ったところなのでイメージがリンクしまくっている

めでたいっていうか神がかっているっていうか底知れぬというか
まあ、一番近いところでいうと巫女さんみたいな感じ??
いや、本人が信仰の対象だから巫女じゃないかな。神様かな。
とにかく稀に見る存在であるという確証を得たので、
今後も自分の信仰対象のなかの一角に加えたいと思いました。





ふぁっしょんもんすたあああ