テニミュ2ndシーズンの幸せな幕引きから1週間。
涙と拍手で見送った爽快なゴールシーンから日が経つにつれ、
なんだろう、腹にめりこんだ拳の痛みが時間差で次第に感じられてくるかのように
(雰囲気だけでこういうこと言ってしまう表現シリーズ)、
なんともいえない喪失感がわたしを包んでいました。
足りない!
正直足りてない。ドリライ2日前に朗読劇も見たけど、心躍ってない。
アルカドニアにもなれなかった。八犬伝では犬の評論家みたいになってしまった。
ああ、痛快でハッピーなエンターテイメントが観たい。
そして、気づけば新宿東口、歌舞伎町の中にあるライブ会場「FACE」に私はいた。
アルカードショー と名前似てるな、と思いながら
ああこれも再演だったよなたしか、とチケットを取った「アルターボーイズ」、
私が行ったのは11/28金夜、RED公演だったのだが、
やってしまった。
私はまた新たな扉を開いてしまった感がある。
前情報をほぼ何も持たずに行ったことが今回は良かった。
なにしろ、
・歌がキャッチーで楽しい・ダンスがダイナミック・生ロックバンドの抗えない魅力
に加えて、
とにかく
5人のキャラクターが身動きがふるまいがとてつもなくキュート。
すごく近い距離で汗振り乱して、圧倒的なパフォーマンスを全力で繰り広げる
エンターテイナー5名を前にして、
喋っている内容とかテーマとかと関係なく、
もう頭で考えるより先にクラップアンドシャウト状態に突入させられてしまった。
魅力的。キュート。
これまでいろんな作品の感想をいうときに、無計画にこの言葉を使ってきたけど
まさしくアルターボーイズREDの5人がこの言葉にズバッとはまる者だという気がした。
・ マシュー
・ マーク
・ フアン
・ ルーク
・ アブラハム
マシューは演:大山真志。
グループのリーダーという役どころでした。
この人やっぱすごいわ。ものすごい大黒柱っぽかった。
Twitterでも書いたけど、
「1人で踊ってるのに5人ぐらいの群舞をやっているように見える」ような、ダイナミックな動きをする。
あと歌がうまい。マジで聞き惚れレベルでうまい。もちろん芝居もうまい。安心安全信頼の大山印、という感じ。
この距離で大山真志の全力パフォーマンス観れるというだけでも、複数回通いたい気持ちになる。
同じく、フアン役大久保祥太郎くんのなんでも出来る感にも心から仰天した。
テニミュの映像でしか観たことなかった(あ、運動会で観てるか)し、
D2の中でもあまり注目してみたことがなかったけど、
スペインなまりの英語を話すという設定の和訳版、
関西弁を話す衣装担当の陽気な少年をものの見事に演じてらっしゃいました。
ダンスもうまい。歌もうまい。ひいっ
そしてマーク。法月康平くん。初見でした。
なんか… びっくりした。この子、だれ? なんだか目が離せない気になる。
法月マークは、なんとも私の友達に顔が似ていて、
しかもその子もなんというか、ズバズバ言うけど割と繊細な女で、
やぶれかぶれを乗り越えて掴んだやさしさ、みたいな雰囲気がソックリだったので
なんだか観ながら妙な感情移入をしてしまった。
「僕は… カソリック!」
と歌うところが一番のクライマックスなのかな、と思ったんだけど、
プロテスタントの中で自分だけがカソリックだ、とカムアウトすることの切実さ
というのが実感値としてわからないので、一瞬乗りきれなかった感はある。(翻訳物の宿命。)
でも、もし観るときに引っかかった人が居たときには、頭で考えないことをオススメしたい。
いったん言語を無化して聞いたほうがすなおに感動できる。
ひっかかった気持ちを振り切ってしまえば、彼の表情と歌の強さが
私から涙を引き出していた。
掘り下げはきっと、複数回観る時のために取っておいたほうがいい。
これはこれできっと美味しい作業。わかる。考察沼の入り口はこのあたり。
オフブロードウェイ作品ということで、翻訳物のよさを活かしつつ、
日本人テイストに消化してあるんだなあというところが多々あって、いい意味で違和感を感じながらも飽きない流れだった。
ルーク(川原一馬)が何かにつけてラップで歌って「ストレスのせいだ」というところも、
いかにもバタ臭い翻訳物という感じがして私は結構こういうの、好きなのである。
ルークはビジュアルがすごい韓流っぽい!
アブちゃんことアブラハムの山下翔央くんは、「神州天馬侠」以来2回目、だけど初めてじっくり観ました。
なんという整った少年的なビジュアルをしているのか。ひとり異質なユダヤ人という設定の彼。
でも屈折した感じがあまりしなくて、
産み落とされたばかりの人、というような印象の表情だったのが印象的。そつなくダンスをこなしていたイメージ。
あとは、バンドの人たちがまた微妙に演技を入れこんでくるのもおもしろいんだ。
こう比べると、前列の俳優はやっぱりプロの人たちなんだわー と思う次第である。
**
なんでしょう、この作品、全般的にとにかくパフォーマンスと笑顔が魅力的で、
なんだかよくわかんないうちに、とにかく楽しくて、そして感動して、泣いてた。
今の私の気分にほんとうにぴったりで、
最終的には彼らがいうところの目標「魂の救済」の恩恵にあずかっていたのかもしれない。
これはまさしく『チャージされに行く舞台』だと思った。
あ、なんか話がそれるんだけど、
舞台を観るようになってから、魅力的に感じる作品を大別したときに、
観て『奪われる』タイプの作品と、『チャージされる』タイプの作品があるよなあと思うのですが、
今回は確実に後者です。個人的に。
超ざっくり分けると「奪われる」系は東宝。「チャージされる」系はテニミュ。
でも男がいっぱい出てたらチャージされるわけでもないんで、なんというかな。
とにかく、大満足で帰ってきたのでLEGENDもどうしても観たくなり、
通常公演はさすがに無理だったのでクリスマス公演に行くことにしました。
豪華メンバー。ソウルセンサー♪ ハモってくれるかな。
次回はもうちょっと作品へのお勉強もしつつ、盛大に全力で浄化されてこようかなと思います。
こういう出逢いがあるからやめられねーんだわ。
涙と拍手で見送った爽快なゴールシーンから日が経つにつれ、
なんだろう、腹にめりこんだ拳の痛みが時間差で次第に感じられてくるかのように
(雰囲気だけでこういうこと言ってしまう表現シリーズ)、
なんともいえない喪失感がわたしを包んでいました。
足りない!
正直足りてない。ドリライ2日前に朗読劇も見たけど、心躍ってない。
アルカドニアにもなれなかった。八犬伝では犬の評論家みたいになってしまった。
ああ、痛快でハッピーなエンターテイメントが観たい。
そして、気づけば新宿東口、歌舞伎町の中にあるライブ会場「FACE」に私はいた。
アルカードショー と名前似てるな、と思いながら
ああこれも再演だったよなたしか、とチケットを取った「アルターボーイズ」、
私が行ったのは11/28金夜、RED公演だったのだが、
やってしまった。
私はまた新たな扉を開いてしまった感がある。
前情報をほぼ何も持たずに行ったことが今回は良かった。
なにしろ、
・歌がキャッチーで楽しい・ダンスがダイナミック・生ロックバンドの抗えない魅力
に加えて、
とにかく
5人のキャラクターが身動きがふるまいがとてつもなくキュート。
すごく近い距離で汗振り乱して、圧倒的なパフォーマンスを全力で繰り広げる
エンターテイナー5名を前にして、
喋っている内容とかテーマとかと関係なく、
もう頭で考えるより先にクラップアンドシャウト状態に突入させられてしまった。
魅力的。キュート。
これまでいろんな作品の感想をいうときに、無計画にこの言葉を使ってきたけど
まさしくアルターボーイズREDの5人がこの言葉にズバッとはまる者だという気がした。
・ マシュー
・ マーク
・ フアン
・ ルーク
・ アブラハム
マシューは演:大山真志。
グループのリーダーという役どころでした。
この人やっぱすごいわ。ものすごい大黒柱っぽかった。
Twitterでも書いたけど、
「1人で踊ってるのに5人ぐらいの群舞をやっているように見える」ような、ダイナミックな動きをする。
あと歌がうまい。マジで聞き惚れレベルでうまい。もちろん芝居もうまい。安心安全信頼の大山印、という感じ。
この距離で大山真志の全力パフォーマンス観れるというだけでも、複数回通いたい気持ちになる。
同じく、フアン役大久保祥太郎くんのなんでも出来る感にも心から仰天した。
テニミュの映像でしか観たことなかった(あ、運動会で観てるか)し、
D2の中でもあまり注目してみたことがなかったけど、
スペインなまりの英語を話すという設定の和訳版、
関西弁を話す衣装担当の陽気な少年をものの見事に演じてらっしゃいました。
ダンスもうまい。歌もうまい。ひいっ
そしてマーク。法月康平くん。初見でした。
なんか… びっくりした。この子、だれ? なんだか目が離せない気になる。
法月マークは、なんとも私の友達に顔が似ていて、
しかもその子もなんというか、ズバズバ言うけど割と繊細な女で、
やぶれかぶれを乗り越えて掴んだやさしさ、みたいな雰囲気がソックリだったので
なんだか観ながら妙な感情移入をしてしまった。
「僕は… カソリック!」
と歌うところが一番のクライマックスなのかな、と思ったんだけど、
プロテスタントの中で自分だけがカソリックだ、とカムアウトすることの切実さ
というのが実感値としてわからないので、一瞬乗りきれなかった感はある。(翻訳物の宿命。)
でも、もし観るときに引っかかった人が居たときには、頭で考えないことをオススメしたい。
いったん言語を無化して聞いたほうがすなおに感動できる。
ひっかかった気持ちを振り切ってしまえば、彼の表情と歌の強さが
私から涙を引き出していた。
掘り下げはきっと、複数回観る時のために取っておいたほうがいい。
これはこれできっと美味しい作業。わかる。考察沼の入り口はこのあたり。
オフブロードウェイ作品ということで、翻訳物のよさを活かしつつ、
日本人テイストに消化してあるんだなあというところが多々あって、いい意味で違和感を感じながらも飽きない流れだった。
ルーク(川原一馬)が何かにつけてラップで歌って「ストレスのせいだ」というところも、
いかにもバタ臭い翻訳物という感じがして私は結構こういうの、好きなのである。
ルークはビジュアルがすごい韓流っぽい!
アブちゃんことアブラハムの山下翔央くんは、「神州天馬侠」以来2回目、だけど初めてじっくり観ました。
なんという整った少年的なビジュアルをしているのか。ひとり異質なユダヤ人という設定の彼。
でも屈折した感じがあまりしなくて、
産み落とされたばかりの人、というような印象の表情だったのが印象的。そつなくダンスをこなしていたイメージ。
あとは、バンドの人たちがまた微妙に演技を入れこんでくるのもおもしろいんだ。
こう比べると、前列の俳優はやっぱりプロの人たちなんだわー と思う次第である。
**
なんでしょう、この作品、全般的にとにかくパフォーマンスと笑顔が魅力的で、
なんだかよくわかんないうちに、とにかく楽しくて、そして感動して、泣いてた。
今の私の気分にほんとうにぴったりで、
最終的には彼らがいうところの目標「魂の救済」の恩恵にあずかっていたのかもしれない。
これはまさしく『チャージされに行く舞台』だと思った。
あ、なんか話がそれるんだけど、
舞台を観るようになってから、魅力的に感じる作品を大別したときに、
観て『奪われる』タイプの作品と、『チャージされる』タイプの作品があるよなあと思うのですが、
今回は確実に後者です。個人的に。
超ざっくり分けると「奪われる」系は東宝。「チャージされる」系はテニミュ。
でも男がいっぱい出てたらチャージされるわけでもないんで、なんというかな。
とにかく、大満足で帰ってきたのでLEGENDもどうしても観たくなり、
通常公演はさすがに無理だったのでクリスマス公演に行くことにしました。
豪華メンバー。ソウルセンサー♪ ハモってくれるかな。
次回はもうちょっと作品へのお勉強もしつつ、盛大に全力で浄化されてこようかなと思います。
こういう出逢いがあるからやめられねーんだわ。