スカーレット手帖

機嫌のいい観客

夫婦善哉(やっぱ藤本有紀脚本)

2013-08-27 | 映画ドラマまんが
ご覧になっているだろうか。

NHKの土曜ドラマ、夫婦善哉

先週の土曜日から始まりました。
第1回、見ました。
もうやばいっすこれは絶対に見たほうがいいです。
贅沢な作品です。

大正時代の法善寺界隈からはじまる、芸妓とぼんちが繰り広げるあほな道行。
脚本:藤本有紀!
主演:尾野真千子×森山未来!!!


なんといっても尾野真千子が結い上げ髪が似合いすぎてやばい。
おきゃんで、情の厚い、苦労性だけど笑って乗り越える浪花の女。
んも、ぴっっっっっったり!!
である。
カーネーションの役柄よりも、もちょっとかわいげのある女だと思うので、
そこががっつりかぶらない感じで進んでくれたら個人的には大満足である。

森山未来のダメ男、ぼんちぶりも、「モテキ」で獲得した
演技の幅を活かしている感じでよい。
ただし第1回を見た感じでは、まだオノマチ先生に負けている。
若干若さが出てしまっている。
もうちょっと全力でダメになっていってほしいものである。
ただしこの男の色気はやはり他の人に真似の出来ない感じがするので、見つめていきたい。

とにかくこの演技の上手い主役二人がネイティブ関西の人なので、
自然な大阪弁(と、私は思うんですが。どうかな)の応酬が
美しい旋律のようにもきこえてきて、ステキである。
学生時代、日本語学をかじっていたためこのへん、微妙に方言フェチが登場しますが
関西方言は一語というより、文(文節)全体でイントネーションを作るので、
単語レベルのアクセントのコピーを行っても、それだけでは自然な西の言葉にはならないのである。

そこに絡まる路上のトランペット吹きのジャジーな響きが、
いかにも大正モダンで、じわじわ体温があがりますよ。

第1話は、食道楽の柳吉が、大阪のきどらないおいしいもんを蝶子につぎつぎと紹介して
一緒においしそうに食べながらふたりの距離が詰まっていく様子が、すばらしかった。
卵の乗ったカレーおいしいよね。船場といえばあのカリーですよね。


さらにNHKファンへのサービスシーンも盛り込まれすぎである。

ふたりが立ち寄る高座に上がってる噺家の名前が「徒然亭」である。
→「ちりとてちんか!!」

草刈正雄の背後に「壺」の壁掛け。
→「美の壺か!!!」


役者もツボをくすぐるキャスティングが多く、

・青木宗高/桂吉弥(ちりとてちん・徒然亭のニイサン方)

・火野正平(BSで毎週自転車乗って日本中走り回っているオッサン)

・田畑智子(私の太陽の主役。この人もほんとに脇役で輝く人ですわ)

・佐藤江梨子(その街のこども で森山くんと一緒に出てましたわ)

他にも山村紅葉さんやら麻生祐未さんやらオール阪神さんやら
HP見てたらまだまだどんどん出てくるらしいけどもうなんか…たまらんね。


という、NHKフリークにはたまらない仕込みがいろいろとあるのである。
いやぁ、正直半沢直樹より、個人的には今季のベストヒットはこのドラマになるな。
暫定1位、夫婦善哉。2位はFree!だ。(←アニメやんけ)


それにしても「ちりとてちん」しかり「清盛」しかり、
藤本有紀さんの脚本作品はとにかくやっぱり世界観が出来あがっていて、
演出も細部までネタが詰まっていて、とにかく粋なものが多い。
おそらく脚本だけの力ではなくて、NHKの制作チーム自体が
妙にここだけ気合いが入っているような気が私はしてしまうのである。
このNHKのやり口に私は大賛成なので、
もっともっと、こちら(見る側)の文化熱を刺激しまくるような映像作品を
これからも作っていってほしいことを声を大にして(ブログではあるが)お伝えする次第である。

名古屋公演直前イベント -そのためには仕事だって巻く

2013-08-20 | テニミュ
きのう、休みあけでボー然と仕事していたんですが、
何の気なしにテニミュブログを覗いたら

名古屋で公開直前イベント!!!

無料!!!!

つーか、きょう(19日)じゃん!!!!!




ということで、

仕事を巻きに巻き、
17時半の定時をきっかりに会社からスゥー っと消え、
ぶじ開始5分前に会場に到着致しました。


けっこう人集まっててびっくり。
そして若い子が多いのです。前日のabcと比べると、
どうみても20代前半が多かった。
かわいいなあみんな。
盛りあがってる。

そんな中拍手に迎えられて登場する3名。

やたちゃんともるん染様 !!!

という愛称も気軽に言っちゃうよ。

テニミュの中では、みるところ彼ら3名は
全員「あざとい系カワイイ男子」ですね。


かわいいなあ かわいいなあ


という愛でる言葉を頭で発している内に
さわやかにトークショーは終わっていったなあ。

ステージ向かって右端のほうで見ていたので、
けっこう距離が近かったですが、
なんか、高校生のときとかにクラスでぜったいモテただろうって感じ。
イケてる男子たち みたいな感覚を思い出しました。
大人になって魅力が出るタイプではなく、若いときからかわいく出来あがってるから
カジュアルにキャーキャー言われる素地を身につけている軽やかな人たち。
いかにもスクールカースト上位組の余裕でした。

いろんな男子がいるんやね。
テニミュ好きですし、キャーキャー(心のなかで)言うの楽しいですが、
その後の男子分析(妄想)も最近は趣味かもしれません。
ひまな奴だよ。私は。


帰りに成城石井でヒューガルデンの缶買って帰って一人で飲みました。
うまい。



そしてまだ二日酔いだ。

abc★赤坂ボーイズキャバレー 表 FINAL! 『最後の放電!』 ~自分に喝を入れて勝つ!~ -男祭り-

2013-08-19 | 観劇ライブ記
タイトルが長い(笑)


毎年ビミョーに気になっていた真夏の男祭り(?)「abc★」。
今年がfinalということで、先週eプラスを覗いたら
大阪公演チケットがまだ余裕ありということだったので
さっそく購入し、ちょっくら行って来ました。
最近、舞台というものはどんなものもその場限りという当たり前のことに気づき、
後で悔やまなくてもよいように、諸事情鑑みて特に問題がなければ行くという方針にしています。



チラシfromHP


まあ、例のごとく設定等はほぼ知らず、出演者のtwitterなどから
なんやら「練り歩き」なるものや「タオル回し」なるものが
あるらしいなぁ という程度のぼんやりした情報を頭の片隅において、
行って来ました。

大阪、シアターbrava! 何気に初でした。
いろいろ見たい芝居はあったけどまさかabcで来るとはびっくり。
大阪城公園駅を降りた瞬間から灼熱地獄でして、
シャ乱Qもこのあたりで路上ライブをやっていたのかなぁとか思いながら
劇場に向かいました。突如頭のなかで「上・京・物・語」が流れ出す始末。
城の周りを走る水上バスが、大阪感を高めます(私の中で)。

シャ乱Qのことはさておき、abcだよ。

開場時間少し前に会場に入ってみると、
お客さんがロビーにならんでおり花道ができている。
ああ、これが「練り歩き」ってやつですかね。
私も並んで待ちました。

待つこと5分、階段上から、突然奇妙な衣装の男性登場。
「おれはあ、どいうふぇrg@えおlb、fj!!」
「えりy:あ@p「;:l;p@@@!?」
みたいにいろいろ叫んでいて、意味も笑ってしまう。全力か。
と思って見ていたら
「天空旅団!」「ダダンダダン!」
と、お決まりらしいお客さんとの掛け合いがありまして、
それからはどんどんいろんなやつらが出てくる。
・シータとパズーとムスカ
・アイドルとバーターアイドルとマネージャー
・オタクとかくれオタクの医者
・ショッカー

などなど。

わ~ と思いながら見ていた中で、
あれ、右手の奥の方が騒がしい、誰か来るのかな… と思ってたら

馬場良馬だーーー!


チラシ配ってるやん! ブルーバスターが。
顔ちっさ!!細!いけど男子!
スタイルが良いというか、バランスが良いというか、不思議な感覚をキャッチしました。

ここ1、2年イケメンをウォッチし出していろいろ見ていると、
顔面が美しいかわいいイケメンもたくさんいて、眼福なんだけど、
それは割と「夢」というか、じょうずなキャラクターみたいなもんで、
今回だと井深くんとかそんな感じ。先日握手した和田くんもね。

馬場君は、ちょっと違うな。
職場や学校にいたら、空気っぽい割に何気に広範囲からの支持がすごく高そう。
同期女子とか部署の先輩女子社員、掃除のおばちゃんはもちろん、
営業先の受付とか事務の子に真っ先に顔と名前と指輪チェックされて給湯室の話題になっている。
男同志の付き合いもよさそう、コンパでは2番手ぐらいの位置にいる。
んで派手じゃないけど彼女も常にいそう。
そんな「リアルモテ感」をとても感じました。
微妙なまじめさがにじみ出ているところがまた、普通に職場にいそうなんだわ。
でもこのスタイルの良さはいそうで、いない感じなのよ。
なんというか、顔面をケアし出す前の向井理みたいな感じがしました。
この、等身大のモテ男子め。
(練り歩きで見た2~3分の印象だけでここまで語る女だよ私は)


そんなこんなの流れから、幕が開いてみると、
若い役者が集まって舞台をやるよ、という設定の舞台でした。
舞台の幕が上がるまでの裏側の世界が1部、「劇中劇」が2部、という構成。

これ私はだいぶ役者の顔がわかるようになってきたからいいけど、
なにもかも知らない状態で来た場合、
「初めて見る役者」×「初めて見る役者芸名
×「初めて見る設定」×「初めて見る名前

という、恐怖の「知らない4乗地獄」に陥る可能性はありますね。
とちょっと思いました。
まあ、役者じゃなくて役を重視して観ればいいから、いいけど。

なんかごちゃごちゃと、出演者の身の上を感じさせるような葛藤がそれぞれにあり、(雑)
果たしてミュージカルを無事情熱をもって上演し、大団円!という内容でした。
ダンスと殺陣がみどころでした。
特に2部の劇中劇の3勇士(?)の殺陣、いいね~
みんな芝居をふつうに出来るので、頼もしい。
廣瀬くんなんか、顔がかわいいけど体はしっかりしていて危なげなくこなしている。
おがけんは、真田が随所に身についている感じがしましたが、
今風だけど剛毅な若者 というぴったりな役どころをやっていた。
「いつまでもヒーローショーやってていいのか」とか、リアルな声だね~~ 
井深くんは、最終的に客席に座っているお嬢様ポジション(?)のゲームクリエイター役。
だけどそれでもかっち目当てファンを集客する力があるのでしょう。アイドルぽいから。

彼らは新メンバーだったらしいが、
4年目ということで継続して出ている役者は
同じ役名を背負っているということもあり、その立場なりの心情を振られていた。
これはリピーターがうれしい舞台なんでしょう。

これ、内容やシチュエーションはまったく違えど、
テニミュのように、どこまで虚構かわからない世界の仕立て方を目指しているのかなぁ
ということを観ながら考えてました。
なかなかにおもしろかった。
役者たちも思うところはいろいろあるんだろう。
馬場くんの「20代最後の夏…」というセリフが
もっとも心にのこった(※同い年ですから)、最初にして最後のabc★体験でした。



追記:ハンカチははずかしくて回せませんでした…

H&Mで買った洋服を袋に入れられるときの感じから考えたこと

2013-08-18 | 思ったこと
H&Mの店員は、買った服を袋(ビニールのやつ)に入れる時必ず
「ばしゃ」
とビニール袋をカジュアルに開いたかと思うと
「ぐしゃ」
と服をわしづかみに掴んで入れ、
「くちゃ」
と何かバーコードチェックみたいなものにかけて
「なにか問題でも?」
みたいな表情で渡してくるんだけど、
どの店舗のどの店員さんもみんなそうなんだけど、
これ私の周囲だけの現象なのだろうか。
セールとかで忙しい時にそうなるのはわかるんだけど、
平日レジが空いていてわりとひまなときもこの「ぐしゃ入れ」現象が発生するのである。

このことは別にいいんだけど、私はこの行動に単純に疑問を抱いている。
要は、これがマニュアル内の行動なのかどうかが気になっているのだ。
もしもマニュアルであるとしたら、そうするところのココロが知りたいものである。
元来、日本の小売の接客というのは、基本的に「過剰に丁寧」の方向性だ。
買った品物はその瞬間からお客様のもの、
とくに丁寧に扱って、袋に入れるときも慎重にする。
薄紙につつみ、雨よけカバーを付け、場合によっては2枚重ねにしたりプレゼントのときはお渡し用の袋までくれたりする。
その感覚に逆行するのが「ぐしゃ入れ」である。なぜなのか。

ちなみにいま私のなかで有力な説①としては
「こなれ感」の演出を行っている
である。
「こなれ感」というのは、昨今のファッション雑誌におけるトップ10ぐらいに入る頻出語であり、
意味はなんかややこしげだが、「洋服をいい感じに着崩している雰囲気」とでもいいますか、
要は「今風のカジュアル」である。
外資の黒船ファストファッションブランドの代表格であるH&Mの立ち位置としては、
いかに日本人にこの「こなれ」を身につけさせるか
ということが、今後の販促における非常に重要な課題と位置づけられているのではないかと察する。

けだるそうにガムをかむかのごとく、
ワンレングスの長い髪をかきあげるかのごとく、
トートバッグを折り曲げてクラッチバッグ風に持つかのごとく、
店員が品物を「ぐしゃ」と袋に入れることによって
 ーーそう此れ即ちこなれである。
というスタイルを自然と日本人に説法しているのかもしれない。


そして説②は、こちらのほうが有力だが
洋服を野菜のような消費物だと考えているから
である。

よく考えれば、デパートで買う何万円の品物は丁寧に扱われるが、
スーパーで売っている3本98円のきゅうりやジャガイモ玉ねぎ自由に組み合わせて5個350円などのとき、
私たちは無造作にビニール袋に入れる。
「ぐしゃ」と入れるのだ。
そうやっても、家に帰ればすぐ洗って調理して食べるから、構わない。
H&Mはそういう感じに服を扱ってほしいのかもしれない。
新鮮で安くて、すぐ使えて、すぐ使い切る感じのデイリーアイテム。

うーんそうね、こっちかもね。


そんなことを思いつつ、1490円のTシャツを買った先週末の私であった。

堂々とする

2013-08-14 | わたくし
最近、もう隠すのが面倒になってきたので、若手俳優好きを会社でも公言するようになった私。
その結果、

1 部署の女子三人とそれぞれ別々に計三回テニミュに行くことになる
2 同僚の知り合いの知り合いのツテで弱虫ペダルの座席を紹介いただく
3 一緒に仕事してる企画屋のおっさんに若手俳優活用企画案を出せとタダ働きさせられる

など、いいのか悪いのかわからない事態に陥ってきた。
ただ一点言えることとしては、私の対外的イメージが本格的に崩壊してきたということである。

『ルパン -ARSÈNE LUPIN-』『Fantastic Energy!』 -半可通、ヅカを語る

2013-08-13 | 観劇ライブ記
はじめて月組を見てきました。4回目の大劇場。
大学時代のジャズサーの友人と総勢5名の楽しい女子観劇。
たまにはこーゆーのもいいよね
(久保こーじ風表記)


ミュージカル『ルパン -ARSÈNE LUPIN-』
モーリス・ルブラン作「ルパン、最後の恋(ハヤカワ・ミステリ刊/ハヤカワ文庫近刊)」より

脚本・演出/正塚 晴彦

[解 説]
フランスの人気小説「アルセーヌ・ルパン」の作家モーリス・ルブラン没後70年となる
2012年に発見され話題となっている「ルパン、最後の恋」をいち早くミュージカル化。
1921年、パリのイタリア大使館の舞踏会に出席していたレルヌ大公の令嬢は、
屋敷からの連絡で急遽呼び戻される。レルヌ大公が謎の死を遂げたのである。
悲しみにくれる令嬢は、自身の思いがけない出生の秘密を知り、国際的陰謀の渦に
巻き込まれることになる。彼女の4人の親友の一人こそ、アルセーヌ・ルパンその人だった。
永遠のヒーローは、如何にしてこの窮地を救うか……。姿なき強敵との死闘が幕を開ける。


グランド・レビュー
『Fantastic Energy!』

作・演出/中村 一徳

[解 説]
「躍動」をテーマに、幻想的かつエネルギッシュなシーンを散りばめ、
龍真咲率いる若さ漲る月組のフレッシュな魅力を歌、そしてダンスで綴るダンシング・ショー。

※HPより


ミュージカルは、なかなか込み入った話だった。
ルパンと聞くと「ふ~じこちゃ~ん」を思い出すが、
それを想定していくと、込み入り具合にビックリする。
一緒に行った友人は
「宝塚もこんなストーリーがしっかりしたお芝居なんだ」とビックリしていた。
(ある意味失礼な話 笑)

月組スターは
龍 真咲 × 愛希 れいか

愛希れいかがなんとも、存在感のある娘役でびっくりした。
まずもって背が大きい人である。
そして声が低いのである。男前。
なぜなら彼女、男役の経験がある。
wikiみたら、娘役男役娘役 だって!
激しく移動してるんだな!

ちょっと前まで、音月×舞羽コンビばっかり見て、
わりと正統派な
「かっこよくオーラを放つ絶対的TOP × お姫様のようなカワイイ娘スター」
を見慣れていた私としては、
実はちょっと最初に(女度が足りないな… などと)違和感を感じていたんだけど、
帰って舞台のことを反芻していたら、
この、「対等に渡り合ってやろうじゃない」的ヒロインもいいな。と思うようになった。
しかも彼女は若さも感じられる。たしかに技巧はこれからなのかもしれない。
でもブリブリにかわいらしい役は似合わないかもしれないけど、
現代的な毅然とした女の役はハマる人じゃなかろうか。
遠目から見て体格が全然負けていないので、
ちょっと本気出したら龍さんを打ち負かしそうな雰囲気を出しているところが、
宝塚にはめずらしい(気がする)カップルでは。おもしろいではないか。
宝塚はこんなこともやるのですね。保守的なのかと思ってたら、意外。

そんなわけで、スターの龍さんは背が低いのかと思ってたら
ふつうの170越えの人だった。
確かに歌もうまい、ちゃんとやっている上手い人なのだが、ところどころ上ずる感じがある。
やっぱ桂ちゃん推しが自分のなかでまだあった私としては、
もうひと押し、輝きが欲しいな… と思ってしまったのであった。
(相手役が大柄なので負けがちだし 特にダンスのときとかさ←何回言うんだ)
でもこのカップルのバランスでしか出来ない芝居があるような気がする。
宰相×女軍人とか。
そういう芝居を見てみたいと思った。
今回もなかなかよかったけど。

私は大劇場ではじめて1階での観劇だったのだけど、
会場の座席近辺では、龍さんよりも、
専科の北翔海莉さんが出て来たときのほうが拍手がすごかった気がした。
ベテランはファンが強いな。
役回り的にも、いちばん観客が心理上寄り添いやすい立場なので
そこもよかったのかも。

そして、明日海りおさんも同格ぐらいのかんじで
月組に居たような気がするんだけど…
と思ってたらいつのまにか花に組替えになってた。
来月のポスターが貼ってあったので見たけど、
蘭×蘭コンビ+明日海さん という、「大型外国人補強」みたいなポスターになってた。
不思議なポジションに行かされたんだな。明日海さん。スーパーサブ?
(とかいいつつ演技見たことないけど。)

そして、パンフレットを後で見直したら、
あれっ、見慣れたお名前。沙央くらまさんであった。
雪組から最近月にやってきたところだそうでした。
移動の季節なのか。


レビューの方は、テーマ曲がキャッチーで、まだ頭に残ってる。
「♪ファンタージーック エナジー
 ♪ファンタージーック エナジー」
て…
レビューはいつも楽しいのだ。


まだまだ、ヅカのルールを詳しくはわかっていない私だが、
こうやっていろいろな組を見比べると、その組独特の感じというのを
うっすら体感してくる。
好みいろいろ、味わい方もいろいろだと思うが、正直なところ、今回は
やっぱトップコンビがもうちょっと「コレ!」というものを見せてほしいよな~~
という気がしてしまった。
主役(男)がクールな男だったからしゃあないのもある。

またもうちょっと見ているうちにいろいろわかってくるかもしれない。
あの娘スターの不思議な違和感がはまりそうな役柄があって
気になったら、また見に行くかもしれない。月。

社会人7年目の私が1年目の私にアドバイスするとしたら

2013-08-09 | わたくし
人生あまり後悔していることはないが、あの頃に戻って優先順位を整理してやりたい。
と思うことが1つだけある。

それは、一刻も早くレーザー脱毛を始めろということ。
私は会社入って3年目の冬からはじめて、地道にその後3年ぐらいやり続けて
ようやく効果を感じるようになったのだが、
これが1ねんめ(22さい)から始めていたら、25さいでツルツルである。
これはやったほうがいい。金はかかるがボーナス払いでもやっておいたほうがいい。
なぜなら、足に毛がなくなったことにより、また、いろいろと開き直ってきたことにより
ショートパンツを穿いても良いかな、と思うように最近なってきたのだが、
そんな私はもう立派なアラサーだからである。
年で着る服を決めるのはナンセンスだと思うが、
20代半ばから足を出す気持ちでいるのと、30近くなっておずおずと足を出し始めるのは
人格に及ぼす影響がぜんぜんちがうと思うからである。
要は、もっと開放的になってみたいのである。
なんなら、ハイジニーナまでやってみたい次第である。(もうやんないけど)



「直感的」ということばはなんかずるい

2013-08-08 | 思ったこと
WEBの仕事をしていますと、

「直感的なインターフェイス」とか

「直感的に理解しやすい構造」とか

頻出単語1000ぐらいのレベルで頻出なんですけど、
なんかそうやっていわれると、
いくら説明していても、

「それはわかるんだけど~おれっちの直感的にはNGだよね~ 直感って~スゲ~から~~」
みたいなかんじの謎の力で屈せられるようで

なんかずるいんじゃねえか と思いますが

そんなことも言われながらなんやかんや納品に向けてやっていく、
それがお仕事なんだぜ。

さゆりと冬美

2013-08-07 | ミュージック
現実ではぜんぜん暑さはとどまることなく、むしろピークを迎えている中、
暦で動く感覚というのも一方では存在しているのではなかろうか。


8月晩夏は、師走に次ぐ演歌の季節だと感じます。
せつないよね。

私の中での演歌の2大女王といえば石川さゆりと坂本冬美、
つまりさゆりと冬美である。

さゆりは現在存命の中でもっとも有名な女性演歌歌手と言っても過言ではない存在だが、
声が透き通っており非常に美しく正しく歌を歌う人である。
一方でちょっと他にないほどに女の情念を歌う人でもある。
儚げに見える女の隠れた芯の強さや、恋に打ちひしがれる女の執念みたいなものを
感じさせたら右に出るものはいないっすね、という人だと思う。
本人も美しく、年齢を重ねるにつれて「凄味」が増してきて恐ろしい。
周りに優しく常に笑顔だけれど腹の底は知れない、という感覚を与えてくる、
興味深い人である。

対して冬美は平たく言えばボーイッシュさが魅力というやつで、
本人のカラッとしたあねごなんだと思うけど、
「あばれ太鼓」や、サブちゃんをカバーした「風雪ながれ旅」のような
男の心意気を歌う曲がとても似合っていると思う。
声はツーンとして張りのあるイメージだし、やんちゃ娘・じゃじゃ馬みたいなところが
当初の売りだったのでしょうね。
最近はしっとりした歌や、理屈っぽい歌が増えてきたような気もする。
それが逆に、「普段は明るい彼女の陰の面、大人の面をみた」みたいな感じで
ドキっとします。


石川さゆり ♪風の盆恋歌


坂本冬美 - 能登はいらんかいね



同じ北陸の歌を歌わせても、全然テイストが違うではないか。
(曲調がそもそも違うとかそういうのはおいておいてね)


改めてふたりの持ち歌を調べてみると、

さゆり「火の国へ」→冬美「火の国の女」
さゆり「能登半島」→冬美「能登はいらんかいね」

というまさに同じテーマを歌っていたりするわけで、
しかしそれぞれ、自分にしか歌えないという感じを出してくるわけであり、
いやあ、すごいなぁ と、しみじみ思った次第である。

そしてこのコラボがすばらしかった。
演歌はほんとに難しいんだよね。「らしく」歌うとコントにしかならない。
ちゃんと心が入っていないと歌にならないのです。
私ももっと練習しよう。(本番とか、ないけど)


夜桜お七・天城越え - 石川さゆり・坂本冬美