ご覧になっているだろうか。
NHKの土曜ドラマ、夫婦善哉。
先週の土曜日から始まりました。
第1回、見ました。
もうやばいっすこれは絶対に見たほうがいいです。
贅沢な作品です。
大正時代の法善寺界隈からはじまる、芸妓とぼんちが繰り広げるあほな道行。
脚本:藤本有紀!
主演:尾野真千子×森山未来!!!
なんといっても尾野真千子が結い上げ髪が似合いすぎてやばい。
おきゃんで、情の厚い、苦労性だけど笑って乗り越える浪花の女。
んも、ぴっっっっっったり!!
である。
カーネーションの役柄よりも、もちょっとかわいげのある女だと思うので、
そこががっつりかぶらない感じで進んでくれたら個人的には大満足である。
森山未来のダメ男、ぼんちぶりも、「モテキ」で獲得した
演技の幅を活かしている感じでよい。
ただし第1回を見た感じでは、まだオノマチ先生に負けている。
若干若さが出てしまっている。
もうちょっと全力でダメになっていってほしいものである。
ただしこの男の色気はやはり他の人に真似の出来ない感じがするので、見つめていきたい。
とにかくこの演技の上手い主役二人がネイティブ関西の人なので、
自然な大阪弁(と、私は思うんですが。どうかな)の応酬が
美しい旋律のようにもきこえてきて、ステキである。
学生時代、日本語学をかじっていたためこのへん、微妙に方言フェチが登場しますが
関西方言は一語というより、文(文節)全体でイントネーションを作るので、
単語レベルのアクセントのコピーを行っても、それだけでは自然な西の言葉にはならないのである。
そこに絡まる路上のトランペット吹きのジャジーな響きが、
いかにも大正モダンで、じわじわ体温があがりますよ。
第1話は、食道楽の柳吉が、大阪のきどらないおいしいもんを蝶子につぎつぎと紹介して
一緒においしそうに食べながらふたりの距離が詰まっていく様子が、すばらしかった。
卵の乗ったカレーおいしいよね。船場といえばあのカリーですよね。
さらにNHKファンへのサービスシーンも盛り込まれすぎである。
ふたりが立ち寄る高座に上がってる噺家の名前が「徒然亭」である。
→「ちりとてちんか!!」
草刈正雄の背後に「壺」の壁掛け。
→「美の壺か!!!」
役者もツボをくすぐるキャスティングが多く、
・青木宗高/桂吉弥(ちりとてちん・徒然亭のニイサン方)
・火野正平(BSで毎週自転車乗って日本中走り回っているオッサン)
・田畑智子(私の太陽の主役。この人もほんとに脇役で輝く人ですわ)
・佐藤江梨子(その街のこども で森山くんと一緒に出てましたわ)
他にも山村紅葉さんやら麻生祐未さんやらオール阪神さんやら
HP見てたらまだまだどんどん出てくるらしいけどもうなんか…たまらんね。
という、NHKフリークにはたまらない仕込みがいろいろとあるのである。
いやぁ、正直半沢直樹より、個人的には今季のベストヒットはこのドラマになるな。
暫定1位、夫婦善哉。2位はFree!だ。(←アニメやんけ)
それにしても「ちりとてちん」しかり「清盛」しかり、
藤本有紀さんの脚本作品はとにかくやっぱり世界観が出来あがっていて、
演出も細部までネタが詰まっていて、とにかく粋なものが多い。
おそらく脚本だけの力ではなくて、NHKの制作チーム自体が
妙にここだけ気合いが入っているような気が私はしてしまうのである。
このNHKのやり口に私は大賛成なので、
もっともっと、こちら(見る側)の文化熱を刺激しまくるような映像作品を
これからも作っていってほしいことを声を大にして(ブログではあるが)お伝えする次第である。
NHKの土曜ドラマ、夫婦善哉。
先週の土曜日から始まりました。
第1回、見ました。
もうやばいっすこれは絶対に見たほうがいいです。
贅沢な作品です。
大正時代の法善寺界隈からはじまる、芸妓とぼんちが繰り広げるあほな道行。
脚本:藤本有紀!
主演:尾野真千子×森山未来!!!
なんといっても尾野真千子が結い上げ髪が似合いすぎてやばい。
おきゃんで、情の厚い、苦労性だけど笑って乗り越える浪花の女。
んも、ぴっっっっっったり!!
である。
カーネーションの役柄よりも、もちょっとかわいげのある女だと思うので、
そこががっつりかぶらない感じで進んでくれたら個人的には大満足である。
森山未来のダメ男、ぼんちぶりも、「モテキ」で獲得した
演技の幅を活かしている感じでよい。
ただし第1回を見た感じでは、まだオノマチ先生に負けている。
若干若さが出てしまっている。
もうちょっと全力でダメになっていってほしいものである。
ただしこの男の色気はやはり他の人に真似の出来ない感じがするので、見つめていきたい。
とにかくこの演技の上手い主役二人がネイティブ関西の人なので、
自然な大阪弁(と、私は思うんですが。どうかな)の応酬が
美しい旋律のようにもきこえてきて、ステキである。
学生時代、日本語学をかじっていたためこのへん、微妙に方言フェチが登場しますが
関西方言は一語というより、文(文節)全体でイントネーションを作るので、
単語レベルのアクセントのコピーを行っても、それだけでは自然な西の言葉にはならないのである。
そこに絡まる路上のトランペット吹きのジャジーな響きが、
いかにも大正モダンで、じわじわ体温があがりますよ。
第1話は、食道楽の柳吉が、大阪のきどらないおいしいもんを蝶子につぎつぎと紹介して
一緒においしそうに食べながらふたりの距離が詰まっていく様子が、すばらしかった。
卵の乗ったカレーおいしいよね。船場といえばあのカリーですよね。
さらにNHKファンへのサービスシーンも盛り込まれすぎである。
ふたりが立ち寄る高座に上がってる噺家の名前が「徒然亭」である。
→「ちりとてちんか!!」
草刈正雄の背後に「壺」の壁掛け。
→「美の壺か!!!」
役者もツボをくすぐるキャスティングが多く、
・青木宗高/桂吉弥(ちりとてちん・徒然亭のニイサン方)
・火野正平(BSで毎週自転車乗って日本中走り回っているオッサン)
・田畑智子(私の太陽の主役。この人もほんとに脇役で輝く人ですわ)
・佐藤江梨子(その街のこども で森山くんと一緒に出てましたわ)
他にも山村紅葉さんやら麻生祐未さんやらオール阪神さんやら
HP見てたらまだまだどんどん出てくるらしいけどもうなんか…たまらんね。
という、NHKフリークにはたまらない仕込みがいろいろとあるのである。
いやぁ、正直半沢直樹より、個人的には今季のベストヒットはこのドラマになるな。
暫定1位、夫婦善哉。2位はFree!だ。(←アニメやんけ)
それにしても「ちりとてちん」しかり「清盛」しかり、
藤本有紀さんの脚本作品はとにかくやっぱり世界観が出来あがっていて、
演出も細部までネタが詰まっていて、とにかく粋なものが多い。
おそらく脚本だけの力ではなくて、NHKの制作チーム自体が
妙にここだけ気合いが入っているような気が私はしてしまうのである。
このNHKのやり口に私は大賛成なので、
もっともっと、こちら(見る側)の文化熱を刺激しまくるような映像作品を
これからも作っていってほしいことを声を大にして(ブログではあるが)お伝えする次第である。