スカーレット手帖

機嫌のいい観客

舞台『弱虫ペダル』IRREGULAR~2つの頂上 -ライオンキングでした

2015-10-26 | 観劇ライブ記
どういうことだ。
舞台弱虫ペダルの東堂・巻島W主演篇を見に行ったはずなのに、読後感が完全にライオン・キングだ。
彼らが自転車に目覚めていく過程以上に、彼らが自転車を通じて次へつなごうとする印象が心にズンときたからかもしれない。
この演目は時系列は少し遡る、しかしペダステ物語の大きな矢印は先へ先へと進んでいく。
インハイ3日を終えたペダステカンパニーの、おかず盛り放題のボーナストラックかつ、
大いなる助走という感じの演目でございました。





さて、件のライオンキング問題についてだよ。

THE LION KING ライオンキング お前の中に生きている(リプライス)



ラ「お前はただの雄ライオンではない」
巻「おめーはただの初心者じゃねえ、最強の初心者ッショ」

ラ「父も祖父もお前のなかに生きている」
巻「オレはいつでもおまえと走ってるショ(中略)
  つづら折りの登りのカーブで 果てなくつづく1本道で 草おいしげる田舎道で
  来年も そのつぎも オレはおまえの前を走ってる
  だから抜け 強くなれ オレたちの総北をたのむぜ坂道」

※余談だけどここのちゃん巻のセリフかっこよすぎでこんな詩的なプロポーズされたい気持ちで胸がいっぱいになるので弱虫ペダル(原作)ぜひ読んでください
【弱虫ペダル】巻ちゃんの名言がマキシマムカッコイイ【巻島裕介】
フウッちゃん巻!かっこいいチャンマキ!!


ほら!!!
めっちゃライオンキング!!!!
自転車界のライオンキング弱虫ペダル!!


東堂先輩も東堂先輩で、真波にハッパかけてるシーンがありましたね。
インハイレース後に、そして冬にと。
東堂の、含蓄を持たないがゆえに、ストレートなもの言いのなかに
端的に言いたいことが詰まっている感じ、改めてすごいいいキャラクターだなと思いました。
渡辺航の人間観察力ってすごいな……

あともう、完全に面白パート扱いを受けるであろう「蝉の先輩後輩」という、
ほぼショートコントのテイを取りながらもこの作品のメインメッセージなのでは、
という深いシーンも挟み込まれていましたね… 西田シャトナーは哲学者なのかな……

先輩からのメッセージ、託される後輩。受け継がれる伝統と魂。
あと植ちゃん真波も小越坂道もすごいシンバっぽくないですか。
お前~こそ 王となる っていわれると「そうかもな」って思いませんか、彼ら。
サークルオブライフ、もとい “CYCLE” OF LIFE 感満載のメッセージを受信しました今回のペダステ。
いままで同じチームで並走してて時間差がなかった人たちが、それぞれ時間軸を別にして生きていくんだよ、という。
いなくなっても引き継いでいくんだね、という。

いやはや、間違いなく、舞台弱虫ペダル新章は近いうちに幕開けするので、
今回の公演を見てはやる気持ちをそれまで押さえられない人は、いったん「ライオン・キング」を見に行くのはどうだろう。
グーグル先生によると、四季劇場春と大阪四季劇場で絶賛上演中です。


         ~完~






・・・と、しようと思いましたが、まだまだ言いたいことがあるので書きますね。
上記ライオンキング感も含めてですが、
今回のペダステ、<ニューラベル>という感じがいろいろありました。

・規模の大幅拡大とそれにともなう(?)雰囲気の変化
作品の急成長の勢いに合わせて、毎回フォローを増やしながらも追いついていなかった運営部分がきれいに整頓されて、
整備されてシステムになって、その極め付け版、満を持してリリース!という感じがした。
ライブビューイングもありますし、今回からBlu-rayも発売だよ。待ってました高画質。
そのかわり、なんというか、最初の頃にあった「生々しさ」とか「雄々しさ」がちょっと薄まってしまったような… 
という気もしなくもない。
まあ、今回は言うてスピンオフだし、動員可能なオオバコでやってるわりに、内容的には超絶レースでなく、人間ドラマだから
その影響もあるかも。

・主役2人がフォトジェニック
べ、べつに村井くんがフォトジェニックじゃなかったってわけじゃないからねっ
しかしまあ、今回の主役二人はめちゃフォトジェニックですよね。なんかおしゃれだし、絵になるよね。
なんせ公園前の取材媒体の拡大が著しく、幅広くなってた中で映画雑誌の「Cut」に載ってても全然絵面が負けてないのがすごいなと思った。

・配役のチェンジと「不在」枠
今回の不在枠(泉田あたり)を今後どう扱うのかしら、というドキドキ感と、明らかに2年目のインターハイを意識した新坂道くんの起用。
バランスの過渡期という感じがすごくして、今後への期待と不安と、高まりますね。
3年生はもう全員出てこないのかなあ~ どっちでもありだとは思いますがね。



といいながらも、「これぞペダステ」というところもありまして、グッと私の胸をつかんでいったので、こちらも書きのこしておきたいです。

ちなみに私今回、旅行兼ねていったことない劇場に行ってみようと、福岡プレミアムを早々にとっていたんだけれど、
どうしても開幕から1か月も待ちきれず、つい東京前楽に入ってしまったわけです。
そしてそんな直前に工面したがためにチケットがめちゃくちゃサイド席だ。
それで、目に入ってくる情報がマジ上手に偏りまくっていて、
下手でなんかいいことやってるシーンはぜんぜん何が起こっているかわかんないこと山のごとし。
逆に上手の配置に注目させる立ち位置のときの印象がぐぐっと強まって見えた。
そんな上手メインのシーンで、1個どうしても目が離せなかったものを。

1年時の巻ちゃん(スタイル確立前)の練習後のシーン。
スロープの下の方に腰かけて、寒咲先輩に「自転車楽しいか?」と聞かれて「自転車はちゃんと楽しいショ・・・です」と答えるところ。
ここはスポットライトが会話している2人に当たってるんだけど、
このシーンでスロープ動かしているパズルライダーを小越君がやってて、スロープの下の方を支える位置に入ってきているので、位置的にはちゃんともの隣。
だから、ちょっとこの2人に当たっているライトの中に小越くん入ってきているんですよ。これな!!!
3年の先輩が1年だった時に力づけてもらったシーンの回想を、彼が3年になったときに1年になる奴が見てる。これ!!な!!!!
こういうところが舞台弱虫ペダルだな! と思った。
この位置に小越くんが配置されているのには意味がある。
坂道ではない小越くんが、戸惑う若巻ちゃんを隣からやさしく見つめているので、ここはぜひ後方からも野鳥の会していただきたい。
伝承の暗示ですよ。
直接的にはライオンキングシーン(勝手に命名)が伝承の場面なのですが、こういう「まぶし」がたまりませんわ。
たまりません。(2回言いました)


ほんと、パズルライダーだって毎回顔を作ってますから。こういうところを毎回見つめにですね、行きたいですし、見つけてにやにやしたい。
パズルライダーが素敵だったのは、カッコイイ東堂ミュージック(音もなく加速)のシーンでイケイケジュリアナ踊りしているところです。
いいよな。これも、舞台弱虫ペダルなんだからね。


俳優については、まず、きたむーの声が連日の熱演を物語り鳥ちゃんみたいになっていましたね。
舞台経験絶賛積み上げ中の彼にとっての今回は一つの試練なのだろう。
それにしてもいやー、彼の驚愕の成長スピードはいったいどうなってるのよ。
つい数年前まで一般人だし、つい2年前ぐらいまでなんだかイケメンのおしゃれストリート系モデルさんですよ。
その何か現実味のないマネキンみたいなきれいな姿が2.5次元には、というか東堂には文句なくハマっているのですが、
そこでとどまらずに、2次元のキャラクターを通じて逆に血肉を付けた人になってきている感じもあって、すごいです。
きっとこのあときたむーはもっともっといい役者になるだろう。人間すごい。感動するぞ。私も成長したい。

そして、2代目寒咲先輩の安里くんはエエ声。声優さんのよう。思ったより出番なかった。(どちらかというと番頭さんだった)
章平ー小越/桝井ー大野 の並びはダメだ頭のなかでどうしてもテニスラケットを脳内補完してしまう。安定感あるけど。
秋元くんがずいぶんしっかりした印象になったのと、キャプテンこと大人ふたりの最後の(?)悪ふざけは母親の気持ちで見た。
もっくんが今回なんかすごいお兄さんにみえるよ。あと、いつにも増して美女だよ。(男だけど)鳴子とのバランスは完璧だな。
今回は3年生のお話なので、女子軍団を1年信号機トリオが演じていたのが新鮮だったな。

あと、見てて思ったことはちゃんとも腕が長いなァということと、
小越君は意外と下半身がしっかりしてるなあということですね。
小越選手はなんつうかもう、安定の躍動感。部活動の優勝請負人ですね。
中学でテニス日本一、高校で自転車日本一、こりゃもう東京オリンピックに出んじゃねえか?とさえ思ってしまうフィクションなのに。
小顔で細身なのに、下半身がしっかりしている というところにも、やたらと坂道君を演るだけの説得力がある。たぶん、彼に任せておけば優勝しますね。



そんなこんなで、
まあ、基本的に褒めしか言わないたちの私なので、上記のような感想でした。
でもなぜかこの泣き上戸の私が今回は泣かなかったので、これは見切れ席だったからなのか。
福岡で真正面からもう一度見つめて、検証してきます。

RENT3回目 と、WYOについて

2015-10-12 | 観劇ライブ記
RENT東京千秋楽おめでとうございました。
すごい演目だった。RENTの世界を知ることができて、没頭できて本当に楽しかった。


時系列は遡って3回目の話。
10/4の昼の回でした。
ミミがジェニファーな以外は2回目と同じ顔ぶれ。
初ジェニファーはパワフルさがすごかった。
あと声が綺麗で歌がめちゃくちゃ上手いのに、抑揚がしっかりついているので
聞きいってしまう。演歌のようでもあり、ソウルのようでもあり、
感情が入っているようでもあり、技巧のようにも聞こえ。
Soweluは「感情に突き動かされている私!」という感じで、
技巧というよりはその情動がガツンと来るかんじだったので、違いが面白かったなあ。
Out Tonightでは「めっちゃつよそう」という印象が全面に出てきて「こわい」
とすら思ったのに、不思議とロジャーと並ぶとかわいい女の子に見えるジェニファー。
驚異的な小顔だからということかもしれない。
そんなこんなでジェニファーについて考えていたら3時間終わりました。
それ以外は、相変わらず平間かわいさが止まらず、村井先生が冒頭でちょびっと噛んだなかわいい
というところを味わいつつ。安心して見届けながら最初から最後まで静かに泣いていました。
今回は尻ペチンがなかったな。

あと、複数回見ていると動線にまで気が回るようになってくるのか、
今更ながら終盤のほうのアンサンブルメンバーの素早すぎる入れ替えに気づいて
すごいなと思った。
終盤のマミーズによるVoice Mailからのクリスマスベルズアーリーンギング のところ
数十秒で着替えて移動してますよね?
あとは、アレクシーによる「魂売ってちょうだ~い」(ここはいつも「ピアノ売ってちょうだ~い」を連想)からの
Contactの移動とか。八面六臂の活躍に拍手。


そして、今回、舞台全体の感想というか
回数を見るたびに感じていたことをを言いたいので書きますね。

What You Ownの歌詞が聞くたびに噛み締めたくなる味わいがすごくてめちゃくちゃかっこいいのと
それをマークとロジャーがふたりで歌うのめちゃくちゃ萌えるな。

もともとの英語の歌詞の単語がきっぱりしてるんだけど
日本語もいいんだよ。


①「What You Own」の解釈

「own」って大意としては「負うん」だぞー
と習ったような気がします。
マークが歌う最初のサビの部分、

You're living in America
At the end of the millennium
You're living in America
Leave your conscience at the tone

And when you're living in America
At the end of the millennium
You're what you own


ざっくりいうと
「この世紀の終わりにアメリカで生きる
 良心を捨てされ
 お前はお前の背負っているものだ(お前自身だ)」

だと思うんだけど、
これを、
「生き抜くアメリカ 20世紀の終わり
 生き抜くアメリカ 魂捨てろ
 生き抜くのさアメリカ 自分だけがすべてさ それだけ」


と歌うんですよ。(たぶん。記憶によると)
ここの、村井くんの歌う「それだけ」がいいんですよこれが。
「深く考えこまずに、とりあえず目の前の仕事をさばかなきゃ、生き抜け」感がめちゃあると思う。
本当にやりたいことではない、モヤモヤしている、だけどやりぬかなければ。
「それだけ」という短い言葉がぐっと、その諦念を表していると思うし、
村井くんの抑えた歌い方がハマっていた。

映画版では「この国の人間は財産で人を決める」
という訳し方だったのだけど、これもまた、味わい深いと思う。
What You Own、
前向きに訳すなら「お前自身だ」
後ろ向きに(皮肉に?)訳すなら「お前の持ち物だ」
てな感じなのだろうか。
それにしても「それだけ」が渋い。村井くんに合っている。


②フィルムメーカー/ソングライター つまり、「おれとおまえ」

2番冒頭、(ミュージカル曲だから1番も2番もないかもしれないがサビ後の2回目のAメロ)

ロジャー:フィルムメーカーは見えない(The filmmaker cannot see)
マーク:ソングライターは聞こえない(And the songwriter cannot hear)
ロジャー:俺にはミミが見える(Yet I see Mimi everywhere)
マーク:エンジェルの声聞こえる(Angel's voice is in my ear)


ここの対称感がいいよ。
フィルムメーカーは映像作家を目指すマークのこと、
ソングライターはかつての売れっ子ギタリストロジャーのこと。
ここでいう「cannnot see/hear」というのは(真実の・自分たちがほんとに目指しているものが)「見つかってない・模索の中」
ということだと思うんだけど、それを、物理的には遠く離れている互いについて歌っているところがいい。

「あいつはあいつのやりたいことを見失っている(撮りたい映像/歌いたい最高の歌)」(俺も)
「迷いの中、心のままに今を生きる仲間(ミミ/エンジェル)のことがよぎる」(俺も)

同じ意味のことを繰り返し歌っているのだけど「see/hear」という本来発揮すべき力の部分を
入れ替えてあるがために、なんというか、シンメトリー萌えがすごいよ。

ここが、葛藤を歌った後の大サビ前で(日本語だとややこしいので英語で)

マーク:Angel, I hear you, I hear it I see it, I see it, my film
ロジャー:Mimi I see you, I see it I hear it, I hear it, my song


本領発揮すべき領分にたどり着くんですよ!
マークがseeできてロジャーがhearできた!
マークはやりたくない仕事に飛び込んで揉まれているうちに
ロジャーはコリンズが言っていた桃源郷サンタフェにひとりで逃避するうちに
自分を見つめて、仲間のことを考え、やはり夢を追うことをそれぞれに思い出す
ふっきれた!よかったな! というところ。
よかったな~相棒感あるよな~~~~~
ベタだけど萌えるな~~~~ ひとりじゃないからね~~~~


③「Living in America/Dying in America」の起死回生感

ここでもラストサビ話ですが、

Dying in America
At the end of the millennium
We're dying in America
To come into our own


生き抜く → 死んでくとなっているのが時間の有限さを感じて美しい。
ここらへんからもう「No day but TODAY」につらなる
不退転の覚悟というか、瞬間の美学的なものを感じる。
RENT作品全体をつらぬくテーマですね。
「(525600)moments so dear」ですね。

ちなみにこのラストサビ前の

What was it about that night
Connection in an isolating age
For once the shadows gave way to light

For once I didn't disengage

(ざっくり訳)
あの夜はなんてすばらしかったのか
孤独な時代につながりを感じられた
影に光が当たり 絆があった 

てな感じだと思うのですが、
ここを今回の歌では、

あのときたしかにあった ひとつになれた瞬間が
あの光がなければ俺は逃げなかった


と歌っている気がするんですよ。(あんまりちゃんと聞き取れてないんだけどたぶんこう言ってたよな という願望を込めて)
ここの訳も秀逸が過ぎるだろう、と思いました。
去年のクリスマス、ラヴィ・ボエームを歌った最高の夜。
ハロウィンの日にマークが「なぜこうなったんだ」と後悔したあの日を、
ここでも「あの光がなければ」と言いながらも、反語の印象効果がすごい。
あの特別な日のConnectionの喜びやlightの素晴らしさが無い今日も、
自分で一歩一歩進むべきと前向きに捉え直し、今を生きようという意思が溢れてくる希望の歌だなと思います。

・・・


ということで、
あらゆる伏線に触れながら、いろいろと辛い2幕をまとめてフィナーレに向かって上げていく
リアリティある前向きソング「What You Own」ほんとにすばらしい。
そんで、村井・堂珍のハーモニーが好きだ。

まとまりがないけどとりあえず書いたので、以上、発表を終わります。

※ここで書いてる2015の日本語歌詞はほぼ私の記憶または思い込みなので東宝さんは2015の日本語歌詞一覧をはよ出しとくなはれ。
もっと読み込んでべんきょうするさかい。

RENT2回目

2015-10-05 | 観劇ライブ記
RENT2回目です。
いや、もういま書いてるこの時点では3回目も見た。

いやしかし、本当に、「まんまと」RENTにハマった。
ホレ、そこおちろ、といわれているかのような「私ホイホイ」のような演目であった。
入り口に村井くんを配置して、落ちてみたら奥深すぎてやばい。
日々、シーズンズオブラブ等の有名曲を口ずさみながら風呂に入り、
日本語版出演者の経歴と事務所をウィキペディア先生で調べ
YouTube先生で米版舞台を見、iTunesでその舞台版の曲を書い、
一曲ずつ原語を追いながら歌を一緒に歌い、通勤中に噛み締めながら
初回で気付かなかったマイナー曲の味わいを学び、
初見で感情移入できなかった周辺人物の人となりを感じつつ彼らに思いを馳せるところまで来ている。
日本語の「まんまと」という語の用例を体現できるほどの「まんまと」ぶりである。
日に日に募るRENTという演目への思いがやばい。
RENTにハマっていく人の仔細についていままさに体感しているので
覚えている限り順を追って書いていきたいと思う次第である。
正直いま仕事よりRENTで忙しいよ。
レンレンレンレーーンレン! なにもかもレーント!!


2回目の話します。
2回目は平日夜でした。9/29ソワレです。


今回の顔合わせはこのメンバーでした。

ロジャー:堂珍
ミミ:Sowelu
エンジェル:平間
コリンズ:TAKE
モーリーン:上木

ちなみに前回コレ↓

ロジャー:堂珍
ミミ:Sowelu
エンジェル:IVAN
コリンズ:TAKE
モーリーン:上木


エ ン ジ ェ ル 以 外 固 定 や ん け
私は、全部で4回見る予定なんですけど、
改めてチケット確認したら、ロジャー堂珍固定、モーリーン上木あやや固定でした。
私のRENT2015は、半分はシングルキャスト枠だった。
でも、取れるところ取っていったらこうなったんで、まあよしです。


今回の絶賛ポイント:
エンジェル平間
ヒラソーに当たりまして、当てられました。
きゃわいい。この人めちゃくちゃかわいいねえ。
「僕はエンジェル」から、かわいい。hohoho-
なんか平間くんて、人あしらいうまくてもあまりべたべたはなつかなさそうなイメージだったけど、
エンジェルの役に入り込んで目から愛が溢れている感じにびっくりした、し、意外なほどにはまっていた。
これは完全にほめことばだけど、平間エンジェルはなんというか、かわいいトカゲみたいです。
そして、躍動感あふれる Today 4 U。見せ場だった!
ダンサーの本領発揮という感じで、ヒールにド派手衣装をつけたままダンスをこなしながら
リズムを刻んでいました。
cover you は、小柄だけどほんとに身も心もcoverしそうな、ブランケットで包み込みそうな
慈悲深い心の持ち主というのがオーラとして滲み出てくるような笑顔で、
それはコリンズもメロメロになるお・・・という思いでした。
よかったね、出会えてほんとに!まぢ応援してたから!
という感じで友達がカップルになるのを見守る世話焼き女子高生みたいな気分で見てました。



今回気づいたこと
・モーリーンの集会の際に、バックで「ンバンバンバンバ」ってジョアンヌがやっている
 →前回、ふつうに録音した音声だと思ってた
  生でやっているように聞こえないおそるべし宮本ジョアンヌうまい

よくわからないポイント
・「真面目に生きてる真面目に生きてる真面目に生きてる」
 →初回の時からこれは笑わしに来てるのかなんなんだろうと思ったんですけど、
  原語版見てたら「honest living! honest living! honest living!」(カタギの仕事!)
  と言っていた。それは「真面目に生きてる真面目に生きてる」だなー

・エンジェル死の目前のダンス「CONTACT」
 →これは前回あっけにとられて見てたんだけど、2回目みて、「あ、このシーン不思議に思ってた」ことを思い出した。
  ものすごくグーグル検索してしまった。
  ここだけ突然抽象芸術みたいな感じで変だなあと思っていたので。
  映画版ではカットになってたよね。

今回思ったこと
・「ヤカラ」なのではないか、ということ
 →曲がすばらしかったりドラマチックだったりで熱狂してたんだけど、
  冷静になると、やはりRENTに住んでたり周辺にいるボヘミアンの人々は
  めちゃ迷惑なヤカラなのではないかということを考えた。
  エンジェルの葬儀のところでコリンズが「家族がバラバラになっていく エンジェルのつないでくれた絆が・・・」
  みたいなことを言っているときに
  「すわ、エグザイルトライブやんけ!!!」と思った。
  コリンズ大学で教鞭取ったようないい大人なのに絆を語ってエグザイルトライブやんけプププ
  と思う気持ちを止められなかった、マリワナ吸うてる場合ちゃう、
  そしてベニーめちゃいい奴じゃあないか。必要な時には金を出してあげるし、
  サイバーランドだって仲間たちにバカにされてるけど、
  職住近接のいい環境を作ろうとしてあげているだけじゃないか。
  変なサングラスかけてかっこつけてるのくらい許してやってくれよ。どんどんベニー寄りの視点になってくる。
  Spiいいやつだよ。飲みにいこうぜ。


村井君について
マークは傍観者ということだけど、
映画版を見ていると要領のいいのび太君くんみたいな感じかなと思っていた。
村井君のマークってのび太くん+ドラえもんみたいな印象がすごいあるなと思った。
でも、それって青い帽子をかぶっているからかもしれないという気がしてきた。単純だ。

あと中村倫也くんと思わしき方が会場にいらしたので、びっくりした。
でもあまりにナチュラルに存在していたから、偽物かもしれない。顎が細くてきれいだった。
先代ロジャーだよね??


どこまでも深みにはまるRENT、まだまだつづく。