スカーレット手帖

機嫌のいい観客

真田十勇士 -幕の内弁当化と、戦国におけるくのいち問題-

2014-01-27 | 観劇ライブ記



真田十勇士2014、行ってきました。
日テレ60周年記念舞台ということで、昨年の発表時から身の回りの観劇ファン層が
キャッキャしていた豪華キャスティングのステージでした。


**

配役!!

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猿飛佐助・・・中村勘九郎
霧隠才蔵・・・松坂桃李
根津甚八&豊臣秀頼・・・福士誠治
真田大助・・・中村蒼
筧十蔵・・・高橋光臣
海野六郎・・・村井良大
三好伊三・・・鈴木伸之
望月六郎・・・青木健
三好清海・・・駿河太郎
由利鎌之助・・・加藤和樹

火垂・・・比嘉愛未
仙九郎・・・石垣佑磨
久々津壮介・・・音尾琢真

真田幸村・・・加藤雅也
淀殿・・・真矢みき
徳川家康※映像・・・平幹二郎
ナレーション・・・坂東三津五郎

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昨年の上川版真田、そして今回の勘九郎版真田
こんなに短期間で、しかも両方大型の(テレビ局プロデュースの)「真田」が並び立つことは
今後なかなかないんじゃないか? という気がいたします。
嬉々として両方見てしまった私の率直な感想としましては、
上川版真田のほうが、真田ってた。(=おもしろかった)
上川版の感想はコレっす。

なぜそうなんだろう、ということを見ながらいろいろ考えてました。

今回、イケメン八犬伝のときと同じ現象が起こり、
こういう登場人物が多いやつは、幕の内弁当化が防ぎづらいのがつらいところだよなあと思っていたのですが、
案の定という感じで、1幕はメンバーを集めるということでまあ幕が下りたな、と感じました。
(この時点で若干退屈気味)

今回は、真田幸村が主役ではなく、脇を固める猿飛佐助、および霧隠才蔵がダブル主演。
うそもつきとおせば真実になるってもんだ、後世に残る伝説を作ってやろうぜと、
真田幸村を名将に仕立て上げる2名の働きぶりがお話の主軸。
「も~オレって顔がいいから、たまたまうまく行った作戦も策略みたいに取られてこまっちゃうんだよね~」
という切り口は、加藤雅也がやる分にはおもしろいなぁと思ったので、
もっと「プロデュースしている」場面が、コミカルに前面に出てたほうがいいんじゃないかなと思った。
幸村をもっともっと中身のないうすっぺらおじさんみたいなキャラクターにして、
忍の2名が完璧に外向けの顔を作りあげる様子を見せるとかね。発声練習をするとかさ。
プロデュースが前面に出てるのは大坂城軍議のシーンぐらいだったような気がするので。(これはおもしろかった)

で、
主筋としてはその「うそかまことか」真田伝説の仕立て上げと、
それにともなう10名のリクルーティング活動(※必須項目だが幕の内弁当化の要因)、
さらに幸村さんと淀さんの最後から二番目の恋的ななんやかんやアレコレ、
(正直要るんかコレ、という感じだが真矢みき様の眼力がするどすぎて白旗)
というややこしげなお話たちに加え、

あと、もう1本軸になってきているヤンデレくのいちちゃん(火垂(ホタル)ちゃん。演:比嘉愛未)の物語がありまして、
才蔵のことが好きなんだけど、好きが転じて愛憎あいまみれ、いまは敵同士となった背景もあり、
「あの男、アタシ以外には殺らせないよ」となり、おりに触れては
殺そっかな、でも好き、殺そっかな、でも好き、みたいないちゃいちゃをかましにやってくる。
これがアンタ、邪魔!!!  ※個人の感想です。
らぶすとーりーとしてはかわいくてよろしいなと思うのですが、こんなに大勢の物語が走っている中、
全体的に話の流れをぶったぎるところにこの2名のいちゃいちゃシーンが入ってくるもので、
(それに伴って石垣くんの役もちょいちょいちょっかい出しにくる。しかしこの役が強いのかどうかは最後までよくわからん)
どうにもこうにも、物語全体へのドライブがかからんなぁという感じがしました。
そして、最終的にオチたのかがよくわからない。
たしかに才蔵のことを助けてあげるんだけど、才蔵と火垂の場合においては、
恋愛要素は省いておいてもよかったのではないのかな、と思います。
単に有能な技術者としてのくのいちでもよかったのでは、と。
(ていうか、親兄弟を傷つけてまで救うほど才蔵のことが好きなんだな、この子は。と感じられるほどに
 人物描写を深めてもらえてない気がするところがかわいそうなとこでもあるのかな。
 尺は取ってあったような気がするんだけど、あんまりキャラは深まってない印象だった)

というか、今回に限ったことではないのですが、戦国時代に出てくる女子キャラクターは
どうしてもテンプレート的な存在になりやすいと思う。
基本的には姫か、くのいちか、農民の女しかいない。
姫は基本的に囚われの存在である。男の世界を何もわかっていないかと思いきや、達観している場合が多く、
意外とよい解決策を提示したりする。
くのいちおよび農民の女は、好きな男と自分のやるべきこと(殺しor家や村を守る)の間で葛藤することになっている。
農民の女はおとっつぁんとのひと悶着の末、好きな男のもとに駆けて行く場合が多いが、
くのいちは、惚れやすい上にすぐ殺すヤンデレの場合が多い。殺すor愛、という激しい女たちである。

せっかく比嘉愛未ちゃんなどという逸材を連れてきたので、(スタイルばつぐん。美人すぎる。声出てる。)
もう少し捻った何かを見たかった気がする。
ていうか比嘉ちゃんがちょっと、品がありすぎてあんまり忍者なかんじがしない。姫タイプだ。
美しすぎる絶対領域をみせつけてくれたことについては1,000点加算なのですが。
そういう意味では、見るからに腹に一物を抱えていそうな、上川版真田における倉橋カナ(おなじくくのいち)のほうが
なんだかまだよかったかも。


…と、いろいろ申してしまいましたが、
でもでもやっぱり、出演者個々人はとても魅力的だと思いました。
中村勘九郎がお父さんにそっくり!!
声そっくり! せりふまわしもなんかそっくりだと思う!!!江戸ッ子!
なんだかそれだけで感動してしまった冒頭でした。
勘三郎の生芸は見たことがなかった(映像しか)のですが、ぜったいあれは息子に乗り移っていると思う。
ていうかやっぱりうまい。空気を作っている。
あと、冒頭の、各役名乗りのシーンはとてもよいと思った。

<すごいところ>
・やっぱり中村勘九郎の存在感が大きい。貫録がありすぎる。
 ありすぎてなんか他の役者とトーンが違うというカオスが。松坂桃李と同時代に生きてる感じがしない。笑
 でも思ったより松坂桃李もよかった!舞台映えするね。
・加藤和樹の棒振り殺陣のキレがすごい。
 八犬伝の時も棒振り(槍使い)だったと思うんだけど、更にキレが上がっていたような気がする。
 ていうか私はもう、ふつうにけっこうな加藤和樹ファンになってきたのかもしれない。
・二幕中盤の十勇士奮闘(順番に死んでいく)シーンの殺陣はおもしろい。
 回り舞台を活用しながら、何層にも組まれた砦(石垣?)を縦横無尽に駆け回る出演者およびアンサンブルの方々の迫力。

<いまひとつなところ>
・映像が中途半端である。
 大勢が戦に参加している様子が描かれてるんだけど、CGがいまひとつだなぁと思いました。
 かの映画版「梟の城」の冒頭を思い出してしまうような、雑映像が多いなと感じました。
 2階席だったからかな?
・福士くんが、秀頼と二役なんだけど、「ふたりが似ている」っていうのが出てくるのがかなりうしろになってから。
 ちょっともったいない気がしましたね。
 見てる方としては、どういうからくりなのかな?って、そこずっと気になってるので。。。
・謎の平幹二朗御大。完全なる映像出演であったのですが、シュールでした。ちょっと笑いましたね。ゲームみたいで。
 これはこれでいいのかな。
・中村蒼くんは、そうね、うん、もうちょっとがんばれ…!

なんとなく思うに、脚本と演出の相性があまりよくないのかもしれないな、という感じでした。

ちなみに私的なハイライトシーンは、
筧十蔵が由利鎌之助の腕枕で同時に息絶えるところですね。
アッ… うでまくらで死んだ…! って、オペラグラスでガン見でしたね。
いや、べつにBLだからいいってわけじゃないんですけど、
いくつか並走して走っている登場人物の物語の中で、筧十蔵のストーリーが
いちばんわかりやすく、感情移入しやすく、また、
演じている高橋光臣くんがいい感じでなりきっていたのです。おいしい役だね、高橋くん。うまいね、高橋くん。

そして準・ハイライトシーンは
筧十蔵が霧隠才蔵に自分を斬ってくれと言うところですね。
その並びは、梅ちゃん先生だぞっ!

そしてそして村井くんは、脇ながらがんばっていたと思う。役柄的に、オーラは消し気味でした。
やっぱり背は小さいね。「コナン君」とか言われていましたが。(かわいい)
でも侍の役は似合っていると思う。着物が似合う(高貴な装束ではなくて、平民的な着物が)。
村井くんは日テレ系の舞台によく出ているけど、
やっぱり彼がセンターで輝く舞台が見たいなと思いました。自転車部とか、自転車部とかね。自転車部とか。


**

というわけで、
今回も長々とした感想になりました。
(聞いてはいたけど)パンフレットがでかい!! 予想以上に持ってかえりにくい!!!
ということで、トートバッグ付きにしたのですが、
真田六連銭が付いたこのバッグ、帰りの電車でいろんなおじさんの視線を奪っているのを感じました。
なまぬるい歴女宣言とともに、帰途急ぐ私でございました。

大パルコ人2 バカロックオペラバカ「高校中パニック!小激突!!」 -クドカンは幸せな人だなあ-

2014-01-26 | 観劇ライブ記

おひさしぶりーふ!クドカン先輩の舞台を見に行きました。



なんと愛知県にまで来てくれた大人計画一座。公演規模が大きくなったなぁ。えっ!やるやないか!!
この公演の前作ともいえる「大パルコ人 メカロックオペラ『R2C2』 ~サイボーグなのでバンド辞めます!」(2009年)は
渋谷パルコまで観に行ったのに。
※これもめちゃくちゃ面白かったです。阿部サダヲ、森山未来、松田龍平という才能のコラボ…!

ちなみに、クドカン作の舞台は、
ウーマンリブ公演「七人は僕の恋人」(2008年)を見に行ったのが最初。
このときはひとりで兵庫県まで行ったっけ。
思い返せば、舞台を見るために初めて平日会社を午後半休したのが、このときでした。
ちょうど、少年メリケンサックが公開される直前ぐらいだったかな。
クドカンのサイン入り前売り券が売ってたので、つい買ってしまった思い出。
ちなみに映画は見に行ってない。(あとでDVDでみた。映画館行かなくてよかった、と思いました。←オイ)
星野源が舞台上でブリーフいっちょになっていたのを思い出します。
そんな彼も、いまやサブカル女を広範囲で根こそぎなびかす、すごい存在感の男になったね。
猫背椿さん(美しい)、遠山景織子ちゃん(軽井沢夫人)、平岩紙ちゃん(大人計画の女神)、など
すてきな女優のそろい踏みだったなぁ。

いま考えて見ればこのあたりの、年1~2本ぐらいしか舞台をみてなかったビギナーの時期の
「あの舞台めっちゃくちゃ楽しかった!」という経験がいまになって芽吹いてきて、
ここ最近狂ったように舞台を観ているのもあると思うので、(イケメン目当てですけども)
あのとき、舞台のおもしろさを教えてくれた大人計画には大感謝です。



大パルコ人2
バカロックオペラバカ
『高校中パニック!小激突!!』

【作・演出】宮藤官九郎
【キャスト】佐藤隆太/勝地涼/永山絢斗/川島海荷/三宅弘城/皆川猿時/少路勇介
      /よーかいくん/宮藤官九郎/坂井真紀/綾小路翔




 押忍!メカの次はバカだ!
 バカとロックと短ランとジャージとタバコとタイマンとうまい棒とプレハブと新田恵利の
 「冬のオペラグラス」とエロ本とバカ。
 略してバカロックオペラバカだ。
 近未来なのに昭和だ。20代 30代 40代の不良学生がロックを歌いながら高校中で小激突!
 そんなの今しかできねえよ!バカ!
                               宮藤官九郎




ということで、クドカンが大好きなヤンキー感全開でぶっぱなす、
もはやすがすがしいまでのバカ野郎&ナイスミュージックでした。すばらしいいい!!!

いやあ、石鹸(三宅弘城)さんがみごとすぎる。八面六臂です。
こういう石鹸さんを観たかったんです。
力強いドラム、魂のカホン、客席から連れ出してきたお客さんを挟んで、スケバン姿で佐藤隆太に叫ぶ「その火を飛び越えてこい!!」
もう、ブラッボー! です。

あと、少路ゆうすけ祭りも目を見張るものがありました。
少路さん、サックスも吹けるのですか。かっこいい。

安定の皆川猿時さんは「テニスミュージカル部の部長」で、
ラケット持って出てくるからね。テニミュ部ですから。

客演俳優のキャストも全員全力疾走。

かわしまうみかは、かわいい。かわいすぎる。
ぴんとこなで、う~ん、ぴんとこねぇな~ って感じだったのですが、
もう今回はピンときました!!はい!ピンッ!!!!
彼女は9nineでアイドル稼業もやっているからかな。舞台の方が合ってるんじゃないか。体力もありそうだ。

佐藤隆太と勝地涼は、そのままほったらかしといても自分たちでいい演技してくれるような頼もしさを
見るからに、全身から発していました。とっても楽しそう。
勝地くんは冒頭のモブ役がかんぺきに「前髪クネ男」でした…!

坂井真紀はいつのころからか一皮むけた感じがする不思議な人ですね。
かわいらしすぎるから痛々しいような気がするところもあるけどもガンバっていた!
ていうかもう四十路!見えねええええ

永山絢斗は、たまたま、顔がシュッとしているだけで、魂はきっとヤンキーなんだと思う。
楽しそうだった。声は相変わらず、兄ちゃんそっくりだ。

そして綾小路翔やん!!!
ありがとうございましたー!!!
演技がうまくなっとる(※木更津キャッツアイ比)。
ヤンキー役とか、もうホンモノすぎて。爆笑。歌うまっ!!

いちおう人情話も入ってくるんですけども、
いい意味で、観た後何も残らない、
ニヤニヤが止まらない、おもしろいステージ!
前提としてクドカンテイストや音楽が好きかどうかというフィルターはあるけれど、
できるならいろんな人に、こんな舞台で観劇デビューしていただきたいと思う。

わかった! こんな安定感および全力感のあるステージを前日に見てたから
十勇士がいまひとつな感じがしたんだわ、きっと…


それにしてもクドカンって幸せな人だなと思う。
ここに至るまで苦労もたくさんしていると思うけど、
ある意味異端な表現方法に、賛同してくれる人がじょじょに、そして雪だるま式に増え続けたのがこの10年だったのではないか。
いよいよ大正義NHKも巻き込んで、いまや日本の中心でロックを叫べるかっこいいおっさんになっている。
いいよねえ。楽しいよね!!

四天宝寺 1stシーズンを聞き比べる

2014-01-24 | テニミュ
先日申し込んだTSC(テニミュサポーターズクラブ)の会員証が届きました。
ファンクラブ的なものに入るのは生まれて初めてのことだ。
次から次へといろんな初体験をもたらしてくれる。それが私の人生におけるテニミュだ。


もう1回ぐらい四天を見ようと思っているのですが、
その前に、ファーストシーズンのAとBを聞き比べている。(今更)
代替わりしてようすをみつづけていると、同じ役でもそれぞれ味があっていいなあ と思っているのですが、
このときは公演の前半と後半でキャストが変わってたんだよね。
リアルタイムを知らないのでなんともいえないですが、
結論としては全員愛してます。
コイツを倒したい は前の曲が好きだな。


■百錬自得の極みVS才気煥発の極み(手塚VS千歳)
【A】渡辺大輔vs磯貝龍虎


【B】馬場良馬vs大山真志


Aのアダルティな雰囲気がたまらん。すべては大ちゃんのせいだと思う。
磯貝くんは、「退部届出してたのに、突然戻ってきてダブルスを譲ってもらえそうな雰囲気」
を感じる。(まあ、しゃーないっすわ、と言わざるを得ないチートな眼力)
Bはやっぱり大山まーくんがうますぎる。歌うめえなあ。大将っぽいなあ。今より線が細い。
馬場りょは思わず駆け寄って支えてあげたくなる細さ。

今回のセカンドの印象は、千歳がほっそながい&手塚がおっとりしているので、また全然違う印象だった。
手塚がリードしている感でいえば、Aに近いのかな。
でも見るたびに皆演技がかわっていってるから、次はどうなるかわかりませんが。


■コイツを倒したい!(越前VS金太郎)
【A】阪本奨悟vs木戸邑弥


【B】高橋龍輝vs河原田巧也


Aはふたりともめちゃくちゃかわいい。役の通りの中1っぽい。
これはこの瞬間にしか出ない輝きを2人とも放ってるよ。生で観たかったなあ。
Bはふたりともスポーツマンっぽい。技が光る。ハモリも出来てきている。
龍輝くんがリョーマっぽい!!河原田くんはこの4年後に「アブ!」と叫びながらペダルを回す…

今回の金太郎の松岡君は、木戸君のほうに雰囲気が似ている気がする。
小越様はもう再三言っているようにレベルが違うけど、どっちかというと龍輝くん寄りでしょうか。
(ご本人も好きなリョーマということで)
7代目になってからは、とにかく「いかに周りが最終日までに小越レベルに近づけるか」という感じなのでは
ないのかな、と私は思っているので、
次回(凱旋見れるのかしら)と千秋楽LV、とても楽しみです。

ひっぱりあげられたい

2014-01-21 | 思ったこと
Free!に今更ハマってしまったことを以前綴りました。
最近はこんなまとめもあったりして、

『Free!』ファンがほぼ全員『弱虫ペダル』へ流れていく風潮をトライアスロンと言うらしいwwwww

ほんとにだーれがうまいこと言えと、というお話なんですが、
私もお察しの通り(舞台も見てるので)ペダルも全力で漕ぎながら水とたわむれつつ、
さらに両手をバタバタさせながらラケット振ってテニスしているような状況です。大車輪状態です。
もうちょっとした脳内夢遊病ですね。
多次元でバーチャルスポーツとバーチャル男子に振り回されている次第です。どうしてこうなった。
(ただしそこからすぐにはリアルスポーツのサポーターにならないところが、あくまで見た目優先な文化系の私。
 汗をかく姿さえ美しい人が出てきたらすぐさまはらたいらさんに3000点!さらに倍!)


それはそれとして、Free!は見るほどにいろんな場面が胸に迫る、
「女性の願いを叶えたら、この形になりました」(cスズキのスペーシア)という作品だとしみじみ思うんですけど、
(余談ですけどこのコピー安易すぎで、CM当たるたびにちょっと筋肉疲労による乳酸がたまる感じになりますが
 ターゲットをしっかり言ってくださいっていうオリエンだったんだろうなというのがよくわかるなあとも思い、
 またそれである程度売れるんだろうなとも思い… お疲れ様です)




その中でやっぱり特に何回見ても印象に残るのは、オープニングでも、本編でも、何回も繰り返される
「ハルちゃんがひっぱりあげられる」というシチュエーションです。


Free! - Iwatobi Swim Club - Opening (OP) (HD) - "Rage on" by OLDCODEX



主人公のハルちゃんは、

①オープニング曲の中で、水の奥深くに沈み込んでいこうとするところを
 ものすごい勢いで手をひっぱられ水面に連れ出される

②第1回の冒頭で風呂の中から出るときに
 真琴(友人の男子)が「お手をどうぞ」的に手をひっぱって
 立ちあがらされる(※もちろん足の着く水深)

③リレーをおよぎきった後に、チームメイトから感動のまなざしを向けられつつ、
 真琴(男子)にプールからひっぱりあげられる

と、何かと手をひっぱられるふんわり男子です。

ところで個人的な実感も含め、
潜在的に女子(おなごと呼んでほしい)というものは、誰かにひっぱり上げられたいものだと思う。

幼い自分を正しい方向に導いてくれる人というのに憧れるから、教師や先輩に惹かれる
閉塞的な状況から救ってくれそうに思うから、破天荒な男に惹かれる
眠れる自分の魅力を引き出してくれそうだから、才覚の立った男に惹かれる
人生一発逆転出来そうだから、お金持ちの人に惹かれる

はっきり言って他力本願です。
サムデイ・マイプリンス・ウィル・カム の世界です。
わかってるんだそんなことは。
だけど、誰かに手をひっぱってほしいと思ってるんですよね。きっと。

ということは、潜在的な望みを汲んで、ここぞの時には常にひっぱりあげてもらえるハルちゃんの姿に
女子は自分を重ねるのではないか。
つまり、ハルちゃん=お姫様。
ふんわりしていれば、いつも意を汲んで助けてくれる人がいるという安心感。(たいがいまこちゃん)
あっ、そうか、だから「まこはる」というジャンルがあるのか…

ニホンの萌えの世界はほんとうに進んでいるなと思うのは、
もうそういうことが大々的に気づかれているということです。
私が実体験を通じて、ひっぱりあげられ萌えからのお姫様スタイルをようやく発見しているうちに
おじさんにお姫様の格好をさせた本とかがどんどん売られていたりするんだ。(驚愕)
二次創作市場の猛者たちはものごとの本質を見ているのではないかという気がしてきた。
そのまなざしで現実世界をポジティブに見つめていけば、きっと何でも愛することができると思う。

ちなみにこうした視点(「姫感」の存在)を得て見ていくと、
Free!は、ハルちゃんに加えリンちゃんという第2のお姫様が居るところがすごい。
過剰に保護されるお姫様と、荒野をひとり馬に乗って駆け巡るお姫様 というような感じだ。
最終回では先に救済を受けていた姫Aが、最後までもがいている姫Bを今度はひっぱりあげてやるのですね。
うーん、この、ド定番だけで終わらない感。掘れば掘るほどの萌え。おそろしいぜ。

で、それはそれとして、思うこととしては
男子は、自分の持っている「姫感」に気づいていないほど美しいね。
無作為の美です。
無造作紳士ですよ。(song byジェーンバーキン)
JANE BIRKIN - L'Aquoiboniste


無造作に美しいものを、執拗に見つめつづけるよ、私は。

あー、私、何を言おうとしていたのかな。
もうよくわからないな。
ともかくも、ひっぱりあげるシーンを象徴的に何度も何度も入れ込んできた、
この作品の監督の変態すぎて鋭すぎる洞察に完敗。ということでした。

実体化する王子様と信仰

2014-01-20 | 好きなもの
こんなに連日なんだかんだ、まあ要するにテニミュファンだと大騒ぎしている中、突然発生した出来ごととして
先日、現役テニミュキャストの方と仕事をしてしまった。
2014年、年明け早々からのディープインパクトである。

この事態が発生するにあたり、当然のことながら個人的には心中かなりの動揺が巻き起こり、
少しでも油断すると、その隙に口の端からふなっしーが3000匹ぐらいあふれでてきそうな極限状態であったものの、
こちらもれっきとした社会人、お仕事はしっかりさせて頂きます、昼は淑女で夜は娼婦、という所存。
「心頭滅却すれば火もまた涼し」を口の中で唱え、ゴルゴ13のような表情を意識しながら現場に乗り込んだ。

昔から、あらゆる芸能人が好き(ようするにミーハー)だったものの、

あまりにもタイムリーすぎるタイミングで(ってかつい先日舞台でおみかけしたばかりの)、
まさに今好きなジャンルの対象人物が(もうこれ完全にアイドルですよね。現在進行形アイドル。)、
目の前に実体化された人間として現れたことにより(つい役名で呼んでしまう)、

思考回路におけるちょっとしたビッグバンが発生し
ファンとか、好きとか、びっくりとかを飛び越えて、宗教や信仰について考えを巡らせてしまった。

私は根本的に何を讃えている立場の者なのだろうか。
生身の人間としては、彼らは単にじぶんよりもいくらか年若い、綺麗な顔の役者たちなのであるが、
私は彼らが練習し扮装し、光と音と動きで演出し、数多くの裏方さんの計算で成り立っている
虚構の物語の虜なのであった。つまり役者自身は単なるよりしろのようなものである。
ただ、尊いものとして感じているのは、大がかりなそのゲームの文脈の中に、
時折彼らの生身の物語をシンクロさせて見ることができるから、ということで、
ここがテニミュの恐ろしいところなのである。
小劇場の役者のように、役を離れればむしろ別物、と割り切れるほどでもない。
かといって、限りなく生身に惚れさせる戦略のアイドルよりは、もう少しひねくれた仕組みが存在する。
役も本人もごったまぜで愛でさせられる運命にあるのがテニミュファンである。
(このあたりが同居している様子については、テニミュブログを読んで頂ければと思います。
 おなじ役者が出ている同じようなテンションの写真でも、私服であれば芸名、扮装していれば役名。が徹底されている。
 この表記をすんなりのみこめる読み手になった時点で、テニミュの物語を共有していると言っていいと思う)
そんなわけで、当日の私も、目の前の男子をどのように咀嚼してよいのやらドギマギとしながら、
交感神経をビリビリに効かせた状態で、現場での時間を噛みしめていた。
彼らにとっては自分は単なるスタッフなので、場をほぐすだの、なにか準備を手伝うだの、する必要があったのだが
仕事にも関わらずどんな言葉をかけても陳腐なような気がしてしまい、とても何か聞けるような雰囲気でもなかった。
たまたま会話が弾んでも、大がかりな嘘のような気がしてしまう。恐ろしい時間であった。
知りたいのか知りたくないのか、いや知りたくないわけではないけれど知りすぎるのは怖いのね、
お金を払いたくなくなりそうで…

私は、いつのまにか自分が心のなかにテニミュという枠で囲われた『聖域』をはぐくんでいることに気付いた。
もはやネタではない。信仰に近い。
しかし相手がどんな振る舞いを続けても愛でつづけることのできるアガペーの持ち主であればよかったのだが、
修行が足りないのか、エロスの尾を引きながらの信仰の修験道です。まだまだだね!!

そんなわけで、まだまだ未熟な自分が健全な信仰を続けるには、
関係性として対象との間に適度な余白があったほうが伸び代があるのではないか というのが今回の結論である。
イレギュラーな仕事だったので、このように実体化した王子様たちに迫る機会は
今後の私の人生の中ではもうないだろうと思い、それはそれでちょっとほっとしている。
誰に頼まれてもないのに、みずからここまで思いつめてしまうコンテンツに対して、
その裏方ポジションを求め始めたら、人生が狂うと思う。
私はあくまで観客の立ち位置から、お賽銭を投げいれるかのように応援していきたいのだ。

それにしても冷静になってみると、芸能って厳しい世界だなあ との思いを新たにしました。
自分もときどき広告の撮影現場に立ち会ったりすることもあるものの、
ともかく長い待ち時間に加え、くりかえしのテストと本番、に、横で眺めているだけでも気が滅入る。
映像は特にこの「同じカットを(カメラ切り替えて)何度も撮る」というのがほんとうに大変だ。しかもロケだ。つらい。
そしてこんなに大変な苦労をしたからといって、大したリターンがくるわけでもなく、
売れるかどうかもわからないし、むしろ次の仕事が来なかったりもするかもしれない。
自分が作り出す世界を人に見てもらって、お金をもらう仕事だ。快感もあるかもしれないが、基本人生大ばくちだ。
私はこういう人の前に立つ仕事は絶対にできないし、もし今からやらせてあげるよと言われても、多分断ると思う。
サラリーマンのほうが(見解はいろいろあると思いますが)よほど生きやすいと思う。
けれどその代わりと言ってはなんですが、
若気の至りか考えなしにうっかり人前に立ってしまった彼ら、そしてうっかりライトを当てられて才能を光らせちゃった彼らが、
どこまで進化することができるのか? ということを、憧れを含んだ目線で、できるだけ追いかけていきたい。
そんなようなことを改めて思った次第でございました。

ミュージカル『テニスの王子様』青学vs四天宝寺  -上へ行きすぎている座長-

2014-01-11 | テニミュ
ドンドンドドドン、してんほーじ!



テニミュ四天宝寺、名古屋公演二日目、行って参りました。


今回、チケット取りに関しては、夏の熱狂を引きずっていたため、
何公演行こうかな~ まず1枚取ってから増やすか考えようかな、と当初のんびりと考えておりました。
(前回はわりと間際までチケットに余裕があったので)
ところがホールが小さいほうだからなのか、土日を中心にわりとすぐ売り切れてしまい、
結局2日目のみ、1公演の参加となりました。
※いまのところ。東京凱旋に行くやもですが。あとLVは行きますよー


<感想箇条書き>
・桜乃リレー、こうきたか。
・新曲多いな!!! ホホホイをやりたかった。マンボ、良いと思うが慣れが必要ね。
・一心同体の曲は前のほうが好きだなあ。ゲイって言いながら歌ってるんですかね??
・一氏くん中学生感はめっちゃある。かわいいが演技力はもう少しほしいかなあ。
・金ちゃんかわいい いいキャスティングだ ていうかFROGSのあの子か、気づかぬうちにまた見守ってる私
・銀さん小顔すぎ 声低い ※あっ、今回生写真初めて当たりました!そして銀さんを引いたよ
・オサムちゃん楽そうでいいね
・オサム、橘、亜久津 がアダルト組みたいになってるけどうしろ2人中学生だからねほんとにもう
・なんかSっぽい白石の解釈(これはこれでありかもしれない)
 「エクスタシィ~」の腰クネに対して私の中で「前髪クネ男大賞2014」を授与したい
・矢田ちゃん多和田くんは安定の歌うま
・才気煥発の巻き戻し演出いいっすね
・ルーキー対決の上からアングルで見れる映像もいいな!
・セイヤーのダンスなんか変わってる?腕ぐるぐるするところ
・全体的に四天宝寺は若干まだ弱いなあ… という印象。ダンスはいいんじゃないの。

四天宝寺は、DVDでファーストシーズンのAを持ってますので
その印象と比較してるところが多々あると思いますです。

そんなこんなが全体の感想でしたが、
もっとも大きく感じたことはこれ。

座長の小越くんがもう、完全に大人の男性になってしまったなぁ。

彼の生演技を見たのはおととし1月の六角公演。もう2年前か…
そのときはリョーマは試合がなかったので、断片的なことしか覚えてないのですが
センターに立つ小越くんの印象としては「若い!かわいい!ピシッとしてる!」
て感じでした。当時17歳。

そして夏の立海公演。
対峙する真田・オガケンが役柄的にも体格も年齢も大きかったというのもあり、
必死に食らいついて勝ち上がる少年の図がバッチリハマっており、
2年間支えてくれた青学メンバーとの別れを通じて若い自分が頑張っていくんだ、という自負が見え
全私が号泣したことを思い出します。

その後新メンバーを迎えての比嘉では、
周りのレベルに合わせて若干可愛げを強調しているような感じも
なんとなく見受けられるよなあ と思いつつ、

夏の氷帝では、因縁の対決ということであおべ様との対戦。
最初に東京公演を見た時は完全に跡部を食ってるな、という印象だったのですが、
名古屋公演あたりでは氷帝がかなり追い上げてきてるなあと感じ、
個人的には納得した大千秋楽(LVでしたが)でした。

そこで今回の四天宝寺。
今回対戦する金太郎役の松岡くんが97年生まれ(!!! 生まれたときから消費税5%やん!!)だそうで、
小越くんがその3才上。
役の上ではどちらも中1、スーパールーキー対決なんだけど、
体つきも鍛え上がって、顔もシュッと引き締まった小越くんが演じるリョーマと、
松岡くん演じる絵に描いたように幼くて超かわいい天然野性児のはつらつとした金太郎が向き合うと
もうどうしたって同じ年齢には見えてこない感じが、正直ありました。
これはしょうがないと思う。
むしろリョーマは赤子の手をひねるように、舞台上の全員を問答無用の涼しい顔で倒しそうな風情満載 といった感じでした。
(幸村っぽい)

自分がここまでの中の人の経緯を含めて、ある意味ドキュメンタリーとして舞台を見て
解釈しているのもあるかもしれないんだけど
小越くんは全体の中で見てても、ひときわ一つひとつの動きが早いのに無駄がなくて楽そうだし、
なんかエネルギーの効率的利用ができているような感じがする。
遠目から見ててもカリスマが伝わってくる、真ん中に立つべき人だとは思う。

東宝や四季であれば、30才のおっさんになっても少年やったりして
多少見た目がアレでも技があればそれでいいよね、心の眼で見ろ、という話になると思うんだけど、
リアル(では決してないのだけど)青春感をにおわせながら若さと勢いで突っ走るテニミュが好きな私の個人的意見としては、
早く、彼を、少年の残り香のあるうちに全国優勝させてあげてほしい!!と思いました。
高音も若干つらそうになってきたような気もするし。
一方でいつまでもこの素敵な空間に酔いしれたい気持ちもあるけれど、
時間は正直です。
少年は青年に、美しくたくましく成長していく。そのオーラに合った、次に輝くべき場所にはばたいていってほしい。
ちなみに私は30代に突入する。なんか女の変声期を迎えたのか、最近声が低くなりました。(←どうでもいい)

こうなってくると、おそらく夏にやるのでしょう、
最後の対戦相手・幸村役の神永君(続投かな?)にすさまじいプレッシャーがかかってくるな
ということが容易に想像出来てくるわけなのですが、どうなるのでしょうか。
4年間、誰よりも舞台上でラケットを振ってきた小越くんを超えられる人というのは
現実的に考えて、現在世界に誰もいない中、
その事実を乗り越えて、テニプリのファンタジーをストーリーを、納得させられる形で演じてくれるのか。
私の中ではそういった文脈で、今年もテニミュを見つめていこうかなと思います。
応援席(という名の客席)から、最後まで見守ります。
あのね、ようやくTSCに入会したよ。ラストスパートだよ。

なんかめちゃくちゃいろいろ書いてしまいましたが、
テニミュファンはみんな熱いので、それぞれの思いがあると思います。
ま、ふつうにセイヤーで間近に来てくれることもあるっていうだけで、美容液効果抜群というのもありますのでね。うへへ。

実録・まったく新しい沼にハマった件

2014-01-08 | わたくし

あふれる気持ちがとどめられず、年末からTwitterなどでちょいちょいとつぶやいていましたが、
どうやら私は、ここにきて二次元イケメン、そしてイケメン声優の沼に足を突っ込んでしまったようです。

原因はアニメ『Free!』にあります。

このアニメ、昨年夏に一応オンタイムで見てました。
TLで話題になっていたのもあり、録画して毎週チェックしていたのです。
男子高校生が水泳部作って脱いだり泳いだりキャッキャする話ということで、
「ほほう、そうか、お姉さん方に向けたアニメ市場というものがあるんだな、
 それにしてもなんかキャラクターとかあざといな、たしかにイケメンだけど」

という、マーケティング的視点(?)から興味深く見ました。
でも、いままでほとんどアニメ(いわゆる深夜アニメですか)を見る習慣がなかったというのもあり、
一通り納得した結果、最終回とともに記憶の奥へ閉まっておいたのです。

ところが昨年末。

仕事が終わって家に帰ったときに、気軽に見られる番組がなんだか急になくなっている
(バラエティは面白くない、ドラマは重い、ニュースはみどころ少ないのに尺が長い)ことに気づき、
何か短時間でパッと面白いのはなかったかな、と、
ふとHDDに残っていたFree!を、何気なく再生し始めてしまったことがすべての原因でした。


…あれ? なにこれ、面白くない?
青春を生きる二次元の少年たちが、さわやかな夏が、仲間の絆となんて素敵な上腕三等筋が、
急に胸に突き刺さってきた。
武器とか持ってない高校生の日常の他愛もない話なのですが、
ディティールのこだわりを改めてみることで感知してしまったわけです。

さらに、キャラクターも去ることながら、
準主役をやっている鈴木達央という声優がやばい。
準主役の声(優しめ)をやっているのに、同時にオープニング曲も歌っていて(超ロック)、
声が全然ちがうんですよ。それに気づいてしまった。
そうだとわかったときのこの衝撃、そして芽生えるもっと知りたい気持ち……

はい、ここで一気にドライブがかかりました。

そして私はポーカーフェイスを装いながら、狂ったように職場でも音源を聞く毎日が始まりました。
ドラマCD、WEBラジオ、キャラクターソング、…と本編以上に尺があるんじゃないかという
付属ビジネスの充実ぶりが、もっとぎゅんぎゅんにハマりたい気持ちを十分に後押ししてくれるという憎たらしさ。
そこで聞きこんでいくほどわかる、鈴木達央の面白さ。
キャラクターを完璧に演じている一方、フリートークではあふれる下ネタ、そして下ネタ。
聞けば聞くほど魅力的な男性ではありませんか。
ちなみにWEBラジオが一番威力があったような気がします。
中の人たちがパーソナリティになってキャッキャウフフしてるとか、すごいな。という驚きもつかの間、
クールな主役の声をやってる声優の島崎さんが実際は後輩の天然キャラ、やさしい準主役の鈴木さんが実際はドS先輩という
腐女子が泣いて喜ぶギャップに私もまた、まんまと転がされることになってしまった。

あー、わかってるわかってる。またもやニッチだって気づいてる。
でもな、この感覚は新しすぎた。声から持ってかれるとは。
これは、新種の恋かもしれないな。

取りつかれたように声を追いかけて行く毎日の中で、
その自分の気持ちとまったく同じことがこのブログに非常に情熱的かつ理知的にまとめてあったので
賞賛とリスペクトをこめて…

夏に現場がなかったジャニヲタが鈴木達央さんにハマった理由


しかし恐ろしい予感しかしない。
自分の、Wikipedia好きというか、体系立っていろんなものを認識していきたい性質もあいまって、
これは根こそぎハマってしまうかもしれない。声優さん。
すでに鈴木さんを軸に、横展開が始まっている。(自分の中で)
厄介なのは、いままでハマってきたイケメン界隈に、彼らがいろいろとニアミスしていることである。
なんかこの字面見たことある っていう声優の人ってめっちゃ居ますね。
これはテニスのミュージカルで培った情報把握能力がすべてを繋いでいっている気がする。
このジャンルを今、知らず知らずのうちに学習してしまっている自分がいる。
そのことにいま最も私は驚き、あわてている、まさにオンタイムの状況なのです。


そんな中、
ここで2011年以降、ハマり転がり広がってきた自分の軌跡を一旦まとめておきたい。


~スカーレットの、他次元化するイケメン萌えの世界~

2011年 春 :戦国鍋テレビが放送されていることを感知する

2011年 夏 :放送外エリアに転居したことにより見られなくなってしまった
       戦国鍋テレビがどうしても見たくなり、DVDを買い始める
       みごとにハマる

2011年 秋 :戦国鍋テレビのなかでも俳優の村井良大くんがすごいのではないかと感じ始め
       村井くんの舞台のチケットを取る
       村井くんの主演DVDなどを買い始める
       以降コンスタントな舞台観劇を始める

2011年 冬 :年末に大江戸鍋祭に参加する(初・マチソワ体験)
       戦国鍋フィーバーが止まらない 書籍グッズを買い集める

2012年 年頭:戦国鍋テレビに出ている若手俳優がみんな経験してるこの舞台ってどんなんだろうと興味を持ち、
       テニミュ(2nd六角)初観戦 衝撃を受ける
       また、平清盛(大河)にダダはまりする

2012年 春 :テニミュをもっと知りたくなり、映画祭フル参加
       みごとにハマる
       2ndシーズンのDVDを買い始める
       宝塚雪組トップ音月・舞羽ペア(当時)にハマりヅカを研究し出す

2012年 夏 :テニミュ立海観戦
       ライブビューイングデビューし、6代目青学卒業に号泣する

2012年 秋 :戦国鍋赤レンガライブに参戦
       ニコニコ動画のテニミュ俳優番組などをたしなみはじめる
       ゴーバスターズ、仮面ライダーウィザードなどを見始める
       雪組トップ退団、嵐のようなヅカフィーバー終わる

2013年 年頭:武士ロックフェスティバルに参戦 号泣する
       テニミュ比嘉観戦(LVも参加)
       漫画を衝動買いした「八犬伝-東方八犬異聞-」がアニメになっていることを知り
       チラ見するもそこまでハマらず

2013年 春 :牙狼なども見始める
       和田琢磨くん(青学6代目手塚)の写真集発売イベントでイケメンぶりに衝撃を受ける 

2013年 夏 :テニミュ全国氷帝で大フィーバーし、6公演見る 号泣
       テニスの王子様 原作本を読み始める
       弱虫ペダルの舞台観戦、感動を得る
       夏クールではじまったFree!を見る
       テニミュ ハイタッチ会に参加する

2013年 秋 :弱虫ペダルを見始める 仮面ライダー引き続き見る
       テニミュ映画祭にまたもや参加する

2013年 年末:Free!を何気なく再生、衝撃を受ける(鈴木達央スゲェ)

2014年 年頭:アニメと声優の沼に足を踏み入れたかもしれない
        Free!の関連本とブルーレイとOLDCODEXのCD購入してしまった
        冬クールのアニメはとりあえず5番組ぐらい予約してみた


~つづく~

ふと見かけたバラエティのイカす男子たちをきっかけに、
三次元から徐々に二次元に向かって、雑誌からテレビからDVDから生舞台まで、
西へ東へ気づけば奔走するようになっていったのだ。
なんか、「思うツボ」という感じでハマり続けているわけだね。
この2年を経て感じることは、
完全に自分が「消費する側」に回ったな、というしみじみとした実感です。
生活上では嫁にも行ったし、イケメンさんに払うお布施は完全にどれも道楽消費なのですが、
その代わりに、より純度高く「恋できる消費」を自分が求めていっている気がする。
溺れられそうなところにお金払ってハマりたい。現実は出来るだけ遠くにすっ飛ばしたいね。

そんなわけで、心と体の赴くままに突き進んできた結果、
どこが主戦場なのか、どうにも混沌としているわけですが、
2014年は、見た目、次元、ジャンルにとらわれず、幅広いメンズの魅力を感知し理解し、
常に頭の中でドーパミンを噴出させられるような幸せな1年を送りたいと思います。
ヒリヒリとした感じがほしいんです。

スーパーハンサムライブ2013備忘録 -さわやかハンサムで締めくくった1年-

2014-01-07 | 観劇ライブ記
なんだかもう正月はさんで記憶のかなたにすっとんでいるんですけど、
2013年のイケメンおさめは、2年ぐらい前からずっと見てみたかった、年末恒例アミューズ美男子祭り「スーパーハンサムライブ」の
ライブビューイングでした。

12月27日の例年よりすこし早い仕事納めのあと、そそくさとLV会場に向かいました。
シアターに入ると、配られたのがこのなんか腕につけるやつ


なにこれー!!
と思ってたら、ボタン押したらひかるのこれ!


びっくりした。
スクリーン越しに盛り上がれということか?!なんという気合だ。
てか写真が大きいよなんじゃこれ。


ハンサムライブということで、音楽イベントかと思っていたら
今年はミュージカル仕立てでした。
出演俳優は以下のかんじ。

==

【LIVE出演者】
青柳塁斗、植原卓也、賀来賢人、神木隆之介、小関裕太、桜田 通、 戸谷公人、平埜生成、平間壮一、松島庄汰、水田航生、溝口琢矢、吉沢 亮、吉村卓也、渡部 秀、CROSS GENE
【FILM出演者】
青柳塁斗、猪塚健太、植原卓也、賀来賢人、風間由次郎、神木隆之介、 小関裕太、桜田 通、佐藤 健、戸谷公人、平埜生成、平間壮一、松岡広大、 松島庄汰、三浦春馬、水田航生、溝口琢矢、山下銀次、吉沢 亮、 吉村卓也、渡部 秀 

==

うーむ、6~7割知ってる、てかんじかな。

アミューズ素人としては、3大若手俳優の三浦春馬・佐藤健・神木隆之介をまとめてみられるのが期待してたとこだったんだけど、
残念ながら神木きゅん以外はフィルム出演のみということでした。
しかしテニスやミュージカル関連で拝見したことのある若者たちが意外や意外、今回は中軸を固めていたので、
非常に楽しく見ることができました。

ミュージカルは、演出福田雄一の、かなりばかばかしくも男子の可愛らしさが全面に見られるような話でした。
歌超うまいとかはないんだけども彼らは若くとも全員俳優なので、間をとったりするのがお上手。さわやかに芝居をしていたのが印象的でした。
同じアミューズの岸谷五朗の舞台を彷彿とさせるような、根明な感じがよかった。
主役やってたのが平埜生成くん。ずーっとマイクの調子が悪そうで苦戦していたんだけど、最後はマイク外して生声張り上げて芝居する
という漢な感じを見せつけてくれてました。よかったね。
あとは、芝居うまいな~と思ったのは賀来賢人くん。
神木くんは、役を離れると女子のようだった。
個人的に、見てみたかった桜田通くんを見れたのがよかったな。さわやか!
バドミントンの王子様というのがよかった(笑)そしてアツい。最後の挨拶でアツいことを言ってた。
アジア各地の出身メンバーをあつめたグループがむりやりアサインされているのには、若干笑ってしまったが
芸能事務所の商売の広げ方を考えさせられるキャスティングだなと思いました。
ライブビューイングも海外でもやっているのね。

聞くところによるとこのライブも9回目らしいですね。びっくり。
若手俳優やタレントをいかにまとめてコンテンツ化するかってのは今トレンドなのかもしれない。
アミューズだけじゃなく、ナベプロ、スターダスト、そしてもちろんジャニーズと
各社特色をだしながら、男子アイドル戦国時代が始まっていることを
非常に感じさせられた、おもしろいイベントでした。
来年も見たい!!


あけましておめでとうござい2014

2014-01-04 | わたくし
昨年1年、このブログをごらんいただきましたどこの誰とも知らない皆様方、どうもありがとうございました。

出来るだけ率直な思いを書き留めたりするセンスを感じるブログにしようと
開設当時は思ったりもしていたのですが、
とくになにか方針があるわけでもなく、更新のまめさも維持できないながら
いつのまにやら気紛れな観劇メモ帳になってきております。

まー年が改まったからって毎日そう大しておもしろいことがあるわけではないですし、
何かとくらべてしまえば窮屈で物足りない日常だったりもするわけですが、
この空間では今年もそんなちょっとしたおもしろさやおもしろくなさ、
肥大した自意識とともに30代に突入していくわたくしのようす などなど、
出てくるがままに自分を綴っていきたいなと思っています。

インターネッツの大海原でのちょっとした邂逅が今年もいろいろとありますよう。
よろしくおねがいしま2014。