とつぜんNHKスペシャルのようなタイトルから始めてしまったのだが、
どうにもその通りなのだから仕方がない。
2016年の6月と7月は、有楽町のシアタークリエに私は釘づけだった。
都会の真ん中に突如現れる2時間半の熱狂空間。
見事に踊らされてしまったものとして、この率直な感想を東宝芸能部に捧げます。
このシアタークリエの企画力がすごい2016、前篇です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
MOVE&DRAW&MOVE&DRAW &MOVE&DRAW&MOVE&DRAW
MUSIC=SEX=LOVE=LIFE
Hot to mato soup/hot tomato soup
プログラムコードでも文字化けでもないのである。
これらはすべてキース・へリングの生涯なのであった。
This is the world of KEITH HERING.
6月公演は「ラディアント・ベイビー ~キース・へリングの生涯~」である。
まず言いたいが、このタイトルはちょっとしたトラップである。
こんな美術館の片隅においてあるアート作品みたいなタイトル、
地味であんまり目に入ってこないじゃないですか。
ひどいトラップです。
蓋を開けたらまさに「るつぼ」なのに。
開けた人だけがわかる混乱の極みに、あっけにとられた次第であった。
内容はまさにタイトルどおり、
実在のポップアーティストであるキースへリングの生きざまを舞台にしたものなのだが、
ちょっと他にはない才能を軸に、はちゃめちゃに転換していくキースの人生が
めちゃくちゃかっこいい。
私、主演の柿澤勇人に対する印象がガラッと変わった。
ハマり役である。
死に直面するキースへリングの周りを行ったり来たりする過去の記憶のなかで、
柿澤キース、歌って踊りながら、だんだんトランス状態になっていく。
身体をバネのようにしならせながら、絵を描いたり吠えたりキレたりしている。
子供達を焚きつける、友人を挑発する、恋人と愛を重ねる。
たぶん、実物のキースへリングはもうちょっとナードというか、
いろんなコンプレックスがあったりして
本人もへなへなだったんじゃないかと思うので、
きっと、柿澤みたいになりたいな、と思う方の人間であるような気がする。
でもフィクションだから見栄えよくなっておりました。非常にかっこいい。
あと、今回松下洸平はじめて見ました。いい男だね〜!(ババアの感想)
色気と危うさ。魅惑の一重まぶた。これは惚れますわ。
芳雄の嫁・知念里奈も初見ンンン
相変わらず独特のハイトーンボイス嫁〜〜
昔プレシャスデリシャスのCD持ってた〜〜多分まだ実家にある〜〜〜〜
平間壮一くんもとても楽しそうだった。
RENTに引き続き、NYのHIVサバイバーを等身大にやっていた。ダンスはもちろんうまい。
有限の人生を悟りながら今を前向きに生きる人間役はもう完璧なんじゃないですか
(そんな役ひんぱんにあるのかは不明だが)
ブリブリ響いてくる生バンドもいちいち鼓動のようで、
その勢いにのってspiとかエリアンナとかMARUとかのアンサンブルキャストが
大迫力のエンタメパフォーマンスを仕込んでくるので、
その舞台からの圧倒的な「圧」に自然と涙が湧き水のように出てくる。感動した。
鮮烈、痛快、やがて悲しき人の世かな、というかんじ。
一番好きなのは内なるアンディーウォーホルとの対話シーンかな…ホトマトスープ。
子供たちの存在もとてもいい。
初回に、ジェニファーの娘のミアちゃんが出ていた。
日本人の達者な子役ももちろんいいのだが、
若干幼さで不安定だけど存在感のある子が一人いると、ぐっと見てしまうなあと思った。
全般的に、もとの脚本がすごい面白いんだと思う。
そしてところどころに、ああ岸谷五朗、という演出満載で(ニホンゴニホンゴニホンゴ〜 とか。)
楽しく、クスッと笑える。
今回の岸谷五朗ガチャ大当たり、というかんじだった。
五朗ガチャ結構当たり外れあるんだけど(個人的な感想です)、
イキイキハッピーなショーアップさせたらこの人は実にすばらしい演出家だよな。
そしてさすがの舞台美術。ポップアーティストをテーマにしただけあって、
小物まで平面図のような作りで面白い。
ラディアントベイビーのモニュメント(?)を、椅子にしたり小道具にしたりと
畳みかけるポップ。
転がる石に苔むさず、太く短く生きろ、
欲しいときに欲しい!!
カラッとした涙のあとあじとともにそんなメッセージを受け取る気がする
すばらしい人生ショーであった。
大阪公演が柿澤氏のけがで中止になってしまったこともあり、
(そりゃあんだけ全力で飛び跳ねてたらたぶんケガするわ)
ぜったいに再演したほうがいいし、ぜったいに見に行ったほうがいいね。
どうにもその通りなのだから仕方がない。
2016年の6月と7月は、有楽町のシアタークリエに私は釘づけだった。
都会の真ん中に突如現れる2時間半の熱狂空間。
見事に踊らされてしまったものとして、この率直な感想を東宝芸能部に捧げます。
このシアタークリエの企画力がすごい2016、前篇です。
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MOVE&DRAW&MOVE&DRAW &MOVE&DRAW&MOVE&DRAW
MUSIC=SEX=LOVE=LIFE
Hot to mato soup/hot tomato soup
プログラムコードでも文字化けでもないのである。
これらはすべてキース・へリングの生涯なのであった。
This is the world of KEITH HERING.
6月公演は「ラディアント・ベイビー ~キース・へリングの生涯~」である。
まず言いたいが、このタイトルはちょっとしたトラップである。
こんな美術館の片隅においてあるアート作品みたいなタイトル、
地味であんまり目に入ってこないじゃないですか。
ひどいトラップです。
蓋を開けたらまさに「るつぼ」なのに。
開けた人だけがわかる混乱の極みに、あっけにとられた次第であった。
内容はまさにタイトルどおり、
実在のポップアーティストであるキースへリングの生きざまを舞台にしたものなのだが、
ちょっと他にはない才能を軸に、はちゃめちゃに転換していくキースの人生が
めちゃくちゃかっこいい。
私、主演の柿澤勇人に対する印象がガラッと変わった。
ハマり役である。
死に直面するキースへリングの周りを行ったり来たりする過去の記憶のなかで、
柿澤キース、歌って踊りながら、だんだんトランス状態になっていく。
身体をバネのようにしならせながら、絵を描いたり吠えたりキレたりしている。
子供達を焚きつける、友人を挑発する、恋人と愛を重ねる。
たぶん、実物のキースへリングはもうちょっとナードというか、
いろんなコンプレックスがあったりして
本人もへなへなだったんじゃないかと思うので、
きっと、柿澤みたいになりたいな、と思う方の人間であるような気がする。
でもフィクションだから見栄えよくなっておりました。非常にかっこいい。
あと、今回松下洸平はじめて見ました。いい男だね〜!(ババアの感想)
色気と危うさ。魅惑の一重まぶた。これは惚れますわ。
芳雄の嫁・知念里奈も初見ンンン
相変わらず独特のハイトーンボイス嫁〜〜
昔プレシャスデリシャスのCD持ってた〜〜多分まだ実家にある〜〜〜〜
平間壮一くんもとても楽しそうだった。
RENTに引き続き、NYのHIVサバイバーを等身大にやっていた。ダンスはもちろんうまい。
有限の人生を悟りながら今を前向きに生きる人間役はもう完璧なんじゃないですか
(そんな役ひんぱんにあるのかは不明だが)
ブリブリ響いてくる生バンドもいちいち鼓動のようで、
その勢いにのってspiとかエリアンナとかMARUとかのアンサンブルキャストが
大迫力のエンタメパフォーマンスを仕込んでくるので、
その舞台からの圧倒的な「圧」に自然と涙が湧き水のように出てくる。感動した。
鮮烈、痛快、やがて悲しき人の世かな、というかんじ。
一番好きなのは内なるアンディーウォーホルとの対話シーンかな…ホトマトスープ。
子供たちの存在もとてもいい。
初回に、ジェニファーの娘のミアちゃんが出ていた。
日本人の達者な子役ももちろんいいのだが、
若干幼さで不安定だけど存在感のある子が一人いると、ぐっと見てしまうなあと思った。
全般的に、もとの脚本がすごい面白いんだと思う。
そしてところどころに、ああ岸谷五朗、という演出満載で(ニホンゴニホンゴニホンゴ〜 とか。)
楽しく、クスッと笑える。
今回の岸谷五朗ガチャ大当たり、というかんじだった。
五朗ガチャ結構当たり外れあるんだけど(個人的な感想です)、
イキイキハッピーなショーアップさせたらこの人は実にすばらしい演出家だよな。
そしてさすがの舞台美術。ポップアーティストをテーマにしただけあって、
小物まで平面図のような作りで面白い。
ラディアントベイビーのモニュメント(?)を、椅子にしたり小道具にしたりと
畳みかけるポップ。
転がる石に苔むさず、太く短く生きろ、
欲しいときに欲しい!!
カラッとした涙のあとあじとともにそんなメッセージを受け取る気がする
すばらしい人生ショーであった。
大阪公演が柿澤氏のけがで中止になってしまったこともあり、
(そりゃあんだけ全力で飛び跳ねてたらたぶんケガするわ)
ぜったいに再演したほうがいいし、ぜったいに見に行ったほうがいいね。