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旅行記、世相独言

中秋の名月の日に開催される采女(うねめ)祭

2013年09月20日 11時27分51秒 | 異文化体験_日本
(写真はクリックで拡大します)

中秋の名月の日に開催される采女祭 -奈良・猿沢池-  13.09.19

 今年の中秋の名月

 2013年の中秋の名月の日、9月19日に奈良・猿沢池の畔にある采女神社の采女祭が開催されました。
 福島県郡山市にも采女伝説に基づく采女祭があり、お互い交流をしているそうです。

 春日野奈良観光の解説では、奈良の采女伝説は、昔大変美しかった采女(人名ではなく職名、天皇の日常の世話をする女官)が奈良の帝に寵愛を受けていたが、いつしか帝は心変わりをしてしまい、采女は嘆いて猿沢池に身を投げ自らの命を絶った。
 そこで人々は采女の霊を慰めるため、猿沢池のほとりに社を建てたが、身を投げた池を見るにしのびず一夜にして後ろ向きになったそうです。

    
(左)午後5時JR奈良駅前をスタート花扇奉納行列 (右)牛舎に乗せられた花扇

     
(左)御所車の十二単姿の花扇使      (中)福島県郡山市のミスうねめ     (右)ミス奈良
 
 奈良の采女祭は、まず午後5時にJR奈良駅前から猿沢池の采女神社に向け、花扇奉納行列がスタートします。
 秋の七草で飾られた高さ2mほどの花扇を牛車に乗せ、お稚児行列、御所車に乗った十二単姿の花扇使、天平衣装姿のミスうねめ(福島県郡山市から参加)や地元ミス奈良などが往時を偲ばせる姿で三条通を進みます。

  
(左)猿沢池のほとりにある采女神社で花扇奉納神事 (右)人であるれかえった池を照らす中秋の名月

  
(左)2艘の船が雅楽の調べと共にゆっくりと池を周遊する (右)花扇や花扇使、稚児達の乗る龍頭の管絃船

  
(左)水面を松明の煙が流れ、借景の興福寺の塔、中秋の名月と共に幻想的 (右)もう一つの鳳凰頭の管絃船

 采女神社で花扇奉納神事が行われた後、猿沢池では花扇と稚児や十二単衣の花扇使等が乗る艶やかな龍と鳳凰の形をした2艘の船が雅楽の調べと共に周遊し、更に水面を松明の煙がはうように流れ、池の向こう岸にはライトアップされた興福寺の塔、そして夜空には中秋の名月といった幻想的風景が、池を取り巻く人々の目を楽しませます。

 来年は9月8日の中秋の満月の日に開催されます。

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