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旅行記、世相独言

霧の金門橋と幻のカリフォルニアワイン -S.F.&サンノゼ- (異文化体験3 コージェネの旅2)

2010年03月03日 09時04分06秒 | 異文化体験_北米
霧の金門橋と幻のカリフォルニアワイン -サンフランシスコ&サンノゼ- 1982.10.24~25


 サンノゼ空港からサンフランシスコへ午後のショートトリップ。坂の街サンフランシスコの名物、ケーブルカーが何年に一回かのオーバーホールとかで街中に全く見られず、車が我がもの顔で軌道の上を走り回っている。坂の上から一望するフィッシャーマンズワーフ、入り江、その上に架かる金門橋は何か心を掻き立てるものがある。

 SFの絶景が車から見れる「ロンバード・ストリート」

花壇に彩られた七曲の急傾斜の道、「ロンバード・ストリート」を車は一気に駆け下り、先程見た景色を現実に自らの足で確かめる。ボードデッキのフィッシャーマンズワーフには、多種多様な店が連なり沢山の人達で常に賑わっている。海辺に面したレストランでやや遅めの昼食をとる。

 
   ウォーターフロントの開発で一躍観光スポットとなったフィッシャーマンズ・ワーフ界隈


窓の外には霧の合間をぬって金門橋が見え隠れしている。かと言って霧がこの辺りに漂っているかと言うと、ここは全くの晴天である。入り江の橋の架かっている辺りだけが常に霧がかかるという。それだけにあの橋が神秘的なものになっているのだろう。

 
(左)サワドゥブレッドで有名な老舗のBoudin(HPより) (右)酸味の強いフランスパンもどきのサワドゥブレッド

 私はフランスパンが好きである。焼きたてのあの香ばしさと皮の固さ加減と中味の柔らかさ加減のコントラストが好きなのである。サンフランシスコには独特の酸味の強い“サワドゥブレッド”というフランスパンがあるという。イースト菌を使わず、代わりに“サワドゥスターター”という穀物と液体(通常は、小麦粉と水)を発酵させて作るようで、やや多めに入れるとこういう味になるという。Boudinというレストランでも一人このパンを引き受けていた次第である。

 霧のサンフランシスコ、金門橋にはよく霧がかかる

 霧がなければこんな感じ 


 金門橋を渡る頃になると、少し雲も出てきたようで橋を支える鉄塔の上部は雲というか霧というべきか分からないが、隠れて見えない。それだけに海の青さと橋の赤い色が一層浮き出て見える。

            
(左)ダウンタウンはゴーストタウンのようだ      (右)本来ならこんな光景が・・・・

 ケーブルカーが止まったため、町の治安は悪化しているという。移動が車に偏り、人通りが少なくなったためというのがその理由らしいが、確かにダウンタウン近辺には夕刻になると人っ子一人見られぬ寂しさである。


    
(左)「PAUL MASSON CELLARS」の案内書        (右)ワイナリー・ツアーがあるようだが・・・

 サンフランシスコの南、車で30分位の所に、カリフォルニアワインのメッカ、サンノゼという町がある。「PAUL MASSON CELLARS」という名の通ったワイナリーのコージェネレーション設備の視察が訪問の目的である。異国のワイナリーなんぞ滅多に行けるものではないと、訪問前から期待が大きく膨らむ。工場に着くとここの設備を手がけた会社のおじさんが出迎えてくれる。さっそく説明を受け設備を見学するが、ワイナリー側の人間は誰も出て来ない。
 1852年に創設されたこのワイナリー、アントニオ・カルロス・ジョビンが作曲したボサノバの曲で「イパネマの娘」という有名な曲があるが、そのプロモーションビデオをここで撮影したとか、結構有名なワイナリーである。ここではシャンペンとワインを生産し、毎日ワインの試飲ツアーがあるという。
 にもかかわらず、我々の期待が甘かったのか、とうとうワインとは無縁の形でここを去る羽目に。アポの取り方を間違ったようだ。

 今後は直接ワイナリー側にアポイントを取ろうっと!!



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