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旅行記、世相独言

嘘のような本当の話、耳から何が・・-台北-(異文化体験27 日韓台ラウンドテーブルの旅2)

2013年01月07日 17時08分26秒 | 異文化体験_アジア
(写真はクリックで拡大します)

嘘のような本当の話、耳から何が・・-台北― 1995.11.16~11.19

台北 大台北区ガス本社ビル

 日韓台ラウンドテーブル2日目の朝は、大台北区ガスの施設見学。昼食後は楽しみにしている国立故宮博物院が待っている。

       
(左)故宮博物院文物参観券 50元          (右)故宮の精華50選(ガイドブック)

 1924年清朝最期の皇帝溥儀が皇宮を後にし、翌1925年国慶節(10月10日)に清朝宮殿跡は国立故宮博物院(北京)として開放された。しかし、1931年日本軍が中国東北地方に侵攻すると政府は故宮の歴代の優れた文物精華を南方に移し、抗日戦に勝利すると文物は南京に運び込まれた。しかし、今度は共産党の反乱で1948年末選び抜かれた4000箱近くの重要な文物が台湾に移送され、しばらく台中に保管された後、1965年現在の地に移され、実に32年間に渡る放浪の旅を終えたことになる。

 歴代王朝に伝わる文物を持つ者こそ中国正当政府との主張も

 故宮博物院 

 収蔵品は、新石器時代の圭や壁と呼ばれる玉器、秦時代以前の銘文を持つ青銅器、唐代から清代にいたる名家の書画、宋版の善本図書、清代末期の公文書、歴代官窯の陶磁器や珍玩等々、中国歴代皇帝が収集し、受け継がれてきた質量ともに世界有数のコレクションである。

 「翠玉白菜」白菜は純白無垢、螽斯は多産の象徴

 そんな中でも一際気に入ったのが清の時代の「翠玉白菜」。「量材就質(材料に応じて物を創り出す)」の設計原理で見事な翠と白の玉を白菜に造形し、かつ葉の先端に2匹のキリギリスかイナゴをとどめた一品である。


  小籠包の「鼎泰豊」 店の表には常に行列が

 夕食は台湾ガス協会お薦めのいつも行列の出来る小籠包の店「鼎泰豊(テインタイフォン)」で超人気の小籠包を堪能する。協会の顔で待ち時間なく入れてもらえたのはラッキー。店の前は待つ人で溢れている。

  「Windsor Bur Barber Shop」

 その後、3人で「美容院」に行くことにした。いわゆるマッサージ屋である。今も「もう一つ別種の美容院」があるようだが、治安が悪くなっていろんな被害が出ているらしく、協会が止めておいた方が良いと言う。

 台湾式マッサージは、足踏み式マッサージである。一応フルコースをお願いすることにした。約1万円のコースである。3人部屋に通されて、マッサージ着を着用しそれぞれベッドに横たわる。一通り足踏みマッサージを受け、次のオイルマッサージでは蒸したタオルを何枚も顔や身体にのせ、その間に爪切り専門の女性がネイルケアをしてくれる。

       
 (左)台湾式足踏みマッサージ           (右)本格的な耳掃除   (左・右 いずれも参考写真)

 更に次は耳掃除専門の女性。隣のベッドのT君が、何やら悩ましい声を発している。特別のマッサージでも受けているのかと思うような悩ましげな声である。タオルが邪魔をして想像の世界でその声を耳にしているのだが、「ああ!」とか「う~ん」とか、どうなっているの?と大いに気にかかる。
 そうこうする内に耳掃除専門の女性の「キャー!」という喚声が部屋中に響き渡る。すかさずT君が「あ~あ、気持ち好い!!!」。
 と同時に、マッサージのお姐さん達や耳掃除のお姐さん達の「きゃっきゃ」言った感嘆の声が聞こえる。

 蒸しタオルが取られて何事ぞ!と横を見ると、何と何と、パチンコ球を少し小さめにした見事な「耳糞」がそこにあるではないか。よくもまあ、こんな耳糞を耳穴にためて、それでよく聞こえたものだと感心すること、しきり。
 耳掃除のお姐さん達も長い職歴の中でこんなのは初めての出来事とか。「記念に持って帰る?」の問いにさすがのT君もノーサンキュウ。

 ひょっとしたら、この店の、いや故宮博物院のお宝コレクションの一つになっているかも。
 3泊4日の短い台北の旅の最大のトピックスでもある。

台北の名寺「龍山寺」1737年建立 夜遅くは近寄らない方が

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