ネットで注文していた古書が届きました。(2014/1/9/THU/PM)
書名:1812初版 グリム童話(下)〔文庫版〕 五十三話収録
著者:グリム兄弟(Brüder Grimm)ヤーコプ(Jacob Ludwig Karl Grimm)
ヴィルヘルム(Wilhelm Karl Grimm)
訳者:乾 侑美子(いぬい ゆみこ)
発行所:株式会社 小学館
初版第一刷発行日:2000年6月1日
これは、2000年7月に、三宮のジュンク堂書店で『1812初版 グリム童話(上)』を購入し、その後買い忘れていた下巻です。
そもそも、何故『1812初版 グリム童話(上)』を購入したのか。
書名:1812初版 グリム童話(上)〔文庫版〕 四十五話収録
初版第一刷発行日:2000年6月1日
三宮のジュンク堂で上巻を見つけた時、下巻が無く残念な思いをしながら、取り敢えずと上巻のみを購入したことを思い出しました。もしこの時に下巻もあれば上下巻一緒に買っていたはずです。
私が4~5歳のとき、『グリム昔話』(だったかな?)という蝦茶色のハードカバーの単行本を一冊母親から買い与えられました。出版社も書名も訳者名も忘れてしまいましたが、その本を数年に亘り、何度も何度も繰り返し読んでいました。
お気に入りは「蛙の王様」、「青い火のランプ」、「鉄のストーブ」だったことを覚えています。
近年になり、グリム童話が版を重ねる度に表現が変わってきていること。特に最近の絵本や小児向けの書籍では残酷な表現が姿を消し、人道的にハッピーな表現に変えられてきていること等を知り、そもそもの初版をきちんと読んでみたいとの衝動に駆られ、購入に及んだからに他なりません。
昨年末に書棚の整理を僅かながらしていて、下巻が無いことに改めて気付き、ネットで検索しました。
新版は当然絶版となっており、古書の販売情報があったので、Amazonマーケットプレースに出店されている神戸灘文藝社に購入手配したものです。
届いた本の状態を確認すると、書き込み無し、蔵書印無し、天・地・小口は普通に書棚に置いていれば必然的に発生する程度の焼けは有りますが、開ページ痕は無いように見え、かなりの良品でした。
残念ながら、神戸灘文藝社は兵庫県古書籍商業協同組合には加盟店として登録されていません。組合未加入の通信販売業者もしくはAmazonマーケットプレース出品用の店名なのかもしれません。Amazonの出品者情報を観る限りでは、個人業者の印象を強く与えます。もしかすると、“背取屋さん”かも知れないなとも思ってみたりしています。
グリム童話は1812年に初版が発行され、1857年の第七版まで改訂版が出されました。私が幼少期に触れた話も第七版に基づくものと思います。
人間味溢れる言葉づかい、率直な残酷さの表現、読む人・聴く人に不快感を残す不合理で理不尽な結末など、昔ならではの味わいがあります。
<出版の変遷>
初 版(1812年-1815年)156篇
出版者;ゲオルク・ライマー
第1巻86篇、第2巻70篇
第2版(1819年)161篇
出版者;ゲオルク・ライマー
第1巻86篇、第2巻75篇 付:「子供の聖者伝」9篇
第3版(1837年)168篇
出版社;ディーテリヒス社
第1巻86篇、第2巻82篇 付:「子供の聖者伝」9篇
第4版(1840年)178篇
出版社;ディーテリヒス社
第1巻86篇、第2巻92篇 付:「子供の聖者伝」9篇
第5版(1843年)194篇
出版社;ディーテリヒス社
第1巻86篇、第2巻98篇 付:「子供の聖者伝」9篇
第6版(1850年)200篇
出版社;ディーテリヒス社
第1巻86篇、第2巻114篇 付:「子供の聖者伝」10篇
第7版(1857年)200篇
出版社;ディーテリヒス社
第1巻86篇、第2巻114篇 付:「子供の聖者伝」10篇
【関係サイト】
○ 丸善&ジュンク堂ネットストア
○ 兵庫県古書籍商業協同組合
○ Amazon マーケットプレース
○ オープンBCC「本の名称」
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