スケルトンハウス‐きまぐれCafe

生活とビジネス

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動物十二支のお話

2011-12-24 08:37:11 | 日記・エッセイ・コラム

  私が4~5歳のころ、母の実家に遊びに行ったとき祖父が昔話を話してくれるのがとても楽しみでした。
  何度となく聴いたのに、飽きもせずねだりました。
  中でも、全てを語らない、十二支が決まった逸話は何ともアンバランスで不思議な気持ちになり、とても好きな話でした。




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  昔々、遠い昔、お正月が近いある日のこと、お釈迦様は野山や百姓家に住む動物たちにいいました。

「元旦になってから、それぞれの住処を発って私のところに新年の挨拶に来た順番に、毎年の十二支として割り当てよう。」

  さて、元旦、そう一月一日じゃが、牛は足が遅いので、夜中の
12時になるとお釈迦様のもとを目指して歩きだした。牛小屋に住んでいた鼠はずる賢く、足は速くても長い距離を走ることができないので、早くに出発する牛の背中にそっと乗っていったそうな。
  早く塒(ねぐら)を発ったおかげで、牛は一番にお釈迦様の御殿に着いたのじゃが、背中に乗っていた鼠がお釈迦様の足元へポ~ンと飛び降り、一番になってしもうた。牛は二番じゃな。

  猿と犬は前々から仲がわるく、この道中でもずっと喧嘩をしていた。鶏は大事な日なのだからと二人の間に入って、ずっと仲裁していたそうな。そしてそのままの順番でお釈迦さまのもとに着いたそうな。

  猫はうかつにも行く日を忘れてしもうたので、日頃から賢いと思っていた鼠に訊くことにしたのじゃが、ずる賢い鼠は猫に一日遅い日を教えたため、猫は十二支に入ることができんかったんじゃ。
  そればかりか、お釈迦様から

「今まで寝ていたのか。顔を洗って出直して来い」

  と言われ、それからよく顔を洗うようになったと言われておるんじゃ。

  鼠の嘘のせいで十二支に入れなかったことを根に持った猫は、その日以来、鼠を追いかけ回すようになったんじゃ。



  動物十二支は、古代中国(戦国時代:紀元前
403年~紀元前221年)で生まれ、日本に伝わりました。中国で十二生肖または十二属相といわれるもので、十二支に鼠・牛・虎・兎・龍・蛇・馬・羊・猿・鶏・犬・豚の十二の動物を当てたものです。
  中国から伝わった頃の日本では豚が飼われておらず、漢字の「猪」(中国では本来、ブタを意味する漢字)がイノシシになったと考えられています。



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