親の後を成り行きで継いだ。近隣自治会の人との付き合いも継いだ。その延長線上のつもりでお寺さんとも付き合った。それでも自分は遠隔地に住んでいるし、宗教を信心していないし、このお寺にお墓は持ってはいません。ただし、母親が檀信徒であり、父親が他界して以来、母親が他界して以降もお寺に「位牌堂」なるものを契約し設置しています。付き合いの中断を持ちかけるには、お寺さんへの「離檀料」が必要になるのではないのだろうか?と言う人もいます。年金で生活している現在、出費の話は有り難くありません。
「離檀料」ってなんだろう?
相場はいくら位?
お寺に払わなければならない?
現在、少子高齢化や地方の過疎化などを背景に、管理がしやすい場所にお墓を購入して、そこに遺骨を移動するという、いわばお墓の引っ越し「改葬」をする人が増えています。改葬は家の引っ越しと違って、ご先祖の遺骨を移動するわけですから、親戚間での話し合いが必要であったり、檀家の場合は寺院の協力も欠かせません。そもそも「離檀料」とは、寺院にお墓がある場合で、檀家をやめたりお墓の引っ越しをしたりする際にはそれまでのお礼として「お布施」を包む慣習があります。
私の場合、お墓は無く、お寺の本堂に位牌堂があるのみなのに、檀家になるのだろうか?
もともと離檀料という言葉は使われていなかったし、わかりやすい表現であるということから近年「離檀料」という言葉がよく使われるようになりました。離檀料はあくまでお布施だから、基本的にはお礼であり、また仏様への感謝の気持ちを表したものです。金額に決まりがあるわけではないのですが、一部のお寺ではこの離檀料にまつわるトラブルが発生しています。「離檀料」の相場については、皆目見当がつかないのが実情です。住職に訪ねてもほとんどは「お気持ちで」と答える程度で、いくら包めばいいのか悩むところです。お布施の相場は地域によって、寺院の格によって、またこれまでのお付き合いによって違いますが、一般的には法要1回分程度を目安にすると良いと思います。
金額にすると3万~15万円、多くても20万円といったところでしょうか。?
ところが中には「離檀を申し出たら、高額な離檀料を要求された」というように、稀にではありますが、車一台が買えてしまうような額の離檀料を要求されることもあります。
高額な離檀料は支払わなければいけないのでしょうか?
≪寺院にお墓がある人の場合≫
埋葬(改葬)は、自治体に届出を出し、埋葬(改葬)許可証を受け取らない限り、勝手に遺骨を取り出して移動することはできません。
しかしその際、どうしても必要なのが墓の管理者の証明です(多くはお寺か墓石店)。お寺にお墓がある場合、お寺のサインと捺印がないと改葬をすることができません。
では、一方的に「離檀料を払わなければ判は押さない」と言われてしまった場合、泣き寝入りするしかないのでしょうか?
檀家制度が確立されていた江戸時代と違って、今は信教の自由が認められています。離檀料を支払わないからといって、それを止める権利は寺院側にはありません。口論や多少の嫌がらせ程度のことはあっても、大きなトラブルにはならないでしょう。
本来は、埋蔵(収蔵)証明をすることと、離檀の話は別に考えなければいけないことだと思います。
【関係先】
○ 株式会社よりそう 「お坊さん便」
○ 一般社団法人 全国優良石材店
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