スケルトンハウス‐きまぐれCafe

生活とビジネス

そのときの思いや状況で、いろいろなことを話し合ってきた喫茶店。きまぐれに、思いつくままに・・・

柳の水をたずねて/山口市滝町

2015-07-12 10:55:16 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日、山口三名水の一つで、守る会の方々のご努力で今もなお湧き続けている『柳の水』を訪ねました。(2015.07.11)

  切っ掛けは年老いた母の葬儀で久しぶりに帰郷したことです。

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 家が近くにある姉婿である義兄が案内してくれました。砂防ダムを超え、ねむの木がピンクの花をつけている脇の道を進みました。

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 途中、守る会で飼っている山羊が好物とのことで、山に自生している桑を一束刈り取っていきました。

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 我々が近づくと、とはいってもまだ100mくらい離れているのだが、山羊が左前足を振り上げながら「メェ~、メェ~」と鳴き始めました。持参した桑を義兄が与えると、とても嬉しそうに食べ、その後は食べることに専念することに決めたようです。

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 山羊がかわれている囲いから少しばかり登ったところに『柳の水』はありました。手前には福岡藩士の妻であり、長州藩士高杉晋作などと交流をもつなど勤王家で女流歌人として知られている野村望東尼(のむら もとに)の宿所の庵跡があり、その右手奥になります。

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 湧水が貯められているところには小屋掛けの屋根が設えられており、地蔵像まで設置されていました。

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 小屋掛けの正面には、野村望東尼の歌を記した短冊が六葉貼り付けてありました。

     柳の水に 賜う やさしさ 山若葉

     脈々と 湧きつぐ水や風薫る

     滝村の水上清き柳水 さてこそ末も 濁らざりけり

     夏衣かさぬばかりの 山里に来てこそ秋も きたりとは 知れ

     谷のくま山の峰まで豊年の 穂にあらはれて 見ゆる 秋かな

     山里に一夜やどりて 世のうさも 知らぬ吾身と なれる けさかな


 湧水は保健所の水質検査を受けており、飲料水として利用可能とされています。山口市の水特有の優しさ柔らかさがあり、とても美味しい水でした。



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