今週の日曜日(2013年1月27日)、淡路島の灘黒岩水仙郷(なだくろいわすいせんきょう)に行きました。
私としては、実に38年振りの訪問です。
それにしても、このポスターは自治体が作ったものとしては斬新ですね。PC・ネットゲーム「Narcissu(ナルキッソス)」STAGE NANAです。どうやらこのキャラクターが登場しているゲームの中で灘黒岩水仙郷が舞台の一つになっているからのようです。
行程は、
垂水JCT→<神戸淡路鳴門自動車道>→西淡三原IC→<阿万バイパス:県道31号><南淡路水仙ライン:県道76号>→灘黒岩水仙郷
で約1時間半の所要時間です。
この日の日中は寒さも緩み、よく晴れた日でもあり、多くの人が黒岩水仙郷を訪れたようです。駐車場への入場待ちの車が長蛇の列を成しており、私が列の最後尾に付いてから入場・駐車するまでに約45分掛かりました。
灘黒岩水仙郷は、福井県越前海岸の『水仙の里』、千葉県安房郡鋸南町(あわぐんきょなんまち)の『江月水仙ロード』とともに、水仙の日本三大群生地の一つとなっています。
黒岩水仙郷は、徳島藩の領地であった1820年代(江戸時代)に、住民が海岸に漂着した球根を植えたのが始まりとされています。
淡路島南部の諭鶴羽山(ゆずるはさん:標高607.9m)から海に続く45度の急斜面約7haに500万本の一重咲きの野生の日本水仙が自生しているとのことです。この水仙の特徴は、丈が短く、一本の茎に数輪の花を付けることで、外来種との大きな違いとなっています。
地元では、黒岩水仙郷は船山馨(札幌市生誕の小説家。1914年3月31日- 1981年8月5日)が著した、庚午事変と、その騒動に巻き込まれた娘・お登勢を描いた長編小説『お登勢』の主人公であるお登勢の出身地として認識されているようです。
黒岩水仙郷の水仙を観るには、急斜面に施されたジグザグの山道を歩かなければなりません。
登り口には、女竹で作った杖が備えられており、必要とする人は無料で借用することができます。
展望台までの道すがら、水仙と周囲の景色が織り成す素晴らしい景観を楽しむことができます。
【関連情報】
○お登勢
庚午事変と、その騒動に巻き込まれた娘・お登勢を描いた船山馨著の長編小説。
庚午事変は、1870年に徳島藩淡路洲本城下で、洲本在住の蜂須賀家臣の武士が筆頭家老稲田邦植(いなだ くにたね)の別邸や学問所などを襲った事件。結果的に淡路島の帰属藩を巡る事件となったと考えられている。
○ナルキッソス(Ν�・ρκισσο�・ Narcissus)
ギリシア神話に登場する美少年の名
神ネメシスにより、他人を愛せないナルキッソスが、ただ自分だけを愛するようにされた。ある日ナルキッソスが水面に映る自身の姿を見て恋に落ちた。水面に写った自分に口付けをしようとして落ちて水死し、その水辺で水仙に化した。
この伝承から、水仙のことを欧米ではナルシス(学名:Narcissus)と呼ぶ。また、ナルシスト(ナルシシズム;自己愛)の語源でもある。
○ 灘黒岩水仙郷チラシ
○ 南あわじ市観光マップ
【関係サイト】
○ 南あわじ市黒岩水仙郷
○ あわじナビ!
○ 福井県越前海岸『水仙の里』
○ 千葉県安房郡鋸南町『江月水仙ロード』
○ 同人ソフトサークル「ステージなな」のHP