2012年4月28日にリリースした「春の淡路島/地元で遊ぶ」で少し触れましたが、今年は古事記が編纂されて1300年目にあたります。日本中で『古事記編纂1300年』を冠した記念行事や出版が行われていますが、今一つ、盛り上がりに欠けています。
4月28日に淡路島の伊弉諾神宮を訪れ、もう一度古事記を読んでみようと思いましたが、歳には勝てないもので、難しい文字を読むのはとても辛いものがありました。
そんなある日、近所の書店に何気なく立ち寄ってみると、古事記の特設コーナーが設けてあり、様々な、古事記を著した本が展示されていました。
その中で、私の目を引いたのが、この『マンガ古事記』でした。マンガなので、文章による本より大胆に展開したりはしますが、大筋に間違いはなく、平易に読むことができると判断し、「神話篇」と「伝承編」から成る二冊を購入しました。
書 名:マンガ古事記 神話篇
監 修:原修三郎
画 :阿部高明
発 行 所:株式会社河出書房新社
初版発行:1988年8月31日
書 名:マンガ古事記 伝承篇
監 修:原修三郎
画 :阿部高明
発 行 所:株式会社河出書房新社
初版発行:1989年6月29日
わが国の成り立ちから始まる歴史を知る古文書として、古事記、日本書紀、続日本紀(しょくにほんぎ)、万葉集があります。
古事記は天武天皇の意思に発し、元明天皇の命により、和銅5年(712年)、太案萬侶(おおのやすまろ)によって著されました。今年、平成24年(2012年)をもって1300年を迎えます。
古事記完成から8年後の養老4年(720年)、官撰の史書である日本書紀が完成しました。
つまり、古事記は国による正規の史書ではないと言えるでしょう。
古事記が編纂された原因として、首皇子(おびとのみこ)、後の聖武天皇への本格的な帝王教育を行うための教科書として、それまで口伝されていたものを、舎人稗田阿礼(とねりひえだのあれい)の語りをもとに編纂されたとの考えが有力視されています。
太案萬侶は和銅4年9月18日に古事記の撰録を拝命し、翌年(和銅5年)1月28日に献上。即ち127日で完成させたことになります。