霧島市隼人町内山田の鼻んすを紹介します。
鼻んすは用水路のトンネルのことです。
江戸時代の1711~1716年に、新田開発のため造られた宮内原用水で、天降川上流の水天渕から取水しています。
鼻んすとは鼻の穴のことで、形が似ていることからそう呼びます。
2連アーチトンネルにしているのは、トンネルが崩れるのを防ぐためです。
今はコンクリートやモルタルで補強していますが、元は素掘りトンネルだったでしょう。
右のトンネル。
左のトンネル。アーチ部はモルタルで覆っているだけです。
下流を望む。
上流から見たものです。平成14年の道路建設で一部削られましたが、消滅を免れました。
上流から見た近景。江戸時代の土木技術を知る貴重な遺産です。
上流を望む。この上流に鹿児島神宮があり、その前を流れています。
天降川の水天渕の取水口はこちらです。