まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

コインロッカーの女

2016年11月10日 | 映画
合衆国大統領がトランプ氏ということで生物的に耐えられない。

気分が悪い昨日。

しかし秋の風が冷たいとはいえ空が澄んで‥気温が10度の朝を迎えた今日。

隣国の韓国も大統領の機密漏洩が問題になっている。


映画の主役は女性二人。

1→イル
0→ヨン

うまれてすぐに“10番”のコインロッカーに捨てられた赤ん坊は「イリョン」と名づけられた。

ホームレスの手から「仁川‥インチョン」の裏社会に流れていく。

裏社会を牛耳るボスは女で「キム・ヘス」が演じる。

容姿端麗な彼女が、顔のシミ、寸胴のスタイル、白髪で荒い髪の毛まで‥徹底的な役作り。

目が動かない。

裏社会の地獄の中で生き抜く非情さを貫禄で演じている。

対する「イリョン」はキム・ゴウン‥若い演技派。

一重瞼の無表情で終始。

シリアスで感情が読み取れない。
胆力がある。
演技力だけではない。
存在感が溢れている。

政治家も警察も医者も黒い世界‥悪と結びついているというお決まりのパターンではある。

残酷で悲しい。

そんなこととは別に、“絶対的大女優”と新人だが“大物の片鱗をかんじさせる女優”の対決がよかった。

ジャンルはノアールだが、惹きこまれた。

韓国映画は凄いと思わせる作品に仕上がっている。

老いも若きも中年も迫力があって巧いのはさすがに韓国。

現実の韓国も日本も、裏社会はさほど変わりがない。
汚い、惨い、ひどい。
目を背けたい。

裏の世界で生きるという事は、選択の余地がないという事。

太陽の下で憩える事は棺桶の中までない‥そんな気がする。

現実(表)と(犯罪)裏が紙一重の社会がすぐそこに‥迫りつつあると思うのは私だけなのか?。

権力は正義ではない。

そのことだけを思う。

そんな時代がやってきている。



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