今年もとうとう葉ボタンを庭の花壇に植え込んだ。
キバナコスモスや、何という名前か忘れたが黄色い小さな花が次々と咲き続ける花々が、いよいよ霜にやられて、黒っぽい葉っぱになり見苦しくなるまで粘った末のことである。
次々と季節を先取りして上手に植え替えたがいいらしいのだが、咲いている間は引き延ばそうとして、とうとう本当に駄目になって植え替えるのが常である。
どうやら今年も、その時期が来たというだけの話ではあるのだが・・・。
この時期に植える草花は限られていて、例年葉ボタンを植えることにしている。
クリスマスや正月の門松に添えられたりするので、時期的には値があがっている。
去年はたまたま立ち寄った生産農家で、ハウスの建て替えで処分するのだといって一株100円で分けてくれた。
今年はホームセンターを覗いたら一株400円近くしていて、流石に買うのを留保した。
何軒か回ってみたら半値程度で売っているところがあったので、そこから買った。
むき出しの土より何か植えてあった方がいい程度のノリで始めた葉ボタンも、植え始めて10シーズン以上にはなるはずだ。
これがまた春が近づくと中心から芽が伸びて綺麗な花を咲かせる。
そこまで引っ張るのはいかがなものかと言われるが、またまた引き延ばすのである。
鉢に植えたこの葉ボタンは極めて小さいモノなのだがカメラの位置の関係で花壇のものと同じくらいの大きさに映ってしまった。
実際は十分の一程度の大きさなのだが、値段はこちらが倍くらいする。
食べたらきっとキャベツの味がするに違いないと思う。
人間が改造したこの植物は、本来は抜かれて捨てられてしまう春になる頃芽を伸ばし花を咲かせ、本来の姿を主張する。
私はただのズボラをその主張を聞いてやっているのだと、強弁し正当化することにした。