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カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

言葉を読み解くって易しそうで難しい

2012-11-16 17:03:31 | 本と雑誌

図書館から借用の本、特に「言葉」にまつわるものを2冊紹介。

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「千年残る日本語へ」(著)富岡幸一郎 2012.8NTT出版刊

それまでの近代文学とは明らかに異なった文体(スタイル)が出現する(ホストモダン)状況においては絶対的なもの・普遍的なものが物語として語られることはない。

それは、「生理・心理・社会の三要素を明らかにしてそれを統合する」として文学(小説)は人間の全体を捉えるということを掲げていた戦後文学を解体することから出発している。

ポストモダンの文学の言葉には、中心的な軸が無く、中枢が全体を司るのではなく、端末的な言葉の欠片を拾い上げてモザイクとして提示してみせる。

それは悲観的なことではなくて、まして文学の衰退や死などてはない。

と、この著者はおっしゃっておられのです。私が言っているわけではありません・・・当然。

千年のスパンで、言葉の使われ方を考えて見ようということらしいです。

登場する作家は:村上春樹、古井由吉、朝吹真理子、小川国夫、楊逸・温又柔、車谷長吉、リービ英雄、藤沢周、柳美里、諏訪哲史、古川日出男、津原泰水、森内俊雄、大道珠貴、田中慎弥、辻原登・・・・と多彩。

遙か後世の人達が「ああ、あれが転換点でしたねえ」と言ってくれるのでしょうね。

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「ため息に似た言葉(セリフで読み解く名作)」(著)岩松了 2009ポット出版刊

小説のメインではないのに、ふっとため息のように漏らした言葉(セリフ)が、その場の空気を端的に表し作品全体にまで影響を及ぼす、というより及ぼす目的を持って準備されたセリフの凄さを、作家(作品)とセリフの部分を取り出して丁寧に教えてくれます。

印象的な言葉っていうのは、確かにどの小説にも有るような気がしますなあ。

と、ここまで書いたところで電話がきたので出てみると、私が加入している〇〇〇フレッツなんとか。

調子はどうかというので「いいよ」と応えると、時間はあるかと又いうので「あまりない」と応えると、一つだけ連絡事項があるというので聞いてみると、パソコンでテレビが2ヶ月無料で600チャンネル見れるという話でしたねえ。

私は「もうテレビに飽きていて、わざわざパソコンでまでテレビは見たくないから」と応えると600チャンネルともう一度言い、こんなチャンスは滅多にないと言うので、「地上波とBSで目一杯飽でしかもテレビ自体をもう飽きてしまって見たくもない迷惑な存在だ」とかなり長めの{ため息に似た言葉(セリフ)}で読み解いて貰おうと試みてみたが・・・無駄でした。

どんな訓練を受けているのでしょうかねえ、ひるまないんですよ。感動してくれないのですよ。

セリフの吐き方が悪かったのでしょうかねえ。

コメント
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