goo blog サービス終了のお知らせ 

カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

浮世を七五調であるけば・・・。

2014-09-25 09:30:02 | 本と雑誌

「現代川柳のバイブル」黒川孤遊 編 2014.1飯塚書店刊
 古川柳には独特の趣があっていいものだが、現代川柳もなかなかすごい。
 名句1000と編者が選りすぐった東西の現代川柳作家の句がジャンル分けしてあって参考にし易い。
 愛・恋の項の「逢える日の帯は嬉しい音で締め(平田朝子)」とか「恋文の上でリンゴを剥いている(赤松ますみ)」なんて、実にいいのがある。
 男・女の項もいい、「逃げ腰の男は撃たぬ夕焼けよ(森中恵美子)」「後ろ手で鍵をおろしたのは女(大城俊秀)」などなど・・・。
 「川柳うきよ大学」小沢昭一 著 2008.5新潮新書刊
 「小沢昭一的こころ」というラジオ番組はずいぶん昔から聞いていた。
 この川柳うきよ大学は「小説新潮」の川柳欄に連載で掲載された平成15年~平成19年の間のものをまとめたもので、以前の「川柳うきよ鏡」の続編にあたるものだとか・・・。
 選者が小沢氏なので、どうしても小沢昭一的こころの匂いが紛々と漂ってくる。
 古川柳の風合いが好きなのだろうとおもう。
 そういえば、変哲という号で俳句を詠んでいるが、内容は実に川柳的なものが多かった。
 例えば・・「寒月やさて行く末の丁と半(変哲)」など季語入りの川柳の世界である。
 またわざわざ下ネタ・色物を特別に募集したりして、選者の独壇場なのである。
 

 川柳に関しては、いろいろ論もあるようであるが、私などの素人には沢山のメニューがあった方が選ぶ楽しみもあるし、今後の作句の参考にもなる。

 ではお粗末ながら一句・・「歳月に己重ねて見るモミジ」



にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ

お気楽日記 ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

難しいことをやさしく

2014-09-24 09:40:50 | 本と雑誌
 題名の一部に今興味をもっている事柄がふくまれていたので・・・。
 本の中程をパラパラとめくったら、字が大きくて空白の部分もあってスラスラ読めそうだったから・・・。
 その程度の理由で本を一冊買ってしまった。
 読み始めてみると「はじめに」と、「序にかえて」あたりでギョッとなった。
 
 その一部を引用すれば・・・こうだ。
 ・・・・それにしても人の思考によって成り立つ思想については剛柔、広狭というか百種百様でいろいろな考え方、感受の仕方がかぶさり、あるいは修正・補正され、分割、分離され、また習合、分裂して、決して統合するものでは無い。
 それを1つにまとめて表現するとすれば、文化、文明主義とでも言おうか、以って民主主義等と言えば、たちまち多くの反論に曝されることになろう。ましてやその統合を試みようとすれば、それは教条的ニュアンスも加えられて、宗教的であり、驕りであり、独断であるなどの誹りを受け、必ずや一面的であり、一神教的であるとの訴追の対象と成り多種多様な思想、宗教などから批判・断罪を受容しなければならないことになる。
 
 こんな文章が続くなら、よほどこうした文章に慣れ親しんでいる人を除いて、大あくびをする人達が続出するであろうことは想像に難くない。
 大あくびの後は、我慢の限界がきて眠くなる。
 睡眠導入本として活用するなら、序文はまさにその目的を達成していることにはなるが・・・。
 
 井上ひさし氏は、「作文教室」や「深いことを面白く(創作の原点)」の中で、「大事なことは、自分にしか書けないことを、誰にでもわかる文章で書くということ」と述べている。「難しいことをやさしく。易しいことを深く。深いことを愉快に。愉快なことをまじめに。」書こうと述べている。
 まったく正反対の書き出しにいささか面食らったものの持ち前の経済観念が働いて、払った本代の分は取り返したいと根性を出して読み続けた。
 「はじめに」と「序文にかえて」のみが鉄筋コンクリート入の文章であって、後は比較的読める構成になっていた。
 著者にしたら、哲学や宗教学など学究肌を自認しているのにいきなりHOW・Two本のような文章では、業界から何と言われるかわからないので、取り敢えず心持ちを伝えてお手柔らかにと言っているつもりなのだろう。
 内容は、先人の教えや例えなど平均的読者の私にもわかるところの方が多い。
 しかしおよそ文章とは、読むであろう対象を想起して書けという井上ひさし氏の言葉をかみしめたい。
 
 さて一句まいりますか・・・「立つ位置を気にし人生楽しめず」
 ついでにもう一句・・・・・「人生の旅の基準は腹時計」
にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ
お気楽日記 ブログランキングへ

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

川柳は面白い

2014-09-17 23:12:46 | 本と雑誌
 このところ川柳と名がつけばついつい手が伸びてしまう。

  「生き方 イデアの川柳」井伊直人著・編 2014・3創英社・三省堂書店刊
 洋の東西を問わず、先哲の言葉を川柳仕立てにしてしまおうということらしい。
 例えばカエサル・・・「ひとはみな見たいものしか見ないもの」
 レオナルドダビンチ・・・「前にみた光はすでにそこにない」などなど・・・。

 「健康川柳」近藤勝重著2014・1第三刷 幻冬舎刊
 一日一句で医者いらず・・・とか。
 確かにノンビリ川柳で笑い飛ばしていれば、健康に良さそうである。
 帯の紹介句がいい・・・・「悩んでも悩まなくても朝は来る」
 ほ~んと悩んで損した気分になってくるから不思議。

 では私も調子に乗って一句まいりますか。
 「退屈をしない程度に生きてみる」

 にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ

お気楽日記 ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

引っ越し完了。様子見に投稿

2014-09-05 15:56:14 | 本と雑誌
 実は先ほど、OCNのブログ人から引っ越しを完了したばかりで、どういう感じになるのか不安な感じである。
 引っ越しは準備してあったツールでわりとスムーズにいったのだが、記事に画像をいれるところで今までの自分のピクチャーライブラリーから無造作に選定して挿入というわけにはいかないようで少し勉強が必要なようだ。
 てなことで、さてと・・・・どんな具合かな?

にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ

お気楽日記 ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月になれば・・・

2014-09-01 13:30:51 | 本と雑誌

 とうとう8月らしい日は無いままに、9月になってしまった。

 やっと夏休みが終わったとホッとしている親もいれば、通学路を集団登校する子供達は何だか心持ち気が今一つ晴れないような顔をして歩いていた。

 これが下校の時はけっこう賑やかになるから大人の葬式帰りと同じだ。

 さて、9月といえば秋、秋といえば食欲と読書だ。

 というので・・・・・・・。

 Dscn1664

 「NHK俳句・昭和を詠う」宮坂静生著 2012年NHK出版刊

 「十七音の詩・フォト川柳への誘い」田口麦彦著 2009年飯塚書店刊

 日本の四季と、昭和の時代の匂いに包まれた人々の生き様が甦ってくる「昭和を詠う」・・・(敗戦)厠にて国敗れたる日とおもふ(登四郎)

 「フォト川柳への誘い」・・・昨今〇〇川柳なるものが多いが、写真から受けた印象から詠むなら「課題」と少し通じる部分もあると思うし、詠んだ川柳に合わせて写真を写したり、あるいは選んだりするのであれば、これまた大変な苦労があると思う。

 いずれにしても、句と映像のコラボレーションはなかなか難しそうだが、ぴたっとはまるとインパクトは倍加する。

 最近の読書の傾向が、歌だの句だのに偏っているがマイブームなので仕方がない。 分厚い本はちょっと疲れるし・・・。

 そういうところで一句いってみよう。

 「秋夜長書棚の飾り二冊買う」・・・な~んて。

にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初めての俵万智

2014-08-21 10:47:20 | 本と雑誌

 川柳から派生して、俳句・短歌などの本を意識的に読むようになった。

 今回は、サラダ記念日とかいう歌だけは聞いたことがある、くらいにしか知らない俵万智の歌集を3冊図書館から借りて読むことに。

 Dscn1728

 「オレがマリオ」俵万智著 2013.11文藝春秋刊

 沖縄(石垣島)に転居して後の、子供との生活を詠んだものが主体。

 「風が笑えば」俵万智(著) 奥宮誠次(写真)2012.2中央公論新社刊

 著者によれば、歌に合わせて写真が出来たのではなく、今回は通常はやらない写真を見ながら歌を作ったということである。

 「題詠」はよく行われることなので、写真から感じ取れるものを詠んだということだろう。

 「プーさんの鼻」俵万智著 2007.2第6刷 文藝春秋刊

 表題にもなっている「プーさんの鼻」の項が一番好きだった。

 家族・友人・恋愛等もあるが、なにしろ娘の子の現状と、ほぼ同じ年齢相当の頃の親子関係を詠んでいるのでぐっと胸に来るものがあった。

 俳句が季語や風景から人間の内面を詠むものに進み、川柳が滑稽や穿ちから自分を詠む現代川柳へと進むうち、両者の垣根が低くなった気がしたが、短歌も「俵万智」を読む限りす~っと胸に入り込み、随分身近なものになった気がして嬉しくなった。

 今回「俵万智」を3冊読んでいるうち、31文字のドラマに少々興味が沸いてきた。

 

 まあ、川柳17音字も頑張らねばと思う。

 では一句・・・「癌と住む共に時間を友として」

 

 

にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

作句で頭の体操

2014-08-12 11:44:26 | 本と雑誌

 入口は遊び、出口は文芸などという文句に引かれて川柳を始めてみた。

 なるほど確かにユーモアや語呂合わせの感があるナントカ川柳が可笑しくて始めてみて、参考にといろいろ本など漁っている。

 Dscn1703

 「名句のふるさと」榎本好宏著 飯塚書店2010刊

 句のふるさとと思しき風景の写真がたくさん載っていて楽しめた。

 Dscn1704

 「ひとり連句春秋」野坂昭如(句作実践)、宮田昭宏(記録編集)ランダムハウス講談社2009刊

 脳梗塞でリハビリ中の野坂昭如氏の特に脳のリハビリを兼ねて作句遊びをするうちに連句までいってしまい、とうとう記録したものを出版することになったらしいが、どの句も野坂氏の面目躍如で、テレビならピーっという編集音が入りそうな句も多い。

 

 現代川柳と銘打った本も沢山でているが、俳句と川柳の垣根が相互に入り組んできた感がする。

 さて訳の判らんやつを一句詠んで本日これまで。

 「稲光経過観察とろろ汁」

 これでいいのだ。

にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

少し疲れる世界の憲法集

2014-08-08 20:59:12 | 本と雑誌

 集団的自衛権に関する憲法解釈の変更が問題になっているが、そもそも憲法の解釈の変更というのが判りづらい。

 最高法規とされているが、解釈でどのようにでもなる性質のものなのだろうか。

 憲法は、理想として有るべき姿を求めたものなのか、あるいは国民や政府・立法機関が最低限遵守すべき事項を定めたものなのか、定かではない。

 勿論私の頭の中で定かでないということなので、きっと判る人には判るのだろう。

 てなわけで久し振りに憲法を読み直すことにした。

  Dscn1705

 「世界憲法集」 高橋和之 編 2007.1発行 岩波書店

 折角だから、世界の主要国のうち歴史も国の性格も異にする代表的な9カ国の現行憲法を網羅するという、値段のわりには中味がやたら濃そうな本を買ってきて読み始めた。

 米国・カナダ・ドイツ・フランス・韓国・スイス・ロシア・中国そして・・・日本。

 策定の段階で他の国の参考になる部分をお互いに研究したりしているようだ。

 しかし、基本構成のパターンは国の成立過程の違いから相当に違っている。

 そして主要国の憲法がこれまで幾度となく改憲されていることに驚く。

 問題があるのかないのか別にして、日本国憲法は一度も改憲がなされていないのがいっそう際立ってみえる。

 読み始めると、国民性やその国が置かれた歴史的な経緯を含めた国際的な立ち位置が窺えて面白い。

 まあ、面白いと言っても、「一気に読んでしまいました!」などの書評とは縁遠い。

 老眼鏡の度数変更の必要性を痛感しつつ、読み終えるのはいつになるやら。

 

 

にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季は花に憂いは本に訊いてみる

2014-07-29 12:13:06 | 本と雑誌

 気温自体は相当に高めだが、湿度がわりと低めなので比較的過ごしやすい。

 とは言っても、本日の予想気温は35度ということで一定の覚悟はしておけと気象台はいう。

 てなわけで、この高熱に布団を干してダニの野郎を全滅させる計画に出た。

 梅雨明け以降相当に暑い日が続いたが、それでも夜は扇風機でもナントカ本が読める程度にはなってくれるので、本を読んでいる。

 Dscn1531

 「創造力と創造力」阿刀田高・高橋治・辺見庸共著 2006リブリオ出版

 著名人か語る生きるヒント11とあるので少なくとも企画的には他に10冊以上はあるということだろう。

 三氏の公演記録なので分かり易い表現で、端的に語られている、特に最後の辺見庸氏の「想像力の可能性と限界 もの喰う人々をめぐって」は日本全体が陥っている現状への警告であって、肝に銘じなければと自省させられた。

 Cimg4846  

 「孫子」金屋 治訳注 1980・第19刷 岩波書店

 文庫本だが相当に古い、若かりし頃買ったもので再度読み返している。

 「孫子」は中国歴代の兵法書の総元締め的もので、その他の兵法書も沢山あるが全てこの孫子の影響を受けているという。

 我が国でも古くから伝わり特に戦国時代以降ではこの書を抜きにしては日本の兵法は語れない。

 新しくは旧軍の「作戦要務令」や、現在の自衛隊の「野外令」も、基本的な考え方は孫子に由来しているといっていい。

 つまり戦いということにおいて、その原則は数千年の昔から変わっていないということなのだ。

 おまけに「孫子」は戦争における戦術的なことはもちろん、もっと広範に人生の問題として深い思想的なものまでも組み込んでいる。

 だだし解釈は時代と共に変わっていくべきで、今流行の〇〇原理主義のように時代を無視した原則論を実践すると民衆の不幸に繋がり国の存亡にもかかわりかねない。

 戦後レジュームからの脱却は判らぬでもないが、戦前戦中への回帰の思想をもって日本人の誇りを取り戻すというのなら、それこそマッカーサーの言う「日本人は12歳の少年のようだった」を地でいくことになりかねない。

 

にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歴史に学ぶ

2014-07-24 22:58:26 | 本と雑誌

 周辺国との関係がぎくしゃくを通り越している感じがするが、歴史って云う奴はある一定の周期で繰り返すのだろうか。

 Dscn1257

 「中国五千年」上・下 陳舜臣著 1983年平凡社刊

 5000年と軽く言われると・・・・いささか・・・。

 幻の王朝から始まって、歴代の王朝が延々と綴られる。

 そして、1949年10月1日天安門において中華人民共和国の成立が告げられた時をもって、今は筆を置くとされている。

 その後65年が経過して、理想とした共産主義の国家は未完のまま資本主義に大きく変貌してしまった。

 ただ統治機構は一党独裁のまま続けられ、多種多様な民族・文化・過去の歴史の教訓等に鑑み、広大で強大な人口をもつ中国を治めるには、この統治システムが一番適しているということらしい。

 なるほど、この中国五千年を読めば頷かざるを得ない。

 変則的な王朝が誕生して65年が経過して、内なる矛盾が外に向かって膨れ始めたということなのだろうか。

 半島国もまた遠い昔からの歴史を繰り返す如く揺れ動き、日本も又敏感に反応する。

 ただ妙に張り切って、先陣の矢面に立ち最後は梯子を外されて負けた挙げ句一人悪者にされた愚行は繰り返すべきではない。

 もう分別のつく年頃になっていいはずだ。

 

 

にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする