伏久者、飛必高、開先者、謝独早。
知此、可以免蹭蹬之憂、可以消躁急之念。
伏すこと久しき者は、飛ぶこと必ず高く、 開くこと先なる者は、謝すること独り早し。
此れを知らば、以て蹭蹬の憂いを免るべく、 以て躁急の念を消すべし。
「期して待つ」
鳥の中で、長く地上に伏して力を養ったものは、
一度飛び立つと、必ず他の鳥よりも高く飛び上がることができ、
花の中でも、早く開いてしまうものは、 必ずその花だけが他の花よりも早く散ってしまう。
この道理を弁えていれば、人生の途中で疲れて勢いを失ってしまう心配から免れることもできるし、また成功を焦る心も消すことができる。
