三国志 虚と実:偽りの投降は真実で、「苦肉の策」は創作。
現在では、苦し紛れに考え出した手段を言うが、元々は自分の身を苦しめてまでも敵を欺く謀を言う。
赤壁の戦いで、曹操の大軍と対した呉の将軍、周瑜は、武将の黄蓋の焼き討ちの献策を受け入れた。
黄蓋は偽りの投降の手紙を送ったが、曹操が疑う素振りを見せたので、ひと芝居うち、
周瑜と衆目の前で激論し、血まみれになるまで打ち据えられることによって曹操を信用させた。
黄蓋は偽りの投降の手紙を送ったが、曹操が疑う素振りを見せたので、ひと芝居うち、
周瑜と衆目の前で激論し、血まみれになるまで打ち据えられることによって曹操を信用させた。
投降の日、黄蓋は船に枯れ草を積み、油を沁み込ませると幔幕で覆い、曹操軍に近づくと火を放った。
身動きできぬほど船が密集していた曹操軍に燃えた船が突っ込み、曹操は敗走した。