Mayumiの日々綴る暮らしと歴史の話

日日是好日 一日一日を大切に頑張って行きましょう ξ^_^ξ

◆女二人集まれば対立するもの? 犬猿の中だった 清少納言と紫式部

2024-09-06 14:26:44 | Weblog

 

●勃発! 清少納言VS紫式部
 女流文学が隆盛を極めた平安時代。
その中心が『枕草子』の清少納言と『源氏物語』の紫式部である。
この二人の才女、俗説として仲が悪かったとされるのは、その対称的な性格ゆえだろう。

「人に一番気に入られたい」とは、清少納言の言葉。
宮廷で生活し、まさに社交界の花形的存在であった彼女は、
自分の才能をより多くの人に認めてもらうことを望んだのである。
そんな清少納言に対して、紫式部は「宮中のようなところで、
どうして見識をひけらかしたり出来るのか」と言って批判したのだ。
二人が活躍した時期には若干のズレがあり、実際に顔を合わせることはなかった。
しかし、お互いに相容れない存在であったことは間違いなさそう。

●ライバルがいたからこそ.....
 また、彼女たちの不仲説を後押しする根拠に、とある政治的背景が存在している。
時の一条天皇は「一帝二后」という二人の妻を置くシステムの祖であり、
皇后に定子(ていし)、中宮には彰子(しょうし)を立てていた。
そして清少納言は定子に、紫式部は彰子に仕えていたのである。
仕える后同士が対立しているのだから、二人が相反する関係であったことは想像できるだろう。
とはいえ、ライバルがいたからこそ互いに高め合うことが出来たのもまごうことなき真実。
そんな二人の対立関係が、女流文学の隆盛に繋がった.....と言えるのかも知れない。
       

                              学校で習った歴史はウソだらけ!?
                                     日本史 大ウソ事典 「古代」

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◆拳を握り親指を上に向けるポーズが「いいね!」を意味するというのはウソ

2024-09-06 14:17:07 | Weblog


サムズアップ


指し降ろされた親指」 ジャン=レオン・ジェローム画  (1872年)

 

 
拳を握った状態から、親指を立てて上に向ける。
サムズアップと呼ばれるジェスチャーで、日本では「グッドラック!」や「いいね!」など、
相手に好意的な態度を示す時に使われるが、その歴史は血に塗れた闘技場にあるという。

それは、コロッセウムにおかける殺し合いの場面で使われていた。
勝負が終わり、2人の剣闘士が勝者と敗者に分かれた時、敗者の生死を左右するのが観客の反応だった。
敗者、特に無様な負け方をした者に対して観客は「敗者を殺せ!」と叫び、親指を下に向け振り下ろした。
拳を握り、親指を下に向けるのは「敗者を殺せ」を表すのである。

では、反対の仕草はどうなるかというと、意味合いも逆になる。
拳を握り親指を上に向けた時、それは「敗者を許せ」という意味になるのだ。
観客は剣闘士が懸命に戦ったと判断すれば、助命されることも少なくなかった。
ただ、近年はこの定説も違うのでは、という研究者もおり、ハッキリしたことは分かっていない。
一説によると「親指を上や下に向ける」のではなく、
「親指を曲げる」「親指を逆にする」というのが文献などで用いられる表現で、
これでは上なのか下なのか明らかでないというのが理由であるようだ。

ちなみにこのサムズアップは、外国に行った場合無暗やたらと連発するのは宜しくない。
日本やアメリカでは好意的なジェスチャーだが、
中東や南アメリカなどの地域では相手に対する侮辱だと捉えられてしまうし、
ヨーロッパなどでは卑猥な意味を持つともいう。十分に注意したいところだ。
 
        
                               教科書も間違っていた 歴史常識のウソ
                                           行事・慣習のウソ

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする