Mayumiの日々綴る暮らしと歴史の話

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◆柳生十兵衛が隻眼だったというのはウソ

2024-09-28 14:36:40 | Weblog

昭和初期の書籍に紹介される柳生十兵衛 きちんと両目がある
                     (『人と剣』 国会図書館)



江戸初期の剣豪柳生十兵衛は、片目に眼帯をつけた隻眼の剣豪として知られている。
徳川家に剣術指南役として仕えた柳生家に生まれ、早くから剣術の才能を発揮していたという十兵衛。
時代劇では柳生家最強の隻眼剣士として描かれることが多いが、
実は十兵衛が隻眼だったと伝える同時代の史料は存在していない。
「隻眼の最強剣士」は十兵衛を格好よく脚色する為の創作である可能性が高いのだ。

兵法書を著し武芸に秀でた十兵衛は、若い頃に3代将軍徳川家光の怒りに触れて謹慎を言い渡された。
その間12年、剣術修行に身を入れていたと十兵衛自身は記録に残しているが、
いつの間にか諸国を巡って武者修行や山賊退治などをしていたという逸話が広く認識されるようになってしまった。
そうした逸話の一つとして、父との稽古中に片目を失明したというものが伝えられ、現在に至っていると考えられる。
 

          教科書も間違っていた 歴史常識のウソ
                    人物にまつわるウソ 「日本編」






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菜根譚 後集51項

2024-09-28 09:50:31 | Weblog





アスター(エゾギク)

欲其中者、波沸寒潭、山林不見其寂。虚其中者、凉生酷暑、朝市不知其喧。

其の中を欲にする者は、波、寒潭に沸き、山林も其の寂を見ず。
其の中を虚にする者は、凉、酷暑に生じ、朝市も其の喧を知らず。


「欲望多き者と無欲の者」
その心の中が欲でいっぱいになっている人は、
寒々として澄んだ深い淵でも波が沸き上がる様であり、
静かな山林に住んでいても、その静寂さが分らない。
これに対し、その心の中に欲が全くない人は、
非常に暑い時でも涼しい風が生ずる様であり、
騒々しい雑踏の中でも、その喧しさを感じない。






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