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漂う死の影そして再生・映画「繕い裁つ人」

2018-03-20 12:49:07 | 映画・演劇

 

本日の東京は雨。

肌寒い~~。


先に漫画で拝読した

「繕い裁つ人」(池辺葵・講談社)

「纏うことの心と技~繕い裁つ人」

 

映画版が配信されていたの観ました。

すごくよかった


映画公式HP「繕い裁つ人」

 中谷美紀主演。

 

作品のテーマは洋服ですが、

むしろきものを着ている人のほうが

より納得するかも。

今、洋服はあとに遺すより処分する人のほうが多い~~。


マンガではあまり感じなかったのですが、

映画では、の影が濃く漂っている

ように思いました。

特に前半。


志乃の葬儀のシーン。

 

マンガでも市江の祖母志乃の影響は

至るところにあるのですが、

こちらはもう全編ならぬ前編は「死の影」強く。

 

出演者の多くが志乃の同世代、

それを映像で見ることの

イメージの強さだと思います。


それとも私が「死」に近くなったからかな。


志乃さんを見送るシーン。

女性はベールをかぶっています。


そして、年に一度の「夜会」。

これは志乃さんが作ったドレスを着て楽しむ

イベントです。


普段はなりふり構わない人が

この夜だけはおしゃれして楽しむ~~。


 

それを覗いている娘たちが

「わあ。お母さんじゃないみたい」

普段は~~、

 

娘たちのその言葉を耳にした市江が言うの。

「お帰りください。

子どもの前では親の顔になる。

それでは楽しめませんわ」

 なるほど、その通りだわ。

 

「たまには親の顔になって」と娘言い~~。

 

「夜会」には亡き人の衣装を飾って~~。

これがだんだん増えていく~~?

 

祖母の意思を受け継ぐために自分はいる、

とかたくなに自分の作品を

作ろうとしない市江。

「あなたは挑戦するのが怖いんですね」と

密かに思いを寄せる男性、藤井。


ちなみに藤井は三浦貴大、そう百恵さんの息子。

この人、目が百恵にそっくりなのね。

そっちですか、はい。


 

で、後半は市江の新たな道への再生~。


前半の黒、あいだのいろいろ、そして再生の白へ~~。

色彩が物語を作っているのはさすが。



藤井の妹のウエディングドレスを作る市江~~。

映画では藤井とパリに行くような結末で

それが私には不満(おい! 別にいいじゃないか)

でしたが、

映画では、そこまで行かなくて再生。

このエンディングもよかった。

この映画、むしろ着物を大切に思う人が観ると

すごく納得いくと思う。

何度も言うなよ。


それに夜会。

洋服でこんな風にはなかなか楽しめないけど、

きものではこんな風に楽しむ人多いもの。

 

夜会のシーン、ホントいいシーンです。


「夜会」は難しいけど、たまには親の顔も

日ごろの憂さも捨てて

おしゃれして楽しみましょう。

「親の顔、もう捨てているじゃないか」と娘言い~~。


おしゃれはまた心をも再生させるってこと。

映画も再生して何度も観ようっと。


というわけで、

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