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書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

ああ、年金!「ノマドランド」映画と本

2021-06-24 10:10:02 | 映画・演劇
本日の東京は蒸し暑くなりそうです。
お出かけすると、
とにかく洗濯物増える。

立花隆さんがお亡くなりになりました。
大のファンで、
「宇宙からの帰還」は素晴らしい、
人生観が変わるくらいの本でした。
何度か読み処分してしまいましたが、
また読もう。

映画「ノマドランド」を観てきました。
渋谷で朝の9時一回だけの上映。
9時だと通勤時間に重なるので
迷いましたが、早めに行くことに
しました。

早朝のあまり人のいない渋谷交差点。
布マスクに不織布のマスクをして。
布マスクではデルタ株は防ぎきれないそうです。

映画は~~、
もう素晴らしかったです。

リーマンショック等などで
家をなくし、
アマゾンやらビーツ収穫やらで稼ぎながら
アメリカ各地を車で回る人たち。

本では、
「漂流する高齢労働者たち」とあります。
高齢労働者」たちというところが
ポイントですね。

ワタシと同年代、少し上の団塊世代。
執筆当時(2011年くらい)の年齢は
60代。
60代でこんな重労働するの?と
いうくらいキツイ。
一日12時間労働とか。
でもタフで明るい==。


アカデミー賞。作品、監督、主演女優賞受賞。

本は読んでいました。
映画をなかなか観に行けない、
でも他人事ではない、
自分のことのように気になって。

「ジェシカ・ブルーダー著 春秋社)

読んで知る、観て感じるアメリカの現在。
と帯に。
まさにその通り、の言葉です。

本は、
アメリカのあまりに厳しい現実を
時には一緒に車に乗って暮らしながら
三年もの歳月をかけて取材。
ディティールもついでに文字も
細かい。

映画での主役女性は
一応フィクションですが、
ある日突然会社がつぶれ、
その会社で生計を立てていた町の人
すべてが失業==。

なぜ、彼らは車で生活するの?
理由は簡単、
家を失い、払う家賃もないから。

アメリカの年金事情も厳しいですね。
登場する実在のリンダの
年金額は月550ドル。
百ドルおおよそ一万ちょっとして6万円。
ワタシより多い(汗)
家がないとキビシイかも。
あってもキビシイ~~?

こちらは昨年NHKで観た
年金額十万円ながら赤字の人。
道の駅駐車場で生活。

本では
シビアに様々な問題点を指摘。
「高・中所得者層から低に移行する
高齢者は急激に増加。アマゾンの
ワーキャンパー(商品の仕分けですね)の
多くはその一員」
なかには企業の重役まで務めた人もいる~。

それでもお互いに教えあい、
助け合い
タフに明るく過ごす人たちの
暮らしぶりを活写。

トイレやパンク、水や食糧など
のスキルやハウツーも満載。

映画はむしろ少し美化~~?
重労働シーンは少なめに、
それでもトイレ問題などシビアに。

アメリカの壮大、広大な風景が
あまりにも美しい~~。

彼らは最期、どうするんだろう、
これは著者とワタシの疑問~~。
本には現実が~。

癌で余命少なくなった女性が、
「~素晴らしい風景をたくさん見たわ。
何百羽というツバメが空を飛んでいるのを
目の前にしたときには、
自分も一緒に
空を飛んでいるような気がした。
今死んだら最高の幸せと思った」と。

こんな風に
死ぬときに頭のなかに
素晴らしいイメージを
いっぱい持っていたいと思いました。

立花さんじゃないけど、
宇宙の雄大なイメージに抱かれて
逝くイメージとか~~。

渋谷の宮下公園もきれいに。

その横には、
昭和の飲み屋が~~。

もう少し若ければ
映画観ても現実直視できず、
避けたり、
他人事だと感じていたかもしれません。
ここまで胸に迫らなかったかも。

70代、
ようやく少し現実的になって?
イマゴロか~~い(汗)
でも、
いいタイミングでいい映画と本に出合った。
この年齢だからこそ、
若い時以上に
胸に心に深く入っていくことが
多くなりました。

年重ねるといいことも
たくさんあるんですよ。

この一年で安く生活するスキル
少しは身に着けたので、
これからは少し目を外に向け、
いろんなものを見て、読んで
できるだけたくさんの素晴らしい
イメージを脳内に貯めたいと思います。
ワタシの空飛ぶツバメ探し~、
ワタシの宇宙体験探し~~。

~~本番はこれからです。

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長くなりましたが、
最後までありがとうございます。

コメント (5)
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