京都から帰って、今度は上野の「京都展」
もし日本に京都という町がなかったら、日本は魅力の少ない国になっていると誰かが言っていましたが、本当にその通りだと思います。
私は京都に頻繁に行くわけでも、京都通でもありませんが、京都という町の存在は、日本人の心のなかに、なんというか、重しみたいにどっしりと潜んでいると思います。
修学旅行に多くの学校が京都に行きますが、それは日本人としての原点みたいなものを、一度その地に立って身体で確認させるためなんですね。
大人になってまた行きたいなと思うのは、そんな記憶が入っているせいもあると思います。
子どものときには「どうしてこんなにお寺ばかり見るの?」と思ったものですが、それを大人の目で再確認してみたいというか。
今回の展示は、京都という町を航空写真のように描いた「洛中・洛外図」を一挙に公開したものです。
「洛中・洛外」の「洛」とは都という意味、特に京都を指します。
最初に描かれたのは室町時代。将軍足利義輝がカノ狩野永徳に描かせたといわれています。
狩野永徳という画家はとても面白い人だそうで、今回は時間がなくてできませんでしたが、いつか調べてみたいと思っています。
自分の都を、精密に描かせるなんて、一種の所有欲?
絵を見ながら「この都は俺さまのもの」という思いに浸るんでしょうか。
後世の人にとっては、その時代の風俗を教えてくれる貴重な資料になっています。
私の眼を引いたのは、やはり女性の髪型やきもの。
江戸時代でも、まだ一般庶民の髪型は長く垂らしたままのようでした。(もうちょっと調べてみないと~~)
西洋には、お抱え画家でもこういう絵はないように思います。
自分の肖像画を描かせるのがメインですよね。
中国から伝わって東洋独特のものではないかと思います。
というわけで、またまた興味は広がったのあります。
誘ってくださって、ありがとうございます。
誘ってくださったきもの友だち
縮緬更紗に型染めの帯。
帯締め・赤紫
膨れ織りのコート生地の半襟も素敵です。
私の本日のきもの。
蜘蛛の巣絞りの紬
「秋色絞り紬で仁左衛門歌舞伎」のきものです。
帯は私には珍しい柿の実という抽象柄です。
帯揚げ・ブルーの絞り(半襟もブルーです)
帯締め・オレンジ
とても混むというので夕方お出かけ。
カフェでお茶して出たら、外はすっかり暗く。
でもそれが幻想的で感激でした。
庭園やら夜の公園やらアップした写真がまだあるので、
コーディとともにすぐにアップします。
気が向いたらまた覗いてやってください。
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