先に紹介した「点描の画家たち」
点描って何だ?
点描とは、キャンバスに色を塗るとき、線で塗らず、点やモザイク状で描いていく手法です。(まんまの説明やんけ)
点で描くことによって、見る人の眼のなかで色が混ざり合って色彩を創っていくわけです。
たとえば赤と緑を点で描いたとすると、見る人には紫に見えます。
眼の錯覚を利用するわけですね。
ショップでは、「スーラビーズ」などとネーミングしてビーズセットを販売。
いろいろ商品企画考えるものです。
これは自家製。スーラ・ビーズ半襟作ろうかな
しかしこれって日本のきものや帯を織るときとまったく同じだわあ、と思いませんか。
一本一本の色を微妙に変えることで、遠くから見たときに違う色に見える。
あるいは、平安時代の襲(かさね)色目の技法。
白と紅を重ねて桜色、というふうに、ヨーロッパの画家以前に、
大昔から、日本人は色を楽しんでいたんですよね。
日本の四季は、桜色、初夏の新緑、夏の水色、秋の紅葉、冬の雪というように、季節ごとに風景の色彩が変わるから、色についての感性が発展しているんですね。
日本人って優秀だわあ
展覧会では、これまでは風景などの具象を描くために使った色を、色のための色という方向に変えていった。
そんな作家の創作法の変化を追っています。
その結果、色だけで画面を作っていったモンドリアンのような人もでてきたわけです。
「白大島モダン」で少し紹介しているから興味にある方は覗いてね。
国立新美術館の窓の夕日。
で、本日のきもの。
群青色の帯揚げに二色帯締め。
平凡なコーディになってしまいました。
一人きもので、そのあと急きょ打ち合わせが入ったので、つい大人しめに~~。
でも、ジャワ更紗のろうけつ染って、点描に似てるっと思いませんか?
先に紹介した「夜のカフェテラス」の土の部分。
案内係の人が撮ってくれましたよ。
帯周りはこちら。
冬のひまわり~、浮いてるね。
群青色濃淡と実は山吹帯締めを二本重ねて締めてるの。
そのあと六本木の裏通りで食事。
美術館の近くに、ビル街とはまた違う昔ながらの六本木が残っています。
食事の前に、知人に撮ってもらいました。
デジカメなので画質よくないね。
麻布迎賓館。その前には~。
向こうに見えるのが迎賓館。
ここで撮りたかったね
というわけで、ゴッホと浮世絵はともかく、点描ときものの関係に気づいたりと、ヨーロッパをぐるりとひとまわりして結局は、
日本人の美意識の優秀さをも再確認したのでした。
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