

奈良県天理市長滝町の林道の山深い布留川の源流となるところに、大きな岩があり、この岩を「八つ岩」と云われ、石上神宮の奥の宮として、崇められています。
「昔、出雲の国、ひの川に住んでいた八岐の大蛇は、一つの身に八つの頭と尾を伴っていた。
荒ぶる神、いや、真に優しき神、カム素戔嗚之尊は、これを八段に、神剣、「天の十握剣」をもって切断した。
八つの蛇身に、八つの御魂が、共に龍となり、天へ昇った。
この神を八大龍王と称する。」
大海原を統べる、神、素戔嗚之尊。八岐大蛇なる、大地の地脈なる土の化身なる神。そこに、1つの剣、天の十握の神剣。十握の剣は、それ以前にウケイで使われているのである。当然に天照皇大神との間で、その剣は三柱の女神となる。
神話の時代の剣とは、御魂。神の魂の発露。
つまるところ、神素戔嗚之尊と八岐大蛇は交わり、茲に、神化身、天叢雲之剣の神として、顕現された。
古事記や日本書紀は、神の書物でもある。されど、当時の権力者により、神威を損なわれておるのも、人の世では真実なり。
そして、御子なる、天の叢雲の剣に寄り添う為に、八岐大蛇なる、八つに切断された、仁義礼智信孝悌なる母は、大和の国の布留川の川上にある、日の谷に臨幸し、八大龍王となり、御子と、共に、その地の安寧に努めたのである。
天の叢雲之剣が、出雲建雄として、石上神宮に祀られた由縁なり。
なんてね。
神話の話しなど、妄想も良いところである。
我々人類に、タイムマシーンが無い限り、知る事は、出来無いのであるから。
人の魂には、記憶力が無いのは真実。しかし、魂に、刻まれた行いには、無形の感合を呼ぶ。
ならば、直にその地の神霊に問えば、その刻まれた、姿、絵を見せてくださるのである。
奈良の天理市長滝町に八つ磐と言われる、磐座がある。此処は知人に教えてもらったが、一度行き、気に入りました。
まず、天理に電車で行きます。天理で自転車をレンタル。

しかし、天理中心地は、凄いですね。
悪しきを祓いて、助け給えの天理教団の建物がそこら中に建っております。

コロナ化でも屋台がやっていました。


天理のダムを越え国見山を目指します。

自転車で山道の車道を登りますが、かなり、しんどいです。ずっと登り坂ですから。途中で歩いたり、自転車をこいだり、汗だくとなりながら、ぜいぜい息を荒げながら、頑張ります。

ようやく長滝町へ。

この車道を左に曲る。

案内が書いてあり、助かります。
八つ磐の位置は、グーグルの地図に位置情報が載っていますが、実に出鱈目です。(令和三年五月現在)
此処から徒歩で。

上下の別れ道があり、下は、龍王神社、上が八つ磐へ行けます。
先ずは龍王神社へ。

途中、倒木などで、道が分かりにくいです。



龍王神社へ参拝。
八つ磐を目指します。

途中、八つ磐へ登る急な道。

比較的、マシな道。今回はこちらから、登ります。この二つの道には案内看板があったのですが、自然の風雨により、無くなっておりました。
この道を登る瞬間、鶏のような鳥が飛び出て来て驚きました。何故、こんな山の中に鶏が?。




八つ磐です。天理から、二時間半ぐらいかかりました。
此処で一時間ぐらいかけて、経、咒、祝詞、磐笛を誦します。各聖地の磐笛が増えて来た為、時間が掛かってしまいます。自己責任であります。
ちなみに雨の森の磐笛が何度も吹きますが、音が出ません。最後に吹きますが鳴りません。この子に水をかけたら鳴り響きます。なんて、贅沢な子なのでしょうか。この子には四海水主咒をもって、道とします。
この咒は、雨に対する祈願咒なのですが、最近の雨のスコールは、災害急なので、雨の安寧を願う咒とします。
そして、水に濡らさなくても、鳴るように、私自信も鍛え上げます。
来る時は苦しかったですが、帰りは楽々です。下り坂ばかりですから。
途中、九頭龍神社に参




此処の手水舎は、湧き水ですので、磐笛達を沐浴させます。
社の後ろに磐座がある善き、産土社でございます。
楽々なので、また、寄り道をします。



桃尾の滝です。此処は弘法大師と縁があるのと、石上神宮の元宮と言われておるようです。
出雲建雄が祀られている、石上神宮にも寄ります。





石上神宮の本宮は現在、改装中でした。
石上神宮には鶏がおります。



私が八つ磐で見た鶏は、こんな感じでした。

牛さんも。

そしてお目当ての出雲建雄神社。


神剣、天之叢雲の御魂が祀られております。
石上神宮と祭神が布都御魂大神であり、神素戔嗚尊の自身の御魂の発露、天の十握の剣でもある。素直にこの神社が神素戔嗚之尊とすれば。面倒も減るのにね。
さて、皇室の三種神器など、物質をありがたがられる人もいますが、自己の魂、人魂、神々の魂こそが、至宝なのであろうと、私は思考致します。
物は滅ぶ。当たり前だのクラッカー。
御魂返しの時代。残すのは、無形無音無感の魂の発露あるのみ。