道院には、至聖先天老租より、降ろされた、様々な、経典、神咒が存在する。
太乙北極真経。午集正経。太乙北極真経副集経旨邃秘。復霊還初化劫経。鎭心経。鎭靈咒。化災彌劫咒。四季除瘟化劫咒。普化咒。鎭心咒。神化咒。さらにさらに、etc。
惟れを唱えれば、福果が訪れ、厄病が去るのであろうか。
否。
吾が師、至聖先天老祖が、経をあたえ、咒を授けた所以は、人が本来持っている、先天の良心が、失われ、先天の学問の道学より、人欲による知識が大切にとするとされている現状を省みられて、坐の奥義である、北極真経の開示による先天坐法。その助けと為す為に、数多の経咒を授けたのである。
故に、道院には、ただ、奉唱するための経咒は無く、先天坐に呼応するための、経咒なのである。
かつて、笹川正謙統掌が神化咒による効験に驚き、周りに薦めたが、神使より、戒めを受けた。ある、宗教団体教主が、道院の合霊咒諸々を守護霊と合体する云々等と著書に載せたが、フーチにより、黙真人なる神使に戒められた。
あくまでも、道院の経咒は、「坐を以て道とする。」
道院の経咒には、確かに、世の兵災や自然災害を、先天の内に彌化(災害が起きる前に大難を小難に小難を無難に消劫する。)する事が可能である。されど、化学科学による地球汚染。人心の悪化、個人の修道の剥落、物質文明による好悪の増大。偶像を神仏とし、未明の神仏への思い遣りを失い、瞑想を妄想愚者とする風潮。
地球は、世は、世界は、人間は、基より、危機に瀕しているのである。
例え、あなたが如何に信仰をし、神に拝み、拝し、奉り、お布施、御供養物を捧げようとも、自然のウネリは、あなたを襲うであろう。
地球は、もはや、限界を少し超えている。
鎭心経とは、坐を修める者が、自然の運化、世の流れを観、劫と劫が重なり、合わせる以前にその兆しを悟り、特別に、老祖より、賜った様々な、経咒と共に、特別の災劫兵災を化する用と為すのである。
諸子は、自己願望、家族眷族の願いや幸せの為切に、随意に、戯れとして、誦すべからず。