南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

シンガポールにおける日本豪州戦結果報道

2006-06-13 21:27:35 | Weblog
昨日のワールドカップの日本対オーストラリア戦、日本は負けて
しまいましたね。前半一点入ったので、そのままいけるかと思った
のですが、シュート数はオーストラリアのほうが断然勝っており
ました。それを川口君の美技でかろうじて防いでいたのですね。
最後にぼこぼこと逆転されて、さぞや皆様失意のどん底に落とされ
たのではないでしょうか。

さて、本日の新聞報道はどうだったでしょうか。日本の新聞は
日本の立場で、日本が負けたことを悲痛に叫んでいるのが多かった
かと思います。こちらシンガポールは、アジアでもありながら、
オーストラリアもわりと近い国なので応援しています。もちろん、
旧宗主国の英国や、その他の国も応援しています。

この上の新聞は本日のNew Paperという大衆紙。記事内容は圧倒的
にオーストラリアのヒディンクの快挙という書き方です。日本は
右ページの赤の囲み記事で、落胆して両手で顔を覆っている柳沢の
写真。なんだかとても悲哀が漂っている記事です。

ジーコ監督のコメントとか、他のいろんな選手のコメントが引用
されているのですが、全体的な論調としては、これからどうすりゃ
いいのかわからないけど、とにかくがんばるしかないというような
悲痛な雰囲気です。

それに比べ、半分以上のページを割いているオーストラリアの記事
は、ヒディンクが奇跡を起こしたみたいな論調です。見出しの、
「バ、グース」というのは、ヒディンク監督の名前がグースという
のにひっかけて、マレー語の「バグース」(ナイスとか、すごい
とかいう意味)という駄洒落になっております。そして何でこんな
後ろ向きのへんてこな写真を大きく使っているのかといいますと、
指揮者のように勝利をオーケストレートする監督というような意味
のようです。この人、前のワールドカップの時は、韓国チームの
快進撃を支えた人で、今回も日本を破って奇跡を起こしたという
ようなほめ具合です。

右ページの下のほうに、サッカー娘のトレーシー・リーという人の
コラムがあり、そこの見出しは「日本人は基本を忘れちゃったのね」
というきつ~いお言葉。彼女は、英国を応援しているんだそうです
が、こんな小娘に批判されるのも悲しいことであります。彼女曰く
「日本人はブラジルをまねして、ボールを扱う美技を追求してるが、
パスして点を入れるという最も重要なことを忘れてる」。まったく
耳の痛いお言葉です。

ヒディンク監督は、この奇跡の勝利に続き、次のブラジル戦でも
奇跡を起こすといきまいています。何がおこるかわからないのが
ワールドカップです。