南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

シンガポールで遠距離恋愛について考える

2005-12-17 10:59:52 | Weblog
こちらの写真は、シンガポールの浜辺で
休日を過ごすマレー人の家族の様子ですが、
シンガポールでは、人種を問わずこのよう
な家族の結びつきを強く感じることが多く
あります。

日本だと、日常的に大家族で憩うという光景はまず
見られないのですが、シンガポールでは、中国系も、
マレー系も、インド系も同じ血縁関係のグループで
集うのはよくあることです。国が狭いから集まり
やすいのかもしれません。他に遊びに行く場所も
あまりないので、このようなところに来て、家族で
ゆったりとした時間を過ごすことができます。

週末の海辺の公園では、このような家族の集まりを
いたるところで目撃できます。フィリピン系になると
(シンガポールにいるフィリピン系女性は家政婦の
仕事をしているのが多いです)、家族というよりも
友達グループで集まるのが多いみたいですね。日曜の
オーチャード通りに行くと、通りは、フィリピン人の
大集合になっています。女性が大半ですが、彼女らは
家政婦として出稼ぎに来ていて、ほとんどがカトリック
の彼女らは日曜を休息日として働かないのですが、
喫茶店とかに行くのではなく、屋外でただたんに
おしゃべりしていることが多いようです。

こういう景色の中にいて、自分がひとりぼっちであると
いう淋しさを感じてしまうこともよくあります。
おまけに、今の私は、先週、ハワイで結婚式をしたばかり、
いわゆる新婚であるのに、別居しているという状況です。
家族というのは(たとえ二人だけの家族であっても)、
一緒にいることが大切なんだろうなあと思ってしまいます。

東京の下町で働いている彼女との交信手段は、メールと
電話です。いわゆる遠距離なので、電話代がついつい
嵩んでしまうのですが、距離を超えて、気持ちを繋ぎあう
ということができるのは、通信技術の進化のおかげです。

JR東海が昔やっていた「シンデレラエクスプレス」は、
物理的な鉄道が遠く離れた二人を結びつける媒介だったの
ですが、今の私たちの距離を繋ぐものは、通信なのですね。
飛行機で物理的に飛んでいくというのもあるのですが、
鉄道ほど気軽には使えない。日常的には、電話か、メール
です。通信会社の広告に使えそうなシチュエーションですね。

そういえば、私は、広告関係の仕事をしているのですが、
以前、通信関係のお客さんの広告を担当していたことがあり
ます。遠く離れた家族が、通信技術の進歩のおかげで、
気持ちを分かち合うことが容易になったという状況を
表現しようとすることも多くありました。今自分がまさに
そのような状況にいるのは何か不思議ではあります。

距離が離れていると、テレパシー能力が開発されるのでは
と思ったりするのですが、なかなかそこまでは無理です。
しかしながら、距離が愛を純化してくれるような気はします。
ウィスキーが長い年月をかけて熟成されていくように、
愛の品質が時と距離を超えて、高まって、濃くなっていく。
そんな感じがしています。

こんなことを書くと、彼女のほうから、じゃあいつまでも
離ればなれになったままのほうがいいの?という鋭い
突っ込みがくると困るので、ここでフォローしておきますが、
シンガポールのほうに早く来てもらうべく準備中です。

昨日は満月でした。ハワイの結婚式の時は半月だったので、
月が満ちていくのを見るごとに時間の経過を感じています。
日本とシンガポールで遠く離れていても、同じ月を同時に
見ることができる、これは素敵なことです。

以前、WITH LOVEというドラマがあり、彼女はそれに
はまっていました。そのドラマの中のメールのやり取りで、
「満月を見ました」というフレーズが出てくるのですが、
それが今でも忘れられません。離れていても、月を通して
気持ちを分かち合えるというのは、ちょっとロマンチック
ですね。

司馬遼太郎先生の「功名が辻」はまだ一巻目までしか読んで
いないのですが、山内一豊が千代と結婚して、一豊が
金ヶ崎城とか、姉川とか、長篠とかのメジャーな戦に参戦
していくのですが、ほとんど別居状態なのですね。一豊は
千代にラブラブなので、ずっと一緒にいたいんじゃないかと
思うのですが、何ヶ月も、時には何年も、会えないでいる。

その間、千代はいろんなことを手紙で書き送ってくる。
今だったら、メールなんでしょうが、千代の性格だとブログ
を立ち上げ、「ブログの女王」と呼ばれていたかもしれません。
手紙の書き方が上手く、家臣たちが読んでも笑い転げるような
手紙を送ってきたようなのですね。そういうことだけでも
千代さんには興味を持ってしまいます。

今度の大河ドラマの脚本は、大石静さんなんですね。
以前NHKの連続ドラマの「オードリー」がスタートする前に
テレビでインタビューに登場してたのをまだ覚えていますが、
すごく魅力的な人だなあと思いました。ニューヨークの同時
多発テロを題材にしたドラマ「911」(和久井映見、稲垣吾郎主演)
も彼女の脚本だったのですね。

東京の下町の彼女がビデオに録画して見せてくれたのですが、
あのドラマは感動して、泣いてしまいました。

今回の大河ドラマの配役がすごく面白く、こちらの
功名が辻にキャストの一覧表が出ています。
武田鉄矢と前田吟などの脇役陣が秀逸ですし、秀吉を柄本明、
信長を舘ひろし,家康を西田敏行が演じるというのも面白そう。
NHKのほうの公式ウェブサイトでも詳しく
紹介されているので、ごらんください。

ではまた。

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
遠距離結婚について私も考える (下町娘)
2005-12-17 14:01:42
初登場の新妻です。

ブログをご覧のみなさま、いつもありがとうございます。

私達は先週ハワイで結婚式をあげ今は離れ離れという環境です。

お式をあげたというセレモニーを終えただけなのに、心境がかなり変わっています。

遠距離恋愛→遠距離結婚、今は彼のものになったのだという幸福感と責任感に包まれています。

このブログを読んでいる方の中には「おいおい、こんな照れくさい文章よく書いているなあ~」なんてお思いの方もいると思いますが、これは私が強制的?に書いていただいているものもあるのでどうか彼を責めないでくださいね。



たとえ離れていても、今夜も同じ月や星☆を見れる幸せを感じています
返信する
ブログで二人のコミュニケーション (singaporesling88)
2005-12-17 15:21:45
下町娘さま(=私の新妻さま)初登場コメントありがとう。

ブログの上で、このようなコミュニケーションができることは

とても画期的なことですね。考えてみれば、ブログも空の月や

星☆と同じように、離れた二人の気持ちをつなぐツールなの

ですね。

でも喧嘩したりすると、へんなことを暴露されてしまうと

いけないので、気をつけないといけないね

そうそう遠距離恋愛じゃなくて、遠距離結婚なんですね。
返信する
Skypeは? (シュウ)
2005-12-20 11:14:07
無料インターネット電話を試してみてはいかがでしょうか?

会社でも、海外との通話に導入し始めてます。

ぼくのIDは、あとでメールします。
返信する
Skypeって? (singaporesling88)
2005-12-20 16:34:11
それは聞いた事がありませんでした。

技術はどんどん進んでいるのですね。

もう会社でも使っているのですか?

ちょっと後で調べてみます。
返信する