南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

昨日シンガポールに戻ってきました

2005-12-15 22:19:31 | Weblog
ホノルルを出発したのは、13日の午前中
だったのですが、成田に着いたのは14日の
午後、そして夜7時のシンガポールエアライン
に乗り、シンガポールへの到着は夜中の1時半。
寝たのは明け方の3時半過ぎでした。
ああ疲れた

夕方の成田はやたら混んでいました。
パスポート審査は長蛇の列。シンガポール航空
シンガポール行きの機内は満席。一応通路側の席は
取れたのですが、ほとんど最後尾の席。疲れます。
機内食は、和食にしたのですが、UAのファーストクラスの食事
の記憶が生々しいので、どんなもんかと思って、おそるおそる
たべてみたら、これが意外といける。華やかさはないが、
まずまずの味、ということでシンガポール航空を見直してしまいました。

話は前後しますが、写真のボトルはハワイウォーター。
UAのファーストクラスで一人一本づつ配っていました。
普通のミネラルウォーターなのかなと思って飲んだら、
実にすっきりさわやか。インターネットで調べてみたら
このハワイウォーターというのは、不純物を一切含まないピュアな
水ということで、「ミネラルウォーターとは違う」ということの
ようです。あまり詳しくはわかりませんが、「水の中の大吟醸」
というふうに表現しているページもありました。

飛行機でもらったハワイウォーターのボトルをシンガポールまで
大事に持ってきたのですが、これは日本でも販売されているみたい
なんですね。ハワイウォーターを飲んで、ハワイを懐かしんで
みようかな、なんて思ったりもします。

シンガポール航空の混んだ機内で、上の棚にウクレレのケースを
しまっていたら、隣に座っている白人の人が、「ちょっと奥の荷物を
出させてもらいますが、あなたのバイオリンは傷つけないようにします
から」などと言っておりました。まあ、大きさ的にはバイオリンに
見えないこともないですけどね。こんなの持ち運んでいると、すごい
ミュージシャンに思われてしまいそうです。

飛行機の中では、司馬遼太郎先生の「功名が辻」を読んでいました。
来年のNHKの大河ドラマです。山内一豊とその妻の話しです。
仲間由紀恵さんと、上川隆也さんが主演するようですね。
夫婦のありかたを勉強(?)するためにはとてもよい話です。

一豊の妻、千代の言葉にこんなのが出ていました。
「妻が陽気でなければ、夫は十分な働きはできませぬ。
夫に小言を言うときでも、陰気な口から言えば、夫はもう心が萎え、
男としての気おいこみを失います。同じ小言でも陽気な心で言えば、
夫の心がかえって鼓舞されるものです。陽気になる秘訣は、
あすはきっと良くなる、と思い込んで暮らすことです」
この言葉はとても印象に残りました。
夫婦関係の重要なポイントですね。

もうひとつ、「家計のやりくりというのは、けちの精神で
やっては一家がしみったれてくるし、ソロバン勘定だけでやると
家の雰囲気が殺風景になってくる。やりくりは工芸家的な感覚で
やるべきであろう。千代には天性のそれがあった」
という文章が出てきます。千代はもともとは良家のお嬢さんだった
ようですが、貧しい一豊のもとに嫁いできても、楽天的に生きて
いきます。現状の不満に焦点をあてるのではなく、明るい未来を
見据えながら、現実をできるだけ楽しくしようとしています。
そこに好感が持てます。

実は、私も慣れないながら会社経営をしています。確実に儲かる
という算段があるわけではないのですが、一番重要なのは、
明るい未来を見て進んでいくことなのかと時々思います。
数字には弱く、経理や財務にはまったくうとい私ですが、
数字の世界にのめり込んでしまわないほうがむしろいいのではと
思ったりもしていました。何となく経理畑出身の人の仕事を
見ていると、数字の扱いには職人的な技を見せるのに、何か大事
なものを見忘れてしまっているのかもと思うときもありました。
「功名が辻」の中の上記の言葉に、私が考えていた経営論(と
いうとちょっと大げさですが)を見た感じがして、とても嬉しい
気がしました。今から、テレビ放映が楽しみです。

シンガポールに着いて、今日は朝から仕事をしているのですが、
何となくペースが違うので、のろのろ仕事しています。
仕事の請求書がいっぱいたまっていました。
支払いはそんなに焦ることもないので、他の重要案件を先に片付け
ました。山内一豊じゃないけれど、会社というのは、城の経営と
同じなんだなあと思いました。多少、無理をしても武士の数を
増やしていかなければ、いい仕事はできない。武士を増やせば、
どんどん仕事ができるようになるかというとその保証はない。
またトップに立つ人間の采配によってもそれは影響するし、
また武運に恵まれていないと成功はしない。

さて、いま私がいるこの会社は従業員が7人くらいなのですが、
これが今後どのように発展していくのでしょうか?
それはまた別のお話し。






2 コメント

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TBありがとうございます (まゆまゆ)
2005-12-22 10:37:14
遅くなりましたが、TBありがとうございました。

「妻が陽気でなければ、夫は十分な働きはできませぬ。……」という言葉、ありましたね。

千代は素晴らしい奥さんだと思います。





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まゆまゆさん、コメントありがとうございます (南の国の会社社長)
2005-12-22 15:02:18
まゆまゆさんのブログにあった「功名が辻」に関するコメントで、「こういう夫婦、いいなぁー。同じ目標を目指して、夫は夫の、妻は妻のフィールドで一緒に戦う夫婦。男女でありなら、一番の同志な間柄。そういう関係に憧れます」という言葉に共感しました。そういうのいいですよね。そうあれたらと思います。

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