以前、2008年の3月に相撲サッカー?という記事でご紹介しましたが、
香港で日本のJリーグのチーム名が漢字表記されると、ちょっと変な
感じになります。この上の絵は、香港ジョッキークラブの日本サッカー
のページに出ていたものです。
日本舞踊でも躍りそうな和服姿の女性がチーム名の入った傘を持って
います。2008年のテーマは相撲でしたが、こちらの日本舞踊も結構
シュールな違和感があります。東京VS前鋒というのは、FC東京対
川崎フロンターレということなんですが、このようにカタカナの名前
がことごとく漢字になってしまうのが香港のユニークなところ。
何で、Jリーグのことが香港ジョッキークラブに出ているのか少々
解説いたしましょう。香港ジョッキークラブとはメインは日本で
言えば「日本競馬会」で、香港の街のあちこちに場外馬券売り場が
あります。これがまた人気なのですが、ここで扱われている「馬券」
は実は競馬だけではなく、各国のサッカーもその対象になっていて、
日本のJリーグもカバーされているのですね。日本のtotoのような
のも、香港では香港ジョッキークラブの扱いになっています。
で、こちらが、香港ジョッキークラブのJリーグのページ。
トップのバナーに並んでいる和服女性が面白いです。
浦和紅鑽、すなわち浦和レッズ。
紅鑽とは赤いドリルという意味。
工事現場とかで使うやつですね。なんだか凄く強そう!
大阪飛脚、すなわちガンバ大阪。
飛脚は日本で言うと、江戸時代の郵便配達夫ですが、中国語だと
空飛ぶ足のような意味なんでしょうか?『少林サッカー』で空飛ぶ
足の選手は何人も登場してきてましたよね?これはお笑いチームか?
名古屋鯨魚、すなわち名古屋グランパス。
鯨魚とはくじらのことです。
もともとの「グランパス」の意味がよくわからなかったのですが、
調べてみたらこれは、grampusつまり、鯱(しゃち)のこと
だったんですね。名古屋名物は、名古屋城の上にそびえる
金のシャチホコ。だからグランパスだったのか~。
でもクジラだとちとでかすぎない?
川崎前鋒、すなわち川崎フロンターレ。
フロンターレとは、イタリア語で正面の前飾りということのよう
なのですが、前鋒というのはフォワードのこと。
まあ守りもしっかりしてもらいたいですが。
鹿島鹿角、すなわち鹿島アントラーズ。鹿角とは鹿のつの
なのですが、これはもともとの「アントラーズ」というのも意味は同じ。
鹿島神社の「鹿」と、茨城県の「茨」をイメージしたつので、勇猛果敢
に敵を倒していくということなんだそうですね。でも、鹿煎餅でも食べ
させたくなってしまいます。
横濱水手、すなわち横浜Fマリノス。
水手って、セイラーのこと。
ポパイ・ザ・セイラーマンのセイラーです。セーラー服のセーラーと
言ってもよいですが。さすが港町横浜です。マリノスってスペイン語で
船乗りの意味なんだそうですね。だから中国語もほぼ正確。
でも、本当はこれはF・マリノスでないといけないんじゃないの?
フリューゲルスの形見のFがないとダメぜよ!
廣島三箭、すなわちサンフレッチェ広島。
三箭とは三本の矢の意味。
サンフレッチェの「サン」は日本語の「三」、「フレッチェ」という
のはイタリア語で「矢」の意味なんですね。三本の矢ときたら、
毛利元就の三本の矢の故事ですね。チームワークで強さを発揮する
という感じですね。
さて、こちらは成績表。
一番上は千葉市原になっていますが、これはジェフユナイテッド市原・
千葉ですね。これはJ2ですけど。
あとは3位の大分三神ことトリニータ大分ですね。
磐田山葉はジュビロ磐田。ジュビロとはポルトガル語で歓喜という
意味のようなのですが、このチームってヤマハがバックについてい
たんですね。ヤマハって創立者が山葉寅楠さんという方だったので
すね?だから中華圏では今でも「山葉」と表記している。
知らなかったです。
清水心跳は、清水エスパルスですね。エスパルスの最初のSは
清水、静岡、サッカーのS、パルスは鼓動。「心跳」というのは
ハートビートということです。これはちょっとかっこいい。
11位の神戸勝利船は、ヴィッセル神戸。もともとのヴィッセルと
いうのは、Victory という言葉とVessel(船)を合わせた言葉
だとか。漢字にすれば確かに勝利船ですね。
あと面白いのは大宮松鼠。大宮アルディージャなんですが、
アルディージャってスペイン語で「りす」という意味だったん
ですね。松鼠(まつねずみ)だとちょっと弱そう。
京都サンガが京都不死鳥。サンスクリットでサンガとは仲間の
意味なんだとか。でも不死鳥ってのはどういうわけ?
と思って調べてみたら、マスコットキャラクターが、鳳凰と
不死鳥をイメージしているんですね。これは宇治の平等院の
鳳凰堂ということなのか?
山形山神ってのはモンテディオ山形のこと?調べてみたら
モンテディオというのは、イタリア語のモンテ(山)と
ディオ(神)を合わせた言葉なんだとか。山形ではこんな言葉
昔から使ってたんだ~と、ロケット団に言われそうですね。
でも山形弁でこの難しい名前ちゃんと発音できてんのかな?
こちらは、香港ジョッキークラブのサイトにあったJリーグの
倍率表です。
山形山神が2000倍もついています。湘南比馬が1500倍です。
あ、この湘南比馬ってまだ説明してなかったですが、これは
湘南ベルマーレですね。ベルマーレとはラテン語で美しい海
という意味のようですが、比馬とは馬を比べる?なんのこっ
ちゃという感じですね。音からとったのかも。
ビ~マ~という感じですからね。
あとは大阪櫻花は、セレッソ大阪ですね。ちなみにセレッソ
とはスペイン語で桜のことだそうです。ですので漢字で書けば
「櫻花」。「櫻花」と聞いて、第二次大戦末期、日本海軍が
開発した一人乗り特攻兵器を思い出す人は相当古いです。
仙台維加泰はベガルタ仙台ですね。ベガ(織り姫)とアルタイル
(彦星)合体させてできた名前がベガルタ。仙台名物の七夕
と繋がるわけですね。でも漢字の維加泰は音だけを綴ったもの
のようです。
新潟天鵝はアルビレックス新潟ですね。白鳥座の星アルビレオ
とラテン語で王を意味するRexを合体させて作った名前のよう
ですね。天鵝というのは中国語でハクチョウの意味です。
J2(日乙)のチームを調べるともっと面白い名前もいろいろ
あるのですが、今回はこれくらいで。しかしチーム名はカタカナで
書くと意味もわからずかっこいいですが、漢字にして意味が全面に
出て来ると何だかちょっと変な感じになってしまいます。でも
こんなの知ったらちょっと面白いですよね?
お時間のある方は、香港ジョッキークラブのサイト
を探索されてはいかがでしょうか?
よろしければ、こちらもついでによろしくお願いします。
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福岡でも殆ど話題になりませんしね。
それより、ここに出てるおねえさんがたはお綺麗ですねぇ(笑)。
いや、失礼。日本のサッカーにはそれほど詳しくないくせに
こんな記事を書いてしまったので、失礼いたしました。
アビスパ福岡は、福岡黃蜂(福岡のスズメバチ)と言うようですね。
スペイン語で、アビスパはスズメバチという意味なんだそうです。
「ハチの持つ集団的行動や俊敏性が「軽快で統制のとれた多様なグループ攻撃」という、チームの目指すスタイルを象徴する」ということみたいなのですが...強そうだけど、簡単に駆除されてしまいそうな...がんばってください(←アビスパの選手達に)。
藤枝ブルックスと言っていたのを、Jリーグブームの頃に熱心に誘致して、アビスパ福岡にしたのに、福岡人は今頃は誰も興味ない・・・で、まさに、かつての西鉄ライオンズ状態です(笑)。