南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

再びマカオへ(パート2)

2007-10-20 13:00:17 | Weblog
さてパート1で書ききれなかったことの続きです。しかし、
マカオに新しくできた総合カジノリゾートのベネチアンは
すごい人気です。私のようにギャンブル嫌いの人間でも楽し
めてしまうてしまうし、すべてが人工的な虚構の世界なのに
一日中ここにいても飽きずに時間が過ごせてしまうというの
がすごいところです。

昨日立ち寄った貿易投資関係の展示会にベネチアンの立体
模型がありました。この上の写真がそれです。敷地の真ん中
あたりにひときわ高い建物がありますが、それがホテル
タワー。全部で3000室、しかもすべてスイート。すごい!

その下あたりにカジノや、レストランや、ショッピング
モールがあります。右下の角がバスが到着するスペース、
そこから右のほうに、あまり高くない建造物がずっとのびて
いますが、このへんにアリーナとか、展示会場があります。

私の説明ではよくわからないかもしれないので、
ベネチアンのオフィシャルサイトをご覧ください。
まだ開発途上ですが、上の写真で子供がいるあたりには
ゴルフ場ができるようですね。そういえばこの子供何と
なく「プロゴルファー猿」に似ていません?
その右手にある建物群はコンドミニアムなのでしょうか。
こういうのを見ると、資金力のある人は投資したくなって
しまうのでしょうね。このあたりはますます発展するので
しょうから、投資家にとっては魅力的ですね。

さて、展示会を見終わった私は、遅い昼食をとろうと思い、
ショッピングモールの中にある中庭に行きました。ここは
先月も来たのですが、とても美しい場所です。まるで本当に
ベニスの街角のような雰囲気で、まわりに、ポルトガル料理
屋、イタリア料理屋、ブラジル料理屋などが並んでいます。
私は、迷いながらもブラジル料理屋にしました。店内席も
あるのですが、オープンエアの席にしました。


まさかここがマカオだなんて、しかも室内だなんて信じられ
ないでしょう。天井の空は人工的なものですが、それが人工
であろうが自然であろうが無関係に美しい風景です。所詮、
虚構の世界なのですが、これだけ壮大な虚構だと、気持がよ
いものです。

この店を選んだ理由は、お店の見かけが奇麗だったこと、そ
してお店の看板にステーキという文字が見えて、ステーキで
もいいかなと思ったこと、そしてウェイトレスが燃えるよう
な赤のトップに、黒のボトムを合わせていて、色彩的に魅力
的だと思ったことでした。


ブラジル料理ってあまり詳しくないのですが、このマカオは
ポルトガルの植民地。またブラジルも元ポルトガルの植民地
で、ともにポルトガル語の文化です。遠く離れた兄弟のよう
なマカオとブラジルなので、マカオでブラジル料理も悪くな
いだろうと思ったわけです。

メニューを見るとよくわからない名前が並んでいます。悩ん
だあげく、フェイジョアーダ・コンプレッタという豆と豚肉
の煮込み料理にしました。

右手の鉄の壷の中に、ブラック・ビーンズと豚肉の煮込んだ
シチューが入っています。右下にある白っぽい粉のような物
は、キャッサバ芋から作った粉を炒ったもので、ファッロッ
ファと呼ばれているものなのだそうですが、これはライスに
振りかけたりして食べるのだそうです。その横にオレンジの
スライス。真ん中にあるのは、トマトとチリなどが刻まれた
薬味、左のライスはバターライスのようであります。

おそるおそる食べてみました。一口食べて、デリーシャス!
インド料理で黒豆のカレーとかがありますが、触感はあんな
感じです。もちろんカレー味ではないのですが、日本の
ハヤシライスの味に近いといえるでしょうか。ちょっと違う
かな?その中に入っているポークも柔らかく煮込んであって
ベリーグッド。

オレンジや薬味や、このファッロッファをどのようにして食
すのかよくわからなかったのですが、適当に食べたら、その
組み合わせが絶妙。本場のフェイジョアーダ・コンプレッタ
を食べたことがないので、比較はできませんが、このマカオ
のこれはとってもよいと思いました。

赤のグラスワインも注文しましたが、チリのカベルネ・ソー
ビニョンがこれまた美味しい。私はまたワイン通ではありま
せんが、何だかすごく優雅な時間を与えてくれるようなワイン
でした。

ここでは景色も食事の引き立て役。まるでベニスのカーニバル
のような風景を見ながら食事をするのは、非常に楽しいです。
今度またMy Wifeを連れてきてあげたいですね。

食事をしていたら、ウェイトレスが、カゴに入ったものを
置いていきました。

日本でもパン屋とかで見たことがあるなという気がしたの
ですが、名前が思い出せませんでした。後で調べてみたら
ポン・デ・ケージョというチーズパンだったのですね。まず
見かけのかわいらしさに感動しました。日本で見たのは、
表面があまりに奇麗すぎるものだったのですが、ここのは、
ちょっと焦げた感じといい、本場の手作り感がたまりません。
とっても美しいと思いました。

食べてみました。パンというよりも、日本の餅に近い触感で
す。しかもほんのりと漂うチーズのフレーバー。お腹が一杯
で、全部は食べきれなかったのが残念でしたが、旅先でこう
いう見知らぬ食べ物に出会うのは楽しいものです。
このポン・デ・ケージョ、ポルトガル語では「チーズのパン」
という意味なのだそうですが、原材料はタピオカと粉チーズ。
日本ではあまりタピオカを使っていないものが多く、本場の
ものとは違うのだそうです。ここのポン・デ・ケージョは、
モチモチ感があり、実に美味でした。おすすめです。

食後はエスプレッソ。美味しそうなデザートもあるようでし
たが、もうお腹いっぱい。帰りの時間も気になるので、
お勘定をしました。マカオでは香港ドルが通じるので、500
ドル札を出し、おつりは香港ドルでと言ったら、そのように
してくれました。端数の小銭はマカオのコインでしたが、
数ドルだったので、チップで置いてきました。もともと伝票
には10%のサービス料が込みになっていましたが、マカオの
コインを持っていてもしょうがないですからね。

そこにいると今が何時なのかわからなくなってしまうのです
が、外はもう暗くなっていました。ここでバスの長蛇の列に
並ばなければならなかったのが問題でしたが、マカオは馬鹿
にできません。