自然のシャワーを浴びながら:パート2

定年後の主人と晴歩雨読の日々。同じタイトルのニフティのブログ の続きです。

涼を求めて別天地へ

2022-07-30 | 登山ハイキング
連日の猛暑、今日はA・Iさんと涼を求めて別天地へ行って来た。
涼しい中をハイクして温泉したいという彼女の希望にピッタリの場所へ。
武蔵五日市駅からバスに揺られて1時間ちょっとの、都民の森へ。
土曜日とあってバスが増便されて満員盛況。
バスを降りたらそこはもう標高1000m近かった。
学生の頃ワンゲルのコーチに標高が100m上がると、気温が0,6度下がると習った。
だから単純に考えてよく発表される気温より、都民の森は6度は涼しい事になる。
だから天然クーラーの別天地へ来たと言えるかも……。
前回彼女とは三頭大滝付近の周遊コースを歩いたので、今回は東側の生活の森外周コース。
9時20分から山道コースで、下方に森林館や木工センターを見ながら。
ふかふか苔がたくさんあって苔玉が出来るかも……。
今日初めて出会った花、ギンバイソウ。
葉っぱにギザが付いていて特徴的。
炭焼窯や里山休憩小屋前を通過し、森らしくなってきた。
ふと後ろを見たら女の人がひとり、でもって仲良くおしゃべりしながら歩く事になった。
始めは緩やかな登りだったのが、だんだんとジグザグの登りになった。
キョロキョロしながらおしゃべりしながら歩いていると、キノコ発見。
クマ?シカ?サル?誰かがパクリとかじったようなキノコも。
白いタマゴダケみたいなキノコ、マッシュルームみたい。
私でも知っているギンリョウソウがあり、目玉みたいなのまでハッキリクッキリ。
立岩の案内板がある1200m地点。
途中私の好きな芸術的な老木があったのでパチリ。
巨人が両手をあげて叫んでいるような老木。
1257mの里山の路テラスがあったが、木々が伸びてて展望はたいしたことなし。
随分と高度を上げて来たなという頃。

ラッキーな事に一緒に歩いた人は植物にメッチャ詳しい人だった。
ここら付近に今頃確かミヤマツチトリモチという花が咲いているのだけど…と。
それで6つの目で地面をなめるように探して歩いたが見つからず。
調べて見たらキノコのような形をしていて、茶色っぽいから目立たないしちょっと開花には早かったかも。
東京都絶滅危惧種Ⅱ類に指定されている希少種だそう。残念!
1時間半ほどで今日のピーク砥山(1302m)到着。
展望はなく我ら3人のひっそりかんとした山頂だった。

下山は登りとは別ルートで、途中に風張峠への分岐がある里山の路を歩いた。
1241mの里山の路からは雲取山が見えるそうだが、雲の中だった。
腰掛にちょうどいいような曲がりくねった芸術的な木。
ブナの大木があった。
その近くで見つけた花、初めて見る花、地味な花、キバナノショウキランと教えてもらった。
しらたら山地の沢沿いの湿り気のある所に生える腐生植物だと分かった。
聞けば年に何回も都民の森に植物観察に来ているそう。
デジカメには多数の花の写真が収められていた。
そして撮った花を印刷したプリントをくれたので、文化祭などで写真を披露したらと勧めてみた。
1142mの鞘口(さいくち)峠まで下山し、森林館方面はもうすぐという所で彼女と別れた。
私とA・Iさんは分岐にあったテラスで軽いランチにした。

バス停へと下っていたら初めて見るチョウがいて、写真を撮っているお兄さんがいた。
すかさずチョウの名前を聞いたら、サカハチチョウ。
ハチの字が逆さのようなチョウだからだって。
調べたら春型と秋型では大きく模様が異なるというから驚き。

前回来た時も感動したトチノキ、幹周り6,7mの巨木。
スタートした出会いの路の約1000m地点へ下山してきた。
約300m下ったわけで気温を見たら26度で、まだまだ下界より涼しかった。
帰りは数馬の湯に入って遅めの2回目ランチを食べた。
帰りも増便したバスに、秋川で水遊びしたファミリーがどーんと乗って来て……。
やはり土日の若い人が動く時は我らは動くべからず。
今日は人とも花ともチョウともいい出会いがあった。



コメント
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