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『嘘をもうひとつだけ』(東野圭吾)

2010-05-09 14:12:13 | 読書日記
 加賀恭一郎シリーズです。

 5作の短編集で、犯人の嘘を加賀恭一郎があばいていきます。

 加賀恭一郎の鋭い観察力と、論理構成能力がどの作品にも冴えわたっています。

 テレビドラマ化されている「新参者」でもそうですが、加賀恭一郎シリーズは、主人公自体が特別華やかなキャラクターでないためか、落ち着いて犯人と加賀刑事との駆け引きが楽しめます。
 そして、人間くさい各登場人物の嘘をつく動機が、作品自体をしっとりとした良質な人間ドラマに仕立て上げています。

 短編集なだけに、ドラマ化にぴったりだと思うのですが、そのうち実現するでしょうか?


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